鉄甲に残されていた記録

レティシア

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「あなたはだぁれ?」
幼い女の子が話しかけた。
機械は答える
「そうだね...ライケーとでも言おうか。」
もちろん名はないので思い付きで言った。
「ふしぎななまえだねー」
「滅んだ国の言葉だから仕方ないさ。」

少し前にある一つの国が滅んだ。
その国はかつて産業が盛んな別の国の一つの州になっていたが200年前に多様性だ多様性だと騒ぎ立てた世論に乗じて「私たちは支配された」という本を一部の先住民族の子孫とそれに乗っかった思想の強い人間が出し、さらにそれに乗じた過激派達が国の一番大きい州丸ごと 独 立 しんりゃくしてしまった。またそれには一部の大きな企業も可能性を見出してのっかった。
その国はなんと80年の間成長し続けた。各所からの投資や借金とその土地にあった元の文明を使って繁栄した。だがそんな栄華も虚しくその後は退廃していくばかりであった。物理電子問わぬ通信や人流の制限、国家創建メンバーによる独裁が原因だった。そして借金などの返済が滞りついに破綻した。人民は金も物も入らぬ国でその身を喰い合って死んでいった。廃墟になった国はもとある形に戻ったが、復興はほとんど行われずに実質遺跡となり、その観光を国営で行うことで[支配国]は莫大な利益を得た。

「もうわかったでしょ!?こんなとこいたら私も二人も生きれないよ!」
「新国が立ち上がって名だたる企業も投資している!これから大儲けするんだよ!お前は子供の分際で俺にどんな立場で口出ししようとしてんだ!」
「パパを怒らせるなんて!こんな子に育てた覚えはないよ!」
「なんでおかしいって気づかないの!?」
「さっき言っただけじゃなくこの国はしぜんが御護りになられてるとも前から言ってる筈だ!それがなぜお前にはわからない!」
「神なんているわけないでしょ!?山で滑り落ちて片足折ってその後には腕まで折った!そんな所に神がいるほうがおかしいよ!」
「俺が不注意でしぜんを怒らせてしまっただけでそれ以降の事故は行い改め起きていないからだろう!?俺を許してくれたから生きているんだ!」
「なら...一つ賭けをしよう。私がその神とやらの存在に救われこの地で2年生きられたら私のすべてをあげる。だけどそれが為されなかった時は二人はここで惨めったらしく自分の愚かさに嘆いて殺しあえ。」
「親に対してその口の利き方はなんだ!」
「今私の前にいるのは洗脳された人間もどきで親じゃない!」
「私はあんたらの部品ではない!」
「親だろうと何であろうと...」
「私は貴様らとの賭けに勝った暁に...」
「貴様をこの手で撃ち殺す。」
少し冷静になった声は普段の高めな声とは真逆な低く、機械質な声をしていた。

機械に残されていた燃え尽きた灰の様な記録が、
点灯しているバイザーの明かりが一瞬燃えるように光った。
そして元に戻った
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