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6章 運命の輪
エピローグ
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て、ふああぁああ。
あれ? 目覚めて君がいるとか、まだ夢を見てるのかな?
え? なに、痛い!
いきなりなにするの?夢じゃないのはわかったけど、なにするの?
本当にひどいなあ。
ところで、ここは?
え? 病院?
なに、僕、二週間も意識が戻らなかったの?
うっそおん。
いや、本当に君が嘘を言ってるなんておもってないから。
え? なにがあったのかって?
うーん。原因として考えられるのはあれしかないねえ。
慧亮の記憶を奪った。
それが、思った以上に容量大きくて、処理に手間取っていたら、現実で起きるのも遅くなったとか、そんなところだと思う。
なんでそんなことになったのかって?
そんなの、慧亮が女神を殺そうとしてたからだ。
どうも、慧亮、長く記憶を維持し続けたせいか、女神にものすごい殺意を抱いてたみたいなんだ。
気持ちはわかるよ。自分の生きる世界をゲーム化されるなんて普通に怒って当然のことだ。
実際殺されたって文句を言えないことをこれまで女神はあの世界にしてきたんだしね。
でも、だからといって女神を殺させるわけにはいかなかったからね。
そんなことしたら、今までの苦労がすべて水の泡だ。
だから慧亮の中の記憶を根こそぎ奪ったんだ。
そんなことが出来るかだって? 僕を誰だと思ってるの?
あの世界では神様を名乗っていたんだよ?
まあ、それでも、ちょっと準備なしでやった代償に危うく、戻ってこれなくなりそうだったけど。
それでも、彼の中に記憶はなくなっただろうけど、それでも重すぎる荷物は取り払ってあげられたとは思う。後は彼なりにいきていくでしょ。
異世界への扉はもう閉じてしまってるから、その後のことはわからないけどね。
この件が片付いたら、あの世界とこの世界とのつながりは破棄する様にプログラムしておいたんだ。
もう二度と女神があの世界に干渉できないように。ついでに僕らも彼らの世界を覗き見ることができないんだけど。
……そんな、不安そうな顔をしないで。
最後に確認した環はちゃんと、幸せそうだったよ。
あの後、紅原とちゃんと互いに思いを確認しあったみたい。
キスなんてしちゃって、覗き見てると胸焼けしそうなほど甘い雰囲気だったよ。
紅原の追放の件もなんとかなりそうだったし。
なんか、紅原がいなくなってから月下騎士会の運営力が低下したから、彼を戻したほうがよいのでは、って話になってた。実際には女神の暴走に攻略対象が振り回された結果なんだけど、それは言いっこなしだよね。
結局環は紅原の花嫁に収まって、彼の帰りを待つみたい。でも幸せそうにしてた。
うん、良かったよ、本当に。
今まで大変だった分、環が報われてよかったよ。
ところでさ、そろそろ僕の思いも報われて良い頃だと思うんだけど、どうなの?
え? 何のことだって?
そんなはぐらかしはもうなしだよ。
僕の気持ちはずっと君にいい続けてる。
態度も分かりやすく出してたつもりだったけど?
僕は、君が好きだ。
もちろん、最愛の女性として、ね。
え? 冗談なんかなじゃないよ。僕は今までもこれからもこんなこと冗談で言ったりしない。
信じられない? 今まで態度が軽かったって? それは、ごめん。
一応勢いがないと態度に表せなくて。
でも、君に言ったことは全部、僕の本当の気持ちなんだ。
で、僕は君も同じ気持ちでいてくれてると自惚れているんだけど、どうかな。
なぜ、そう思うか?
そんなの、僕が目覚めてすぐそばに君がいてくれたことが証明にならない?
更に言うなら、公園で突き放したときに君が僕の腕を離さなかったことからかな。
君はあの時、僕に二度とあえなくなりそうだって、離してくれなかった。
つまり、そういうことじゃない。
屁理屈だって?
じゃあ、君は僕のこと、嫌いなの。
嫌いじゃない、つまり好きってことで!
君は僕が好きで、僕は君が好き。
立派な両思いだ。
ふふ、幸せだなあ。
本当はね、一度は諦めようと思った。
君が誘拐されたと聞いて、君の命に変えられないと思った。
君、のんきに構えているけど、この異世界に関わるプロジェクトって、国家機密級の案件なんだからね。
下手を撃つと僕だって消される可能性があるんだよ。
だから、君を巻き込まない様に離れようとしたけど、思いがけず、君は僕についてきた。
もう、君は僕と一蓮托生なんだよ。
え? 聞いてないって?
そんなの今更聞きません。
大丈夫だよ。僕の全部の力で君を幸せにしてみせるから。
こう見えて、僕結構優良物件だと思うよ。
だから、諦めて。どうぞ末永くこれからもヨロシクね。
あれ? 目覚めて君がいるとか、まだ夢を見てるのかな?
え? なに、痛い!
いきなりなにするの?夢じゃないのはわかったけど、なにするの?
本当にひどいなあ。
ところで、ここは?
え? 病院?
なに、僕、二週間も意識が戻らなかったの?
うっそおん。
いや、本当に君が嘘を言ってるなんておもってないから。
え? なにがあったのかって?
うーん。原因として考えられるのはあれしかないねえ。
慧亮の記憶を奪った。
それが、思った以上に容量大きくて、処理に手間取っていたら、現実で起きるのも遅くなったとか、そんなところだと思う。
なんでそんなことになったのかって?
そんなの、慧亮が女神を殺そうとしてたからだ。
どうも、慧亮、長く記憶を維持し続けたせいか、女神にものすごい殺意を抱いてたみたいなんだ。
気持ちはわかるよ。自分の生きる世界をゲーム化されるなんて普通に怒って当然のことだ。
実際殺されたって文句を言えないことをこれまで女神はあの世界にしてきたんだしね。
でも、だからといって女神を殺させるわけにはいかなかったからね。
そんなことしたら、今までの苦労がすべて水の泡だ。
だから慧亮の中の記憶を根こそぎ奪ったんだ。
そんなことが出来るかだって? 僕を誰だと思ってるの?
あの世界では神様を名乗っていたんだよ?
まあ、それでも、ちょっと準備なしでやった代償に危うく、戻ってこれなくなりそうだったけど。
それでも、彼の中に記憶はなくなっただろうけど、それでも重すぎる荷物は取り払ってあげられたとは思う。後は彼なりにいきていくでしょ。
異世界への扉はもう閉じてしまってるから、その後のことはわからないけどね。
この件が片付いたら、あの世界とこの世界とのつながりは破棄する様にプログラムしておいたんだ。
もう二度と女神があの世界に干渉できないように。ついでに僕らも彼らの世界を覗き見ることができないんだけど。
……そんな、不安そうな顔をしないで。
最後に確認した環はちゃんと、幸せそうだったよ。
あの後、紅原とちゃんと互いに思いを確認しあったみたい。
キスなんてしちゃって、覗き見てると胸焼けしそうなほど甘い雰囲気だったよ。
紅原の追放の件もなんとかなりそうだったし。
なんか、紅原がいなくなってから月下騎士会の運営力が低下したから、彼を戻したほうがよいのでは、って話になってた。実際には女神の暴走に攻略対象が振り回された結果なんだけど、それは言いっこなしだよね。
結局環は紅原の花嫁に収まって、彼の帰りを待つみたい。でも幸せそうにしてた。
うん、良かったよ、本当に。
今まで大変だった分、環が報われてよかったよ。
ところでさ、そろそろ僕の思いも報われて良い頃だと思うんだけど、どうなの?
え? 何のことだって?
そんなはぐらかしはもうなしだよ。
僕の気持ちはずっと君にいい続けてる。
態度も分かりやすく出してたつもりだったけど?
僕は、君が好きだ。
もちろん、最愛の女性として、ね。
え? 冗談なんかなじゃないよ。僕は今までもこれからもこんなこと冗談で言ったりしない。
信じられない? 今まで態度が軽かったって? それは、ごめん。
一応勢いがないと態度に表せなくて。
でも、君に言ったことは全部、僕の本当の気持ちなんだ。
で、僕は君も同じ気持ちでいてくれてると自惚れているんだけど、どうかな。
なぜ、そう思うか?
そんなの、僕が目覚めてすぐそばに君がいてくれたことが証明にならない?
更に言うなら、公園で突き放したときに君が僕の腕を離さなかったことからかな。
君はあの時、僕に二度とあえなくなりそうだって、離してくれなかった。
つまり、そういうことじゃない。
屁理屈だって?
じゃあ、君は僕のこと、嫌いなの。
嫌いじゃない、つまり好きってことで!
君は僕が好きで、僕は君が好き。
立派な両思いだ。
ふふ、幸せだなあ。
本当はね、一度は諦めようと思った。
君が誘拐されたと聞いて、君の命に変えられないと思った。
君、のんきに構えているけど、この異世界に関わるプロジェクトって、国家機密級の案件なんだからね。
下手を撃つと僕だって消される可能性があるんだよ。
だから、君を巻き込まない様に離れようとしたけど、思いがけず、君は僕についてきた。
もう、君は僕と一蓮托生なんだよ。
え? 聞いてないって?
そんなの今更聞きません。
大丈夫だよ。僕の全部の力で君を幸せにしてみせるから。
こう見えて、僕結構優良物件だと思うよ。
だから、諦めて。どうぞ末永くこれからもヨロシクね。
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初めまして!図書館で置かれているのを読んできました~!まだ1巻分だけしか読めてませんが、何だかんだで利音ちゃんと主人公のコンビが1番好きです。
中學は中学の方のがいいかと
中學の方は普段見ないので、ちょっと意味が分かりづらいかと
あそこで分かれは別れなんじゃって