改訂版 勇者と聖女の育成請け負います_みんなで育てれば怖くないね

第４章

４－９ マツイヨ市のコーへーとチハール９ 温泉に行こうか

「ミカエル、結局セイレーンは何だったの？」

「はい、非常に珍しいケースですが、セイレーンは他の星から転移してきたと考えられます。他国から流れてきた可能性もありますが、ここは内海なのでそれは無いと思われます」

「なるほど～、それなら辻褄が合うね」

「シローさん、それじゃぁ俺たちは夢の中でドラゴンと戦っていたのですか？」
「そうだと思うよ」

「ハニエル、ステータスを開示してくれ」
「ステータス・オープン」
　◇　◇　◇　◇

【名前】コーへー・ペリー
【種族】人族
【年齢】２０
【称号】鍛冶師《神の使徒》
【スキル】
　ヘパイストス神の加護　アフロディテ神の加護
　創造・創薬・具現化、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、ＡＩクリスタル脳、思念伝達、魔法付与、召喚、ゴーレムマスター
【LV】５６５
【MP】５６５０００

【名前】チハール・ペリー
【種族】人族
【年齢】２０
【称号】薬師《神の使徒》
【スキル】
　ヘパイストス神の加護　アフロディテ神の加護
　創造・創薬・具現化、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、ＡＩクリスタル脳、思念伝達、魔法付与、召喚、ゴーレムマスター
【LV】５６５
【MP】５６５０００

　◇　◇　◇　◇

【名前】シロー・アマダ
【種族】人族
【年齢】２２
【称号】大錬金術師《亜神》
【スキル】
　創造・創薬・具現化、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、ＡＩクリスタル脳、思念伝達、魔法付与、召喚、ゴーレムマスター

【LV】１４１１
【MP】１４１１０００

【名前】スミレ・アマダ
【種族】人族
【年齢】２２
【称号】大魔女《亜神》
【スキル】
　ゼウス神の加護、ヘーラー神の加護
　創造・創薬・具現化、鑑定、転移、収納、料理人、隠蔽、ＡＩクリスタル脳、思念伝達、魔法付与、召喚、ゴーレムマスター

【LV】１４１１
【MP】１４１１０００

　◇　◇　◇　◇

「チハール、俺たちのレベルが凄いことになっているぞ」
「コーヘー、何度も危ない目に遭ったのだから当然よ」

「シローさん、召喚とゴーレムマスターって、新しいスキルですか？」
「そのようだね」

「ハニエル、俺たちもゴーレムを作れるのか？」
「はい、皆さんは既にゴーレムを持っていますよ」

「このログハウスがゴーレムなのです」
「あっ、そうだったの？」

「シローさん、どういうことですか？」

「コーヘー、俺たちの空飛ぶ家はゴーレムの核を使っているから、ログハウス全体がゴーレムなんだ。だからハニエルが答えたゴーレムマスターは間違いではないよ」

　コーヘーは少し納得できない様子だったが、AIクリスタル脳は直ぐに理解をした。

　◇　◇　◇　◇

「スミレさん、私たちはこれからどうしたらいいのですか？」

「そうね、コーヘーさんとチハールは今後は二人だけで新たな冒険を始めると思うのよね。この世界にはまだまだ探索すべき秘密がたくさんあるわ」


「シローさん、セイレーンが他の星から来たってことは、他にも異世界と繋がっている場所があるのかもしれないですね。」

「そうだね、多分そろそろ神様から二人に神託が降りるはずだと思うけどね」

「コーヘー、それにしてもよく頑張ったね。二人に神の加護が付いたから一人前だよ」

「はい、シローさんとスミレさんのおかげでここまで成長できました」

「ハニエル、神様から神託は来ているの？」
「いいえ、まだです」

「神様たちも多分今は忙しいと思うんだ」
「そうなんですか」

「何となくだけどね」

　実際にシローとスミレのＡＩクリスタル脳はコーヘーとチハールより数段進んでいた。シローが言った、神様たちも忙しいはシローが感じ取った未来予知情報の一部だった。

「シローさん、スミレさん、今から温泉を探しに行きませんか？」
「コーヘー、急にどうしたの？」

「何となくですけど、温泉に入ってみたい気分だからです」
「スミレさん、俺たちもこっちに来てからは温泉に入ってなかったよね」

「そうね、お風呂も一般の人々には普及していないし、いいかも知れないわ」
「コーヘー、早く連れて行ってよ」

「ハニエル、地図を見て周辺に温泉地があるか調べてくれ」
「了解しました。マツイヨ市の地図データを解析中です。」

「コーヘー、温泉は確かに癒しの場所だ。冒険の疲れを癒すのにもってこいだよ」
「そうだね、俺たちもちょっとはくつろいでいいと思うよ」

「コーヘーさん、地図データから、こちらに温泉地があるようです。ほど近くに『セレス温泉』という場所があります」
「ハニエル、キャンピングカーでセレス温泉に向かおう。心地よい温泉でリラックスするのもいいね」

「了解です、フライト準備は出来ています」

　一行はセレス温泉へとキャンピングカーで向かった。その途中で新たな風景や出会いが待っているのかもしれない。温泉地でのんびりと過ごすことで、彼らの絆も深まり、新たな冒険への準備を整えることになるかもしれない。

　セレス温泉に到着した一行は、美しい自然に囲まれたその場所で、疲れを癒す温泉の湯につかりました。湯から立ち上る温かな蒸気と、鳥のさえずりが心地よい雰囲気を醸し出していました。

「ほんとに気持ちいいね、こうして温泉につかるのは」
「そうだね、しばらくゆっくりできるのもいいわ」

「シローさん、スミレさん、温泉の中で考え事でもしてるんですか？」
「そうだね、ちょっと未来について考えてたんだ」
「私も同じくです。この世界での冒険や目標について考えていました」

「コーヘー、チハール、君たちもどんなことを考えてるの？」
「うーん、新しい鍛冶の技術や素材について、そしてこの世界での役割について考えていました」
「私は新たな薬や治療法の研究について、また魔法との融合について考えていました」

「二人も難しいことを考えていたね」
「そうね、この世界で自分たちの力を最大限に活かす方法を考えるのも大切だと思うわ」

　温泉でのくつろぎのひとときが過ぎ、一行は湯上りのリラックスした状態でログハウスに戻りました。夜が訪れ、星々が輝きを増して空を埋め尽くしていました。

「シローさん、夜空って本当に美しいですね」
「確かに、星々が無限の宇宙を象徴しているようで、考えることが深まるな」

「スミレさん、こうしてみんなと過ごす時間は幸せだね」
「そうね、これからも一緒に冒険を続けていけることを願ってるわ」

「ハニエル、まだ神様たちからの神託は来ていないのか？」
「申し訳ありませんが、まだです」

「それでもいいよ。神様たちが準備が整ったときに、きっとメッセージが届くんだろう」
「そうですね、そのときを楽しみに待ちたいと思います」

　そして、星々の輝きの下で、一行はそれぞれの未来への道を歩み始める覚悟を新たにしました。彼らの冒険はまだ始まったばかりであり、これからも新たな仲間や試練が待っていることでしょう。

（話終わり）
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温泉の挿絵をいれました