ヒヨコ無双期

果汁さん

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プロローグ

今日は5ミリの隕石です

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 今日、5ミリの小さな隕石が惑星に落ちる。(隕石?)
 その事を知っているのは私だけ。
 ヒヨコ星人と言われる侵略者が現れたのだ。
「あと数秒と行った所かな」
 俺は知っていた。この惑星がヒヨコに染まる事を。
 景色を共に見上げた都会と田舎育ちの少年、少女はたった5ミリの隕石(?)に気づいていた。
 この世は腐っている。そんな誰かの願いが天に届いたのか午後13時45分を迎える日に異変は起きた。

 


            ※




「そんなんではあのヒヨコには勝てないぞ!」
「むぎぃー。なんで・・・なんで!! こうなったー!!!?」
            
 人類が雛に変えられてから10年。鉄雛軍団の脅威が始まって以来、状況は変わった。
 俺は見習い雛騎士として鍛錬に励んでいた。
 ダイアナ大草原、この場所でかつてのヒヨコ界の英雄、ドナルデ コードさんに剣の心得と力の磨き方を教わった。
 
 この世界の伝説で語られる雛。一方で鳳凰雛と呼ばれ各地の天災を防いだ正に伝説級のヒヨコを祝う祭りが行われる。
「今日は宴だぁー! 酒持ってこい!!」
「もうあんた、これじゃあ賑わう前に酔い潰れよ」
 御姫様が城から出てくる日でもあって市民達は大袈裟に楽しんでいる。
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