7 / 73
第五話 正体不明
しおりを挟む
ベルハイトの救助から一夜が明け、僕は再びタストラ魔窟に来ていた。冒険者ギルドへ行く前に、確認しておきたい事があったからだ。
魔素が薄くなってる…。
薄いと言っても、昨日と比べて、だ。魔窟なので、外とは段違いに濃いことに変わりはない。それでも昨晩と比較すれば、かなり濃度が薄くなっているのが分かる。
深層まで降りてみるが、昨日のような異変は特に見受けられない。降りてくる途中、ゴニアスネークがグランドベアを丸呑みしているのは見かけたが、あれが普通だ。
昨晩討伐した、グランドベアの亜種と思しき魔物。あれもあの個体のみだったのか、他にはいないようだ。あの魔物が息絶える直前に吐き出した、小さな魔石のようなもの。あれは高濃度の魔素と関係あるのか、それとも――。
気にはなるが、あとはユトスの冒険者ギルドに調査を任せるべきだろう。
その後、僕はタストラ魔窟のことを報告するため、冒険者ギルドを訪れていた。
応接室に通されて待っていると、すぐにギルド長が来た。来たのだが……。
え。誰。
その後に続いて、がっしりとした体躯の男性が入って来た。
「お待たせしてすみません。改めまして、私はこの冒険者ギルド・ユトス支部のギルド長を務めています、ヨハンと申します」
「俺はダイアー。冒険者パーティー[蒼天の鐘]のリーダーだ」
[蒼天の鐘]。昨日、ギルド長ヨハンが、ベルハイトの救助を任せると言っていたSランクパーティーだ。
「まずは、ベルハイト君を救助してくださったこと、感謝いたします。本当にありがとうございました」
「俺からも。仲間を助けてくれたことに感謝する。ありがとう」
改まって礼を言われると、正直身の置き場に困る。
「……いえ、やれることをやっただけ、なので…」
こういう空気は苦手だ。なんと返したらいいのか分からないし、実際やれると思ったからやっただけで……。だから早く頭を上げてほしい。
そして先程から気になっていたのだが、僕は何故こんなにあっさりと、ここに通されたのか。
ギルドの受付で「昨日、タストラ魔窟で…」まで言ったところで、ギルド職員が「あっ!あーー!こちらへどうぞっ!」と何故かきゃあきゃあ言いながら、応接室に通してくれた。
おそらくベルハイトから、僕の存在は伝わっているのだろうが、正直ちょっと確認作業が甘すぎやしないかと心配になったし、ギルド職員の謎のテンションの高さは何だったのか。
「今、職員がベルハイト君を呼びに行っていますので、少しお待ちください」
「あの人、もう動けるんですか?」
解毒薬を使ったから大丈夫だとは分かっていたが、長時間毒に侵された状態が続いていたわりに回復が早い。昨日も思ったが、ベルハイトは元々回復力が高いのかもしれない。
「ええ、今朝にはもう。実は今、貴方を探しに出てるんですよ」
「え」
それは……なんと言うか、申し訳ない。
まだ目を覚ましていないと思っていたので、探される事は想定外だった。
僕が黙り込んでいると、ダイアーが徐ろに口を開く。
「しかしまぁ、聞いてた通りだな」
「ふふ。そうですね」
何故かニヤニヤ笑うダイアーと、微笑むヨハン。僕が首を傾げると、ダイアーは楽しげな表情のまま言う。
「いや、坊主の見た目がな。ベルハイトが言ってたんだと」
僕の見た目。
「……そんなに特徴ありますか?」
ベルハイトが何と伝えたのか知らないが、すぐ特定できるような珍しい風貌でもないと思うが。
ダイアーは一瞬ぽかんとし、
「特徴っつーか、坊主の場合は……」
その時、応接室の扉がノックされた。「どうぞ」というヨハンの声に被るように扉が開く。
「失礼します…!」
入室した男性――ベルハイトは視線をサッと巡らせると、僕を見てピタリと止まり……じっと凝視してきた。
「おーい、早く入ってこい」
「あ、すみませんっ」
苦笑するダイアーに促され、ベルハイトは慌てて開け放していた扉を閉めて僕の方へ来ると、がばりと頭を下げた。
「ベルハイト・ロズといいます。この度は、危ないところを助けていただき、ありがとうございました」
「いえ……、ご無事で何より、です…」
頭を上げてほしい……。
風圧を感じる勢いで礼をされ、少し仰け反ってしまった。ややあって、ゆっくり頭を上げたベルハイトは、ヨハンに促されて席に着く。
「確認させていただきたいのですが、確か貴方は数日前挨拶にいらした、メルビアの冒険者の方ですよね?」
ヨハンに問われ、僕は訂正する。
「確かに挨拶には来たんですが、僕は冒険者じゃないです」
「え?」「は?」「えっ?」
疑問符が重なる。それもそうだろう。僕はこの町に来た時、[真なる栄光]としてギルド長に挨拶をしているし、魔窟にも潜っている。冒険者じゃなければ何なんだ、と。
僕は自分が運び屋であることと、[真なる栄光]に同行していた経緯をかいつまんで説明した。
「解雇、ですか…。今聞いた限りでは、貴方に非があるようには思えませんが…。良ければ私が間に入りましょうか?」
「いえ。僕としては現状になんら問題ありません。後処理についても抜かりないので。お気遣い、ありがとうございます」
これ以上ティモン達の話をするのは不毛だ。
僕は首に提げていた運び屋タグをテーブルに置いた。それには登録地域や職種、氏名が刻まれている。
「僕は運送ギルド・メルビア支部登録の運び屋で、ルカ・ブライオンといいます」
「……本当に運び屋だ……」
ベルハイトがタグを見ながらぽつりと呟く。疑っていたというより、驚いたといった感じだ。
通常、運び屋を生業とする者が冒険者パーティーに所属することはない。
運び屋として運送ギルドに登録できるのは、荷馬車を所有し扱える者、もしくは[保管庫]を使える者に限られる。前者は荷馬車を伴う前提なので、当然魔窟には入らない。後者はそもそも適正を持つ者が少なく、メルビアの運送ギルドにも、僕の他に二人しかいない。
さらに[保管庫]も[無限保存庫]も使用中、その空間を維持するために絶えず魔力を消費する。故に魔力の総量もしくは回復速度が秀でていなければ、すぐに魔力が枯渇してしまう。
そんな状態で魔窟に入るのは危険だというのが周知の事実なのだが、[真なる栄光]の面々はそれを把握していた様子はなく、冒険者としては勉強不足と言わざるを得ない。もちろん説明はしたが、右から左だった。
[保管庫]の適正を持ちながら冒険者をしている者もいるにはいるが、魔力の常時消費を避けるために、[保管庫]ではなく魔法鞄を使用している。
これらが運び屋が冒険者パーティーに所属しない、そして魔窟に入らない理由だ。
今からタストラ魔窟の件について話をするわけだが、その話の信憑性を確立するためには、僕自信の信用性を明示する必要がある。
運び屋である僕が、単独で魔窟に潜れるという証明を。
僕はもう一つのタグを取り出した。
それは一見、冒険者や運び屋のタグと同じだが、
「「「黒銀のタグ?!」」」
「っ!!」
びっくりした……。
ベルハイト達が揃って大声を出すものだから、思わず身体が跳ねた。
僕が三人に見せたもう一つのタグは、黒銀の特殊なタグ。これが何かは、冒険者ならすぐに分かる。
「ルカさん、貴方は……称号持ち、なのですか?」
ヨハンの問いに頷く。
「[アンノウン]。僕につけられた称号です」
魔素が薄くなってる…。
薄いと言っても、昨日と比べて、だ。魔窟なので、外とは段違いに濃いことに変わりはない。それでも昨晩と比較すれば、かなり濃度が薄くなっているのが分かる。
深層まで降りてみるが、昨日のような異変は特に見受けられない。降りてくる途中、ゴニアスネークがグランドベアを丸呑みしているのは見かけたが、あれが普通だ。
昨晩討伐した、グランドベアの亜種と思しき魔物。あれもあの個体のみだったのか、他にはいないようだ。あの魔物が息絶える直前に吐き出した、小さな魔石のようなもの。あれは高濃度の魔素と関係あるのか、それとも――。
気にはなるが、あとはユトスの冒険者ギルドに調査を任せるべきだろう。
その後、僕はタストラ魔窟のことを報告するため、冒険者ギルドを訪れていた。
応接室に通されて待っていると、すぐにギルド長が来た。来たのだが……。
え。誰。
その後に続いて、がっしりとした体躯の男性が入って来た。
「お待たせしてすみません。改めまして、私はこの冒険者ギルド・ユトス支部のギルド長を務めています、ヨハンと申します」
「俺はダイアー。冒険者パーティー[蒼天の鐘]のリーダーだ」
[蒼天の鐘]。昨日、ギルド長ヨハンが、ベルハイトの救助を任せると言っていたSランクパーティーだ。
「まずは、ベルハイト君を救助してくださったこと、感謝いたします。本当にありがとうございました」
「俺からも。仲間を助けてくれたことに感謝する。ありがとう」
改まって礼を言われると、正直身の置き場に困る。
「……いえ、やれることをやっただけ、なので…」
こういう空気は苦手だ。なんと返したらいいのか分からないし、実際やれると思ったからやっただけで……。だから早く頭を上げてほしい。
そして先程から気になっていたのだが、僕は何故こんなにあっさりと、ここに通されたのか。
ギルドの受付で「昨日、タストラ魔窟で…」まで言ったところで、ギルド職員が「あっ!あーー!こちらへどうぞっ!」と何故かきゃあきゃあ言いながら、応接室に通してくれた。
おそらくベルハイトから、僕の存在は伝わっているのだろうが、正直ちょっと確認作業が甘すぎやしないかと心配になったし、ギルド職員の謎のテンションの高さは何だったのか。
「今、職員がベルハイト君を呼びに行っていますので、少しお待ちください」
「あの人、もう動けるんですか?」
解毒薬を使ったから大丈夫だとは分かっていたが、長時間毒に侵された状態が続いていたわりに回復が早い。昨日も思ったが、ベルハイトは元々回復力が高いのかもしれない。
「ええ、今朝にはもう。実は今、貴方を探しに出てるんですよ」
「え」
それは……なんと言うか、申し訳ない。
まだ目を覚ましていないと思っていたので、探される事は想定外だった。
僕が黙り込んでいると、ダイアーが徐ろに口を開く。
「しかしまぁ、聞いてた通りだな」
「ふふ。そうですね」
何故かニヤニヤ笑うダイアーと、微笑むヨハン。僕が首を傾げると、ダイアーは楽しげな表情のまま言う。
「いや、坊主の見た目がな。ベルハイトが言ってたんだと」
僕の見た目。
「……そんなに特徴ありますか?」
ベルハイトが何と伝えたのか知らないが、すぐ特定できるような珍しい風貌でもないと思うが。
ダイアーは一瞬ぽかんとし、
「特徴っつーか、坊主の場合は……」
その時、応接室の扉がノックされた。「どうぞ」というヨハンの声に被るように扉が開く。
「失礼します…!」
入室した男性――ベルハイトは視線をサッと巡らせると、僕を見てピタリと止まり……じっと凝視してきた。
「おーい、早く入ってこい」
「あ、すみませんっ」
苦笑するダイアーに促され、ベルハイトは慌てて開け放していた扉を閉めて僕の方へ来ると、がばりと頭を下げた。
「ベルハイト・ロズといいます。この度は、危ないところを助けていただき、ありがとうございました」
「いえ……、ご無事で何より、です…」
頭を上げてほしい……。
風圧を感じる勢いで礼をされ、少し仰け反ってしまった。ややあって、ゆっくり頭を上げたベルハイトは、ヨハンに促されて席に着く。
「確認させていただきたいのですが、確か貴方は数日前挨拶にいらした、メルビアの冒険者の方ですよね?」
ヨハンに問われ、僕は訂正する。
「確かに挨拶には来たんですが、僕は冒険者じゃないです」
「え?」「は?」「えっ?」
疑問符が重なる。それもそうだろう。僕はこの町に来た時、[真なる栄光]としてギルド長に挨拶をしているし、魔窟にも潜っている。冒険者じゃなければ何なんだ、と。
僕は自分が運び屋であることと、[真なる栄光]に同行していた経緯をかいつまんで説明した。
「解雇、ですか…。今聞いた限りでは、貴方に非があるようには思えませんが…。良ければ私が間に入りましょうか?」
「いえ。僕としては現状になんら問題ありません。後処理についても抜かりないので。お気遣い、ありがとうございます」
これ以上ティモン達の話をするのは不毛だ。
僕は首に提げていた運び屋タグをテーブルに置いた。それには登録地域や職種、氏名が刻まれている。
「僕は運送ギルド・メルビア支部登録の運び屋で、ルカ・ブライオンといいます」
「……本当に運び屋だ……」
ベルハイトがタグを見ながらぽつりと呟く。疑っていたというより、驚いたといった感じだ。
通常、運び屋を生業とする者が冒険者パーティーに所属することはない。
運び屋として運送ギルドに登録できるのは、荷馬車を所有し扱える者、もしくは[保管庫]を使える者に限られる。前者は荷馬車を伴う前提なので、当然魔窟には入らない。後者はそもそも適正を持つ者が少なく、メルビアの運送ギルドにも、僕の他に二人しかいない。
さらに[保管庫]も[無限保存庫]も使用中、その空間を維持するために絶えず魔力を消費する。故に魔力の総量もしくは回復速度が秀でていなければ、すぐに魔力が枯渇してしまう。
そんな状態で魔窟に入るのは危険だというのが周知の事実なのだが、[真なる栄光]の面々はそれを把握していた様子はなく、冒険者としては勉強不足と言わざるを得ない。もちろん説明はしたが、右から左だった。
[保管庫]の適正を持ちながら冒険者をしている者もいるにはいるが、魔力の常時消費を避けるために、[保管庫]ではなく魔法鞄を使用している。
これらが運び屋が冒険者パーティーに所属しない、そして魔窟に入らない理由だ。
今からタストラ魔窟の件について話をするわけだが、その話の信憑性を確立するためには、僕自信の信用性を明示する必要がある。
運び屋である僕が、単独で魔窟に潜れるという証明を。
僕はもう一つのタグを取り出した。
それは一見、冒険者や運び屋のタグと同じだが、
「「「黒銀のタグ?!」」」
「っ!!」
びっくりした……。
ベルハイト達が揃って大声を出すものだから、思わず身体が跳ねた。
僕が三人に見せたもう一つのタグは、黒銀の特殊なタグ。これが何かは、冒険者ならすぐに分かる。
「ルカさん、貴方は……称号持ち、なのですか?」
ヨハンの問いに頷く。
「[アンノウン]。僕につけられた称号です」
100
あなたにおすすめの小説
美化係の聖女様
しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。
ゴメン、五月蝿かった?
掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。
気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。
地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。
何コレ、どうすればいい?
一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。
召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。
もしかして召喚先を間違えた?
魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。
それでも魔王復活は待ってはくれない。
それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。
「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」
「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」
「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」
「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」
「「「・・・・・・・・。」」」
何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。
ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか?
そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!?
魔王はどこに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不定期更新になります。
主人公は自分が聖女だとは気づいていません。
恋愛要素薄めです。
なんちゃって異世界の独自設定になります。
誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。
R指定は無しの予定です。
World of Fantasia(ワールド・オブ・ファンタジア)
緋色牡丹
ファンタジー
生きる意味を見出せない三十二歳の男・山田緋色。
夏の夜、光の渦に呑まれ、彼が目を覚ましたのは――幻想の森だった。
壊れた愛車、知らない空、そして湖に浮かぶ青髪の少女。
異世界での出会いが、“止まった人生”を再び動かしていく。
異世界叙情ファンタジー、開幕──
※この小説は、小説家になろう、カクヨムにも同時掲載しています。
挿絵はAIイラストを使ったイメージ画像です。
事故に遭いました~俺って全身不随?でも異世界では元気ハツラツ?
サクラ近衛将監
ファンタジー
会社員の俺が交通事故に遭いました。二か月後、病院で目覚めた時、ほぼ全身不随。瞼と瞳が動かせるものの、手足も首も動かない。でも、病院で寝ると異世界の別人の身体で憑依し、五体満足で生活している。また、異世界で寝ると現代世界に目が覚めるが体の自由は利かない。
睡眠の度に異世界と現代世界を行ったり来たり、果たして、現代社会の俺は、元の身体に戻れる方法があるのだろうか?
そんな男の二重生活の冒険譚です。
毎週水曜日午後8時に投稿予定です。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
転生小説家の華麗なる円満離婚計画
鈴木かなえ
ファンタジー
キルステン伯爵家の令嬢として生を受けたクラリッサには、日本人だった前世の記憶がある。
両親と弟には疎まれているクラリッサだが、異母妹マリアンネとその兄エルヴィンと三人で仲良く育ち、前世の記憶を利用して小説家として密かに活躍していた。
ある時、夜会に連れ出されたクラリッサは、弟にハメられて見知らぬ男に襲われそうになる。
その男を返り討ちにして、逃げ出そうとしたところで美貌の貴公子ヘンリックと出会った。
逞しく想像力豊かなクラリッサと、その家族三人の物語です。
追放王子の気ままなクラフト旅
九頭七尾
ファンタジー
前世の記憶を持って生まれたロデス王国の第五王子、セリウス。赤子時代から魔法にのめり込んだ彼は、前世の知識を活かしながら便利な魔道具を次々と作り出していた。しかしそんな彼の存在を脅威に感じた兄の謀略で、僅か十歳のときに王宮から追放されてしまう。「むしろありがたい。世界中をのんびり旅しよう」お陰で自由の身になったセリウスは、様々な魔道具をクラフトしながら気ままな旅を満喫するのだった。
王女の夢見た世界への旅路
ライ
ファンタジー
侍女を助けるために幼い王女は、己が全てをかけて回復魔術を使用した。
無茶な魔術の使用による代償で魔力の成長が阻害されるが、代わりに前世の記憶を思い出す。
王族でありながら貴族の中でも少ない魔力しか持てず、王族の中で孤立した王女は、理想と夢をかなえるために行動を起こしていく。
これは、彼女が夢と理想を求めて自由に生きる旅路の物語。
※小説家になろう様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる