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575話 脱出不可
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「う…
そういう風に、
真面目に言われたら…
何も言い返せないじゃないのよ…
お兄、ずるい…」
優羽花は頬を赤らめるとそっぽを向いた。
しかしこれは怒っている訳ではない、
いつものツンデレ反応である。
どうやら納得してくれた様で何よりである。
俺は安堵して胸を撫でおろした。
「それじゃあ…
優羽花。
この話はこれで解決だ、いいね?」
「待ちなさいよお兄、
まだ終わってない!」
優羽花は、
この場を立ち去るべく腰を上げようとした俺の肩をがっしりと掴んで、
その場に押しとどめると
俺の目を真っすぐに睨みつけた。
優羽花の両手からびりびりと空気を振るわせて
俺の肩越しに伝わって来るこのパワーは…?
何という圧力…
確かに俺は魔竜将との戦いで消耗して力を大きく減らしている。
だがそれでも、俺は子供の頃から地ノ宮流気士術の気士として鍛え上げ、
人を仇名す異形の存在、”妖”たちと戦い、
この異世界エゾン・レイギスで更に鍛え直し、
並大抵の人間よりは強いと自負している。
そんな俺が全く動けない…だと…?
これが光の勇者の力ということか…?
優羽花は異世界に来る前は、
戦いとはまるで無縁の普通の女子高生だったのだ。
そんな妹に力づくで動けなくされている戦いの熟練者である筈の俺。
いやあ俺の妹の光の勇者パワー凄すぎですね!
まさにチートだこれ!
「だったらお兄…
あたしが一番だって言うなら、
稽古とかそういうんじゃなくて、
あたしにもちょっとは優しくしなさいよ!
みんなにこっそりしているみたいに!」
「ファッ!?」
俺は全く予想だにしてなかった優羽花の言葉に
思わず間抜けな声を出してしまった。
「み、みんなに?
こ、こっそりって…
な、何のことかなあ…?
おれにはまったく何のことかワカリマセンネ」
俺は優羽花から視線を逸らすと
何食わぬ態度で返した。
いや、まさか、そんな、
優羽花が知る筈がないんだ。
し、しかし…
落ち着け、まだバレているって確定したわけじゃあない。
素数を数えて落ち着くんだ…
…素数って何だったけ?
もちつけ俺!
しかし優羽花は俺の顔をがっしり掴んで動けなくすると
ゴミを見るような目つきで俺を見据えた。
…知らなかったのか?
勇者からは逃げられない!
「しらばっくれるな!
クレハさんイチョウさんと抱き合って川の字で寝たり、
シダレちゃんと昼寝したり、
ツツジちゃんと背中を流しっこしたり、
ほかのみんなにも…」
「ちょっ…おまっ!?
そこまで!
そこまでだ優羽花!!
ストッーーーーップ!!」
俺は大声を上げて優羽花の言動を制止する。
しかしもう、何もかも遅かった。
そういう風に、
真面目に言われたら…
何も言い返せないじゃないのよ…
お兄、ずるい…」
優羽花は頬を赤らめるとそっぽを向いた。
しかしこれは怒っている訳ではない、
いつものツンデレ反応である。
どうやら納得してくれた様で何よりである。
俺は安堵して胸を撫でおろした。
「それじゃあ…
優羽花。
この話はこれで解決だ、いいね?」
「待ちなさいよお兄、
まだ終わってない!」
優羽花は、
この場を立ち去るべく腰を上げようとした俺の肩をがっしりと掴んで、
その場に押しとどめると
俺の目を真っすぐに睨みつけた。
優羽花の両手からびりびりと空気を振るわせて
俺の肩越しに伝わって来るこのパワーは…?
何という圧力…
確かに俺は魔竜将との戦いで消耗して力を大きく減らしている。
だがそれでも、俺は子供の頃から地ノ宮流気士術の気士として鍛え上げ、
人を仇名す異形の存在、”妖”たちと戦い、
この異世界エゾン・レイギスで更に鍛え直し、
並大抵の人間よりは強いと自負している。
そんな俺が全く動けない…だと…?
これが光の勇者の力ということか…?
優羽花は異世界に来る前は、
戦いとはまるで無縁の普通の女子高生だったのだ。
そんな妹に力づくで動けなくされている戦いの熟練者である筈の俺。
いやあ俺の妹の光の勇者パワー凄すぎですね!
まさにチートだこれ!
「だったらお兄…
あたしが一番だって言うなら、
稽古とかそういうんじゃなくて、
あたしにもちょっとは優しくしなさいよ!
みんなにこっそりしているみたいに!」
「ファッ!?」
俺は全く予想だにしてなかった優羽花の言葉に
思わず間抜けな声を出してしまった。
「み、みんなに?
こ、こっそりって…
な、何のことかなあ…?
おれにはまったく何のことかワカリマセンネ」
俺は優羽花から視線を逸らすと
何食わぬ態度で返した。
いや、まさか、そんな、
優羽花が知る筈がないんだ。
し、しかし…
落ち着け、まだバレているって確定したわけじゃあない。
素数を数えて落ち着くんだ…
…素数って何だったけ?
もちつけ俺!
しかし優羽花は俺の顔をがっしり掴んで動けなくすると
ゴミを見るような目つきで俺を見据えた。
…知らなかったのか?
勇者からは逃げられない!
「しらばっくれるな!
クレハさんイチョウさんと抱き合って川の字で寝たり、
シダレちゃんと昼寝したり、
ツツジちゃんと背中を流しっこしたり、
ほかのみんなにも…」
「ちょっ…おまっ!?
そこまで!
そこまでだ優羽花!!
ストッーーーーップ!!」
俺は大声を上げて優羽花の言動を制止する。
しかしもう、何もかも遅かった。
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