自重を忘れた転生者ネットショップで世界の危機を救う

あかさたな

文字の大きさ
22 / 61

ユリス内政の下準備をする

しおりを挟む
次の日の朝



  起きて食堂に行き母上達の作った料理を食べていると、母上達の上機嫌ぶりが目についた。



「ユリス貴方の言った通りにしたら、髪も肌も見違えるようによくなったわ。ありがとう」



  母上にお礼を言われると、続いて姉さんとりりにもお礼を言われた。なるほど。それで機嫌がよかったのか。納得だ。食いやすみをしていると呼び鈴がなり、りりが見に行った。少し経つとりりが戻ってきて、村長が今後のことで僕と父上に用があると言っていると言われたので談話室に通すようにりりに伝え、僕達も談話室に向かった。



  談話室に着きドアを開けると村長はもう着いていた。



「お呼びたてしてしまって申し訳ありません」



「いや、よい。で村長今後のことについて話があるそうだが?」



「はい。今朝早く村人が次々に私の家を訪ねてきまして、この住居が気に入ったから領主様と、一時的ではなく永住できないか交渉してほしいと言われまして」



「ふむ、なるほどな。私は構わんが計画の中心であるユリスはどうなのだ?」



「僕も構いませんよ。住めばこんな意見も出るだろうと思ってましたから」



「ふむ、では永住と言う方向でいくから、村の方はたのむぞ。村長」



「かしこまりました」



  村長は肩の荷が降りたといった感じで帰って行った。食堂にもどると母上に話かけられた。



「ユリス。化粧品てどうしたらいいのかしら?」



  おいおいそれを男の僕に聞くか? ま、使ったことはないんだし無理ないか。



「それならネイア姉さんに聞けばいいよ」



  と言うと丁度おちびちゃんずを食堂まで迎えに来ていた、レイア姉さんに頼みに向かっていった。父上がいたので今後の話をするため話しかけた。



「父上このあとの領政について相談したいのですが?」



「ふむ。おまえは普通の五歳児ではないのだから、自分の好きなようにやってみろ。ただし報告書は上げてもらうがな」



 やった!!父上公認でやりたいほうだいできるぞ。僕が黒い笑みを浮かべていると、父上は心配そうな表情をしていた! 父上から一部権力移譲を受けた僕はまずパリスの所に向かった。



「パリス」



パリスは振り返り僕に気付くとこちらに歩いてきた。



「ユリス様はなにか御用ですか?」



「ここに正式に永住することになったから騎士団と衛兵 諜報部隊と、特殊部隊を正式に立ち上げようかと思ってな」



「なるほど。わかりました。ですが、捜査能力は皆鍛えてますのでわざわざ、衛兵を作ることはないかと」



「わかった。ならパリス、衛兵はなしで組織を作ってもらっていいか? 後パリスを総隊長に任命するから権限の範囲内で好きにしていいよ。あ、でも報告書は頂戴ね。父上に渡さないと行けないから。」



「は、謹んで拝命します。ですがユリス様が勝手に決めてよろしいのですか?」



「うん。大丈夫だよ。父上から好きにやれと言われたからね」



「そうですか。わかりました。誠心誠意務めさせていただきます。では私はさっそく組織編成の作業に着手します」



  そう言うと訓練生達の所に戻っていった。セバスの所に向かうため訓練場を出て廊下を歩いていると前からくるジャックに呼び止められた。



「お、ユリス!! 丁度いいとこに、これから少し時間をもらえないか?」



「少しならいいですよ」



「よし!!なら、付いてきてくれ」



ジャックの言葉に従いついていくと、会議室につき、中に入ると大勢の人が席に座っていた



「ユリス!!」



「エル!!」



  なんでここにエルがいるんだ?



「実は今から生産科全てと商業科合同による初めての相談会をやる所なんだ」



「なんの相談会なの?」



「生産科と商業科合同で店をやれないかて話さ。要するにこの前話した話に商業科を巻き込んだ形だな」



「なるほどね。それで僕の許可がほしいと?」



「そうゆうこと。なぁなんとか頼むよ」



「お願いユリス」



「「「お願いします。若」」」



「わかりました。許可しましょう」



「本当か!? ユリス。ありがとう!!」



「ユリスありがとう!!」



「「「若ありがとうございます」」」



「うん。お店も好きな所を使っていいからね。あ、でもバランスは考えてね」



「わかった。先生達共相談して最高の商店街にするよ」



「後、明日の朝カイコ養成のための人を校舎入り口に向かわせるから誰か案内と説明をお願いできないかな?」



「わかった。なら俺が行くよ」



「じゃあ、ジャック頼むね。あ、いい忘れたけど将来的には拡張して大商業エリアにするから頑張ってね」



「「「え~!!!」」」



最後に爆弾をおとした僕は街にどんな魔道具をつけたのか気になり、オルバさんの部屋に向かった。



 コンコン、扉をノックするとオルバさんが出てきてくれた。



「おぅ。坊主か、どうした?」



「街にどんな魔道具をつけたか気になりまして」



「なるほどな。部屋散らかって座る場所ないから廊下でもいいか?」



「構いませんよ」



「すまねぇ」



「魔道具は街の正面入り口からしか入れないように、結界の魔道具を城の地下に一つ 防御用結界の魔道具を軍事施設に一つ 入り口に不審者、不審物を発見、見分ける魔道具を一つ、こいつはどんな魔道具、魔法で隠蔽、変装してもわかる。後はまだ使えないが、追放者を登録すれば魔力遺伝子情報を元に判断して入場しようとすれば、それを見張りに伝える機能。カードを作ればカード認証で入れるようになるしカード一つで納税から医療サービスまでなんでも受けれるようになる」



「なるほど。で、そのカードは?」



「ちょっと待ってくれ」



  オルバさんは部屋に入って物を持って戻ってきた。



「これだ、これだ、このカードで認証できる。ただ今はかんじんの魔道システムを構築できてなくてな。身分証代わりぐらいにしか使えん」



「わかりました。身分証だけでも有り難いです。システムができ次第すぐ運用できるように、住民の基本データだけでも集めておきますね」



「頼む。後二十日ぐらいでシステムも機械もできるはずだからよ」



「わかりました」



僕はオルバさんの部屋をお暇すると次はセバスチャンの所に向かった。



  セバスチャンは教室で授業をしており教室の扉をノックするとセバスチャンが出てきた



「これはユリス様いかがなさいましたか?」



「セバス悪いんだけど内政科の生徒と協力して住民の情報データを集めてほしいんだ」



「わかりました。直ちに行います」



そう言うと、セバスは生徒を連れて出ていった。さて今日は家に帰って報告書でも書くかな。

しおりを挟む
感想 105

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

処理中です...