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第265話 降伏勧告
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「ほう…
戦力を三つに分けることで落ちた技の威力を
連続攻撃という手数で補い、
更には三角形による威力の増幅と爆発で止めという訳か。
脆弱な下等生物たる人間の身で良くぞ考えた…
我は素直に称賛しようではないか」
魔族エクゼヴは手を合わせ拍手をして、
聖騎士団の戦い方を誉め讃えた。
「…だが、虚しいことよ。
どんなに優れた策を講じても…
それ以上の圧倒的な力の前には全てが無力なのだからな」
エグゼヴは聖騎士団が放った技の爆発で巻き起こった黒煙のほうを見やった。
やがて霧散していく煙の中から、ドーム状の堅牢な魔力防御壁が姿を現した。
その防御壁の中心には三人の魔族が全くの無傷のまま立っていた。
「やるじゃない人間たち、アタイ達に三者複合防御魔法を使わせるなんてねエ」
「人間達が力を合わせて渾身の攻撃を仕掛けて来るのなら、
我等魔族も力を合わせて防御する迄ですな」
「脆弱な下等種たる人間相手に、
我等魔族がここまで本気で防御させられるとは。
まことに持って遺憾である」
全く疲労した様子も無く淡々と言葉を述べる魔族たち。
「ば、馬鹿な…我々聖騎士団の奥義中の奥義である
『聖騎士突撃滅・三位一体攻撃』を
完全に防ぎ切ったというのか…?
だが…しかし…悪逆非道である筈の魔族に、
我々人間と同様に”力を合わせる”という概念があるなんて…
そ、そんなことが…」
「さあ…人間共よ、もはや万事休すであろう。
これ以上の戦いは無意味…降伏するのだ。
そしてこの町全てを武装解除させ、我が魔軍の軍門に降るがいい」
「それは断じて出来ない!
我々聖騎士団が屈すれば
このクラシアの町の人々が、
お前たち魔族の奴隷になってしまうからだ!」
「…ならば仕方が無いな、人間共。
降伏しやすいように痛め付けるとしようではないか?
我が同士たちよ。
少しばかり本気になって、
こ奴らの身に完全な敗北の味を与えるのだ」
「「「「了解!!!」」」
******
ほんの数分たらずの出来事だった。
三体の中位魔族に聖騎士団全員が倒されたのは。
彼等はエクスラント聖王国軍のなかでも精強揃いである
国境警備軍に所属する聖騎士団である。
その魔力数値も身に着けている装備も並の兵士や騎士とは比較にならない。
だがそんな彼等とて、魔力数値400前後の中位魔族からすれば…
大した差は無かったとでも言うのだろうか?
「こいつら全員失神しているよ、ちょっと力を出し過ぎたかねエ?」
「ふむ、これでは降伏の言葉も言えませぬな」
「この程度で気を失うとは何という体たらく、
所詮は脆弱な下等種であったか」
三体の魔族は自分達の周りで転がっている聖騎士団を見やいながら、
さもつまらなそうに思い思いの言葉を口にした。
戦力を三つに分けることで落ちた技の威力を
連続攻撃という手数で補い、
更には三角形による威力の増幅と爆発で止めという訳か。
脆弱な下等生物たる人間の身で良くぞ考えた…
我は素直に称賛しようではないか」
魔族エクゼヴは手を合わせ拍手をして、
聖騎士団の戦い方を誉め讃えた。
「…だが、虚しいことよ。
どんなに優れた策を講じても…
それ以上の圧倒的な力の前には全てが無力なのだからな」
エグゼヴは聖騎士団が放った技の爆発で巻き起こった黒煙のほうを見やった。
やがて霧散していく煙の中から、ドーム状の堅牢な魔力防御壁が姿を現した。
その防御壁の中心には三人の魔族が全くの無傷のまま立っていた。
「やるじゃない人間たち、アタイ達に三者複合防御魔法を使わせるなんてねエ」
「人間達が力を合わせて渾身の攻撃を仕掛けて来るのなら、
我等魔族も力を合わせて防御する迄ですな」
「脆弱な下等種たる人間相手に、
我等魔族がここまで本気で防御させられるとは。
まことに持って遺憾である」
全く疲労した様子も無く淡々と言葉を述べる魔族たち。
「ば、馬鹿な…我々聖騎士団の奥義中の奥義である
『聖騎士突撃滅・三位一体攻撃』を
完全に防ぎ切ったというのか…?
だが…しかし…悪逆非道である筈の魔族に、
我々人間と同様に”力を合わせる”という概念があるなんて…
そ、そんなことが…」
「さあ…人間共よ、もはや万事休すであろう。
これ以上の戦いは無意味…降伏するのだ。
そしてこの町全てを武装解除させ、我が魔軍の軍門に降るがいい」
「それは断じて出来ない!
我々聖騎士団が屈すれば
このクラシアの町の人々が、
お前たち魔族の奴隷になってしまうからだ!」
「…ならば仕方が無いな、人間共。
降伏しやすいように痛め付けるとしようではないか?
我が同士たちよ。
少しばかり本気になって、
こ奴らの身に完全な敗北の味を与えるのだ」
「「「「了解!!!」」」
******
ほんの数分たらずの出来事だった。
三体の中位魔族に聖騎士団全員が倒されたのは。
彼等はエクスラント聖王国軍のなかでも精強揃いである
国境警備軍に所属する聖騎士団である。
その魔力数値も身に着けている装備も並の兵士や騎士とは比較にならない。
だがそんな彼等とて、魔力数値400前後の中位魔族からすれば…
大した差は無かったとでも言うのだろうか?
「こいつら全員失神しているよ、ちょっと力を出し過ぎたかねエ?」
「ふむ、これでは降伏の言葉も言えませぬな」
「この程度で気を失うとは何という体たらく、
所詮は脆弱な下等種であったか」
三体の魔族は自分達の周りで転がっている聖騎士団を見やいながら、
さもつまらなそうに思い思いの言葉を口にした。
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