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ユリスSS級の魔石を手に入れる
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僕たちは商談が終わると、公爵達と舘の食堂で昼ごはん食べ歓談を楽しんだ。この頃になると、エルもなれて緊張はしていなかった。
「ユリス先程の商品で全てか?」
「いえ。全て出した訳ではないので、まだありますよ。出してない商品もありますし」
まだほしいのかな?
「そうか。なら今広場で市を行なっていてな、誰でも出品出来るから出品してみないか?」
面白そうだな。エルの方を見ると僕と同じ顔をしていた。
「エルいいよな?」
「もちろんだよ。ユリス」
こうして僕達の参加が決まった。
「子どもだけではなめられ、トラブルに巻き込まれるかもしれんからトリスを付けよう」
確かに子どもだけだとなめられそうだ。
「ありがとうございます。おじさん」
「ありがとうございます。公爵様」
「うむ」
こうして僕達は、トリスさんと共に公爵の舘を出た。
「トリスさん。広場に行く前に商業ギルドに寄ってもらえませんか?」
「それは構いませんが、なぜです?」
トリスさんは不思議そうに聞いてきたが、それは無理もない。うちの領は飢えていないとはいえ貧乏なのだ。そんな貧乏男爵家の子息が、商業ギルドに用があるとは思えないのだ。
「理由は言えませんが魔石をを買いたいのです」
僕は真剣な顔でトリスさんに訴えた。
「わかりました。ご案内しましょ」
さすがトリスさん。公爵家に仕えてるだけあって、聞いてはいけない一線をわかっているようだ。少し歩くと二階建ての大きな建物が見えてきた。あれが商業ギルドのようだ。
「さぁ、見えてきましたよ。あれが商業ギルドです」
やっぱな
「ユリス他の家と比べると本当大きいね!!」
エルは興奮した様子で話しかけてきた。将来の自分を見てるのかもしれないな。
「さぁ、着きましたよ。さっそく中に入っりましょう」
トリスさんに連れらてギルドの中に入って行くとそこは商人でごった返していた。いくつか窓口がある中でトリスさんは茶髪のヤンキーぽい受付嬢のとこに並んだ。他に空いてるとこもあるのになんでここなんだ? 疑問に思いながらも待っていると僕たちの番が来た。
「トリスさん今日はどうしたんだい?」
この女性トリスさんと知り合いのようだ。
「いえ、今日ようがあるのはこの子ども達ですよ」
女性は僕たちの方を見てとても驚いていたが無理もない。子どもが商人ギルドに用があるなんてまずあり得ないのだから。
「はじめまして。ユリスです。よろしくお願いします」
貴族とわかると面倒臭いから隠すことにする。
「僕はエルです。よろしくお願いします」
「私はギルド長のニアだ。よろしくな」
「申し訳ありませんが子ども達の要件を聞いてあげてもらえますか?他の方だとまともに取り合わない可能性がありますので」
「確かにないとは言えないね。ま、そんなやつ私が知れば即解雇してやるがね」
「相変わらずですね。貴方は」
「まぁね」
二人の関係は長いようだ。
「さてじゃあ本題に入るかね。あんた達なんのようだい?」
僕は受付のテーブルに白金貨を三枚出した。白金貨は1番上の通貨で、金貨、大銀貨 銀貨 大銅貨 銅貨がある。普通の四人家庭が銀貨五枚もあれば一ヶ月生活できるのでかなりの大金と言うことがわかるだろう。実際ニアは固まっている。
「ちょっとこれどうしたんだい?変なことして手に入れた金じゃないだろうね?」
ニアさんはこちらを睨みつけてきた。僕はニアさんを睨み返した。疑われるなんて侵害だ!!! エルも怒っていた。
「そんなお金ではないですよ。それは公爵家執事の私が保証します。第一そんなお金私の前でだせばどうなると思っているのですか?」
「確かに二人とも申し訳なかった」
ニアさんは頭を下げてきたので許すことにした。
「僕の要件はこのお金で買えるだけのB級以上の魔石がほしいのです」
「本気かい? あんた達」
僕たちが頷くとニアさんはタメ息を吐き椅子から立ち上がると、近くの受付嬢と一緒に奥に入っていった。しばらくしてニアさんが戻ってくると、部屋に移動すると言われニアさんの後について行き部屋に入ると、ニアさんはテーブルの上に魔石をおいた。
「これがうちのギルドにあるすべての魔石だよ」
「え? 全てて??」
僕が驚いていると
「あんたが提示した金額だとうちにある魔石全部になるんだよ。うちは魔石を多く取り扱ってる支部ではないからね」
なるほど。
「さて内訳だがB級が二百、A級が百八十 S級三 SSがニだ」
え??なぜSS級がニつも入ってこの値段なんだ?? おかしいだろ
「ニアさんSS級がニつも入ってるのにこの値段はおかしくないですか?」
「いや、おかしくはないぞ。昔は違ったようだが今はSS級の加工技術は失われてしまってるんだ。だから入れても白金貨五枚を超えないのさ」
技術の喪失か。今はその辺考慮して作らないとやばいかもな。
「わかりました。では貰っていきます。」
アイテムボックスに魔石を収納した。
「おいおいアイテムボックスとはまじかよ!!」
二人とも驚いていた。
「ニアさんこのことは内密に」
「わかってるよ。でなければこの子さらわれて奴隷にされてしまうからな」
奴隷てまじかよ!!エルも顔が青い
「ま、安心しな誰にも話さないから」
よかった。二人とも安堵した。ん?エルはバレてないのだから安心するのはおかしくないか? まぁいっか
「これからどうするんだい?」
「広場で商売します」
「お、ユリス面白そうだね。私も行くよ」
ニアさんは本気らしく僕たちと部屋を出ると受付嬢に指示をだして僕たちに合流した。
「ユリス先程の商品で全てか?」
「いえ。全て出した訳ではないので、まだありますよ。出してない商品もありますし」
まだほしいのかな?
「そうか。なら今広場で市を行なっていてな、誰でも出品出来るから出品してみないか?」
面白そうだな。エルの方を見ると僕と同じ顔をしていた。
「エルいいよな?」
「もちろんだよ。ユリス」
こうして僕達の参加が決まった。
「子どもだけではなめられ、トラブルに巻き込まれるかもしれんからトリスを付けよう」
確かに子どもだけだとなめられそうだ。
「ありがとうございます。おじさん」
「ありがとうございます。公爵様」
「うむ」
こうして僕達は、トリスさんと共に公爵の舘を出た。
「トリスさん。広場に行く前に商業ギルドに寄ってもらえませんか?」
「それは構いませんが、なぜです?」
トリスさんは不思議そうに聞いてきたが、それは無理もない。うちの領は飢えていないとはいえ貧乏なのだ。そんな貧乏男爵家の子息が、商業ギルドに用があるとは思えないのだ。
「理由は言えませんが魔石をを買いたいのです」
僕は真剣な顔でトリスさんに訴えた。
「わかりました。ご案内しましょ」
さすがトリスさん。公爵家に仕えてるだけあって、聞いてはいけない一線をわかっているようだ。少し歩くと二階建ての大きな建物が見えてきた。あれが商業ギルドのようだ。
「さぁ、見えてきましたよ。あれが商業ギルドです」
やっぱな
「ユリス他の家と比べると本当大きいね!!」
エルは興奮した様子で話しかけてきた。将来の自分を見てるのかもしれないな。
「さぁ、着きましたよ。さっそく中に入っりましょう」
トリスさんに連れらてギルドの中に入って行くとそこは商人でごった返していた。いくつか窓口がある中でトリスさんは茶髪のヤンキーぽい受付嬢のとこに並んだ。他に空いてるとこもあるのになんでここなんだ? 疑問に思いながらも待っていると僕たちの番が来た。
「トリスさん今日はどうしたんだい?」
この女性トリスさんと知り合いのようだ。
「いえ、今日ようがあるのはこの子ども達ですよ」
女性は僕たちの方を見てとても驚いていたが無理もない。子どもが商人ギルドに用があるなんてまずあり得ないのだから。
「はじめまして。ユリスです。よろしくお願いします」
貴族とわかると面倒臭いから隠すことにする。
「僕はエルです。よろしくお願いします」
「私はギルド長のニアだ。よろしくな」
「申し訳ありませんが子ども達の要件を聞いてあげてもらえますか?他の方だとまともに取り合わない可能性がありますので」
「確かにないとは言えないね。ま、そんなやつ私が知れば即解雇してやるがね」
「相変わらずですね。貴方は」
「まぁね」
二人の関係は長いようだ。
「さてじゃあ本題に入るかね。あんた達なんのようだい?」
僕は受付のテーブルに白金貨を三枚出した。白金貨は1番上の通貨で、金貨、大銀貨 銀貨 大銅貨 銅貨がある。普通の四人家庭が銀貨五枚もあれば一ヶ月生活できるのでかなりの大金と言うことがわかるだろう。実際ニアは固まっている。
「ちょっとこれどうしたんだい?変なことして手に入れた金じゃないだろうね?」
ニアさんはこちらを睨みつけてきた。僕はニアさんを睨み返した。疑われるなんて侵害だ!!! エルも怒っていた。
「そんなお金ではないですよ。それは公爵家執事の私が保証します。第一そんなお金私の前でだせばどうなると思っているのですか?」
「確かに二人とも申し訳なかった」
ニアさんは頭を下げてきたので許すことにした。
「僕の要件はこのお金で買えるだけのB級以上の魔石がほしいのです」
「本気かい? あんた達」
僕たちが頷くとニアさんはタメ息を吐き椅子から立ち上がると、近くの受付嬢と一緒に奥に入っていった。しばらくしてニアさんが戻ってくると、部屋に移動すると言われニアさんの後について行き部屋に入ると、ニアさんはテーブルの上に魔石をおいた。
「これがうちのギルドにあるすべての魔石だよ」
「え? 全てて??」
僕が驚いていると
「あんたが提示した金額だとうちにある魔石全部になるんだよ。うちは魔石を多く取り扱ってる支部ではないからね」
なるほど。
「さて内訳だがB級が二百、A級が百八十 S級三 SSがニだ」
え??なぜSS級がニつも入ってこの値段なんだ?? おかしいだろ
「ニアさんSS級がニつも入ってるのにこの値段はおかしくないですか?」
「いや、おかしくはないぞ。昔は違ったようだが今はSS級の加工技術は失われてしまってるんだ。だから入れても白金貨五枚を超えないのさ」
技術の喪失か。今はその辺考慮して作らないとやばいかもな。
「わかりました。では貰っていきます。」
アイテムボックスに魔石を収納した。
「おいおいアイテムボックスとはまじかよ!!」
二人とも驚いていた。
「ニアさんこのことは内密に」
「わかってるよ。でなければこの子さらわれて奴隷にされてしまうからな」
奴隷てまじかよ!!エルも顔が青い
「ま、安心しな誰にも話さないから」
よかった。二人とも安堵した。ん?エルはバレてないのだから安心するのはおかしくないか? まぁいっか
「これからどうするんだい?」
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