5 / 114
5話 死と星々
しおりを挟む
龍の堅い背にしがみついていると酷く冷たい風が身体に叩きつけた。身体の芯から凍てつくほどの寒気に手がすっかりかじかんでしまった。それでも落されないように必死に龍の身体を掴んでいた。
地上から遥か上空を飛行し、見上げれば星々が近くに見える気がした。
本当に近い。まるで手を伸ばせば届きそうなほどに。
高所の恐怖を忘れて空を見上げた。
『私は古代竜王の血を引く。一族の女王だった』
彼ではなく、彼女は独白する。
『一族の子が人間に捕らわれ……私はその子可愛さに投降した。子がいない私にとっては自分の子供のようだった』
その罪を淡々と。
『その結果、我が一族はろくな抵抗もできずに死んでいった』
贖罪を求めているのだろうか。
『罪深いことをした。決して許されぬことを』
交す言葉はなかった。気休めの言葉を欲しているとも思えなかった。
龍はしばらく空を跳び続けて大地に着地した。もう監獄都市は遥か向こうの彼方となっていた。俺は転げるように龍の背から落ちる。草むらに受けとめられるが息が詰まった。
もう立ち上がる力はなかった。腹から夥しい量の血が流れ出していった。
『死ぬのか?』
「そう……だな」
もはやそれは確信だった。命が失われている実感があった。
「こんな死に方も悪くないな」
草むらに横たわり、満天の星空を見上げる。本国とは違って星々は綺麗に輝き、静かな夜だった。わずかばかりの満足感があった、無為な死に一つだけ救いをくれた。
怒りが消えたわけではない、だが湧き上がる以上に失われていく感覚に捉われていた。
死ぬには良い夜なのかもしれない。
強く、もっと強く、誰よりも遥か高みへ。
そうしなければならないと思って生きてきた。
これで延々とつかれた我執から逃れることができる。
「お前。名前は?」
咳込みながらも問いかける。どうしても聞いてみたいと思ったのだ。
『アステール』
それは星という意味を持つ言葉だった。美しい竜にぴったりの名前だった。
「俺はエルだ。これからよろしくは、できそうにもない」
つまらない軽口を言う。
『なぜだ。なぜ私を助けた。人間』
俺はわずかに笑みを浮かべる。なぜなら死ぬ間際でもなければ言うつもりのない、口に出して聞かせるにはあまりに馬鹿げた理由だったからだ。
「お前を最初に一目見た時から」
その時の光景を思い出すように瞼を閉じる。
「これほど美しいものは他にはいないと思っていた」
俺が幼い頃から渇望し続けた力、その究極の姿であった。あまりの雄大さに一目見た時から心を奪われていた。
『……』
会話はなくなって沈黙が訪れた。
「もう……捕まるなよ」
彼女が人間に繋がれた姿は似合わない。
彼女は自由であるべきなのだ。いや違う、これは俺の勝手な願いだ。
これほどの存在ならばすべてから自由になれるのだという証拠が欲しかった。
言葉を最後にしぼり出したきり、全身から力が抜けた。
もう唇は動かなかった。指先すら力が入らない。
最後に呪いの言葉を吐こうかと思った、しかしそれよりも何かのために祈って生を終えられるのだから、やはり俺は運が良かったのかもしれない。
死ぬ──これが死ぬという感覚か。
全身の感覚が失われていく最中にもなぜか冷気だけは鋭く感じていた。
『一縷の望みにかけてみるか』
意識が暗闇に落ちる寸前にそんな声が聞こえた。
次に俺が目を覚ました時、気が付けば周囲は完全なる暗闇に包まれていた。
「ここは」
それだけ発言するのがやっとだった。喉がひび割れたように痛む。生唾を飲みこんでかさつく喉を潤した。柔らかい布の感触、ベッドに横たわっているのだと気づく。
身体は弱り切っているようだ、上手く力が入らない。這うようにしてベッドの端まで行きなかば転がり落ちる形でベッドから降りる。
周囲を見回し、闇に包まれた場所にほんのわずかな光源があるのに気が付く。暗闇の中に一筋の切れ目があった。傍に寄って光の線に指で触れる。これは隙間だ。いくら探しても取っ手など見当たらないが向こう側に空間があるのだ。
僅か横に掌を押しつけて力を込める。
ズズと擦れる音がして隙間が広がった。人一人分が通れる空間の先には通路が生まれていた。身体を引きずるようにして歩を進め、息も絶え絶えに壁に手を突く。まるで夜に這い出る死者のようだ。
足下には元は高級品だったであろう絨毯が敷かれている。しかし何年も手入れされていなかったように砂を被っていた。びゅうと隙間風が通り抜ける。音源は割れた窓からだ。窓から見上げる夜空から月の光が差し込んでくる。蒼白く輝く月。それは監獄世界の証だ。
「なんだ。いったい何があったんだ」
混乱の極みにある精神を落ちつけようと深く深呼吸する。まずは情報を整理するのだ。そうだ。調べなければいけない重要な事項がある。
看守たちは他人の量刑を左右する権限を授けられている。今自分がまだここにいるということは、刑期が残っていることを示している。左手の紋章でそれが分かる。
嫌な予感はしたが一縷の望みは……。
「終身刑」
終わった。マイナスから途方もないマイナスへ。
全身の力という力が砕け、床に崩れ落ちた。
こうなってはもはや俺はこの世界から一生抜け出すことは叶わないのだった。
地上から遥か上空を飛行し、見上げれば星々が近くに見える気がした。
本当に近い。まるで手を伸ばせば届きそうなほどに。
高所の恐怖を忘れて空を見上げた。
『私は古代竜王の血を引く。一族の女王だった』
彼ではなく、彼女は独白する。
『一族の子が人間に捕らわれ……私はその子可愛さに投降した。子がいない私にとっては自分の子供のようだった』
その罪を淡々と。
『その結果、我が一族はろくな抵抗もできずに死んでいった』
贖罪を求めているのだろうか。
『罪深いことをした。決して許されぬことを』
交す言葉はなかった。気休めの言葉を欲しているとも思えなかった。
龍はしばらく空を跳び続けて大地に着地した。もう監獄都市は遥か向こうの彼方となっていた。俺は転げるように龍の背から落ちる。草むらに受けとめられるが息が詰まった。
もう立ち上がる力はなかった。腹から夥しい量の血が流れ出していった。
『死ぬのか?』
「そう……だな」
もはやそれは確信だった。命が失われている実感があった。
「こんな死に方も悪くないな」
草むらに横たわり、満天の星空を見上げる。本国とは違って星々は綺麗に輝き、静かな夜だった。わずかばかりの満足感があった、無為な死に一つだけ救いをくれた。
怒りが消えたわけではない、だが湧き上がる以上に失われていく感覚に捉われていた。
死ぬには良い夜なのかもしれない。
強く、もっと強く、誰よりも遥か高みへ。
そうしなければならないと思って生きてきた。
これで延々とつかれた我執から逃れることができる。
「お前。名前は?」
咳込みながらも問いかける。どうしても聞いてみたいと思ったのだ。
『アステール』
それは星という意味を持つ言葉だった。美しい竜にぴったりの名前だった。
「俺はエルだ。これからよろしくは、できそうにもない」
つまらない軽口を言う。
『なぜだ。なぜ私を助けた。人間』
俺はわずかに笑みを浮かべる。なぜなら死ぬ間際でもなければ言うつもりのない、口に出して聞かせるにはあまりに馬鹿げた理由だったからだ。
「お前を最初に一目見た時から」
その時の光景を思い出すように瞼を閉じる。
「これほど美しいものは他にはいないと思っていた」
俺が幼い頃から渇望し続けた力、その究極の姿であった。あまりの雄大さに一目見た時から心を奪われていた。
『……』
会話はなくなって沈黙が訪れた。
「もう……捕まるなよ」
彼女が人間に繋がれた姿は似合わない。
彼女は自由であるべきなのだ。いや違う、これは俺の勝手な願いだ。
これほどの存在ならばすべてから自由になれるのだという証拠が欲しかった。
言葉を最後にしぼり出したきり、全身から力が抜けた。
もう唇は動かなかった。指先すら力が入らない。
最後に呪いの言葉を吐こうかと思った、しかしそれよりも何かのために祈って生を終えられるのだから、やはり俺は運が良かったのかもしれない。
死ぬ──これが死ぬという感覚か。
全身の感覚が失われていく最中にもなぜか冷気だけは鋭く感じていた。
『一縷の望みにかけてみるか』
意識が暗闇に落ちる寸前にそんな声が聞こえた。
次に俺が目を覚ました時、気が付けば周囲は完全なる暗闇に包まれていた。
「ここは」
それだけ発言するのがやっとだった。喉がひび割れたように痛む。生唾を飲みこんでかさつく喉を潤した。柔らかい布の感触、ベッドに横たわっているのだと気づく。
身体は弱り切っているようだ、上手く力が入らない。這うようにしてベッドの端まで行きなかば転がり落ちる形でベッドから降りる。
周囲を見回し、闇に包まれた場所にほんのわずかな光源があるのに気が付く。暗闇の中に一筋の切れ目があった。傍に寄って光の線に指で触れる。これは隙間だ。いくら探しても取っ手など見当たらないが向こう側に空間があるのだ。
僅か横に掌を押しつけて力を込める。
ズズと擦れる音がして隙間が広がった。人一人分が通れる空間の先には通路が生まれていた。身体を引きずるようにして歩を進め、息も絶え絶えに壁に手を突く。まるで夜に這い出る死者のようだ。
足下には元は高級品だったであろう絨毯が敷かれている。しかし何年も手入れされていなかったように砂を被っていた。びゅうと隙間風が通り抜ける。音源は割れた窓からだ。窓から見上げる夜空から月の光が差し込んでくる。蒼白く輝く月。それは監獄世界の証だ。
「なんだ。いったい何があったんだ」
混乱の極みにある精神を落ちつけようと深く深呼吸する。まずは情報を整理するのだ。そうだ。調べなければいけない重要な事項がある。
看守たちは他人の量刑を左右する権限を授けられている。今自分がまだここにいるということは、刑期が残っていることを示している。左手の紋章でそれが分かる。
嫌な予感はしたが一縷の望みは……。
「終身刑」
終わった。マイナスから途方もないマイナスへ。
全身の力という力が砕け、床に崩れ落ちた。
こうなってはもはや俺はこの世界から一生抜け出すことは叶わないのだった。
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します
あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。
異世界パルメディアは、大魔法文明時代。
だが、その時代は崩壊寸前だった。
なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。
マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。
追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。
ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。
世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。
無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。
化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。
そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。
当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。
ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる