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道に迷いました
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俺は源光(みなもと ひかる)。高校二年生で、京都に修学旅行に来ていた。どうも、みんなとはぐれたようだ。京都は碁盤の目のようになっているから分かりやすいというけれど、番地が西入ルだの東入ルだのわけがわからない。案外暑いし、バスも複雑だ。俺はぷらぷら歩いていた。
五条、だったはず……。俺は、パンフレットの地図を見ながらあたりを見回した。なんか人が少ないな。
舞妓さん体験の観光客なのか、着物姿の女性がいる。男で着物を着ている者もいる。さすが京都。
「光の君ここにいらっしゃったんですか」
と着物姿の男が声をかけてきた。
「誰?」
「惟光(これみつ)ですよ。嫌ですね、とぼけたりして」
惟光という男は、俺の姿をまじまじと見た。
「なんですか、その格好は」
俺は、自分の着ている学ランを見まわした。
五条、だったはず……。俺は、パンフレットの地図を見ながらあたりを見回した。なんか人が少ないな。
舞妓さん体験の観光客なのか、着物姿の女性がいる。男で着物を着ている者もいる。さすが京都。
「光の君ここにいらっしゃったんですか」
と着物姿の男が声をかけてきた。
「誰?」
「惟光(これみつ)ですよ。嫌ですね、とぼけたりして」
惟光という男は、俺の姿をまじまじと見た。
「なんですか、その格好は」
俺は、自分の着ている学ランを見まわした。
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