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第270話 変身
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「ゆくぞ人間ッ!」
魔族エクゼヴはマントを翻し高速で飛翔、
音速の拳を蹴りを慧河を見舞う。
対して慧河も音速の拳を蹴りを繰り出して、
その攻撃の全てを撃墜する。
「火球!」
エクゼヴの手から十数発の火球が生まれ、一斉に発射される。
この至近距離では回避不可の猛攻撃。
「光防壁!」
慧河は光の壁を前面に展開、
回避の困難な幾つかの火球はそれで受け、
残りの全ての火球の隙間を駆け抜けてエクゼヴに渾身の拳を見舞う。
エクゼヴは腕を交差させて防御の構えを取るが、
その威力を殺し切れず態勢を崩す。
慧河はその隙を逃さず一気呵成に攻撃を仕掛ける。
拳が、蹴りが、嵐の如くエクゼヴを捉える。
防戦一方になる魔族。
「ぐううッ!
流石は我が同士を倒しただけのことはあるな…
この男、やはり強い!」
魔族エクゼヴの魔力数値は420、
先程倒された同志の魔族の誰よりも数値は高く、
自分がその中で一番強いという自負もあった。
だがそれはあくまでも総合的な強さとして…である。
スピードならヴィシル、
格闘ならガグーン、
魔法ならライゼガのほうは若干上手だと言うのが、
彼の自身に対する評なのだ。
だから…”今のまま”で此の男に全力で戦闘を挑んでも、
こうなるであろうと言う見立てはあった。
エクゼブは人間を下等生物と侮っている
強者の驕りを持った典型的な魔族ではあるが、
その戦力判断自体はシビアなものである。
それは地上侵攻の魔軍を統べる将としての冷静な思考であった。
「はああっ!」
慧河の渾身の蹴りがエクゼヴの防御の上から直撃、
そのままの勢いで跳ね飛ばされるエクゼヴ。
それでも彼は空中で何とか態勢を立て直すと、
手を付いて着地し地面への激突を回避した。
「くくく…人間。
やはり”今のまま”では我は勝てんか?
この姿は醜いのであまり見せたくは無かったが、
キサマは我が300年の生涯の中でもまごうことなき強者。
勝つためならば一時の恥など捨てるまでよ…変身!」
魔族エクゼヴの身体から凄まじい魔力が噴き出した。
それはまるで火柱の様に彼の身体を包み込む。
そしてその燃え盛る炎の様な魔力の中で彼の肉体が変貌する。
貴族然をした美形の容姿に細身の体格であったエグゼヴ。
その顔も胸も腹も手足も大きく膨らんだ。
そして頭には角ばった巨大な角が一対生えた。
言うなれば巨漢の鬼と言った風貌である。
「魔界は地上に比べて劣悪な環境だ。
弱ければ生き続けることすらも困難なのだ。
故に魔族は生物として常に進化をし続けて来た。
そして一部の魔族の中には”変身”をすることで、
より魔力を大きくすることが出来る者達が現れた。
我もそのひとりなのだよッ!」
魔族エクゼヴはマントを翻し高速で飛翔、
音速の拳を蹴りを慧河を見舞う。
対して慧河も音速の拳を蹴りを繰り出して、
その攻撃の全てを撃墜する。
「火球!」
エクゼヴの手から十数発の火球が生まれ、一斉に発射される。
この至近距離では回避不可の猛攻撃。
「光防壁!」
慧河は光の壁を前面に展開、
回避の困難な幾つかの火球はそれで受け、
残りの全ての火球の隙間を駆け抜けてエクゼヴに渾身の拳を見舞う。
エクゼヴは腕を交差させて防御の構えを取るが、
その威力を殺し切れず態勢を崩す。
慧河はその隙を逃さず一気呵成に攻撃を仕掛ける。
拳が、蹴りが、嵐の如くエクゼヴを捉える。
防戦一方になる魔族。
「ぐううッ!
流石は我が同士を倒しただけのことはあるな…
この男、やはり強い!」
魔族エクゼヴの魔力数値は420、
先程倒された同志の魔族の誰よりも数値は高く、
自分がその中で一番強いという自負もあった。
だがそれはあくまでも総合的な強さとして…である。
スピードならヴィシル、
格闘ならガグーン、
魔法ならライゼガのほうは若干上手だと言うのが、
彼の自身に対する評なのだ。
だから…”今のまま”で此の男に全力で戦闘を挑んでも、
こうなるであろうと言う見立てはあった。
エクゼブは人間を下等生物と侮っている
強者の驕りを持った典型的な魔族ではあるが、
その戦力判断自体はシビアなものである。
それは地上侵攻の魔軍を統べる将としての冷静な思考であった。
「はああっ!」
慧河の渾身の蹴りがエクゼヴの防御の上から直撃、
そのままの勢いで跳ね飛ばされるエクゼヴ。
それでも彼は空中で何とか態勢を立て直すと、
手を付いて着地し地面への激突を回避した。
「くくく…人間。
やはり”今のまま”では我は勝てんか?
この姿は醜いのであまり見せたくは無かったが、
キサマは我が300年の生涯の中でもまごうことなき強者。
勝つためならば一時の恥など捨てるまでよ…変身!」
魔族エクゼヴの身体から凄まじい魔力が噴き出した。
それはまるで火柱の様に彼の身体を包み込む。
そしてその燃え盛る炎の様な魔力の中で彼の肉体が変貌する。
貴族然をした美形の容姿に細身の体格であったエグゼヴ。
その顔も胸も腹も手足も大きく膨らんだ。
そして頭には角ばった巨大な角が一対生えた。
言うなれば巨漢の鬼と言った風貌である。
「魔界は地上に比べて劣悪な環境だ。
弱ければ生き続けることすらも困難なのだ。
故に魔族は生物として常に進化をし続けて来た。
そして一部の魔族の中には”変身”をすることで、
より魔力を大きくすることが出来る者達が現れた。
我もそのひとりなのだよッ!」
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