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第七章 迫り来る凶影
宝麗仙宮の虜囚たち④
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【紅の間】の扉の前に立った練獣師は、百戦錬磨の彼ですらかつて経験したことのない悪魔的な気配を感得して凍り付いた。
しかしそれは一瞬のことで、とりあえずノブを回して入室しようとするが、信じられぬことに頑丈なマホガニー材の扉は固く施錠されているではないか!
彼を呼んだメラミオが内部にいるはずなのに、これはあり得ぬ現象である。
「──メラミオ隊長ッ!
バラムですッ!ドアを開けて下さいッ!!」
されど室内からは何の反応も無い…。
「バ、バカなッ!
一体、内部で何が起こっているというのだッ!?
星王様ッ、ザジナス様ッ!!
何があったのですッ!?
このままご返事が無ければ、扉を打ち破ることになりますぞッッ!!」
ガンガンと右拳で連打する忠臣であったが、厚さ6センチの鋼板がサンドイッチされた真紅の扉は地球人の数倍の筋力を誇るリュザーンド星人の渾身の打撃にもビクともしない。
「くくッ、かくなる上はッ…!」
踵を返したバラムは脱兎のごとく階段を駆け下りると、玄関から香◯県産の庵治石を素材とする十数個もの大小さまざまな幾何学的オブジェがシュールな景観をもたらしている中庭へと飛び出し、上空を見上げながら左人差し指と小指を咥える。
──ピイイイイイィィィッッ!!
大気を切り裂く鋭い指笛が4回ほど繰り返されると、宝麗仙宮の背後を覆い尽くす樹木林に潜んでいた翼長3メートル近くに達する小型プテラノドンという形容がピッタリの黒い怪鳥が舞い降りて来た!
「──ジャビルよ、われらが星王様の御尊体に一大異変が突発したようだッ!
扉からはとうやら入室不能であるから残りは窓となるわけたが、むろん私の体技をもってすれば中庭から上るのはたやすい…されどあえておまえを呼び寄せたのは、室内に星王様やメラミオ隊長を圧倒するほどの刺客が潜んでいる可能性があるからなのだッ!
よいかッ、直ちに私をおまえの背に乗せて紅の間へと舞い上がれッ!!」
母星から帯同してきた愛鳥はリュザーンド最高の練獣師に仕込まれて完全に人語を解するらしく、芝上に殆ど腹這いとなって主を受け入れる。
「──よし飛べッ、だがあくまで静かに慎重になッ!」
巨大な蝙蝠のごとき両翼をゆっくりと羽撃かせながら、奇怪な形状のドローンのごとく垂直に浮上する地球外生物──そしてジャビルがいつの間にか窓とカーテンを閉ざしていた紅の間と対峙したまさにその瞬間!
──ジュバババババババッ!!
あたかもそれを待ち受けていたかのように室内から凄まじい勢いで迸った紅蓮の焔が一瞬にして練獣師と怪鳥を呑み尽くし、更にその激烈な圧力は一瞬にして炭化した屍を海面まで吹き飛ばしてのけたのである!
「お…思い知ったかッ、こ、この反逆者めがッ!
わ…私からメラミオを奪おうとしてもそうはいかぬぞッ!!
そ、そうだともッ、もはや…もはやこの館は汚らわしい盗賊に包囲され、われわれは絶体絶命の窮地にあるのだッ!
…い…今こそ悟ったが…こ、この地球こそが私とおまえの終焉の地であったものらしい…。
な、何故ならば、わ…私の記憶は昨日から崩壊の一途を辿り、も、もはや負極界はおろかリュザーンドの形象すらも定かではないのだ…。
い、一体いかなる業病に侵されたが全く信じ難い思いだが、こ、これこそが運命ということなのであれば致し方あるまい…。
そ…そしてこれこそ止めの一撃となったのが、最愛の妃の裸身を前にしてもわが聖根にいかなる霊力も宿らなかったこと…!
さ…されど、もしこのまま私が死すれば、虎視眈々と機会を窺っていた有象無象のケダモノどもが一斉におまえの美肉目がけて殺到することであろう…。
そ、それだけは…それだけは赦さぬぞッ!
じ…事実、早速その狼藉者が現れたわけだが、くっふふふッ…見ての通り、みごと返り討ちにしてくれたわッ…!」
震える両手で抱えていたリュザーンド防衛軍制式の強力無比な携行兵器【流焔小砲】を床に放り出した全裸のザジナス=立山満寿也は、特殊硬化ガラスの窓に大穴が開き、カーテンが燃え上がるのにも構うことなく、よろよろと寝台へと歩み寄る。
そこにはニップレスと下着を毟り取られて一糸纏わぬ裸身となったメラミオ=桜城和紗が瞑目して横たわっていたが、彼女は既に息絶えていた!
殺戮者の手によって胸の真ん中に整え置かれた紫の蛇頭のペンダントの少し下に小さな赤い瘢痕があった。
枕の下に隠してあった護身用の【小型毒針銃】による一撃により、美しき神霊闘術師はせめてもの救いか苦痛を味わう間もなく即死していたのである。
「…メ、メラミオよ…お、おまえは永遠に私のものだ…た…たとえ死んでも誰にも渡しはしないッ…!
だ…だが本音を言えば…かつて告げたことがあったかも知れぬが、ほんとうは愛するおまえに啖われたかった…!
そ、そして真の一心同体となって最強の戦闘女神となったおまえと大宇宙を制覇したかったのだ…!!
こう呟いて艶めかしい屍の首元に右手を差し込んだザジナスはそっと仰向かせた愛妃の紅唇に青ざめ震える自身のそれを重ね、動きを止めた。
──絨毯に燃え移った焔の勢いは更に増し、部屋全体が真の紅に染まるのも時間の問題であろう…。
✦
星王の侍医・為永夏実は、バラムが巻いていた物と同型の腕時計型の端末画面に天蓋カーテン内に仕掛けた超小型カメラを介して映し出された衝撃的な光景──最期の接吻を終えたザジナスが慟哭しながらメラミオの死せる肌に狂ったように舌を這わせるのを冷ややかな視線で凝視していた。
現在彼女が身を潜めているのは、ザジナスと冥府に旅立った二人を含む宝麗仙宮に詰めている17名の遠征隊メンバーが球型戦艦から地上に降り立つ際に使用した全長12メートルの小型宇宙艇である。
広大な敷地の一角に直径18メートル・深さ6メートルの竪穴を掘り、若草色の丈夫なナイロンシートを被せただけの簡素な格納庫に侵入し、艇に乗り込むのはわけもなかった。
何しろ愚かな隊員どもは地下一階の特設リングで開催中の《神野優彦争奪バトルトーナメント》に夢中で、正午の試合開始を待ちきれずに早くもフロアに詰めかけているのであるから。
ちなみに一般人が所有するには本格的過ぎるこのリングは、プロレス・格闘技の熱狂的ファンであった満寿也の父が金に飽かせて開催した幾多の〈プライベートマッチ〉で使用されたアイテムであった。
一説では友人や近隣の有力者を招き、知る人ぞ知る地下格闘技の猛者たちによる賭け試合が定期的に行われていたというが、真相は闇の中である。
なお、ケイファーが陣取っているのは星王専用である唯一の個室であり、寝台に早変わりする豪奢な長椅子には白いガウンを纏ったままの越水ルリアが安全ベルトを巻かれて横たわっている。
そしてコックピットで操縦桿を握るのは、彼女の忠実な助手・アルス。
「…全く、愚かなザジナスが酔狂で扮したマスクド=カリギュラというキャラクターが最後の最後で役に立つとはね…。
メラミオがルリアを襲撃するタイミングに合わせてあの汚らわしい蒼頭星人にメッセージを送るのも、アルスにスペアとして執務室に保管されていたカリギュラの扮装をさせ、声真似させるだけで済んだんだから…。
尤も、ザジナスの執務室が居室と同じ3階にあるとはいえ、距離が離れていて助かったわ──そうでなかったら違う方法を考えなくちゃならなかった。
とにかくこれで蛸ノ宮が宝麗仙宮に干渉するのは少なくても1週間後…ほほほ、でも待っただけの甲斐はあって、運が良ければお目当ての大教帝に遭遇できるはずよ…!
じゃ、愚衆どもが下らぬイベントに血道を上げている隙にそろそろこの忌まわしい島からおさらばしようかしら…」
ここで瞑目したケイファーは一瞬喉を詰まらせると、先程までの冷淡な口ぶりとは真逆の敬虔な口調となって絞り出すように盟友への弔辞を述べたのであった。
「──メラミオ、さようなら…。
聡明な貴女には気付かれていただろうけど、私はずっとあなたのことが好きだった…。
そして、実はこの遠征を奇貨として地球で告白しようと思っていたのよ…!
でも運命の悪戯で桜城和紗という美少女を依代に選んだ貴女はまるで別人のような情熱の塊となってあの男との恋にのめり込んで行ってしまった…。
そして私もまた、雷の聖使という運命の存在と出逢ってしまったのよ…!
今更嘆いても詮無いことだけれど、全てはこうなるしかなかったのかしらね…?
そして、今の私には貴女にかけるべき言葉が見つからない…。
でも、これだけは言わせて…。
今はただ、安らかに瞑ってちょうだい…。
いずれ、私も冥府にゆくわ…。
そして、それは遠い先のことではない予感がしているの…。
もちろん、ルリアを伴えるかはまだ分からないけれど…。
この祈りが通じて再会できたなら…そう、その時には心ゆくまでわがままな私を叱ってちょうだいね…」
しかしそれは一瞬のことで、とりあえずノブを回して入室しようとするが、信じられぬことに頑丈なマホガニー材の扉は固く施錠されているではないか!
彼を呼んだメラミオが内部にいるはずなのに、これはあり得ぬ現象である。
「──メラミオ隊長ッ!
バラムですッ!ドアを開けて下さいッ!!」
されど室内からは何の反応も無い…。
「バ、バカなッ!
一体、内部で何が起こっているというのだッ!?
星王様ッ、ザジナス様ッ!!
何があったのですッ!?
このままご返事が無ければ、扉を打ち破ることになりますぞッッ!!」
ガンガンと右拳で連打する忠臣であったが、厚さ6センチの鋼板がサンドイッチされた真紅の扉は地球人の数倍の筋力を誇るリュザーンド星人の渾身の打撃にもビクともしない。
「くくッ、かくなる上はッ…!」
踵を返したバラムは脱兎のごとく階段を駆け下りると、玄関から香◯県産の庵治石を素材とする十数個もの大小さまざまな幾何学的オブジェがシュールな景観をもたらしている中庭へと飛び出し、上空を見上げながら左人差し指と小指を咥える。
──ピイイイイイィィィッッ!!
大気を切り裂く鋭い指笛が4回ほど繰り返されると、宝麗仙宮の背後を覆い尽くす樹木林に潜んでいた翼長3メートル近くに達する小型プテラノドンという形容がピッタリの黒い怪鳥が舞い降りて来た!
「──ジャビルよ、われらが星王様の御尊体に一大異変が突発したようだッ!
扉からはとうやら入室不能であるから残りは窓となるわけたが、むろん私の体技をもってすれば中庭から上るのはたやすい…されどあえておまえを呼び寄せたのは、室内に星王様やメラミオ隊長を圧倒するほどの刺客が潜んでいる可能性があるからなのだッ!
よいかッ、直ちに私をおまえの背に乗せて紅の間へと舞い上がれッ!!」
母星から帯同してきた愛鳥はリュザーンド最高の練獣師に仕込まれて完全に人語を解するらしく、芝上に殆ど腹這いとなって主を受け入れる。
「──よし飛べッ、だがあくまで静かに慎重になッ!」
巨大な蝙蝠のごとき両翼をゆっくりと羽撃かせながら、奇怪な形状のドローンのごとく垂直に浮上する地球外生物──そしてジャビルがいつの間にか窓とカーテンを閉ざしていた紅の間と対峙したまさにその瞬間!
──ジュバババババババッ!!
あたかもそれを待ち受けていたかのように室内から凄まじい勢いで迸った紅蓮の焔が一瞬にして練獣師と怪鳥を呑み尽くし、更にその激烈な圧力は一瞬にして炭化した屍を海面まで吹き飛ばしてのけたのである!
「お…思い知ったかッ、こ、この反逆者めがッ!
わ…私からメラミオを奪おうとしてもそうはいかぬぞッ!!
そ、そうだともッ、もはや…もはやこの館は汚らわしい盗賊に包囲され、われわれは絶体絶命の窮地にあるのだッ!
…い…今こそ悟ったが…こ、この地球こそが私とおまえの終焉の地であったものらしい…。
な、何故ならば、わ…私の記憶は昨日から崩壊の一途を辿り、も、もはや負極界はおろかリュザーンドの形象すらも定かではないのだ…。
い、一体いかなる業病に侵されたが全く信じ難い思いだが、こ、これこそが運命ということなのであれば致し方あるまい…。
そ…そしてこれこそ止めの一撃となったのが、最愛の妃の裸身を前にしてもわが聖根にいかなる霊力も宿らなかったこと…!
さ…されど、もしこのまま私が死すれば、虎視眈々と機会を窺っていた有象無象のケダモノどもが一斉におまえの美肉目がけて殺到することであろう…。
そ、それだけは…それだけは赦さぬぞッ!
じ…事実、早速その狼藉者が現れたわけだが、くっふふふッ…見ての通り、みごと返り討ちにしてくれたわッ…!」
震える両手で抱えていたリュザーンド防衛軍制式の強力無比な携行兵器【流焔小砲】を床に放り出した全裸のザジナス=立山満寿也は、特殊硬化ガラスの窓に大穴が開き、カーテンが燃え上がるのにも構うことなく、よろよろと寝台へと歩み寄る。
そこにはニップレスと下着を毟り取られて一糸纏わぬ裸身となったメラミオ=桜城和紗が瞑目して横たわっていたが、彼女は既に息絶えていた!
殺戮者の手によって胸の真ん中に整え置かれた紫の蛇頭のペンダントの少し下に小さな赤い瘢痕があった。
枕の下に隠してあった護身用の【小型毒針銃】による一撃により、美しき神霊闘術師はせめてもの救いか苦痛を味わう間もなく即死していたのである。
「…メ、メラミオよ…お、おまえは永遠に私のものだ…た…たとえ死んでも誰にも渡しはしないッ…!
だ…だが本音を言えば…かつて告げたことがあったかも知れぬが、ほんとうは愛するおまえに啖われたかった…!
そ、そして真の一心同体となって最強の戦闘女神となったおまえと大宇宙を制覇したかったのだ…!!
こう呟いて艶めかしい屍の首元に右手を差し込んだザジナスはそっと仰向かせた愛妃の紅唇に青ざめ震える自身のそれを重ね、動きを止めた。
──絨毯に燃え移った焔の勢いは更に増し、部屋全体が真の紅に染まるのも時間の問題であろう…。
✦
星王の侍医・為永夏実は、バラムが巻いていた物と同型の腕時計型の端末画面に天蓋カーテン内に仕掛けた超小型カメラを介して映し出された衝撃的な光景──最期の接吻を終えたザジナスが慟哭しながらメラミオの死せる肌に狂ったように舌を這わせるのを冷ややかな視線で凝視していた。
現在彼女が身を潜めているのは、ザジナスと冥府に旅立った二人を含む宝麗仙宮に詰めている17名の遠征隊メンバーが球型戦艦から地上に降り立つ際に使用した全長12メートルの小型宇宙艇である。
広大な敷地の一角に直径18メートル・深さ6メートルの竪穴を掘り、若草色の丈夫なナイロンシートを被せただけの簡素な格納庫に侵入し、艇に乗り込むのはわけもなかった。
何しろ愚かな隊員どもは地下一階の特設リングで開催中の《神野優彦争奪バトルトーナメント》に夢中で、正午の試合開始を待ちきれずに早くもフロアに詰めかけているのであるから。
ちなみに一般人が所有するには本格的過ぎるこのリングは、プロレス・格闘技の熱狂的ファンであった満寿也の父が金に飽かせて開催した幾多の〈プライベートマッチ〉で使用されたアイテムであった。
一説では友人や近隣の有力者を招き、知る人ぞ知る地下格闘技の猛者たちによる賭け試合が定期的に行われていたというが、真相は闇の中である。
なお、ケイファーが陣取っているのは星王専用である唯一の個室であり、寝台に早変わりする豪奢な長椅子には白いガウンを纏ったままの越水ルリアが安全ベルトを巻かれて横たわっている。
そしてコックピットで操縦桿を握るのは、彼女の忠実な助手・アルス。
「…全く、愚かなザジナスが酔狂で扮したマスクド=カリギュラというキャラクターが最後の最後で役に立つとはね…。
メラミオがルリアを襲撃するタイミングに合わせてあの汚らわしい蒼頭星人にメッセージを送るのも、アルスにスペアとして執務室に保管されていたカリギュラの扮装をさせ、声真似させるだけで済んだんだから…。
尤も、ザジナスの執務室が居室と同じ3階にあるとはいえ、距離が離れていて助かったわ──そうでなかったら違う方法を考えなくちゃならなかった。
とにかくこれで蛸ノ宮が宝麗仙宮に干渉するのは少なくても1週間後…ほほほ、でも待っただけの甲斐はあって、運が良ければお目当ての大教帝に遭遇できるはずよ…!
じゃ、愚衆どもが下らぬイベントに血道を上げている隙にそろそろこの忌まわしい島からおさらばしようかしら…」
ここで瞑目したケイファーは一瞬喉を詰まらせると、先程までの冷淡な口ぶりとは真逆の敬虔な口調となって絞り出すように盟友への弔辞を述べたのであった。
「──メラミオ、さようなら…。
聡明な貴女には気付かれていただろうけど、私はずっとあなたのことが好きだった…。
そして、実はこの遠征を奇貨として地球で告白しようと思っていたのよ…!
でも運命の悪戯で桜城和紗という美少女を依代に選んだ貴女はまるで別人のような情熱の塊となってあの男との恋にのめり込んで行ってしまった…。
そして私もまた、雷の聖使という運命の存在と出逢ってしまったのよ…!
今更嘆いても詮無いことだけれど、全てはこうなるしかなかったのかしらね…?
そして、今の私には貴女にかけるべき言葉が見つからない…。
でも、これだけは言わせて…。
今はただ、安らかに瞑ってちょうだい…。
いずれ、私も冥府にゆくわ…。
そして、それは遠い先のことではない予感がしているの…。
もちろん、ルリアを伴えるかはまだ分からないけれど…。
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