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第42話 シュワルツコフのルードリッヒは、マリーにぞっこんの様です※
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「やっぱり、会いに行って確かめたい...」
「マリー、許せないのはわかるが、そこまで執着する必要は....」
「どーーーーしても納得がいかないんです!」
長い黒髪に青紫の瞳で端正な顔立ちをしている男は、紫煙をくゆらせマリーに告げる
「私の立場も考えてほしいがな...」
「そりゃ、ルードリッヒには感謝してるわ...支えてもらってなきゃ多分毎日泣いてどうにかなってしまっていたかもしれないんだもの。」
仕立ての良いスリーピースの黒いスーツに銀色の刺繍が美しい男は、マリーを横目にフーッと煙を吐いた
「そういう意味ではないんだがな...どうも、相容れない部分があるな...貴方とは」
そう言って、銀色の丸いケースを取り出し煙の元を押し込んだ
「そうだ、ルクセンドルトラックの領土で、気になるところがある、手に入れるのも悪くはない話だが...」
「せ、戦争をしようって誘ってる訳じゃないのよ!」
パタパタと顔の前で違う違うそうじゃないと手を動かすマリー
「只でさえ、ルードリッヒルートでは、連合国と戦いがあったから今でも気になっているのに...多分私がジュードルート行ってたから、肝心のフラグは折れてると思うけど、なんか私の知ってるシナリオと違うし、どうなるかわからないんだから、好戦的な発言はやめてよね!」
「シナリオねえ...人生思い通りにするには、強い意志が必要だ。現実を動かしているのも人間だ。小説の様に物事が進むわけがないだろう。」
マリーはぐっと口を結んだ
男は棚の中から、琥珀色の飲み物をグラスにいれ、マリーに渡し、自分も同じように飲み物を用意する
「もう一度言おうか?今、目の前に居るのは俺だ、未練がましく会いに行くのであれば、自分で掴み取るんだな。協力はするつもりはない。」
「な、そ、そういうんじゃないんです!その、もしかしたら、私と同じように、過去の記憶を思い出したんじゃないかと思って確かめに行きたいだけなんです。」
「で、君はルクセンドルトラックに行って、ジュード王子に会いに行くのだろう?どうやら、婚約者と仲良くしているようだが、邪魔しに行くのか」
「邪魔って...だから言ってるじゃないですか、私は、ルードリッヒが好きだったんだって、貴方に会って、思い出したのよ!私まだ女子高生だったのに、病気で死んじゃって、気がついたら貴方に連れてこられてたんじゃない、ココニ」
そう言って、マリーは床を指差すジェスチャーをした。
「確めたいだけだから、それ以上は、無いわよ!あと、記憶が戻ってから、本当にラッキーって思ってるんだから...私が好きなのは、ルードリッヒだけだってば!」
顔を真っ赤にして答えるマリーを眺めながらルードリッヒは、ニヤリと広角をあげた
「じゃあ、連れていってやろう、一緒にだったら良い。会うときも俺と片時も離れなければ許そう。」
「う、うん。......そうよね、そうよね、ルードリッヒは、ヤンデレダッタワヨネ...ボソボソ」
「ヤンデレダッタワヨネとは、なんだ」
「な、何でもない!」
マリーは焦って手をパタパタと動かす。
「ククク、相変わらず良く動くな!」
「うっ、ズルい」
屈託なく笑うルードリッヒの顔はマリーの琴線に触れる
ポポポポっとまた顔が熱くなる
「本当に、夢なんじゃないかって今でも思ってるんだから...」
じーっと見つめてくるマリーの瞳に自分しか映っていないことを確認すると
ルードリッヒは、フッと笑顔になり二人のグラスを鳴らした
「では、身も心も私の物に成れば良い」
「わわ!(これ、あれじゃん!このあと二人は永遠の愛を確かめ合った......じゃない!)」
クラクラっとしながら確認した
「その、......良いの?私で......本当は、ジュードルートのシナリオだったら......シュタイアーマリークのリーリエ様と、一緒になってたのよ?その、私は凄く、凄く嬉しいんだけど......」
そう言って、グスッと涙が出てきてしまったマリーは唇を噛んだ。
「心変わりなどしない。今目の前に居るのは誰だ?」
「......ルードリッヒ......」
じわりと涙が溢れた。
ルードリッヒは、マリーのグラスをマリーの指ごと持ち上げて、自分の口に含んだ
「?」
涙ぐみながら、キョトリとするマリーの口を塞いだのは
少しスモーキーな香りのする彼の唇であった。
「ん....く....」
こくりと度の強い琥珀色の飲み物を飲み込んだマリーの口内に、ぬるりとルードリッヒの舌が入り込んできた。
マリーは歯列をなぞられ、上顎もピチャリと舐め上げられ、首筋から頭のてっぺんまでゾクゾクと刺激が走り、立っていられなくなった。
「あ、....ルー....ん、あ、....は....」
ルードリッヒのヌルヌル動く舌にマリーは全身が痺れたような感覚になり、恍惚とした表情に、目が潤み
息も荒くなっていった。
「俺だけみてろ....」
そう言って、マリーの手にあったグラスは取り上げられ、また一口マリーの口の中に入れられた。
アルコールのせいか、ルードリッヒのせいか、わからないが、マリーの体は熱を帯び始めた。
「マリー、許せないのはわかるが、そこまで執着する必要は....」
「どーーーーしても納得がいかないんです!」
長い黒髪に青紫の瞳で端正な顔立ちをしている男は、紫煙をくゆらせマリーに告げる
「私の立場も考えてほしいがな...」
「そりゃ、ルードリッヒには感謝してるわ...支えてもらってなきゃ多分毎日泣いてどうにかなってしまっていたかもしれないんだもの。」
仕立ての良いスリーピースの黒いスーツに銀色の刺繍が美しい男は、マリーを横目にフーッと煙を吐いた
「そういう意味ではないんだがな...どうも、相容れない部分があるな...貴方とは」
そう言って、銀色の丸いケースを取り出し煙の元を押し込んだ
「そうだ、ルクセンドルトラックの領土で、気になるところがある、手に入れるのも悪くはない話だが...」
「せ、戦争をしようって誘ってる訳じゃないのよ!」
パタパタと顔の前で違う違うそうじゃないと手を動かすマリー
「只でさえ、ルードリッヒルートでは、連合国と戦いがあったから今でも気になっているのに...多分私がジュードルート行ってたから、肝心のフラグは折れてると思うけど、なんか私の知ってるシナリオと違うし、どうなるかわからないんだから、好戦的な発言はやめてよね!」
「シナリオねえ...人生思い通りにするには、強い意志が必要だ。現実を動かしているのも人間だ。小説の様に物事が進むわけがないだろう。」
マリーはぐっと口を結んだ
男は棚の中から、琥珀色の飲み物をグラスにいれ、マリーに渡し、自分も同じように飲み物を用意する
「もう一度言おうか?今、目の前に居るのは俺だ、未練がましく会いに行くのであれば、自分で掴み取るんだな。協力はするつもりはない。」
「な、そ、そういうんじゃないんです!その、もしかしたら、私と同じように、過去の記憶を思い出したんじゃないかと思って確かめに行きたいだけなんです。」
「で、君はルクセンドルトラックに行って、ジュード王子に会いに行くのだろう?どうやら、婚約者と仲良くしているようだが、邪魔しに行くのか」
「邪魔って...だから言ってるじゃないですか、私は、ルードリッヒが好きだったんだって、貴方に会って、思い出したのよ!私まだ女子高生だったのに、病気で死んじゃって、気がついたら貴方に連れてこられてたんじゃない、ココニ」
そう言って、マリーは床を指差すジェスチャーをした。
「確めたいだけだから、それ以上は、無いわよ!あと、記憶が戻ってから、本当にラッキーって思ってるんだから...私が好きなのは、ルードリッヒだけだってば!」
顔を真っ赤にして答えるマリーを眺めながらルードリッヒは、ニヤリと広角をあげた
「じゃあ、連れていってやろう、一緒にだったら良い。会うときも俺と片時も離れなければ許そう。」
「う、うん。......そうよね、そうよね、ルードリッヒは、ヤンデレダッタワヨネ...ボソボソ」
「ヤンデレダッタワヨネとは、なんだ」
「な、何でもない!」
マリーは焦って手をパタパタと動かす。
「ククク、相変わらず良く動くな!」
「うっ、ズルい」
屈託なく笑うルードリッヒの顔はマリーの琴線に触れる
ポポポポっとまた顔が熱くなる
「本当に、夢なんじゃないかって今でも思ってるんだから...」
じーっと見つめてくるマリーの瞳に自分しか映っていないことを確認すると
ルードリッヒは、フッと笑顔になり二人のグラスを鳴らした
「では、身も心も私の物に成れば良い」
「わわ!(これ、あれじゃん!このあと二人は永遠の愛を確かめ合った......じゃない!)」
クラクラっとしながら確認した
「その、......良いの?私で......本当は、ジュードルートのシナリオだったら......シュタイアーマリークのリーリエ様と、一緒になってたのよ?その、私は凄く、凄く嬉しいんだけど......」
そう言って、グスッと涙が出てきてしまったマリーは唇を噛んだ。
「心変わりなどしない。今目の前に居るのは誰だ?」
「......ルードリッヒ......」
じわりと涙が溢れた。
ルードリッヒは、マリーのグラスをマリーの指ごと持ち上げて、自分の口に含んだ
「?」
涙ぐみながら、キョトリとするマリーの口を塞いだのは
少しスモーキーな香りのする彼の唇であった。
「ん....く....」
こくりと度の強い琥珀色の飲み物を飲み込んだマリーの口内に、ぬるりとルードリッヒの舌が入り込んできた。
マリーは歯列をなぞられ、上顎もピチャリと舐め上げられ、首筋から頭のてっぺんまでゾクゾクと刺激が走り、立っていられなくなった。
「あ、....ルー....ん、あ、....は....」
ルードリッヒのヌルヌル動く舌にマリーは全身が痺れたような感覚になり、恍惚とした表情に、目が潤み
息も荒くなっていった。
「俺だけみてろ....」
そう言って、マリーの手にあったグラスは取り上げられ、また一口マリーの口の中に入れられた。
アルコールのせいか、ルードリッヒのせいか、わからないが、マリーの体は熱を帯び始めた。
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