男の子たちの変態的な日常

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156 変態帰還〜前編〜

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 僕が秘書としてリョウのサポート(性奉仕)を見事にこなしたため、ニューヨークでの仕事が予定よりも早く片付いた。
 愛する息子のもとへ帰るために僕たちは飛行機に乗って定刻通りに出発した。
 これから乗客たちは北京ダックになるために生まれてきたアヒルのように、狭苦しい座席に縛りつけられたまま次から次へと食べ物を胃袋へ流し込まれるはめになる。
 僕は空港のショップでリョウに買ってもらった旅行向きのゆったりしたワンピースを着ている。ものすごいブランド物で一般的なサラリーマンの給料が数ヶ月分ふっ飛ぶぐらい高価なものだ。
 リョウは機内を見ながら少しばかり険しい表情をしているので、気になって問いかけた。

「リョウ、どうかしたの?」
「いや、別に大したことじゃないんだが、こんなに混み合って狭いと知っていたら、1便遅らせてでも、ファーストクラスにすれば良かったと一瞬思っちまってな。でも、やっぱり今は1秒でも早くアオイの顔が見たいし、まあ何とか我慢するさ」

 ファーストクラスの食事はエコノミーと比べ物にならないくらい豪華らしいから一度でいいから乗ってみたい気もしなくもない。

「お客様、お飲み物とお食事は何になさいますか?」

 アテンダントがまわってきて僕の横顔に問いかけた。

「えっと、その……赤ワインとチキンをお願いします」

 僕はつい格好つけてオレンジジュースではなく、赤ワインを頼んでしまった。機内でワインを飲む僕=かっこいいだろアピールをしたかったのだ。

「俺はビーフと牛乳。それと、こっちはワインじゃなくてオレンジジュースを頼む」
「かしこまりましたwww」

 アテンダントが後ろへさがると、僕はリョウに食ってかかった。

「も~う、リョウったら馬鹿にしてッ! ワインくらい僕だって飲めなくもないってば~」
「馬鹿にしてるんじゃなくてアキラのためを思っただけさ。本当はオレンジジュースが飲みたくてしょうがないんだろぉ~? 無理すんなwww」
「べ、別に……オレンジジュースなんか飲みたくなくもないけどね! というか、リョウは今日お酒飲まないんだね」
「俺は午前中から酒は飲まない主義なのさ。それに酒より牛乳やオレンジジュースの方が健康にはいいしな」

 リョウからオレンジジュースの効能について聞かされているうちに飛行機は知らない間に日本へと辿り着いていた。


ーーー


 到着ロビーの外で僕たちはカスケとアオイの2人と待ち合わせをしていた。
 ふと真新しい純白のリンカーン・コンチネンタルが横づけされているのに気づいた。

「うわぁ~、すごい高級車だね! こんなの初めて見たよ」
「もしかして、この車は……」

 リョウはそう言うとリンカーン・コンチネンタルの方へ近寄っていく。すると車内からカスケが出てきて、後部ドアを開けてくれた。

「どうだい? ぼくの車の感想は?」
「ほぉ~、カスケにしてはなかなかいいオモチャを持ってるんじゃないか」

 僕はリョウがカスケの高級車に普通に乗り込んでいくのを呆然と見つめた。

「さあ、早くアキラも乗りなよ。それともこんな安物の車じゃ、お気に召さなかったかな? お詫びに今度ドライブする時はアキラとアオイ君のためにもっといい車を用意するよ♡」
「ああ、えっと……ごめん。すぐ行くね」

 呆然としていた僕は慌ててリョウの横に体を滑り込ませた。

「わぁ~い、パパたちが帰ってきたッ!!!」

 車内でアオイは僕たちとの久しぶりの再会にバンザイしながら大喜びしている。何度見ても僕たちの息子は可愛いらしい。
 僕たちが乗り込んだリンカーン・コンチネンタルはどうやら特注らしく、車内の装備は全て真新しい革と本物のヒッコリーが用いられ、床には毛足の長いベルベットが敷き詰められていた。
 車内は広く、後部座席は手足を伸ばして横たわれそうなほど幅があって奥行も深かった。普通の乗用車とちがって運転席と背中合わせにもうひとつ座席があり、後部座席と向かい合って座れるようになっていた。おそらく体の大きなアメリカ人男性でも3人ずつ計6人はゆったりとくつろぐことができるだろう。窓と運転席の間には防弾処理を施した特殊ガラスがはめ込まれており、車内は空調が効いて快適だった。
 リョウは僕を革張りのシートの上に押し倒す。

「リョウったら、まだ車の中だよ♡」
「だからさ。カーセックスもいいもんだぜぇ~♡」

 リョウはワンピースのファスナーを降ろすと、両手で前身頃を引き裂いた。

「いやぁ~♡」

 僕はリョウの視線から逃れようと両手で胸もとを隠しながら身をよじる。リョウは手首をつかんで僕の身体を革張りのシートの上に押し倒した。
 リョウの手は腹部を滑って両脚のつけ根へと動いていく。僕は太腿を閉じ合わせたが、それでも指をこじ入れられるだけの隙間ができてしまう。
 リョウは僕の白いパンツの中に右手を突っ込んだ。
 目を閉じていても、自分のパンツがずり降ろされていくのがはっきりと分かる。
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