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とにかく、気にいらねえんだよ!
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「うーん……」
隣で、身動きして、目を覚ましたらしき男は、会社の後輩の栃木だった。
俺は、こいつと犬猿の仲だ。
同じ課で、もう三年いっしょに働いている。
表面上は仲よくしている。そこは大人だから。だが俺は、こいつが嫌いだ。
理由は簡単。こいつは、顔が良く、気がきいて、仕事も何ごともソツなくこなし、ひとことで言えば、つまり、イケメンだ。
俺はと言えば、昔は、そこそこイケメン有名人に似ているとか言われたこともあるが、その有名人はとっくに消えたし……。そんなことはどうでもいいが、とにかく、気にいらねえんだよ!
そんな俺の隣に寝ているというのに、この男は、平気な顔をしている。
どうやら、また眠ってしまったようだ。今なら、こいつの首を絞めることだってできるのに、いや、面倒なのでそんなことはしないが、安らかな顔で、こいつは、どうして眠っていられるのだ!
殺意を抱く男の横で、素っ裸で眠れるとは、たいした度胸だ。
ほんとに素っ裸なのか? 俺は、ふとんの中をのぞいてみた。
「ギャー!」
声をあげたのは俺だ。
「どうしたんですか……」
俺の叫び声で、隣の栃木が目を開けた。
隣で、身動きして、目を覚ましたらしき男は、会社の後輩の栃木だった。
俺は、こいつと犬猿の仲だ。
同じ課で、もう三年いっしょに働いている。
表面上は仲よくしている。そこは大人だから。だが俺は、こいつが嫌いだ。
理由は簡単。こいつは、顔が良く、気がきいて、仕事も何ごともソツなくこなし、ひとことで言えば、つまり、イケメンだ。
俺はと言えば、昔は、そこそこイケメン有名人に似ているとか言われたこともあるが、その有名人はとっくに消えたし……。そんなことはどうでもいいが、とにかく、気にいらねえんだよ!
そんな俺の隣に寝ているというのに、この男は、平気な顔をしている。
どうやら、また眠ってしまったようだ。今なら、こいつの首を絞めることだってできるのに、いや、面倒なのでそんなことはしないが、安らかな顔で、こいつは、どうして眠っていられるのだ!
殺意を抱く男の横で、素っ裸で眠れるとは、たいした度胸だ。
ほんとに素っ裸なのか? 俺は、ふとんの中をのぞいてみた。
「ギャー!」
声をあげたのは俺だ。
「どうしたんですか……」
俺の叫び声で、隣の栃木が目を開けた。
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