214 / 579
第214話 セカイの強制力
しおりを挟む
「いい加減にしないかポーラあ!」
「きゃうン!」
ぽかん!
と盛大な音が響いてミリィの握った杖に頭を叩かれたポーラ姫が地面に突っ伏した。
「今はケイガ兄君様にとって大切な魔法の授業中なのに、
なんでポーラは此処でも口づけを迫るんだい!
何度目だよ!」
「…きゅう~……ですの…」
ポーラ姫は目を回して、
その頭上には巨大なたんこぶが出来ている。
凄く…痛そうです…。
「兄君様、
またしても愚従妹が申し訳ない…。
従姉であるボクからも深く謝罪させてもらうよ」
「いや…そんなに気にしなくてもいいぞ。
ポーラ姫に対して例えほんのちょっとでも…
そんな気持ちを抱いてしまった俺が悪いんだから」
「…兄君様は優しいね。
でもボクからすれば
ポーラはそんな兄君様の心に付け込んで
自分の思いを果たそうとしているだけに見えるけどね…。
その自身の欲望に対する正直さというか貪欲さこそが
流石はエクスラント聖王国の第一王継承者時ということなのかな…
まあ少しは場所をわきまえて欲しいんだけどね」
俺は地面に突っ伏しているポーラ姫を見つめながら
何度目かの既視感を感じていた。
この王道コントの格式美の様相…
まるで実家の様な安心感。
ポーラ姫が俺に迫って来ると、
いつも彼女がこの様な状態になっている気がする。
もはやここまで来ると、
セカイそのものが俺とポーラ姫が一線を越えることを
拒否しているのでは無いだろうか?
と、俺は思い始めた。
それならば俺は一安心である。
俺とポーラ姫は兄と妹なのだ。
俺は健全な兄妹の関係を保ちたい。
ならばそのセカイの強制力を受け入れようではないか!
…まあ、ただの偶然なのかも知れないけどなあ。
「それじゃあ兄君様、
魔法の授業を再開するよ。
ボクが光の属性の回復魔法を使って見せるから、
その目で実際にその効果を見て欲しい。
光回復!」
ミリィが手に持った杖をかざすと、
ポーラ姫のたんこぶが小さくなっていく。
「おお、やはり回復魔法は凄いなあ。
あっと言う間にに傷が治っていくぞ。
でも、以前に見たポーラ姫の使った光の回復魔法より
回復速度がゆっくりな気がするなあ」
「それが、さっきボクが言った
属性による魔法の威力の低下ということだよ兄君様。
風属性であるボクが光属性の魔法を使うとその威力が減衰してしまう。
回復魔法である光回復に関しては、
光属性のポーラと比較して回復速度が半分以下に落ちているね」
「きゃうン!」
ぽかん!
と盛大な音が響いてミリィの握った杖に頭を叩かれたポーラ姫が地面に突っ伏した。
「今はケイガ兄君様にとって大切な魔法の授業中なのに、
なんでポーラは此処でも口づけを迫るんだい!
何度目だよ!」
「…きゅう~……ですの…」
ポーラ姫は目を回して、
その頭上には巨大なたんこぶが出来ている。
凄く…痛そうです…。
「兄君様、
またしても愚従妹が申し訳ない…。
従姉であるボクからも深く謝罪させてもらうよ」
「いや…そんなに気にしなくてもいいぞ。
ポーラ姫に対して例えほんのちょっとでも…
そんな気持ちを抱いてしまった俺が悪いんだから」
「…兄君様は優しいね。
でもボクからすれば
ポーラはそんな兄君様の心に付け込んで
自分の思いを果たそうとしているだけに見えるけどね…。
その自身の欲望に対する正直さというか貪欲さこそが
流石はエクスラント聖王国の第一王継承者時ということなのかな…
まあ少しは場所をわきまえて欲しいんだけどね」
俺は地面に突っ伏しているポーラ姫を見つめながら
何度目かの既視感を感じていた。
この王道コントの格式美の様相…
まるで実家の様な安心感。
ポーラ姫が俺に迫って来ると、
いつも彼女がこの様な状態になっている気がする。
もはやここまで来ると、
セカイそのものが俺とポーラ姫が一線を越えることを
拒否しているのでは無いだろうか?
と、俺は思い始めた。
それならば俺は一安心である。
俺とポーラ姫は兄と妹なのだ。
俺は健全な兄妹の関係を保ちたい。
ならばそのセカイの強制力を受け入れようではないか!
…まあ、ただの偶然なのかも知れないけどなあ。
「それじゃあ兄君様、
魔法の授業を再開するよ。
ボクが光の属性の回復魔法を使って見せるから、
その目で実際にその効果を見て欲しい。
光回復!」
ミリィが手に持った杖をかざすと、
ポーラ姫のたんこぶが小さくなっていく。
「おお、やはり回復魔法は凄いなあ。
あっと言う間にに傷が治っていくぞ。
でも、以前に見たポーラ姫の使った光の回復魔法より
回復速度がゆっくりな気がするなあ」
「それが、さっきボクが言った
属性による魔法の威力の低下ということだよ兄君様。
風属性であるボクが光属性の魔法を使うとその威力が減衰してしまう。
回復魔法である光回復に関しては、
光属性のポーラと比較して回復速度が半分以下に落ちているね」
0
あなたにおすすめの小説
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します
☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。
どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。
だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。
絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。
「……そうだ、喫茶店を開こう」
前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。
ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜
難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」
高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。
だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや——
「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」
「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」
剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める!
魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」
魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」
神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」
次々と編み出される新技術に、世界は驚愕!
やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め——
「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」
最強の頭脳戦が今、幕を開ける——!
これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語!
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる