JUSTICE FIRE

K

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LAST CHAPTER: 素顔

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夜を引き裂く様な大きな悲鳴が上がった。
「完全に仕留めた。雫、これで良かったのだな…?」
怪人に向けてジャスティス・ブレードを何度も突き立てた後、発動したのは正義の執行人の最大の必殺技であるジャスティス・イグニション。
それは全身で燃え盛っている炎を己が必殺剣の刀身へと集中させて、そのまま標的を灼き尽くすというものだ。~
これを真正面から受けて、立ち上がれる悪徒等一人も存在しない。その例に漏れず、怪人の肉体は炎の中で焼け落ち、崩れていった。
「ありがとう。ジャスティス・ファイヤー…」
事が済んだ所で、雫から向けられたのは妙に素直な言葉だった。
らしくないと言えば失礼な話になるが、違和感を感じないと言えば嘘になる。
何処かに固さを帯びていたその表情も、張りを失った様に緩んで柔らかいものになっていた。
そして彼女は、笑った。それを目の当たりにした正義の執行人はこの笑顔を守る為ならば、何度でもこの剣を捧げようと心の中で誓った。その矢先だった―
「でも、その人怪人じゃないよ―」
逢瀬 雫はこれまでの戯れを終わらせる為の銃爪を引いた。



………



「正義の時間だ―」
それは毎週の様に怪人へと向けられ、何度も繰り返された正義の執行人の決め台詞だ。
放映当時のものと比べても遜色の無いその声を皮切りに、これから始まろうとしているのは…
「絶対正義 ジャスティス・ファイヤーッ!! ブルーレイBOX発売記念 スペシャル座談会ィィィーーーッ!!」
読んで字の通りである。今こうして流れているのは昨年販売された特撮番組のソフトに収録されている映像特典である。
「…という事で、司会を務めさせて頂きます真鍋です。宜しくお願いします!」
マイクを握って音頭を取る人当たりの良さそうな男が会釈をすると、ジャスティス・ファイヤー役 真鍋 まなべ 善人よしとというテロップが画面に浮かんだ。
「本日はメインスタッフである田嶋さんと大手山さんのお二人にお越し頂いております!」
「ディレクターの田嶋です。まさか、永らく埋もれていたこの作品が再び日の目を浴びる日が来るとは思っていなかったので…私自身が一番驚いております」
「メインライターの大手山です。ファンの皆さんの声が集まって実現したこの全話収録のブルーレイBOX。お買い上げ頂き誠にありがとうございます」
真鍋と同様に軽く一礼をした後、監督 田嶋たじま さとし、脚本・シリーズ構成 大手山おおてやま みつるの順に役割を冠した白文字が表示された。
彼等は十六年前に放映された特撮番組、絶対正義 ジャスティスファイヤーの制作に携わっていた男達である。
「では、早速お二方には本作の放映当時の思い出などを語って頂きたいのですが…?」
「あぁ~、放映当時の思い出…ですか。そりゃあもう沢山ありますよ、ねえ?田嶋さん?」
「そうだねえ大手山クン…確か本放送は二〇〇三年だったよね?丁度その頃ってヒーローもののお約束を破壊しようという風向きが大分強くなっていた時期だったから、我々はその逆を行こうと思ったんですよ」
「確かに…そう言われるとジャスティス・ファイヤーのデザインや画面の構成って何処か懐かしい感じがありましたよね?」
「そうですね。勿論CGは使うんですけど敢えて荒く仕上げて昔の合成を再現しようとしていたり、撮影した映像の画質をわざと落として画面全体に色褪せたフィルムの様な処理を施していましたね」
「その画作りに対する執念がマニアの琴線に触れたんですよ!あと、結構マニアックな撮り方もされていましたよね?僕は五話の水面に映る戦闘シーンが本当に好きで…」
感銘を受けた真鍋が強く頷き、熱く語る。言われた事を返すだけの雑な肯定では無く、彼からも切り込んでいく所からこういった作品に強い思い入れがあるのだろう。
「当時は古き良き特撮ヒーローを守っていこう!という意気込みでやっていたんです。でも、結果は皆様のご存じの通りで、どうにも数字が奮わなくってですね…」
田嶋から自嘲を込めた苦笑いが漏れる。十年経った今ならばこうして思い出として話せる事だが、当時は気が気では無かった筈だ。
「悪い事も重なりましたよね。国内で発砲事件が起きてしまって、販売一歩手前までいってたDXジャスティス・ブラスターの販売を自粛する事になったりとか…」
追いかける様に大手山も当時の出来事を語る。過ぎてしまった事ではあるが苦い記憶で二人とも良く覚えている。
「懐かしいね。視聴者への配慮として本編で銃を一切使うなってお達しが来るものだから、三話で登場して…アレは次の回で壊しちゃったんだっけ?折角気合入れたバンクを撮ったんだけど使ったのは一度きり」
「とまあ、他にも色々な事があって放映時は最終回を迎えずそのまま打ち切り。DVDも売り上げが伸びず終盤の未収録回を残したままソフト化も断念、でしたよね?」
大手山が答え合わせでもする様に経緯を述べた後、田嶋に目をやる。
「そうそう。色々とテコ入れしたんだけどどうにもならなくって、最終的にブチ切れた大手山クンが腹いせに書いた終盤の回が後にネットで話題になって今回のBOX発売に漕ぎつけた…という形だったかな?」
「確か、ジャスティス・ブレードは悪意のある者しか両断出来ないという設定から、怪人の子供に何度も叩きつけて撲殺するって話でしたよね?」
「いやあ、あの頃は大分おかしくなってしまっていて…とてもお見苦しい本を下ろしてしまい、当人としては恥ずかしいんですけどね」
「まあ受注限定生産とはいえ、今回のソフト化は時代に恵まれたのかな…」
「多分、これが昔の作品だったらそのままお蔵入りになってしまっていたと思いますよ?」
大手山が田嶋に向けて放った言葉が皆の気持ちを余程代弁していたのか、そうに違いないとスタジオに居た皆が笑った。
「そういえば、変身後のジャスティス・ファイヤーは僕が声を当てていましたけど、変身前の灼炎寺しゃくえんじ ほのお 役の方は今日はいらっしゃらなかったんですか?」
少し場が落ち着いた所で、田嶋と大手山の二人に向けて真鍋がまた別の話題を切り出す。すると…
「あー、彼か」
「…彼はねえ」
「…?」
灼炎寺 焔。当番組の主人公であるその男の名前を耳にした途端、田嶋と大手山が言葉を詰まらせた。そんな二人の様子を目の当たりにして、事情を知らない真鍋は首を傾げる。
「実はこのブルーレイBOXの企画が持ち上がった時に、当時のスタッフを集めて十数年越しに最終回を撮ろうっていう話も出ていたんだけれど…」
「彼は役に対して他の誰よりも真摯だったんだけどねえ。番組が終わった直後に業界を抜けてしまって、そのまま消息不明になっていてね…今頃、一体何処で何をしているのか」
二人はこの場に居ない、一人の男に宛てる様に静かに言葉を下ろした。



………



「では警部、先ずはこれをご覧になって下さい。放映当時のジャスティス・ファイヤーのスチールです」
その言葉と共に鬼ヶ島にある資料が手渡された。
それは昨晩彼が動画配信サイトで視聴した特撮番組のヒーローと全く同じ姿のものだ。
「…野郎の全盛期といった所か」
「そしてこれが、証言を元にスケッチされたジャスティス・ファイヤーです」
二枚目の資料は一人の少女の証言を元にして描き起こしたものだ。それを視認するなり鬼ヶ島は声を大きく荒げる。
「おいッ…!こいつは俺に酔いが回っていないかのチェックも兼ねてねえだろうなッ!?」
その理由はただ一つだ。資料に映る正義の執行人の姿は一枚目のものと二枚目のものとで大きく異なっていたからだ。
「…こんな手の込んだ回りくどい事しやしませんよ。それに、そんな事はするだけ無駄だって分かっていますしね」
同僚から返って来る良く聞き慣れた皮肉を他所に、鬼ヶ島が改めて資料に目をやる。
一枚目の写真。放映時のジャスティス・ファイヤーは黒の全身タイツに簡素なアーマーを被せ、顔の部分はメットで覆われている。
正義のヒーローのお手本の様な外見だ。令和元年の今となってはこの様な素直な出で立ちはあまり見かけなくなったが、パロディとしては残り企業の広告塔やバラエティ番組、地域活性化の神輿として使い潰されている。
写真に印刷されている二〇〇三年の文字に違和感をおぼえるくらいには、そのデザインは前時代的なものだった。
そして二枚目の資料。証言から書き起こされたジャスティス・ファイヤーのスケッチは一枚目のものとは大きくかけ離れた姿だった。
赤をベースとした配色は放映時のものとそう変わりはないが、その造形は完全に別物である。
甲冑は自身に苦行の限りを課して、極まった肉体の様にきめ細かく象られている。
シンプルに纏まっていた肩当てからは鋭い突起が何本も飛び出し、丸みを帯びていた兜の装飾はエッジの効いたシャープなラインを描いていた。
甲冑や腕当ての上を走っていたファイヤーパターンもボリュームを増しており、より大きく過剰な炎へと変貌し、赤々と燃え盛っている。
その全体像を捉えて表現するのであれば、それは正義のヒーローとしての輪郭を残しつつも、何処か近寄り難い印象を与える容姿をしていた。
「そしてこれが、最後の資料になるのですが…」
「いや…もう良いだろう。これから顔を合わせるんだからな」
預かった二枚の書類を纏め直して、渡されかけた資料ごと突き返すと鬼ヶ島はそのまま取調室へとその足を向けた。



………



数日前、燃え盛る正義の執行人ジャスティス・ファイヤーを自称する三十五歳、無職の男がC県S市を騒がせた連続殺人事件の容疑者として現行犯逮捕された。
近隣住民からの通報を受けて警察官が駆けつけると、現場には逢瀬 雫という十八歳の少女が一人。そして父親である逢瀬おうせ たけるの焼死体があった。
被害者は刃渡り二十センチほどの出刃包丁で滅多刺しに遭い、頭から灯油を注がれた後、犯人の所持していたライターによって点火され死亡した。
犯行の手引きをしたのは実の娘である逢瀬 雫。容疑者の男とは繁華街で偶然知り合い、連絡先を交換。以前から父親を殺害する計画を立てており、その機会を伺っていたらしい。
未だ十八歳の少女が親殺しに至った動機やその経緯を探ろうと、彼女の周辺環境について詳しく調べた所、逢瀬の家庭は完全に崩壊を起こしてしまっていた。
父親の仕事が立ち行かなくなり収入が途絶えた途端、彼女の母親は外で新しい男を作りそのまま蒸発した。
元々病んでいた父親の精神はそれによって更に蝕まれ生活能力を失った。
そんな父親と一人取り残されてしまった彼女は、自身の身体を切り売りする事でその穴を埋めようとした。
見知らぬ男と出会い、咥えて、まぐわい続けた事によって、彼女は心身のバランスを大きく崩し、同年代と価値観を共有する事が出来なくなってしまった。
そして、制服という女子高生の記号だけを残して学校を辞め、客を取り続けたが空いた穴が塞がる事は無かった。
寧ろ、人格の空洞化は日に日に進行していき、彼女自身が空虚な穴そのものになりつつあった。
人の形を大きく崩した存在が視える様になったのも丁度その頃だ。
彼女曰く、始めは破瓜の瞬間に一瞬見えただけのものだったが、売春行為を繰り返し、男と身体を重ね続けた事によってその姿は次第にはっきりと視える様になっていったという。
時代の流行りを問わず、誰もが被る不変の着こなしである一般人という名の薄皮一枚。
その奥底に潜む、強く粘り糸を引く様な欲望の形を彼女は不本意にも見透かせる様になってしまった。
血が通い、温もりを帯びた自身の肢体を視線で犯し、欲情する男達の姿が醜悪な怪物に視えていたのだ。
それらは決して怪人などという正義か悪かといった単純明解な二元論に基づく、勧善懲悪の図式に組み込まれた幼稚な括りではなかった。
逢瀬 雫のその目には人間の持つ強い欲望の輪郭が投影されていたのだ。
「というのが、彼女の精神分析をやった専門家の見解だが…お前は彼女の精神が正常では無いという事を知っていたのか?」
「…ああ。彼女の話に合わせた」
鬼ヶ島のその問いに対面に座っている無精髭を散らかした男は無言で頷いた後、そう答えた。
「あの時…彼女に視えるのか?と聞いたのは、怪人の事じゃないんだ」
「…何?」
「俺が…ヒーローに視えるのかと、聞いたんだ」
活舌の悪い、くぐもった声で男は続ける。
「…あの目だ。彼女のあの目が…俺を、正義の執行人ジャスティス・ファイヤーとして再び蘇らせてくれた」
邂逅の夜。逢瀬 雫はそう確信したのだ。彼こそ自身を救ってくれる、確かな英雄なのだと。
彼女の目にはパーカーを着て、出刃包丁で人間を切りつける男の姿など見えてはいなかった。
正義の執行人がジャスティス・ブレードを振るい怪人を討ち倒す。その光景しか視えていなかった。
「彼女が喜んでくれるのなら、相手は怪人じゃ無くたって、別に人間でも構わなかった。確かに、彼女に呼び出されたあの時…俺の目には逢瀬の表札が見えた。でも、彼女が其処を悪の本拠地だと指し示すのなら俺は…」
「……」
恍惚とした表情を浮かべながら、大の男が十代の少女に向けてその思いの丈を吐き散らかす。鬼ヶ島はその様を無言で睨め付けている。
「彼女の為なら、もう二度と使えないと思っていた最大の必殺技、ジャスティス・イグニションを放つ事が出来た。ただ、その後は知っての通りだ。俺には、それだけは…どうしても出来なかった」
彼の言ったそれだけ、とは彼女を殺す事だ。
逢瀬 雫の計画は父親を殺し、自身もこの世から消え去る事だった。
怪人でもない父親を怪人だと偽って、正義の執行人に殺害させた罰として自身を殺してくれと、彼女はジャスティス・ファイヤーに迫ったのだ。
「……」
「…それをやれば、手前ェがジャスティス・ファイヤーで居られなくなるからだろう?」
反吐が出る様な話を聞かされ続けた鬼ヶ島が正義の執行人に向けて言葉を突き立てる。
「そう…その通りだ。彼女のあの目は、俺がずっと追い求めていたものだったんだ」
C県S市を騒がせていた連続殺人事件、その内容は奇妙なものだった。
決して無差別殺人等ではなく、被害者にはある規則性が存在していた。
殺害されたのは確かに一般人ではあるのだが、漏れなく法を侵した者達だったのだ。
彼らが犯行に及んだその時、突如として現れた乱入者がそれらを殺して廻っているというものだった。
ジャスティス・ファイヤーは自身の言う様に人間社会の裏側に潜む悪徒を抹殺していた。その事実に相違は無い。
しかし、彼はそれ以上に自身の行為、正義の執行を賞賛する相手を強く求めていた。
そんな行為を幾度と無く繰り返し、初めて巡り会った相手が逢瀬 雫だったのだ。
彼がゆっくりと目を閉じて、過ぎ去ってしまった光景に思いを馳せる。
小規模ではあるが、とあるレジャー施設のヒーローショーに一度だけ呼ばれ、灼炎寺 焔として参加した事があった。
正義のヒーローである自身を見る子供達の輝いた目、嘘偽りの無い本気の声援。握手をすると肌を通して子供達の確かな熱が流れ込んで来た。
それら全てを一身に受けたあの時の強烈な感覚が、十六年前の熱気が未だにその身を灼いていた。
そして、それ故に自身の現状が、決して主人公でもヒーローでもない、ただ一人のつまらない人間に成り下がってしまった自分が決して許せなかった。
「警部さん…俺はもう一度、変身したかったんだ」



………



挿し込んだ鍵を捻ると、ガチャンという噛み合っていた金属が外れる開錠の音がした。
ドアを開けた所で帰りを迎える者は誰も居ない。永い事独り暮らしが続いているので諦めは既についている。
身勝手な真似を繰り返した結果が今だ。自業自得によって生じた寂しさを埋める為にと犬や猫を付き合わせるのも趣味では無い。
その日の夜、疲弊し切った鬼ヶ島は帰宅するなり電気も付けずに大きな体躯をそのままリビングのソファに預けて一度、深い溜息を吐いた。
連続殺人事件の犯人である男の取り調べ自体は本人が特に容疑を否認しなかった為、さして滞る事無くスムーズに進んだが、それ故に強目の毒を一気飲みさせられた様な気分だった。
これまでにも無数の事件と関わっては、その都度様々な物を見せられてきたが、人の歪み方というものは上手く枠に収める事が出来ず未だに慣れない。
C県S市で起きた連続殺人事件。事の全容を掻き出していくと、自身の酔いも覚めるくらいには厭な事件だった。
十六年という長い年月を経た今でも、自身の事を正義のヒーローとして見て貰いたかったという、かつて特撮番組の主役を演じた一人の男。
劇的な環境の変化によって精神を患い、目に映る者が歪んだ形でしか捉えらなくなってしまった少女。
二人は偶然出会い、互いを偽りながらも差し出せる物と求める物が一致していた為に、歪ではあるが関係が成立してしまった。
彼は自身の欲求を満たす為に彼女のその目を、彼女は目的を遂行する為の手段として彼のその手を欲した―
「…最低最悪のヒーローごっこだぜ」
此処には居ない悪酔いした男に宛てて、鬼ヶ島はそう吐き捨てながらも何時もの癖でその手を伸ばした。
確かな現実から湧き出た黒と白。その二つをかき混ぜて出来た灰色の原液に今日も嫌という程付き合わされた。幾ら割っても、決して割り切る事の出来ないソレを鬼ヶ島は今日も酒で薄めて飲み干す事にした。
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