1 / 11
笑い男
しおりを挟む
私の夫は暴行衝動を抑えられない。そのため、毎晩、私を殴ってくる。それも笑いながら。狂っている。
だが、衝動的に殴るが何故か巧妙に服に隠れる所しか、殴らない。
今夜も為す術もなく、殴られている。
今朝、マンション前のゴミ置き場でゴミ袋を置く。
ふと、後ろに黒いパーカーの男性が気配を感じさせず、通り過ぎる。振り返り、ふと横顔を見る。フードで表情が見づらかったが、口角が気持ち悪いように上がっている。
男性は角を曲がり、見えなくなる。首を傾げ、男性が曲がった角を見つめる。
急に後ろから、話しかけられる。
「おはようございます」
驚き、振り返る。後ろには小学生が立っている。
間をおいて、言葉を返す。
「お、おはよう」
小学生が角を指を指す。
「あの人、僕のヒーローなんだ」
「へー、そうなんだ」
小学生が、急に手の甲を向かい合わせ、拍手をする。カツカツと骨同士が当たる音が聞こえる。
「こうしたら、助けに来てくるんだよ」
「へー、そうなんだ」
「真似してみて、おばさんも」
私も手の甲を向かい合わせ、拍手をする。骨同士が当たるので痛い。
「こうかな?」
「そうそう、これでヒーローがやってくるよ」
苦笑いで、その拍手を続ける。
ふと背筋が凍るような視線を感じ、角を見ると、男性が不気味に笑って立っている。
今夜は静かに隣で寝ている夫。何もせず、寝るなんて思い返しても初めてである。
安堵と恐怖が私の心が交差する。そのため、なかなか寝付けない。
体感で長い時間が経ち、眠気が襲う。瞼が落ちそうになったとき、腹部に重さを感じた。
目を開けると、笑顔で夫が馬乗りになっている。
「お前のせいで、不気味に笑う男に追われる夢を見たじゃないか」
夫は顔を殴りつける。何度も何度も。今まで顔は殴らなかったのに何故。
笑いながら殴り続ける夫。声を出そうとするが、夫は私の下着を口に突っ込まれ、声が出せない。
鼻も殴られて、顔面血まみれになっているだろう。涙も出てきて、顔面は血と涙でぐちゃぐちゃだろう。
すると、夫の後ろにフードを被ったあの男性が立っている。フードから覗かせる表情は不気味な笑顔。
笑う男性は包丁を振り上げる。
私は声を出そうとするが、声が出せない。夫は気づかず、私を殴っている。
そして、笑う男性は振り上げた包丁を夫の背中目掛けて振り下ろす。サクッという音と夫の悲鳴が部屋中を響き渡る。
夫は私の上に倒れ込んでくるが、笑う男性は夫の背中を滅多刺し。顔には返り血が点々と付いている。
夫は動かなくなった。ベットや床は血まみれ。私も血を浴び、放心状態。
笑う男性は刺すのを止め、私と瞬間目が合う。そして、笑う男性は音もなく去っていく。
私は死んだ夫を退かし、慌てて、追いかける。しかし、笑う男性の姿は無くなっていた。
不思議なことに廊下には血の足跡が続くが、玄関の扉を越えると足跡が消えていた。
思い返すと、玄関も鍵が掛かっていたし、扉を閉じられた音もしなかったことに気づく。
だが、衝動的に殴るが何故か巧妙に服に隠れる所しか、殴らない。
今夜も為す術もなく、殴られている。
今朝、マンション前のゴミ置き場でゴミ袋を置く。
ふと、後ろに黒いパーカーの男性が気配を感じさせず、通り過ぎる。振り返り、ふと横顔を見る。フードで表情が見づらかったが、口角が気持ち悪いように上がっている。
男性は角を曲がり、見えなくなる。首を傾げ、男性が曲がった角を見つめる。
急に後ろから、話しかけられる。
「おはようございます」
驚き、振り返る。後ろには小学生が立っている。
間をおいて、言葉を返す。
「お、おはよう」
小学生が角を指を指す。
「あの人、僕のヒーローなんだ」
「へー、そうなんだ」
小学生が、急に手の甲を向かい合わせ、拍手をする。カツカツと骨同士が当たる音が聞こえる。
「こうしたら、助けに来てくるんだよ」
「へー、そうなんだ」
「真似してみて、おばさんも」
私も手の甲を向かい合わせ、拍手をする。骨同士が当たるので痛い。
「こうかな?」
「そうそう、これでヒーローがやってくるよ」
苦笑いで、その拍手を続ける。
ふと背筋が凍るような視線を感じ、角を見ると、男性が不気味に笑って立っている。
今夜は静かに隣で寝ている夫。何もせず、寝るなんて思い返しても初めてである。
安堵と恐怖が私の心が交差する。そのため、なかなか寝付けない。
体感で長い時間が経ち、眠気が襲う。瞼が落ちそうになったとき、腹部に重さを感じた。
目を開けると、笑顔で夫が馬乗りになっている。
「お前のせいで、不気味に笑う男に追われる夢を見たじゃないか」
夫は顔を殴りつける。何度も何度も。今まで顔は殴らなかったのに何故。
笑いながら殴り続ける夫。声を出そうとするが、夫は私の下着を口に突っ込まれ、声が出せない。
鼻も殴られて、顔面血まみれになっているだろう。涙も出てきて、顔面は血と涙でぐちゃぐちゃだろう。
すると、夫の後ろにフードを被ったあの男性が立っている。フードから覗かせる表情は不気味な笑顔。
笑う男性は包丁を振り上げる。
私は声を出そうとするが、声が出せない。夫は気づかず、私を殴っている。
そして、笑う男性は振り上げた包丁を夫の背中目掛けて振り下ろす。サクッという音と夫の悲鳴が部屋中を響き渡る。
夫は私の上に倒れ込んでくるが、笑う男性は夫の背中を滅多刺し。顔には返り血が点々と付いている。
夫は動かなくなった。ベットや床は血まみれ。私も血を浴び、放心状態。
笑う男性は刺すのを止め、私と瞬間目が合う。そして、笑う男性は音もなく去っていく。
私は死んだ夫を退かし、慌てて、追いかける。しかし、笑う男性の姿は無くなっていた。
不思議なことに廊下には血の足跡が続くが、玄関の扉を越えると足跡が消えていた。
思い返すと、玄関も鍵が掛かっていたし、扉を閉じられた音もしなかったことに気づく。
1
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる