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絶望的な夏休み
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雛姫の兄の物理教師梁川潤一から呼び出しを受けた後、彼女と賢人との距離は全く縮まることなく、ついに終業式の日を迎えてしまった。
夏休みといったら、一ヶ月と十日ある。
本来ならば、待ちに待った夏休み。
高校二年、入学したての緊張も緩み、さりとて受験という難所もまだ遠いこの学年、一番やりたい放題できる夏休み、だ。この高校は校則も緩い方で、生徒たちがよほど羽目を外さない限り、生徒同士でどこに行こうが、何をしようが、何も言わない。
賢人だって、四月の時点では、さっさと夏休みにならないかな、とか思っていた口だ。
……だが、今の彼には少しも喜べない。
(一ヶ月以上、逢えないのか)
今、彼の頭を占めているのはただそれだけ。
誰にというのは、もちろん、雛姫に、だ。
現状、土日の休みですら我慢できないというのに、彼女の姿を見ることもできず、声を聴くこともできない日々が、これから四十日間続く。四十日間も、だ。
(ったく、どうやって時間を潰せばいいんだよ)
最後のホームルームで担任がお約束の夏休み中の注意事項を垂れ流すのを耳から耳へと素通りさせながら、賢人はため息をつく。目だけで三列離れて斜め前に座る雛姫を見れば、彼女は細い背中を真っ直ぐに伸ばして担任の話に耳を傾けていた。
(オレの話もあんなふうに聴いてくれないかな)
情けないことに、五十がらみで鬼瓦のような顔をしたむさいオッサンの担任にすら、賢人は嫉妬の念を抱く。
たとえ雛姫の真ん前に立ったとしても、彼女の視線があんなふうに賢人に向けられることはない。彼女はいつだって彼を見ようとしないのだ。たとえ長い前髪で隠されていても、その眼差しが常に自分から逸らされているのは感じ取れてしまう。
それがとても、もどかしい。
(何がそんなに怖いんだよ)
賢人が彼女を言葉でも身体でも傷付けることは絶対に有り得ないのに、雛姫からは常に怯えのようなものが感じられた。多分、いつまで経っても賢人の『好き』を聞こうともしてくれないのはそのせいだ。
雛姫は賢人と視線を交わすことを怖がっていて、言葉を交わすことを怖がってて、表情を見せることを怖がっていて、そして、彼の『好き』を怖がっている。
だけどそれは賢人だけに対してそうなわけではなく、春日小春以外の他の生徒全員に向けられているものだ。それは、判っている。だが、それでも、もどかしい。他の誰のことを怖がっていてもいいけれど、オレのことだけは信じて受け入れて欲しいと、声を大にして言いたくなってしまう。
雛姫が常に身にまとっているその怯えを取り除くためには、とにかく賢人のことを知ってもらうしかない。
が、その機会をそもそも与えてもらえない。
そして、夏休みに入ってしまったら、その機会は皆無となる。
(まいったな)
もっと早く雛姫のことを知っていたら、夏休み前に距離を縮められて、ごくごく自然に休み中にも逢える算段を付けられていたかもしれない。
海に祭りにプールにその他諸々。
いくらでも、イベントはある。学校外なら他の生徒の眼もないから、雛姫を打ち解けさせ易いかもしれない。
一年、半年――せめて一ヶ月、出逢いが早ければ。
賢人には、二ヶ月も同じクラスにいて彼女に気付かなかった自分のこの目の節穴加減が、忌々しい。
だが、取り戻せない過去を嘆いたところで仕方がない。
今及びこれから、できることをするしかないのだ。
差し当たって、夏休みにも逢いたいのだと雛姫に言ったら、彼女は何と返すだろう。
想像して、賢人は胸の内でぼやく。
(……真顔で「何で?」とか言われるのがオチだよな)
夏休み中に補講で登校する生徒もいるが、成績優秀な雛姫はそんなものに引っかかってはいないし、賢人自身もギリギリ赤点を擦り抜けている。雛姫は部活もしていないから、用もなく学校に来ることはまずないだろう。となると、次に顔を合わせることができるのは夏休み終盤の登校日くらいだ。
「クソ」
賢人がボソリとつぶやきもう一度ため息を吐き出した時、ガタガタと椅子が鳴って他の生徒が立ち上がった。いつの間にか担任の長ったらしい話が終わっていたらしい。
日直の号令での一礼が終わると、一気に教室の中がざわめいた。雛姫と春日はさっそく合流し、今にも教室を出て行ってしまいそうだ。
考えるよりも先に鞄をひっつかんで雛姫たちを追いかけようとした賢人に、担任から声がかかる。
「あ、舘、お前、梁川先生に呼ばれてたぞ」
思わず、ビシリと固まった。
「はぁ?」
「何だよ、その返事は。ホームルームが終わったら物理準備室に来るようにだとさ」
「オレ、忙しいんすよ」
「いいから、行け」
「わっかりました」
ムスリと答えた賢人をひと睨みして、担任は出て行った。
サッと雛姫の席に目を走らせると――いない。もう、帰ってしまった後のようだ。
「ったく」
舌打ちを一つして、賢人は渋々呼び出しに応じるべく教室を後にする。やる気なく廊下を歩き、物理準備室へ向かった。
準備室の扉の前に立った賢人はノックをしたが、返事がない。
(はぁ? 呼び出しといていねぇのかよ)
ムッとしながらドアノブを捻ってみれば、普通、部屋の主がいない時にはかかっているはずの鍵が、開いている。
「中で待っとけってことなのか?」
束の間迷い、廊下で突っ立っているのも何だか間抜けなので中に入ることにした。
部屋はやはり無人で、賢人は真っ直ぐ窓際に向かう。玄関の真上辺りにあるから、窓から下校する生徒の姿を確認できるはずだ。
「まだ出てこねぇな」
窓枠に寄り掛かりながら、つぶやく。探しているのは、もちろん雛姫だ。
「よんじゅうにち、か……」
今日一番のため息とともに、その一言を吐き出した。
長い。
長すぎる。
夏休みを長いと感じるのは、賢人の人生の中で初めてだ。
もう一度、ため息をこぼした時だった。
突然、ガチャリとドアノブが回り、扉が開く。
「先生、何の――」
用ですか、と続けようとした賢人は、そこに立つ者の姿に眉をひそめた。
「春日?」
無意識に名前を口にして、すぐに彼女の背後に目を遣った。当然、雛姫もいると思ったからだ。だが、春日は一人部屋に足を踏み入れ、扉を閉める。
あからさまにがっかりした顔になった賢人を面白そうに眺め、彼女は口を開く。
「雛姫ちゃんも、後から来るよ」
一転、賢人の世界が明るくなった。
夏休みといったら、一ヶ月と十日ある。
本来ならば、待ちに待った夏休み。
高校二年、入学したての緊張も緩み、さりとて受験という難所もまだ遠いこの学年、一番やりたい放題できる夏休み、だ。この高校は校則も緩い方で、生徒たちがよほど羽目を外さない限り、生徒同士でどこに行こうが、何をしようが、何も言わない。
賢人だって、四月の時点では、さっさと夏休みにならないかな、とか思っていた口だ。
……だが、今の彼には少しも喜べない。
(一ヶ月以上、逢えないのか)
今、彼の頭を占めているのはただそれだけ。
誰にというのは、もちろん、雛姫に、だ。
現状、土日の休みですら我慢できないというのに、彼女の姿を見ることもできず、声を聴くこともできない日々が、これから四十日間続く。四十日間も、だ。
(ったく、どうやって時間を潰せばいいんだよ)
最後のホームルームで担任がお約束の夏休み中の注意事項を垂れ流すのを耳から耳へと素通りさせながら、賢人はため息をつく。目だけで三列離れて斜め前に座る雛姫を見れば、彼女は細い背中を真っ直ぐに伸ばして担任の話に耳を傾けていた。
(オレの話もあんなふうに聴いてくれないかな)
情けないことに、五十がらみで鬼瓦のような顔をしたむさいオッサンの担任にすら、賢人は嫉妬の念を抱く。
たとえ雛姫の真ん前に立ったとしても、彼女の視線があんなふうに賢人に向けられることはない。彼女はいつだって彼を見ようとしないのだ。たとえ長い前髪で隠されていても、その眼差しが常に自分から逸らされているのは感じ取れてしまう。
それがとても、もどかしい。
(何がそんなに怖いんだよ)
賢人が彼女を言葉でも身体でも傷付けることは絶対に有り得ないのに、雛姫からは常に怯えのようなものが感じられた。多分、いつまで経っても賢人の『好き』を聞こうともしてくれないのはそのせいだ。
雛姫は賢人と視線を交わすことを怖がっていて、言葉を交わすことを怖がってて、表情を見せることを怖がっていて、そして、彼の『好き』を怖がっている。
だけどそれは賢人だけに対してそうなわけではなく、春日小春以外の他の生徒全員に向けられているものだ。それは、判っている。だが、それでも、もどかしい。他の誰のことを怖がっていてもいいけれど、オレのことだけは信じて受け入れて欲しいと、声を大にして言いたくなってしまう。
雛姫が常に身にまとっているその怯えを取り除くためには、とにかく賢人のことを知ってもらうしかない。
が、その機会をそもそも与えてもらえない。
そして、夏休みに入ってしまったら、その機会は皆無となる。
(まいったな)
もっと早く雛姫のことを知っていたら、夏休み前に距離を縮められて、ごくごく自然に休み中にも逢える算段を付けられていたかもしれない。
海に祭りにプールにその他諸々。
いくらでも、イベントはある。学校外なら他の生徒の眼もないから、雛姫を打ち解けさせ易いかもしれない。
一年、半年――せめて一ヶ月、出逢いが早ければ。
賢人には、二ヶ月も同じクラスにいて彼女に気付かなかった自分のこの目の節穴加減が、忌々しい。
だが、取り戻せない過去を嘆いたところで仕方がない。
今及びこれから、できることをするしかないのだ。
差し当たって、夏休みにも逢いたいのだと雛姫に言ったら、彼女は何と返すだろう。
想像して、賢人は胸の内でぼやく。
(……真顔で「何で?」とか言われるのがオチだよな)
夏休み中に補講で登校する生徒もいるが、成績優秀な雛姫はそんなものに引っかかってはいないし、賢人自身もギリギリ赤点を擦り抜けている。雛姫は部活もしていないから、用もなく学校に来ることはまずないだろう。となると、次に顔を合わせることができるのは夏休み終盤の登校日くらいだ。
「クソ」
賢人がボソリとつぶやきもう一度ため息を吐き出した時、ガタガタと椅子が鳴って他の生徒が立ち上がった。いつの間にか担任の長ったらしい話が終わっていたらしい。
日直の号令での一礼が終わると、一気に教室の中がざわめいた。雛姫と春日はさっそく合流し、今にも教室を出て行ってしまいそうだ。
考えるよりも先に鞄をひっつかんで雛姫たちを追いかけようとした賢人に、担任から声がかかる。
「あ、舘、お前、梁川先生に呼ばれてたぞ」
思わず、ビシリと固まった。
「はぁ?」
「何だよ、その返事は。ホームルームが終わったら物理準備室に来るようにだとさ」
「オレ、忙しいんすよ」
「いいから、行け」
「わっかりました」
ムスリと答えた賢人をひと睨みして、担任は出て行った。
サッと雛姫の席に目を走らせると――いない。もう、帰ってしまった後のようだ。
「ったく」
舌打ちを一つして、賢人は渋々呼び出しに応じるべく教室を後にする。やる気なく廊下を歩き、物理準備室へ向かった。
準備室の扉の前に立った賢人はノックをしたが、返事がない。
(はぁ? 呼び出しといていねぇのかよ)
ムッとしながらドアノブを捻ってみれば、普通、部屋の主がいない時にはかかっているはずの鍵が、開いている。
「中で待っとけってことなのか?」
束の間迷い、廊下で突っ立っているのも何だか間抜けなので中に入ることにした。
部屋はやはり無人で、賢人は真っ直ぐ窓際に向かう。玄関の真上辺りにあるから、窓から下校する生徒の姿を確認できるはずだ。
「まだ出てこねぇな」
窓枠に寄り掛かりながら、つぶやく。探しているのは、もちろん雛姫だ。
「よんじゅうにち、か……」
今日一番のため息とともに、その一言を吐き出した。
長い。
長すぎる。
夏休みを長いと感じるのは、賢人の人生の中で初めてだ。
もう一度、ため息をこぼした時だった。
突然、ガチャリとドアノブが回り、扉が開く。
「先生、何の――」
用ですか、と続けようとした賢人は、そこに立つ者の姿に眉をひそめた。
「春日?」
無意識に名前を口にして、すぐに彼女の背後に目を遣った。当然、雛姫もいると思ったからだ。だが、春日は一人部屋に足を踏み入れ、扉を閉める。
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