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2章 帰郷(ダイジェスト版)
帰郷~老婦人
しおりを挟むや、久しぶり!いや、数時間ぶり?
え? なに?ストーカーとかじゃないって!
本当に偶然だってば。でもこんな偶然がチリツモだと運命感じちゃうよね。
え?キモい? ……酷い。
でも、話の続き、聞いてくよね。ね?
で、どこまで話してたっけ?
あ、そうそう。たしか、会長から逃げたところまでだっけ?
で、寮に逃げ戻った環だけど、その週末に帰郷することになった。
帰郷って言っても、お母さんのところじゃないよ?
幼馴染の家。
幼なじみの名前は藤崎香織。
彼女の家は代々続いた和菓子屋なんだ~。と言っても格式高くない、地域密着型の商店街の和菓子屋さん。
環は昔から、ここに入り浸っていたんだ。藤崎家とも家族ぐるみと付き合い。
そんな幼なじみのお店で店番しながら、環は香織と自分の夢の話や、中学時代の思い出話なんかをするんだ。
彼女の将来なりたいものって、弁護士なんだけど。
でも、彼女、母子家庭だし、学費のことで母親に迷惑かけられないって、その夢を一度諦めた過去があるんだ。
そんなときに、裏戸学園へ奨学生としての入学の打診があった。
あの学園は、幼小中高大の一貫教育が売りのところだからね。
環が目指した大学も法科大学院もあって、頑張れば学費免除で弁護士になれるんだ。
だから、彼女は死亡フラグがあっても、裏戸学園をやめらないんだと、ここで明かされるんだよ。
いや、苦労人だねえ。
でも、そんな苦労人、環も中学時代は楽しかったみたい。
なんせ、異名がつくくらいだし、うぷぷ。
え?異名が何かって。
それは『鞠菜中学の王子様』
鞠菜中学っていうのは環と香織が通ってた、地元の中学だよ。
そこにはかつて伝説の王子様の噂があってね。実はこれって環のこと。
彼女、かなりお酒に弱いんだけど、中学二年の文化祭の時にうっかり出店の甘酒飲んで酔っ払っちゃったんだよ。
うん、甘酒って最近はアルコールのないものもあるけど、その時は少量だけどアルコールがあったんだね。
え?それと王子がなんの関係があるって?
まあまあ、焦らず聞いてよ。
環が酔っ払った文化祭なんだけど、彼女たちのクラスの出し物っていうのが、配役が男女逆転のロミジュリだったんだよ。
環はロミオの親友役。
え? 結構重要な役だけど、環は中学では目立ちたがりやだったのかって?
いや、まさか。無理やりだよ。
とにかく、文化祭当日衣装を着て、劇の宣伝をしている時に酔っ払ったわけだ。
……で、どうなったと思う?
なんと、酔っ払った彼女は、その場でひっくり返るわけでも眠たくなるわけでもなく、役になりきっちゃったんだ。
ロミオの親友役は女好きの破天荒なやつだからね。
なりきり環は文化祭に来ていた女性たちを口説きまわったわけだ。
しかも、とあるクラスでは酔っぱらいに絡まれていた女子生徒を助けた上で口説く始末。
いや、ノリノリですな。
この酔っぱらいの暴走は、本番の演劇で出番が終わるまで続きました、とさ。
そんな話で盛り上がっていた環と香織なんだけど、そこに一人の男性客が来て話が途切れる。
知らない顔に環はお客として対応するんだけど、実はこの男性客、香織の弟なんだ。
名前は藤崎竜輝。
環が裏戸学園に入学して以降一年くらい合わない間に、身長が伸びて、ものっそ男前になってるんだ。環がわかんないくらいだから、相当だよね。
で、まあここはお約束なんだけど、竜輝は環の事をずっと好きだったんだ。
そして、それに環は気づいていないというお約束。
そんな二人の甘酸っぱくもヒヤヒヤな会話に香織がハラハラしていた時に、更に新たな来客が。
さて、ここでようやくお待ちかね!攻略対象!
誰だと思う? え、いちいち聞くなって。ちぇっ。
まあいいよ。あっさりバラせば、紅原円だ。
突然の美形の登場に香織が黄色い声を上げる中、固まった環を心配するのと同時に竜輝は馴れ馴れしい紅原から環を隠した。
でもいつまでも年下の影に隠れるわけにも行かず、何より紅原に話しかけられ、渋々環を紅原に対峙した。
関係を知りたがる香織に、ただの知り合いだと言うが、それを不服とした紅原は爆弾発言をかますんだ。
環と自分はキスをした仲だと。
ところでさ、キスするのと舐められた、て言うのと似たような行為なのに、舐められたほうがなんとなくエッチが気がすると思わない?
え? いきなりなんでそんな事を言い出すのかって?
おや、そういえばなんとなく顔が紅いね。
意外にこういった話好き?……てっ、叩かないでよ、イタイってば。
まあ、茶化すのは置いておいて、なぜこんな話をしたかって言えば、環が紅原の反論に使ったからなんだ。
紅原のキスが最後に会った時に頬の血をなめた時の事を行ってることに気付いた環は慌てて、「キスじゃない。頬を舐めただけ」と言ってしまうんだ。
もちろんその場は大騒ぎ。収集がつかなくなりそうになった時、第三の男が現れた。
フィルム・ノワールじゃないぞ。
別に白黒でも陰影きつくもなく現れたのは、紅原の知り合いで裏戸学園の卒業生である岩崎亮介。
岩崎食品という蒼矢会長の好物の製造メーカーの御曹司だ。
実はこの人、香織の恋人なんだ。
大企業の御曹司と下町の和菓子屋の娘の恋。
出会い方とかは割愛するけど、岩崎には親が決めた婚約者がいたが、香織のためにそれを破棄したというエピソードもあり、なかなかドラマチックな二人だよ。
彼らが久しぶりの再会に二人だけの世界を演じているのを横でみながら、そんな事情を紅原聞いた環は、二人の関係に不安を感じた。
岩崎は香織との将来をどう考えてるのかってね。
環は金持ち学校に通う貧乏人だ。
生活の違いを嫌でも見せられていて、苦労もわかっている。
応援できるか不安でいたら、紅原が、ポツリと呟くんだ。
――自分は岩崎を止めるべきなんだろうか、と。
で、そこでちょっと相談なんだけど。
え? そんなに警戒しないでよ。変なことじゃないって。
ちょっとね、この後の展開に煮詰まってて。
君もゲームをフルコンプしてるなら知ってると思うけど、紅原の生い立ちって結構複雑だろ?
彼の両親こそ、まさに身分差の恋によって無理矢理一緒になった先例だ。
父親はともかく母親が精神を壊した経緯を知っている彼は、岩崎と香織の姿に自分の両親を重ねてしまっていた。二人の今後の事を考えて岩崎に忠告すべきなのかと。
でもね。それって紅原にとっては、両親の結婚を否定することになる。
それはつまり、引いては自分の存在を否定することにもつながるんだ。
そうやって思い悩む紅原の気持ち、君は同情する?
するよね? 彼の生い立ちを含めて、ゲームをやって全てを知っているんだから。
環も同じなんだ。裏事情を知ってるからなおさら彼に同情してる。
で、慰める展開で行きたいんだけど、なんて声をかけるかで悩んでてね。
君ならどう答える? 環と同じ立場だったとして。
もちろんゲームの知識をいることはバレてはいけない状態で。
君なら……どう答える?
え? ちょっと待って?
そんな答えなの?
『何もしなくて良い』……て?
そんなでいいの?
もっとロマンチックな感じでは……。
ああ、でも環ならそう言うかも。
何を決めるのも本人次第。
本人が納得してれば、他人のいうことなんてきにしなくてもよい、って意味?
……そっか。君はそういうんだね。
なんか、すっごい深いねえ。
案外君って大人なんだね。
え? なに涙ぐんでんのかって?
いや君の言葉に感動した心の汗だよ。
もう、そんなところばっかり見てて。放っておいてよ!
とにかく、この場面では、それ採用ね!
で、環の慰めで紅原は、ちょっと救われた気になったわけだ。
その後の展開はちゃんと考えてるよ?
いつもの調子を取り戻した紅原にからかわれていたら、岩崎の自己紹介に来たんだ。
一見穏やかで優しそうな岩崎なんだけど、実はちょっとしたトラブルメーカーでね。
この時だって、紅原のいじっては行けない過去の傷を掘りおこすような事を言ってしまった。
その結果、様子がおかしくなった紅原を心配した環が、岩崎を香織と一緒に店から追い出すわけだ。
紅原と一緒にしておけない、隔離!って。
でも、岩崎がいなくなっても、紅原はなかなか正気づかない。
仕方なく、学園まで送り返そうとスレば、竜輝がふてくされるんだ。
まあ、そうだよね。
好きな女の子が、他の男のことばっかり心配してたら面白くないよね。
僕だって、君が他の男ばっかり構ってたら、嫉妬して何をするか……。
え? 洒落に聞こえない?
嫌だな、本気で言ってるんだからあたりまえじゃない。
え? それこそ冗談にしか聞こえない?
どっちなんだよ。どうしたらこの気持を君はわかってくれるのかな?
一生わからなくていい、なんて言わないで、虚しくなるから!
くっ、君は知らないからそんな酷いことが言えるんだね。
くくく、嫉妬に狂った男ほど怖いものはないんだよ。
その証拠に……て、え?先を続けないなら帰るって?
うわああ、こんないい展開の時に帰るって言える君は本当に真性のクーデレだね!
え?いつデレたって?
まあ、いいじゃない。
話を戻せば、まあぶっちゃけ、いまいち状況がわかってない、環に竜輝はキスしようとするわけなんだけど、咄嗟に紅原がそれを阻止した。
その時に環が来てた藤崎堂の制服の後ろ襟を引っ張ったんだけど、それによって、結構な大惨事に。
ポロリまではないよ? 一応小説は全年齢仕様だからね!
ええ!?展開がオヤジ臭いって? ほっとけよ!
とにかく紅原と竜輝にあられもない姿を見られた環は一度母屋に引っ込んだんだ。
それからめちゃくちゃ恥ずかしかったけど、店番を放置できない環は、店に戻ったわけだ。
客用のイートインスペースにいた紅原にお茶とお菓子を出して、少し話をする。
紅原が今日、突然訪れたお詫びに服を送ろうとするのを断ったり、藤崎堂のある商店街のお肉屋のおじさんが訪ねてきて、顔を出した紅原を環の恋人だと勘違いしたりとか、珍しく楽しい会話を楽しんだ。
だが、その中で、紅原の過去を思い出して環は落ち込むんだ。
ゲーム知識とはいえ、人のプライベートに土足で踏み込んでいる気がしたからだよ。
そうしている内に、紅原に迎えが来た。
でも藤崎堂の前の道路は狭くて、車が入れない。
店の前で別れると思っていたら、紅原が何故か環に大通りまで案内してくれと頼む。
この期に及んでも吸血鬼に関わりたくない環は断ったが、「王子様」と呼ばれて硬直する。
どうやら、香織との会話を盗み聞きされ、中学時代最大の黒歴史を紅原に知られたのだとしって、顔が引きつる。
拒否もできず、そのまま紅原と連れ立って藤崎堂をでたのだが、なぜか紅原は環と一緒にあるかない。
環に前を歩かせ案内させるけれど、一定の距離を置いてついてくるだけ。
疑問が頭に浮かぶ中、案内は続けていたら、商店街で一人の老婦人に環は声をかけられる。
道を聞く老婦人と話をしていれば、紅原は環に一言もなく、車に乗って立ち去ってしまう。
脅してまで送らせたのに、一言もないんだ。酷いよね。
愕然としていたら、突然老婦人が環に持っていたカーディガンをかけてくれた。
実は環は急いで出てきたから薄着だったんだ。
寒そうだったから、という老婦人の好意は嬉しいものの気分は晴れない。
そんな環に老婦人は優しく、ある例え話をしてくれる。
お金持ちの子供は、常に誘拐の危険にさらされる。それに周りが巻き込まれないよう、外では交友関係を晒さず、無関係を装うことがある、ってね。
その説明に安堵する環は借りたままだったカーディガンに気付いて、老婦人に返そうとする。
でも、老婦人は、どうせ捨てるつもりのものだったから、と受け取らない。
押し問答に負けた環は、お礼に老婦人にたい焼きを送るんだ。
それにびっくりしてなぜか涙ぐんだ老婦人だった、とさ。
って、え?
そろそろ、話だけじゃなくて本文を見せろって。
ん~、あんまり完成前だから見せたくないんだけど。
じゃあ、一部だけ。
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