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続・婚約破棄から始まる農業王国作り10
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ガラガラガラ。
外に馬車が止まった。お風呂にいたペトラが真っ青になる。
「どうしたの?」
「うう……私は、貴女に悪意をもっていますが、戦争は賛成じゃありません。裏口から逃げてください」
逃げる……?
いったい、何が来たんだろう。
「ぎゃはははは。さっさと納めろよ、税金!」
……。
王国の手のものか。
教育がいきとどいていないみたいだけど。
「信じられないわ……農民様にそんな汚い言葉を浴びせるなんて」
「は?アイリーン様?」
なぜか目を点にしているペトラをおいて、わたしはお風呂からあがると軽く服をまとった。そのまま、グラッツのところへと行く。
「おい、どうするんだ」
グラッツには目もくれずに、わたしはドアを開け放つ。
思った通り、下卑た奴等が農民の家で税金をたかっているようだった。
その行為に間違いはない。必要なことなのかもしれないけど。
「……その税金の使い道とそれが違法でないのかわたしに言いなさい」
「「「はあ?」」」
男三人組は、ぽかんとこちらを見ている。
「農業の素晴らしさを語ってさしあげてもよろしいですけど」
ついでに、語り損ねたものを語るチャンスをつくっておく。
「いや、お前誰だよ。見たところ、貴族みたいだけど」
あ、自己紹介してなかったね。
「わたしの名前は、アイ」
「馬鹿かお前!」
なによグラッツ。わりこんでこないで。
「お前、何明らかな敵側にすすんで自己紹介しようとしてんだよ。弱みを見せてどうする、弱みを!」
……うにゅ。
ごめんなさい。
「で、でも……こんな風に税金をたからなくても」
「あほかお前!命と農業どっちが大切なんだよ!」
「農業」
「死ね!」
いやだ、死んだら農業できないじゃない。
わかってないわね、グラッツ。
「というわけだから、わたしとグラッツはお前たちの主人に直談判しようと思ってるんだけど」
「するか馬鹿!するとしても税金のことじゃねーだろ!」
他に何をするのよ。
「ま、待てよ。こんな変態に構っている暇はないんだった」
「そ、そうだ。おれたち、仕事があったな」
「そうだな……」
くぉら、変態言うな!
「「「くっくく」」」
三人組は、わかりやすく悪人顔になると、びしっと嫌な言葉を言いはなつ。
「「「税金が払えねーなら、体で払ってもらうしかねぇなぁ、ペトラちゃん?」」」
うわ、最悪。
外に馬車が止まった。お風呂にいたペトラが真っ青になる。
「どうしたの?」
「うう……私は、貴女に悪意をもっていますが、戦争は賛成じゃありません。裏口から逃げてください」
逃げる……?
いったい、何が来たんだろう。
「ぎゃはははは。さっさと納めろよ、税金!」
……。
王国の手のものか。
教育がいきとどいていないみたいだけど。
「信じられないわ……農民様にそんな汚い言葉を浴びせるなんて」
「は?アイリーン様?」
なぜか目を点にしているペトラをおいて、わたしはお風呂からあがると軽く服をまとった。そのまま、グラッツのところへと行く。
「おい、どうするんだ」
グラッツには目もくれずに、わたしはドアを開け放つ。
思った通り、下卑た奴等が農民の家で税金をたかっているようだった。
その行為に間違いはない。必要なことなのかもしれないけど。
「……その税金の使い道とそれが違法でないのかわたしに言いなさい」
「「「はあ?」」」
男三人組は、ぽかんとこちらを見ている。
「農業の素晴らしさを語ってさしあげてもよろしいですけど」
ついでに、語り損ねたものを語るチャンスをつくっておく。
「いや、お前誰だよ。見たところ、貴族みたいだけど」
あ、自己紹介してなかったね。
「わたしの名前は、アイ」
「馬鹿かお前!」
なによグラッツ。わりこんでこないで。
「お前、何明らかな敵側にすすんで自己紹介しようとしてんだよ。弱みを見せてどうする、弱みを!」
……うにゅ。
ごめんなさい。
「で、でも……こんな風に税金をたからなくても」
「あほかお前!命と農業どっちが大切なんだよ!」
「農業」
「死ね!」
いやだ、死んだら農業できないじゃない。
わかってないわね、グラッツ。
「というわけだから、わたしとグラッツはお前たちの主人に直談判しようと思ってるんだけど」
「するか馬鹿!するとしても税金のことじゃねーだろ!」
他に何をするのよ。
「ま、待てよ。こんな変態に構っている暇はないんだった」
「そ、そうだ。おれたち、仕事があったな」
「そうだな……」
くぉら、変態言うな!
「「「くっくく」」」
三人組は、わかりやすく悪人顔になると、びしっと嫌な言葉を言いはなつ。
「「「税金が払えねーなら、体で払ってもらうしかねぇなぁ、ペトラちゃん?」」」
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