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第一部『地上に舞い降りた天使は護り手など必要としない。』
天使を求めて人の子はひた走る②
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ブライアンを乗せた馬車は夜闇に染まったウィリスサイドを駆け、惜しみなく街灯が並べられたセントールの中央通りを走り抜き、そしてエイリスサイドに入った。いかがわしい店も多いこちらの街では、ウィリスサイドと違ってこの遅い時間でも煌々と明かりが灯され、賑やかな胴間声がそこかしこから響いてくる。
すっかり人通りの絶えたウィリスサイドやセントールとは裏腹に夜こそ活気づくこのエイリスサイドでは、途端にそれまで軽快だった馬車の足が遅くなった。
「もう少し急げないかい?」
通りの様子を見ればそれが無茶な要求だということは良く判ったが、ブライアンは御者にそう言わずにはいられなかった。御者は窓から身を乗り出している主人を振り返り、申し訳なさそうに肩をすくめる。
「すみません。誰がどう飛び込んでくるか判ったもんじゃありませんので」
そのセリフが終わらないうちに、よろけた酔っ払いが馬車の横っ面をかすめた。
「……ごめん。気を付けてくれ」
そう答え、ブライアンは座席に深く身を沈める。
どうしてもイラついてしまう彼を乗せたトロトロ走りの馬車は止まりがちだった。それでも何とか進んではいたが、それから間もなく、道の真ん中で酔っ払いが始めた喧嘩でついに立ち往生となってしまう。
しばらくは動けそうにないが、港まではもうそう遠くはなさそうだ。酒と料理とゴミのにおいに混じって、潮の香りも漂ってくる。他の道だってどうなっているか判ったものじゃないし、多分、下手に遠回りしてこのまま馬車で港を目指すよりも、歩きでこの騒ぎの中を突っ切ってしまった方が早い。
そう悟ったブライアンは、前の壁を叩いて御者を呼ぶ。
「ここで降りるよ」
窓から身を乗り出してブライアンが御者にそう声をかけると、彼は眉を曇らせた。
「ですが、この辺りは……」
「大丈夫、ちゃんと自分の身は護れるよ」
ブライアンは心持ち膨らんだ脇腹の辺りを叩き、自信満々な素振りでそう言い切った。
御者は疑わしげに主人を見返してきたけれど、譲りそうにないのが判ったらしい。
「この道を真っ直ぐ行けば港に着けるはずですから。横道には入っちゃダメですよ? 何かあったら、抵抗せず逃げてください」
「大丈夫だって」
幼い子どもに対するように言い含めてくる御者に、ブライアンは苦笑を返した。
実際、アンジェリカと出逢ってから、酔っ払いの相手をすることはしょっちゅうなのだ。対処の要領はだいぶ掴めている。
「じゃあ、行ってくるから」
「はい、私も何とか道を探してできるだけ早く追いかけます」
主人の身を案じる色をその目の中にみなぎらせ、御者はいかにも不承不承な面持ちでそう答えた。ブライアンは彼に片手を振って歩き出す。
予測不能な動きをする酔いどれどもの間をすり抜け、ブライアンは港を目指した。進むほど店は減り、窓すらろくにないような素っ気ない建物が増えてくる。それに伴い明かりも減り、まばらな街灯が辛うじて道を照らしてくれる程度になってきた。
(暗いな)
両側がやけに高い壁になっているからかもしれないが、割と広めの道は薄暗い。歩けないというほどではないが、普段、こんなに暗いところを歩き付けないブライアンは、何となく落ち着かない気分になる。
空を仰ぐと分厚い雲が月を覆っていた。ぼんやりと輝く形は真円に近いから、あの雲が晴れてくれればずいぶん明るいだろうに。
(明かりを持ってくればよかったな)
そう、ブライアンが思った時だった。
「ちょっと、兄ちゃん」
背後から下卑た声が彼に投げかけられる。
振り返ると、そこには三人の屈強な男たちが。背丈はブライアンよりも大きかったり小さかったりまちまちだが、横幅はいずれも彼の倍はありそうだ。だいぶ気温も下がってきているというのにむき出しになっている二の腕は、筋骨隆々としている。若干ふらついているのは、かなりの酒が入っているからなのだろう。
ずいぶん唐突なご登場で、他に人の気配はない。
先を急ぐのに夢中でブライアンはまったく気付かなかったが、街中から後を付けられていたのかかもしれない。
ブライアンはしげしげと三人を観察してみた。
その眼つき顔つきは善良な一般市民とは言い難いが、誘拐犯という感じでもない。そんな頭脳はなさそうだ。
淡々とそんな分析を下して、ブライアンは軽く首をかしげて三人を順々に見遣った。
「何か用かい? 僕は急いでいるんだけど」
「へぇ、そりゃ、オレらもだぜ。じゃ、チャチャッと出すもん出してくれよ」
ヘラヘラと笑いながらのそのセリフに、ブライアンは眉をひそめる。
「出すもの?」
彼らの言っていることが心底理解できなかったブライアンは、困惑の声を返すしかない。反応が鈍い彼に、一番大柄な――ブライアンよりも優に頭一つ分は背が高い男が、ズイと足を踏み出した。そうしながら、これ見よがしに拳を握って前腕に筋肉を浮かせる。
「だから、金だよ、金!」
「ああ!」
ようやく合点がいった。
どうやら、強盗らしい。
パッと納得顔になったブライアンに男たちも表情をやわらげた。
「判ったんならさっさとしろよ。貰うもん貰えりゃ、オレたちだって無茶はしねぇよ」
なぁ? と頷き合って、男たちはまたブライアンに目を戻す。
と、同時に。
三人がギョッと目を見開いた。
「ちょ、待てって」
図らずもブライアンの一番近くに来てしまっていた男が、ジリジリ後ずさる――魔法のように瞬時にブライアンの手の中に現れ、ヒタと彼らに向けられている銃口を凝視しながら。
「おとなしく帰ってくれたら、僕も無茶はしないよ」
先ほどの男のセリフを踏襲し、ブライアンは朗らかに笑う。屈託のないその笑みに、三人の顔が引きつった。そんな彼らに、ブライアンは「さあ、どうする?」と目で問いかける。
アンジェリカの助けになりたいと一念発起してからボールドウィンのところに通い始めたブライアンは、格闘技やら剣術やらの他に、銃の扱いも教えてもらった。体術の腕前はなかなか成長しなかったブライアンだが、銃の腕前に関してはボールドウィンからも多少は認めてもらえている。
アンジェリカに付いて回るようになってから常にブライアンの懐に忍ばせられるようになったその銃が実際に人に対して向けられたのは、今日が初めてだ。
威力を示して見せるには、ほんの少しだけ人差し指に力を籠めればいい。流血沙汰は嫌いだけれど、アンジェリカの為に一刻を争うこの状況で、赤の他人を傷つけることをためらう理由はない。
そんなブライアンの気構えが伝わったのか、男たちは二歩、三歩と後ずさる。そうやっていくらか距離を取ったかと思ったら、まるで合図でもあったかのように一斉に踵を返し、我先に街の方へと走り出した。
驚くほどの速さで闇の中に消えていく後姿を見送って、ブライアンは拳銃をまた胸ポケットに戻す。あの様子では、戻ってくることはないだろう。
「やれやれ」
とんだ横槍が入ったものだ。
一つ息をついて、ブライアンはまた港の方へと向き直った。
両側を高い壁に遮られた道をほとんど走っているといってもいい速さで歩き進めるうちに、次第に潮風が強くなる。街の喧騒はもう完全に遠のき、人の声のざわめきに取って代わって、波が立てる水音が耳に届き始めた。
目を眇めて窺うと、真っ直ぐに伸びた道の先で、壁が途切れているのが見て取れる。ブライアンはいっそう足を速めて道を抜けた。
港だ。
視界を占めているのは、海と、船だ。
背後を振り返ってみると、歩いてきた道は巨大な倉庫らしき建物に挟まれていた。左右を見渡せば、同じような作りの倉庫がずらりと並んでいる。その前には、道というにはだだっ広い、大通り。その幅は、馬車が四、五台並んで走っても余裕なほどだ。地面はレンガで固められ、そこから海に向かって幾本も伸びた桟橋には、どれも、両隣に大小さまざまな船が係留されていた。
更に数歩進み、ブライアンはふと立ち止まった。
静まり返った中に、微かな波音だけがある。見渡しても耳を澄ましても、人の気配は皆無だ。
(本当にここで合ってるのかな)
ほとんど勢いでここまで来てしまったものの、今になって迷いが生じた。それに、もしもここに来たのが正しい選択だとしても、果たして、どの船を探したらいいのだろうか。
ブライアンは、暗がりの中に目を凝らす。
と、その時、束の間風が吹き抜け、それに伴い雲が晴れたのか、わずかに視界が明るくなった。満月に近い月明かりに照らされ、かなりはっきり辺りの様子が見て取れるようになる。
ざっと見渡しただけでも、船は両手の指の数は超えているのが明らかだ。怪しいのはそれなりの大きさの船になるが、その点で絞っても六隻はあった。人がいそうな船を――と思っても、どの船もそこそこ明かり点いているから、皆少なくとも数名程度は常駐している者がいるのだろう。
「どうしようかな」
少しばかり、デッカーを拾ってから来ればよかったという考えが頭をよぎったが、今から引き返すというのもあまり得策とは思えない。
(端から順に当たってみるか……?)
そう思ったとき、右手の方で動いた何かが、ブライアンの視界の隅に引っかかった。
すっかり人通りの絶えたウィリスサイドやセントールとは裏腹に夜こそ活気づくこのエイリスサイドでは、途端にそれまで軽快だった馬車の足が遅くなった。
「もう少し急げないかい?」
通りの様子を見ればそれが無茶な要求だということは良く判ったが、ブライアンは御者にそう言わずにはいられなかった。御者は窓から身を乗り出している主人を振り返り、申し訳なさそうに肩をすくめる。
「すみません。誰がどう飛び込んでくるか判ったもんじゃありませんので」
そのセリフが終わらないうちに、よろけた酔っ払いが馬車の横っ面をかすめた。
「……ごめん。気を付けてくれ」
そう答え、ブライアンは座席に深く身を沈める。
どうしてもイラついてしまう彼を乗せたトロトロ走りの馬車は止まりがちだった。それでも何とか進んではいたが、それから間もなく、道の真ん中で酔っ払いが始めた喧嘩でついに立ち往生となってしまう。
しばらくは動けそうにないが、港まではもうそう遠くはなさそうだ。酒と料理とゴミのにおいに混じって、潮の香りも漂ってくる。他の道だってどうなっているか判ったものじゃないし、多分、下手に遠回りしてこのまま馬車で港を目指すよりも、歩きでこの騒ぎの中を突っ切ってしまった方が早い。
そう悟ったブライアンは、前の壁を叩いて御者を呼ぶ。
「ここで降りるよ」
窓から身を乗り出してブライアンが御者にそう声をかけると、彼は眉を曇らせた。
「ですが、この辺りは……」
「大丈夫、ちゃんと自分の身は護れるよ」
ブライアンは心持ち膨らんだ脇腹の辺りを叩き、自信満々な素振りでそう言い切った。
御者は疑わしげに主人を見返してきたけれど、譲りそうにないのが判ったらしい。
「この道を真っ直ぐ行けば港に着けるはずですから。横道には入っちゃダメですよ? 何かあったら、抵抗せず逃げてください」
「大丈夫だって」
幼い子どもに対するように言い含めてくる御者に、ブライアンは苦笑を返した。
実際、アンジェリカと出逢ってから、酔っ払いの相手をすることはしょっちゅうなのだ。対処の要領はだいぶ掴めている。
「じゃあ、行ってくるから」
「はい、私も何とか道を探してできるだけ早く追いかけます」
主人の身を案じる色をその目の中にみなぎらせ、御者はいかにも不承不承な面持ちでそう答えた。ブライアンは彼に片手を振って歩き出す。
予測不能な動きをする酔いどれどもの間をすり抜け、ブライアンは港を目指した。進むほど店は減り、窓すらろくにないような素っ気ない建物が増えてくる。それに伴い明かりも減り、まばらな街灯が辛うじて道を照らしてくれる程度になってきた。
(暗いな)
両側がやけに高い壁になっているからかもしれないが、割と広めの道は薄暗い。歩けないというほどではないが、普段、こんなに暗いところを歩き付けないブライアンは、何となく落ち着かない気分になる。
空を仰ぐと分厚い雲が月を覆っていた。ぼんやりと輝く形は真円に近いから、あの雲が晴れてくれればずいぶん明るいだろうに。
(明かりを持ってくればよかったな)
そう、ブライアンが思った時だった。
「ちょっと、兄ちゃん」
背後から下卑た声が彼に投げかけられる。
振り返ると、そこには三人の屈強な男たちが。背丈はブライアンよりも大きかったり小さかったりまちまちだが、横幅はいずれも彼の倍はありそうだ。だいぶ気温も下がってきているというのにむき出しになっている二の腕は、筋骨隆々としている。若干ふらついているのは、かなりの酒が入っているからなのだろう。
ずいぶん唐突なご登場で、他に人の気配はない。
先を急ぐのに夢中でブライアンはまったく気付かなかったが、街中から後を付けられていたのかかもしれない。
ブライアンはしげしげと三人を観察してみた。
その眼つき顔つきは善良な一般市民とは言い難いが、誘拐犯という感じでもない。そんな頭脳はなさそうだ。
淡々とそんな分析を下して、ブライアンは軽く首をかしげて三人を順々に見遣った。
「何か用かい? 僕は急いでいるんだけど」
「へぇ、そりゃ、オレらもだぜ。じゃ、チャチャッと出すもん出してくれよ」
ヘラヘラと笑いながらのそのセリフに、ブライアンは眉をひそめる。
「出すもの?」
彼らの言っていることが心底理解できなかったブライアンは、困惑の声を返すしかない。反応が鈍い彼に、一番大柄な――ブライアンよりも優に頭一つ分は背が高い男が、ズイと足を踏み出した。そうしながら、これ見よがしに拳を握って前腕に筋肉を浮かせる。
「だから、金だよ、金!」
「ああ!」
ようやく合点がいった。
どうやら、強盗らしい。
パッと納得顔になったブライアンに男たちも表情をやわらげた。
「判ったんならさっさとしろよ。貰うもん貰えりゃ、オレたちだって無茶はしねぇよ」
なぁ? と頷き合って、男たちはまたブライアンに目を戻す。
と、同時に。
三人がギョッと目を見開いた。
「ちょ、待てって」
図らずもブライアンの一番近くに来てしまっていた男が、ジリジリ後ずさる――魔法のように瞬時にブライアンの手の中に現れ、ヒタと彼らに向けられている銃口を凝視しながら。
「おとなしく帰ってくれたら、僕も無茶はしないよ」
先ほどの男のセリフを踏襲し、ブライアンは朗らかに笑う。屈託のないその笑みに、三人の顔が引きつった。そんな彼らに、ブライアンは「さあ、どうする?」と目で問いかける。
アンジェリカの助けになりたいと一念発起してからボールドウィンのところに通い始めたブライアンは、格闘技やら剣術やらの他に、銃の扱いも教えてもらった。体術の腕前はなかなか成長しなかったブライアンだが、銃の腕前に関してはボールドウィンからも多少は認めてもらえている。
アンジェリカに付いて回るようになってから常にブライアンの懐に忍ばせられるようになったその銃が実際に人に対して向けられたのは、今日が初めてだ。
威力を示して見せるには、ほんの少しだけ人差し指に力を籠めればいい。流血沙汰は嫌いだけれど、アンジェリカの為に一刻を争うこの状況で、赤の他人を傷つけることをためらう理由はない。
そんなブライアンの気構えが伝わったのか、男たちは二歩、三歩と後ずさる。そうやっていくらか距離を取ったかと思ったら、まるで合図でもあったかのように一斉に踵を返し、我先に街の方へと走り出した。
驚くほどの速さで闇の中に消えていく後姿を見送って、ブライアンは拳銃をまた胸ポケットに戻す。あの様子では、戻ってくることはないだろう。
「やれやれ」
とんだ横槍が入ったものだ。
一つ息をついて、ブライアンはまた港の方へと向き直った。
両側を高い壁に遮られた道をほとんど走っているといってもいい速さで歩き進めるうちに、次第に潮風が強くなる。街の喧騒はもう完全に遠のき、人の声のざわめきに取って代わって、波が立てる水音が耳に届き始めた。
目を眇めて窺うと、真っ直ぐに伸びた道の先で、壁が途切れているのが見て取れる。ブライアンはいっそう足を速めて道を抜けた。
港だ。
視界を占めているのは、海と、船だ。
背後を振り返ってみると、歩いてきた道は巨大な倉庫らしき建物に挟まれていた。左右を見渡せば、同じような作りの倉庫がずらりと並んでいる。その前には、道というにはだだっ広い、大通り。その幅は、馬車が四、五台並んで走っても余裕なほどだ。地面はレンガで固められ、そこから海に向かって幾本も伸びた桟橋には、どれも、両隣に大小さまざまな船が係留されていた。
更に数歩進み、ブライアンはふと立ち止まった。
静まり返った中に、微かな波音だけがある。見渡しても耳を澄ましても、人の気配は皆無だ。
(本当にここで合ってるのかな)
ほとんど勢いでここまで来てしまったものの、今になって迷いが生じた。それに、もしもここに来たのが正しい選択だとしても、果たして、どの船を探したらいいのだろうか。
ブライアンは、暗がりの中に目を凝らす。
と、その時、束の間風が吹き抜け、それに伴い雲が晴れたのか、わずかに視界が明るくなった。満月に近い月明かりに照らされ、かなりはっきり辺りの様子が見て取れるようになる。
ざっと見渡しただけでも、船は両手の指の数は超えているのが明らかだ。怪しいのはそれなりの大きさの船になるが、その点で絞っても六隻はあった。人がいそうな船を――と思っても、どの船もそこそこ明かり点いているから、皆少なくとも数名程度は常駐している者がいるのだろう。
「どうしようかな」
少しばかり、デッカーを拾ってから来ればよかったという考えが頭をよぎったが、今から引き返すというのもあまり得策とは思えない。
(端から順に当たってみるか……?)
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