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スキル精査

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  薄っすらと目を開けると、精霊神様の像に祈りを捧げている司祭が視界に入った。少し経つと司祭が目を開けるように告げスキルの確認の仕方と、スキルが少ない人がいること、その理由は魂の大きさによるものであること、スキルが自分より少ないからと言っていじめたり、差別したりしないように指導して儀式は終わった。



「ユリス帰ろう」



  隣にいたエルが帰ろうと声をかけてきたので、それに頷き教会を出て帰り道を歩いていると、エルがスキルについてきいてきた。



「ユリスいいスキル貰えた?」



「うん。結構いいの貰えたよ」



「どんなの???」



  エルが興味しんしんと言った感じで聞いてきた。



「ごめん。エル僕も全て把握してないからお昼ご飯食べたら僕の家で発表会やらないか?」



「うん!! いいよ。じゃあまた後でね」



「うん」



エルは笑顔で家に帰って行った。



  エルと別れ家に着くと門の所で母上が待っていた。



「ユリスどうだった?」



  母上が笑みを浮かべ聞いてきた



「かなり良かったです。」



  僕が満面の笑みで答えると母上が僕を抱きしめてくれた



「良かったわね。その力に慢心することなく生きるのよ?」



「はい。母上」



「さぁお昼ご飯ができてるから中で食べましょう」



  母上の言葉に従い中に入り食堂で昼食を済ませると遊んでくれとせがむ妹と弟を、スキルの確認をしたいから遊べないと説得して自室に戻ったが、かなり拗ねてたから後がめんどくさいな。ハァ



「ユリス遅いのなの」



  扉を開けると誰もいないはずの部屋からいきなり声がした。辺りを見回すと緑色の髪の可愛らしい精霊が、空中を飛んでいた。え???何この精霊



「君は誰?」



  僕は驚きながら聞いてみた



「私は精霊神様の側近で風の精霊なの。えらいなのエッヘンなの」



  一生懸命胸を張ってて可愛いい。



「それで君は何をしにきたの?」



「精霊神様に頼まれて王国復興のお手伝いにきたなの」



  手伝いと言われても何ができるんだろう?



「手伝いと言っても何ができるの?」



「索敵や探索、風魔法での支援、魔力で相手の強さを読む、相手の心を読む 精霊神様との連絡役とかなの」



  意外にいろんなことができるんだな



「わかった。ありがとう なんて呼べばいいかな?」



「サクラて呼んでほしいなの」



  精霊は満面の笑みでそう伝えてきた。



「わかった。これからスキルの確認をするから好きにしてていいよ」



「ならお家の中を探検して来るなの。何かあれば名前を呼んでなの」

  と言うとすぐどこかに消えてしまった。



  さてスキルの鑑定を始めるかな。始めるまえにスキルを全表示させなきゃね。じゃないとなにをもらったかわかんないもんね。



一つ目 神の眼 ニつ目 全属性魔法 三つ目 アイテムボックス 四つ目 精霊剣術 五つ目 魔法耐性 六つ目 物理耐性 七つ目 魔眼 八つ目 料理、九つ目 エクセア 十体術、











  まずは神の眼からかな。スキル名を唱えスキルを起動させる。目の前の机を見ると空中にウィンドウが表示され 使用素材 出来栄え 使用方法 物の名前 使用目的 希少度が表示されていた。



「すごい!!! 精霊神様が言ったとおり鑑定ができるらしい。これならほしい情報のほとんどが手に入る。物に使えるのはわかったけど、自分を鑑定するとどうなるんだろう? 試してみるか。神の目」



  全属性魔法 すべての魔法が使える 希少度 主以外現在大陸に該当者0



  アイテムボックス 容量無限 生きてる物は入れられない 時間停止 自動解体機能 希少度 時間停止

  と解体機能を抜けば大陸に二十人有りだと主一人





  精霊剣術 星の力を使った剣術 希少度 使用者は今の所主一人



  魔法耐性 魔法に対する耐性がつく。マックスなので基本魔法でダメージをくらうことはない

  希少度 一流の冒険者なら通常は持っている



  物理耐性 上の物理版 説明も同じ





  エクセア エスペニア時代の通販 開放された都市で使われていたものならページに記載されているランクの魔石を用意すればなんでも購入可能 希少度 使えるのは主だけ



  体術 体がイメージ道理に動く 希少度 一流の冒険者なら持っている

  料理 レシピが頭に浮かんでくる。 希少度マックスは主だけ。他のレベルなら料理人は持っている



  鑑定してみたけど希少度がやばいな。ま、バレないようにごまかすしかないかな。と考え事をしているとドアがノックされた。



「ユリス様、エル様をご案内いたしましたが開けてもよろしいですか?」



  お、もうエル来たんだ。



「うん。いいよ。入ってもらって」



ガチャ



「ユリス遊びに来たよ」



「いらっしゃい」



  僕は椅子に座るように促す



「ありがとう。ユリス座らせてもらうね」



「うん」



「さっそくだけどユリスはどんな加護をもらったの?」



  エルは興味しんしんといった感じで聞いてきたので先ほどの結果を伝えたら驚き固まってしまった。



「おーいエル」



  声をかけるが反応がないので呼びかけながら肩をゆらすとようやく正気に戻ってくれた。



「ハァー本当にユリスのスキルは規格外だね」



  エルはあきれた表情で言った。



「あははは、返す言葉もない」



「所でエルはどんなスキルをもらったの?」



「僕は鑑定とアイテムボックスと交渉だよ」



  エルは嬉しそうに伝えてきた。



「アイテムボックスてレアスキルじゃん!!! やったねエル」



「そうなんだけど、容量が本人の魔力量次第てのがね」



  エルは悩ましそうにしていた。



「ま、これから増やせばいいよ。でもこれで親の後を継いで大商人になるていうエルの夢のスタートラインに立てたんじゃない?」



「そうだね」



  エルは嬉しそうに言った。



  この結果はエルだけではなく僕にとってもかなり嬉しい結果だった。信用の置ける商人は得がたいからね



「所でユリスいきなりだけど、ユリスはこの領をどう発展させていくつもりなの?」



「え? いきなりどうしたの?」



  僕はいきなりの質問に驚いた。



「これは僕の勘だけどユリスならとんでもない計画を立ててるんじゃないかと思ったんだよね」



  エルは笑いながらそう答えた。



「わかった。なら明後日僕の答えを見せるよ」



  僕は自信満々にそう答えた。



「わかった。なら明後日楽しみにしてるよ。そろそろ晩御飯の時間だから帰るね」



「うん。またね」



  エルが帰るとタイミングをはかったように弟と妹が入ってきた



「おにいたま遊んで下さい」



「僕も」



「わかった。わかった」



  やったーこうして僕は夕食まで妹と弟と遊び一日が終わった





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