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学校すみっコぐらし
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俺は「すみっこず」とリア充たちに呼ばれる陰キャグループの一員だ。別に好きで陰キャになったわけではないし、二次元の女子にしか興味がないわけでもなく、ましてやアニオタでもない。
高校に入学して最初に友達になった奴らがオタばかりだったからそうなった。なぜか出席番号順に俺も含めて四人陰キャが並んでいて、そろいもそろって体育で剣道を選択していた。そのよしみで仲良くなったのだ。
かてて加えて、俺は床屋が嫌いだ。何が嫌だって、人に髪を触られるのが我慢ならない。そのためいつも髪はぼさぼさで、人と目を合わすのが面倒だから、前髪も伸び放題になっている。どっからどうみても立派なオタクだ。
それからこの都立星稜高校には制服のかっこいい着方というものがあるらしいが興味はない。普通に来ていたら、「すみっこず」のシャツインの奴と呼ばれるようになっていた。どうやらシャツは出さなければならないものらしい。とはいっ手も校則ではしまうことになっているし、ほかにもシャツをズボンにしまっている奴はいるのになぜか俺だけシャツインと呼ばれる。
まあ、青木蒼という名前があるのだが、この際それはどうでもいい。友人たちは俺をアオと呼ぶ。
「なんかお前の名前、あお率たかねえ?」
ってことでニックネームが決まった。
後はあばた面で撮り鉄の岡部ことおかやん、戦車オタで太めの太田はタンク、小柄で二次元女子が大好きで更に歴オタの有田のアリ、この三人で教室の片隅を守っている。
とはいっても教室の後ろの窓側はリア充たちの居所で、俺らはいつも一番前のドアのそばだ。たまに他のクラスの女子が勝手にすわって弁当を食べていることもある。
「ちょっと、シャツイン、邪魔。うち璃子と食べたいんよ」
隣のクラスのツインテール女子の玲奈とかいう女子に、俺の席はたびたび奪われる。
ちなみに璃子といのは、今俺の後ろの席にいる飛び切りの美少女だ。
席替えで不覚にも彼女の前になってしまった。
そのせいか俺の席はリア充どもに授業開始前まで占拠されることが増えた。
彼女はリンスタというSNSのインフルエンサーで、男女ともに大人気だ。
今年はどうも籤運がないらしい。誰だよ。くじ引きで席替えしようと言い出した奴は。おかげで俺が恨まれている。
。
「なんで璃子の前がシャツインなんだよ」
それ俺のせいじゃねえから。それから人のことシャツイン言うなし。
だが大人な俺は、ツインテにわざわざ自分の席だと主張せず。そっと教室を出た。クラスのカースト上位の陽キャどもと争っても無意味なこと知っている。
そこで意地になってツインテールに席を譲らなければ、「いきり陰キャ」の出来上がりだ。
高校に入学して最初に友達になった奴らがオタばかりだったからそうなった。なぜか出席番号順に俺も含めて四人陰キャが並んでいて、そろいもそろって体育で剣道を選択していた。そのよしみで仲良くなったのだ。
かてて加えて、俺は床屋が嫌いだ。何が嫌だって、人に髪を触られるのが我慢ならない。そのためいつも髪はぼさぼさで、人と目を合わすのが面倒だから、前髪も伸び放題になっている。どっからどうみても立派なオタクだ。
それからこの都立星稜高校には制服のかっこいい着方というものがあるらしいが興味はない。普通に来ていたら、「すみっこず」のシャツインの奴と呼ばれるようになっていた。どうやらシャツは出さなければならないものらしい。とはいっ手も校則ではしまうことになっているし、ほかにもシャツをズボンにしまっている奴はいるのになぜか俺だけシャツインと呼ばれる。
まあ、青木蒼という名前があるのだが、この際それはどうでもいい。友人たちは俺をアオと呼ぶ。
「なんかお前の名前、あお率たかねえ?」
ってことでニックネームが決まった。
後はあばた面で撮り鉄の岡部ことおかやん、戦車オタで太めの太田はタンク、小柄で二次元女子が大好きで更に歴オタの有田のアリ、この三人で教室の片隅を守っている。
とはいっても教室の後ろの窓側はリア充たちの居所で、俺らはいつも一番前のドアのそばだ。たまに他のクラスの女子が勝手にすわって弁当を食べていることもある。
「ちょっと、シャツイン、邪魔。うち璃子と食べたいんよ」
隣のクラスのツインテール女子の玲奈とかいう女子に、俺の席はたびたび奪われる。
ちなみに璃子といのは、今俺の後ろの席にいる飛び切りの美少女だ。
席替えで不覚にも彼女の前になってしまった。
そのせいか俺の席はリア充どもに授業開始前まで占拠されることが増えた。
彼女はリンスタというSNSのインフルエンサーで、男女ともに大人気だ。
今年はどうも籤運がないらしい。誰だよ。くじ引きで席替えしようと言い出した奴は。おかげで俺が恨まれている。
。
「なんで璃子の前がシャツインなんだよ」
それ俺のせいじゃねえから。それから人のことシャツイン言うなし。
だが大人な俺は、ツインテにわざわざ自分の席だと主張せず。そっと教室を出た。クラスのカースト上位の陽キャどもと争っても無意味なこと知っている。
そこで意地になってツインテールに席を譲らなければ、「いきり陰キャ」の出来上がりだ。
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