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第一部『地上に舞い降りた天使は護り手など必要としない。』
頼れる天使は独立独歩③
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猫の目亭を出たブライアンは、足が動くに任せて道を進んだ。そうしながら、先ほどの遣り取りを頭の中で繰り返す。
アンジェリカは、彼に、「来て欲しくない」と言った。
理由がないのなら、という条件付きではあるが、彼に向って、「来て欲しくない」と。
記憶に残る限り、本気で否定や拒否の言葉を向けられたのは初めてだ。
「来て欲しくない」という彼女の声が、何度も木霊を呼びながらズシリと背中に圧し掛かる。
「『僕が』したいことって、何だよ」
ぼそりと呟く。
彼は今まで、したいことだけして生きてきたつもりだ。
女性と遊ぶのも、酒で良い気分になるのも、カードでちょっと負けてそれ以上に勝つのも――アンジェリカに逢いに行くのも。
どれも皆、自分の意思で、自分が楽しむために、やってきた。
だが、それなら、アンジェリカに問われて言葉に詰まってしまったのは何故なのだろう。
答えが出なくて、胃の奥がムカムカする。
今すぐ、何か、「こうだ」というものが欲しい。
誰かの意見を聴きたいが、こういう時に出てくるのは――
「彼か」
基本的に、ブライアンの友人も皆彼と似たり寄ったりの生活をしているが、唯一、彼――セドリック・ボールドウィンだけは、そこから外れる。彼なら、一応の回答もしくは参考になるような意見をくれそうな気がする。
「よし」
ブライアンは大通りに待たせておいた馬車に乗り込むと、ボールドウィン家に向かうように御者へ指示を出した。
とっぷりと日も暮れて、着くころには彼のところも夕食も終えているだろう。突然訪問するには少々遅い時間かもしれないが。
そんなふうに思いながらボールドウィン家に足を踏み入れると、案の定、主の渋面に迎えられた。
「やあ、ボールドウィン」
「やあ、じゃないよ。こんな時間に何の用だい? 夕食後のひと時は可愛い妻と過ごすための大事な時間なのだけれど?」
「悪いね。と、そう言えばエイミーは?」
笑顔と共に訊ねれば、深まるのはボールドウィンの眉間の溝だ。
「だから、あの子のことを名前で呼ぶなと何度言ったら解かるんだ? 部屋に引き取らせたよ。こんな非常識な時間に会わせるわけがないだろう。で、用は何なんだ?」
「つれないなぁ。前は朝まで遊んだ仲なのに」
「あの頃と一緒にしないで欲しいね」
とことん、つれない。
「それじゃぁ、本題なんだけど、僕がしたいことって何だと思う?」
「……は? それを私に訊いてどうするんだ?」
思い切り眉をひそめて問い返してきたボールドウィンに、ブライアンは肩をすくめて答える。
「仕方ないじゃないか、僕にはさっぱり思い浮かばないんだから。ちゃんとしている君なら、何か教えてくれるかと思って。あるいは、こうしたらいいとか、何か参考意見とか」
「どうしてそこで楽をしようとするかな。そもそも、どうしてそんなことを言い出したんだ? 軽く楽しくが君の信条だろうに」
「今日、アンジェリカに僕のしたいことは何なのかって、訊かれてさぁ」
はは、と笑うと、ボールドウィンからは呆れたような眼差しが返された。
「そして、それを私に訊くのか。まったく。……しかし、アンジェリカというのは、例の食堂の女性だろう? 彼女のことがまだ続いていたんだな」
「え……あ、うん……まぁね」
椅子の背もたれに沈み込んで言葉を濁しながら頷くと、ボールドウィンが片方の眉を持ち上げた。
「珍しく長いじゃないか。いつもならとうに他の花に移っているだろう?」
「そうだけど、仕方ないだろう。目が覚めると、彼女を観たくなってしまうんだから」
「へえ、見るだけ?」
「もちろんだ。他に何をしろと?」
「いつもしていることを」
つまり、あんなことやそんなこと、か。
ブライアンはムッと唇を尖らせる。
「アンジェリカにそんなことができるわけがないじゃないか。彼女は、そんなことをしていい人じゃないんだから」
仏頂面でそう返せば、何故かボールドウィンは愉快そうにクスクスと笑う。
「何なんだ?」
「いや、何ていうか、君が……ねぇ。で、いつもの手はもう使ったのか?」
「いつもの手?」
眉をひそめてブライアンが繰り返すと、ボールドウィンは肩をすくめた。
「ほら、花やら宝石やらさ」
「……彼女は、そういうのは駄目なんだ」
「え?」
「受け取ろうとしない」
「へぇ」
「彼女は、何かおかしいんだ。贈り物は受け取る理由がないと言うし、僕が彼女のことを心配するとそんなのは必要ないと言う。何でもできてしまう人でね、実際、僕が手を貸せることなんかなさそうなんだけどさ」
それが、何だか不満というか、納得がいかないというか。
「普通、女性は男に頼るものだろう? なのに彼女は、少しもそんなふうにはしてくれなくてね」
そんなふうにブツブツこぼすブライアンの前で、ボールドウィンはもう忍び笑いでは済ませずに声を出して笑っている。
「何がそんなにおかしいんだ?」
友の困りごとを笑う男だとは、思わなかった。
仏頂面で睨み付けると、ボールドウィンは手で口元を覆って形ばかり笑いを隠しながら謝罪の言葉を口にする。
「悪いな。まあ、あれだ、ずいぶんとしっかりした女性のようだな」
「しっかりし過ぎなんだ」
ムスッとそう答えれば、友人はまた噴き出した。
「ボールドウィン。君は人の話を真面目に聴く気があるのかい?」
憮然と抗議したブライアンに、背筋をただしたボールドウィンは彼を宥めるように片手を上げて、また謝罪した。
「すまない。詫びの代わりに一つだけ意見を言おう。参考になるかどうかは判らないがね」
「ああ、何だい?」
「有り余る金と使いようによってはとても役に立つ君の肩書を、女性を口説くため以外に使ってみたらどうかな」
「……は?」
眉をひそめたブライアンに、立ち上がったボールドウィンが片手を振る。
「さあ、そろそろ帰ってくれ。まだ今日あったこともろくに聴いていないのに、エイミーが寝てしまう。あの子は朝が早いから、寝るのも早いんだよ」
尻を叩かれるようにして、気付いた時にはブライアンはボールドウィンの屋敷から追い出されていた。
(金と地位を女性を落とす為以外に使う?)
「他に、何に使えばいいというんだ?」
屋敷を見上げて彼は憮然と呟いた。
むしろ疑問が増えてしまった気がする。
ブライアンは頭を一つ振って、帰路に就くべく馬車に乗り込んだ。
アンジェリカは、彼に、「来て欲しくない」と言った。
理由がないのなら、という条件付きではあるが、彼に向って、「来て欲しくない」と。
記憶に残る限り、本気で否定や拒否の言葉を向けられたのは初めてだ。
「来て欲しくない」という彼女の声が、何度も木霊を呼びながらズシリと背中に圧し掛かる。
「『僕が』したいことって、何だよ」
ぼそりと呟く。
彼は今まで、したいことだけして生きてきたつもりだ。
女性と遊ぶのも、酒で良い気分になるのも、カードでちょっと負けてそれ以上に勝つのも――アンジェリカに逢いに行くのも。
どれも皆、自分の意思で、自分が楽しむために、やってきた。
だが、それなら、アンジェリカに問われて言葉に詰まってしまったのは何故なのだろう。
答えが出なくて、胃の奥がムカムカする。
今すぐ、何か、「こうだ」というものが欲しい。
誰かの意見を聴きたいが、こういう時に出てくるのは――
「彼か」
基本的に、ブライアンの友人も皆彼と似たり寄ったりの生活をしているが、唯一、彼――セドリック・ボールドウィンだけは、そこから外れる。彼なら、一応の回答もしくは参考になるような意見をくれそうな気がする。
「よし」
ブライアンは大通りに待たせておいた馬車に乗り込むと、ボールドウィン家に向かうように御者へ指示を出した。
とっぷりと日も暮れて、着くころには彼のところも夕食も終えているだろう。突然訪問するには少々遅い時間かもしれないが。
そんなふうに思いながらボールドウィン家に足を踏み入れると、案の定、主の渋面に迎えられた。
「やあ、ボールドウィン」
「やあ、じゃないよ。こんな時間に何の用だい? 夕食後のひと時は可愛い妻と過ごすための大事な時間なのだけれど?」
「悪いね。と、そう言えばエイミーは?」
笑顔と共に訊ねれば、深まるのはボールドウィンの眉間の溝だ。
「だから、あの子のことを名前で呼ぶなと何度言ったら解かるんだ? 部屋に引き取らせたよ。こんな非常識な時間に会わせるわけがないだろう。で、用は何なんだ?」
「つれないなぁ。前は朝まで遊んだ仲なのに」
「あの頃と一緒にしないで欲しいね」
とことん、つれない。
「それじゃぁ、本題なんだけど、僕がしたいことって何だと思う?」
「……は? それを私に訊いてどうするんだ?」
思い切り眉をひそめて問い返してきたボールドウィンに、ブライアンは肩をすくめて答える。
「仕方ないじゃないか、僕にはさっぱり思い浮かばないんだから。ちゃんとしている君なら、何か教えてくれるかと思って。あるいは、こうしたらいいとか、何か参考意見とか」
「どうしてそこで楽をしようとするかな。そもそも、どうしてそんなことを言い出したんだ? 軽く楽しくが君の信条だろうに」
「今日、アンジェリカに僕のしたいことは何なのかって、訊かれてさぁ」
はは、と笑うと、ボールドウィンからは呆れたような眼差しが返された。
「そして、それを私に訊くのか。まったく。……しかし、アンジェリカというのは、例の食堂の女性だろう? 彼女のことがまだ続いていたんだな」
「え……あ、うん……まぁね」
椅子の背もたれに沈み込んで言葉を濁しながら頷くと、ボールドウィンが片方の眉を持ち上げた。
「珍しく長いじゃないか。いつもならとうに他の花に移っているだろう?」
「そうだけど、仕方ないだろう。目が覚めると、彼女を観たくなってしまうんだから」
「へえ、見るだけ?」
「もちろんだ。他に何をしろと?」
「いつもしていることを」
つまり、あんなことやそんなこと、か。
ブライアンはムッと唇を尖らせる。
「アンジェリカにそんなことができるわけがないじゃないか。彼女は、そんなことをしていい人じゃないんだから」
仏頂面でそう返せば、何故かボールドウィンは愉快そうにクスクスと笑う。
「何なんだ?」
「いや、何ていうか、君が……ねぇ。で、いつもの手はもう使ったのか?」
「いつもの手?」
眉をひそめてブライアンが繰り返すと、ボールドウィンは肩をすくめた。
「ほら、花やら宝石やらさ」
「……彼女は、そういうのは駄目なんだ」
「え?」
「受け取ろうとしない」
「へぇ」
「彼女は、何かおかしいんだ。贈り物は受け取る理由がないと言うし、僕が彼女のことを心配するとそんなのは必要ないと言う。何でもできてしまう人でね、実際、僕が手を貸せることなんかなさそうなんだけどさ」
それが、何だか不満というか、納得がいかないというか。
「普通、女性は男に頼るものだろう? なのに彼女は、少しもそんなふうにはしてくれなくてね」
そんなふうにブツブツこぼすブライアンの前で、ボールドウィンはもう忍び笑いでは済ませずに声を出して笑っている。
「何がそんなにおかしいんだ?」
友の困りごとを笑う男だとは、思わなかった。
仏頂面で睨み付けると、ボールドウィンは手で口元を覆って形ばかり笑いを隠しながら謝罪の言葉を口にする。
「悪いな。まあ、あれだ、ずいぶんとしっかりした女性のようだな」
「しっかりし過ぎなんだ」
ムスッとそう答えれば、友人はまた噴き出した。
「ボールドウィン。君は人の話を真面目に聴く気があるのかい?」
憮然と抗議したブライアンに、背筋をただしたボールドウィンは彼を宥めるように片手を上げて、また謝罪した。
「すまない。詫びの代わりに一つだけ意見を言おう。参考になるかどうかは判らないがね」
「ああ、何だい?」
「有り余る金と使いようによってはとても役に立つ君の肩書を、女性を口説くため以外に使ってみたらどうかな」
「……は?」
眉をひそめたブライアンに、立ち上がったボールドウィンが片手を振る。
「さあ、そろそろ帰ってくれ。まだ今日あったこともろくに聴いていないのに、エイミーが寝てしまう。あの子は朝が早いから、寝るのも早いんだよ」
尻を叩かれるようにして、気付いた時にはブライアンはボールドウィンの屋敷から追い出されていた。
(金と地位を女性を落とす為以外に使う?)
「他に、何に使えばいいというんだ?」
屋敷を見上げて彼は憮然と呟いた。
むしろ疑問が増えてしまった気がする。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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