179 / 579
第179話 この世界の知識を
しおりを挟む
「ああ、委縮させてしまってごめんね、兄君様、ユウカ。
精霊様が召喚した異世界の勇者と戦士であるふたりに
ボクなんかが居合わせていると思ったら、
ちょっと興奮して舞い上がってしまったよ…」
ミリィは俺たちに向かって頭を下げて謝った。
「ああ、大丈夫だよミリィ。
俺たちもちょっと驚いただけだから」
まあ一般人である俺からしてみれば
一国の公爵であり、王位継承権を持つミリィのほうが
よっぽど凄い存在だと思うのだが。
「それじゃあ続いては、
エゾン・レイギスの地形について復習するよ。
精霊様の星が突き刺さっているエゾンリア大陸中央部分は
中央域という通称で呼ばれている。
星の中をつたって地上の人間界と地下の魔界は繋がっているんだ。
そして星の中には精霊様たちが張った結界が張られている。
中央域は魔界にもっとも近い場所。
言わばボク達人間が魔族と対峙する最前線になる訳なんだけど、
此処には人間は一切住んでない空白地域なんだ。
この場所に人が住んでも、
魔界からやって来る魔族にすぐ攻撃されてしまうから
住むことが出来ないというのが正しいね。
ちなみに魔族側も精霊様たちの結界に阻まれて
強力な魔族を地上に送り出す事は出来ないから、
この中央域に強力な魔族軍を常駐させることは出来ない。
つまり魔族もこの地域に前線基地を作ることなどは出来ないんだ。
だから中央域は人間、魔族ともに空白地域になっているんだ。
そして中央域を囲むようにしてこの大陸には人間の国が多数存在する。
ボク達が住まうエクスラント聖王国もその国のひとつだ。
聖王国は精霊様たちが異世界から召喚した人間に
専用の装備を授ける”光の神殿”を領内に持つ国。
そして聖王国には異世界から召喚された人間を
補佐する義務が精霊様達から与えられている。
異世界から来た人間を迎え入れて、この世界の知識を与え、
魔法を教え、必要な装備を整えて、そして魔族と戦って貰うんだ。
つまり今ふたりがボクの授業を受けていることがまさに、
聖王国の補佐のひとつという訳なんだね」
地球の住人である俺たちは、
この異世界エゾン・レイギスについての知識は全く無い。
このままの未知の状態で魔族と戦い、
ましてや人間界を救うなどという大それた事が出来る訳が無いのだ。
まずはこの異世界の知識を、常識を知ることが重用なのである。
このセカイの歴史、仕組み、地形、種族、国、ありとあらゆる事について…
俺と優羽花は知らなければならない。
戦って、生き残るために。
精霊様が召喚した異世界の勇者と戦士であるふたりに
ボクなんかが居合わせていると思ったら、
ちょっと興奮して舞い上がってしまったよ…」
ミリィは俺たちに向かって頭を下げて謝った。
「ああ、大丈夫だよミリィ。
俺たちもちょっと驚いただけだから」
まあ一般人である俺からしてみれば
一国の公爵であり、王位継承権を持つミリィのほうが
よっぽど凄い存在だと思うのだが。
「それじゃあ続いては、
エゾン・レイギスの地形について復習するよ。
精霊様の星が突き刺さっているエゾンリア大陸中央部分は
中央域という通称で呼ばれている。
星の中をつたって地上の人間界と地下の魔界は繋がっているんだ。
そして星の中には精霊様たちが張った結界が張られている。
中央域は魔界にもっとも近い場所。
言わばボク達人間が魔族と対峙する最前線になる訳なんだけど、
此処には人間は一切住んでない空白地域なんだ。
この場所に人が住んでも、
魔界からやって来る魔族にすぐ攻撃されてしまうから
住むことが出来ないというのが正しいね。
ちなみに魔族側も精霊様たちの結界に阻まれて
強力な魔族を地上に送り出す事は出来ないから、
この中央域に強力な魔族軍を常駐させることは出来ない。
つまり魔族もこの地域に前線基地を作ることなどは出来ないんだ。
だから中央域は人間、魔族ともに空白地域になっているんだ。
そして中央域を囲むようにしてこの大陸には人間の国が多数存在する。
ボク達が住まうエクスラント聖王国もその国のひとつだ。
聖王国は精霊様たちが異世界から召喚した人間に
専用の装備を授ける”光の神殿”を領内に持つ国。
そして聖王国には異世界から召喚された人間を
補佐する義務が精霊様達から与えられている。
異世界から来た人間を迎え入れて、この世界の知識を与え、
魔法を教え、必要な装備を整えて、そして魔族と戦って貰うんだ。
つまり今ふたりがボクの授業を受けていることがまさに、
聖王国の補佐のひとつという訳なんだね」
地球の住人である俺たちは、
この異世界エゾン・レイギスについての知識は全く無い。
このままの未知の状態で魔族と戦い、
ましてや人間界を救うなどという大それた事が出来る訳が無いのだ。
まずはこの異世界の知識を、常識を知ることが重用なのである。
このセカイの歴史、仕組み、地形、種族、国、ありとあらゆる事について…
俺と優羽花は知らなければならない。
戦って、生き残るために。
0
あなたにおすすめの小説
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
湖畔の賢者
そらまめ
ファンタジー
秋山透はソロキャンプに向かう途中で突然目の前に現れた次元の裂け目に呑まれ、歪んでゆく視界、そして自分の体までもが波打つように歪み、彼は自然と目を閉じた。目蓋に明るさを感じ、ゆっくりと目を開けると大樹の横で車はエンジンを止めて停まっていた。
ゆっくりと彼は車から降りて側にある大樹に触れた。そのまま上着のポケット中からスマホ取り出し確認すると圏外表示。縋るようにマップアプリで場所を確認するも……位置情報取得出来ずに不明と。
彼は大きく落胆し、大樹にもたれ掛かるように背を預け、そのまま力なく崩れ落ちた。
「あははは、まいったな。どこなんだ、ここは」
そう力なく呟き苦笑いしながら、不安から両手で顔を覆った。
楽しみにしていたキャンプから一転し、ほぼ絶望に近い状況に見舞われた。
目にしたことも聞いたこともない。空間の裂け目に呑まれ、知らない場所へ。
そんな突然の不幸に見舞われた秋山透の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる