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この想いは①
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「最近、兄さまの様子が変なんだ。やたらに私のすることに口を出してくる」
その日、いつものようにブライアンが猫の目亭を訪れると、アンジェリカは憤慨していた。珍しく、プリプリと感情を見せていて実に可愛らしい。
彼女が怒っている理由は、ここ一ヶ月ほどロンディウムに留まったままの兄、ガブリエルのようだ。多忙な彼は帰ってきたかと思うとまたすぐに出て行き、都に滞在するのはせいぜい七日というところが常だ。それが、今回はもうひと月ほどになる。
(多分、僕のせいだよなぁ)
ブライアンは胸の内でこっそりとぼやく。
彼のせいというか、彼とアンジェリカのせいというか。
ブライアンにはガブリエルの気持ちもわかってしまうから、アンジェリカには曖昧な笑みを返すことしかできない。
「今まで、こんなに口出しをしてきたことなどないのに」
彼からの反応がないことを気にしたふうもなく、アンジェリカは眉間にしわを寄せてため息をこぼした。彼女のため息など、滅多に遭遇するものではない。
曇らせた顔もまた良いなと思いつつ、ブライアンは言葉を返す。
「そんなにうるさいの?」
「かなり。私が出掛けようとすると、必ずついてくる。誰と一緒なのかもしつこく訊いてきて」
それは、誰と一緒なのかではなく、ブライアンと一緒なのではないかというところを気にしているのだろう。
そんな彼の推測を裏打ちするように、アンジェリカが言う。
「特に、あなたと会うというと、すごく嫌そうな顔をする。少しは仲良くなったと思っていたのに」
やっぱり。
どうやら、ガブリエルは察したらしい――本人はさっぱり気付いていない、彼女の中の変化を。
問題は、そう、ガブリエルがカリカリしているとかいうことよりも、アンジェリカが気付いていないということなのだ。
ブライアンは頬杖を突いてアンジェリカを見遣る。と、その視線に気付いた彼女が眉をひそめた。
「何か?」
「いや……確かにあるのに見えてないってものに気付かせるには、どうしたらいいのかな、と」
「言っている意味が解らない」
「だよね」
同じ年頃の娘に比べればまだまだとは言え、一年目に比べればアンジェリカはずいぶんと表情豊かになった。そういう変化にも、彼女自身は気付いていないのだろうか。
「……気付いていないよね、きっと」
ため息混じりにそう呟くと、案の定、アンジェリカは訝しげに小さく首を傾げた。
「兄さまもおかしいけれど、あなたも言っていることが変だ」
ブライアンはその台詞に小さく笑い、彼女の肩にかかって身体の前に垂れてきているおさげの一方を手に取った。そうして、そっとその毛先に口付ける。腰を越す長さがあるにも拘らず、それはするりと滑らかだ。
アンジェリカが居心地悪そうに身じろぎをするのがわかったけれど、ブライアンはそれを無視して言う。
「ガブリエルが苛々している理由を教えようか?」
「解るの?」
「多分ね」
答えて銀の髪を口元に当てたままジッと彼女を見つめると、その菫色の瞳の中を動揺めいたものがよぎった。
「解るなら、教えて欲しい」
若干不自然さのある早口でそう言ったアンジェリカをブライアンはまたしばし見つめ、そしてニッコリと笑いかける。
「彼が僕のことをあなたの『友人』だとは思っていないからだよ」
アンジェリカが、大きくひとつ、瞬きをした。
「え? でも……友人、だろう?」
ためらいがちなその口ぶりは、アンジェリカらしくなく自信がなさそうだ。頼りなさそうとすら、言ってもいい。
ブライアンは彼女の髪を手放し頭の後ろで両手を組んだ。そうしないと、彼女のことを抱き締めてしまいそうだったから。
彼は椅子の背に身を預け、アンジェリカを眺め遣る。飄々とした態度を見せながらも、その頭の中では二つの選択肢の間でグルグルと矢印が回っていた。
アンジェリカが求めている返事を与えることは、簡単だ。
そうすれば、今までと何一つ変わりなく日々が過ぎていくだろう。
だが――
(本当に、それでいいのか?)
ブライアンは、迷う。
いつだって、彼が願うのはアンジェリカの幸せだ。そして、彼女は変化を求めていない。
だったら、彼女が望む言葉――友情を肯定する言葉を、返せばいい。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。
ブライアンは再び自問した。
(彼女は変化を求めていないのではなく、変化の先にあるものがわからないだけなのでは?)
判らないから、求めていないだけ。
ブライアンの中で、向かう先が決まる。
組んでいた手を解き、卓の上に置いた。気持ちアンジェリカの方に身を乗り出すようにして、切り出す。
「やっぱり、あなたの中では僕は『友人』なのかな」
「もちろん――」
「でも、僕はあなたの友人として認めてもらいたいわけじゃないよ」
言葉を遮られ、なおかつ想定外の台詞を投げられ、アンジェリカが目をしばたたかせる。まるで、熟睡中に水を引っかけられた猫のように。
無防備な彼女の愛らしさには眩暈すら覚えたが、始めたことは全うさせねば。ここで終わらせてしまったら、誤解だけが残ってしまう。
「前に伝えた時はガブリエルの横やりで有耶無耶になってしまったから、もう一度言うよ」
告げて、ブライアンは彼女の手を取る。そうして、菫色の瞳を真っ直ぐに覗き込みながら、滑らかな爪に口付けた。ピクリと跳ねて逃げそうになったそれを、すかさず握り込む。
「僕はあなたを愛しているんだ。女性として」
再び同じ場所に唇を落としたが、アンジェリカは、微動だにしない。
どうやら、今度こそ届いたらしい。
ブライアンは顔には出さず、腹の中でほくそ笑む。
できたら輝く笑顔で「私も」と答えて欲しかったけれども、多くは望むまい。サラリと流されてきた今までよりも、遥かにいい。
棒立ちのアンジェリカをそのままに、ブライアンは立ち上がる。
「今日はもう帰るよ。三日後に来るから、僕が言ったことについて考えてみて」
微笑みながらそう告げて、完全に固まっているアンジェリカの頬に触れるだけの口付けを残した。そうされても、やはりピクリとも動かない。
(唇にしていても気付かなかったかもしれないな)
そんな不埒なことを考えつつ、「じゃあね」と一声かけてブライアンは猫の目亭を後にした。カランカランと高らかになる鐘の音だけが、見送りだ。
これが、吉と出るか凶と出るか。
勝算は、ある。
そう思えるようになったのは、先日、長旅から帰ってきたときのことがあるからだ。
あの日、夜更けに店を訪ねることを思い立った時は、アンジェリカの姿を一目見ることができればそれだけでいいという気持ちがあっただけだった。それ以上は、望んでいなかった。
だが、姿を見せたブライアンに対しての、アンジェリカのあの行動――あの反応。
あれで、彼は確信した。
「あなたは、僕のことを特別に想っているんだ」
声に出して、そう呟く。
だからこそ、ガブリエルは急に警戒を強めたのだろう。
アンジェリカがブライアンを見る眼差し、語る口調に、変化が現れたから。
彼から彼女への一方通行だった想いが、向き合う気配を見せ始めたから。
それはブライアンの妄想や願望などではなく、紛れもない事実だ。
ただ、その想いのカタチは、彼が望んでいるものとは少し違うかもしれないけれど。
(でも、それが何だっていうんだ?)
アンジェリカがブライアンのことを他の者よりもほんの少しだけ特別に想ってくれるのならば、それで充分だ。足りない分は、彼の方で補うから。
取り敢えず、この手の中に落ちてきてくれる、ただ、それだけでいい。
鼻歌混じりで通りを歩くブライアンを、通行人たちはいったいどんな幸運に恵まれたのだろうと興味深げに見送っていた。
その日、いつものようにブライアンが猫の目亭を訪れると、アンジェリカは憤慨していた。珍しく、プリプリと感情を見せていて実に可愛らしい。
彼女が怒っている理由は、ここ一ヶ月ほどロンディウムに留まったままの兄、ガブリエルのようだ。多忙な彼は帰ってきたかと思うとまたすぐに出て行き、都に滞在するのはせいぜい七日というところが常だ。それが、今回はもうひと月ほどになる。
(多分、僕のせいだよなぁ)
ブライアンは胸の内でこっそりとぼやく。
彼のせいというか、彼とアンジェリカのせいというか。
ブライアンにはガブリエルの気持ちもわかってしまうから、アンジェリカには曖昧な笑みを返すことしかできない。
「今まで、こんなに口出しをしてきたことなどないのに」
彼からの反応がないことを気にしたふうもなく、アンジェリカは眉間にしわを寄せてため息をこぼした。彼女のため息など、滅多に遭遇するものではない。
曇らせた顔もまた良いなと思いつつ、ブライアンは言葉を返す。
「そんなにうるさいの?」
「かなり。私が出掛けようとすると、必ずついてくる。誰と一緒なのかもしつこく訊いてきて」
それは、誰と一緒なのかではなく、ブライアンと一緒なのではないかというところを気にしているのだろう。
そんな彼の推測を裏打ちするように、アンジェリカが言う。
「特に、あなたと会うというと、すごく嫌そうな顔をする。少しは仲良くなったと思っていたのに」
やっぱり。
どうやら、ガブリエルは察したらしい――本人はさっぱり気付いていない、彼女の中の変化を。
問題は、そう、ガブリエルがカリカリしているとかいうことよりも、アンジェリカが気付いていないということなのだ。
ブライアンは頬杖を突いてアンジェリカを見遣る。と、その視線に気付いた彼女が眉をひそめた。
「何か?」
「いや……確かにあるのに見えてないってものに気付かせるには、どうしたらいいのかな、と」
「言っている意味が解らない」
「だよね」
同じ年頃の娘に比べればまだまだとは言え、一年目に比べればアンジェリカはずいぶんと表情豊かになった。そういう変化にも、彼女自身は気付いていないのだろうか。
「……気付いていないよね、きっと」
ため息混じりにそう呟くと、案の定、アンジェリカは訝しげに小さく首を傾げた。
「兄さまもおかしいけれど、あなたも言っていることが変だ」
ブライアンはその台詞に小さく笑い、彼女の肩にかかって身体の前に垂れてきているおさげの一方を手に取った。そうして、そっとその毛先に口付ける。腰を越す長さがあるにも拘らず、それはするりと滑らかだ。
アンジェリカが居心地悪そうに身じろぎをするのがわかったけれど、ブライアンはそれを無視して言う。
「ガブリエルが苛々している理由を教えようか?」
「解るの?」
「多分ね」
答えて銀の髪を口元に当てたままジッと彼女を見つめると、その菫色の瞳の中を動揺めいたものがよぎった。
「解るなら、教えて欲しい」
若干不自然さのある早口でそう言ったアンジェリカをブライアンはまたしばし見つめ、そしてニッコリと笑いかける。
「彼が僕のことをあなたの『友人』だとは思っていないからだよ」
アンジェリカが、大きくひとつ、瞬きをした。
「え? でも……友人、だろう?」
ためらいがちなその口ぶりは、アンジェリカらしくなく自信がなさそうだ。頼りなさそうとすら、言ってもいい。
ブライアンは彼女の髪を手放し頭の後ろで両手を組んだ。そうしないと、彼女のことを抱き締めてしまいそうだったから。
彼は椅子の背に身を預け、アンジェリカを眺め遣る。飄々とした態度を見せながらも、その頭の中では二つの選択肢の間でグルグルと矢印が回っていた。
アンジェリカが求めている返事を与えることは、簡単だ。
そうすれば、今までと何一つ変わりなく日々が過ぎていくだろう。
だが――
(本当に、それでいいのか?)
ブライアンは、迷う。
いつだって、彼が願うのはアンジェリカの幸せだ。そして、彼女は変化を求めていない。
だったら、彼女が望む言葉――友情を肯定する言葉を、返せばいい。
しかし、本当にそれでいいのだろうか。
ブライアンは再び自問した。
(彼女は変化を求めていないのではなく、変化の先にあるものがわからないだけなのでは?)
判らないから、求めていないだけ。
ブライアンの中で、向かう先が決まる。
組んでいた手を解き、卓の上に置いた。気持ちアンジェリカの方に身を乗り出すようにして、切り出す。
「やっぱり、あなたの中では僕は『友人』なのかな」
「もちろん――」
「でも、僕はあなたの友人として認めてもらいたいわけじゃないよ」
言葉を遮られ、なおかつ想定外の台詞を投げられ、アンジェリカが目をしばたたかせる。まるで、熟睡中に水を引っかけられた猫のように。
無防備な彼女の愛らしさには眩暈すら覚えたが、始めたことは全うさせねば。ここで終わらせてしまったら、誤解だけが残ってしまう。
「前に伝えた時はガブリエルの横やりで有耶無耶になってしまったから、もう一度言うよ」
告げて、ブライアンは彼女の手を取る。そうして、菫色の瞳を真っ直ぐに覗き込みながら、滑らかな爪に口付けた。ピクリと跳ねて逃げそうになったそれを、すかさず握り込む。
「僕はあなたを愛しているんだ。女性として」
再び同じ場所に唇を落としたが、アンジェリカは、微動だにしない。
どうやら、今度こそ届いたらしい。
ブライアンは顔には出さず、腹の中でほくそ笑む。
できたら輝く笑顔で「私も」と答えて欲しかったけれども、多くは望むまい。サラリと流されてきた今までよりも、遥かにいい。
棒立ちのアンジェリカをそのままに、ブライアンは立ち上がる。
「今日はもう帰るよ。三日後に来るから、僕が言ったことについて考えてみて」
微笑みながらそう告げて、完全に固まっているアンジェリカの頬に触れるだけの口付けを残した。そうされても、やはりピクリとも動かない。
(唇にしていても気付かなかったかもしれないな)
そんな不埒なことを考えつつ、「じゃあね」と一声かけてブライアンは猫の目亭を後にした。カランカランと高らかになる鐘の音だけが、見送りだ。
これが、吉と出るか凶と出るか。
勝算は、ある。
そう思えるようになったのは、先日、長旅から帰ってきたときのことがあるからだ。
あの日、夜更けに店を訪ねることを思い立った時は、アンジェリカの姿を一目見ることができればそれだけでいいという気持ちがあっただけだった。それ以上は、望んでいなかった。
だが、姿を見せたブライアンに対しての、アンジェリカのあの行動――あの反応。
あれで、彼は確信した。
「あなたは、僕のことを特別に想っているんだ」
声に出して、そう呟く。
だからこそ、ガブリエルは急に警戒を強めたのだろう。
アンジェリカがブライアンを見る眼差し、語る口調に、変化が現れたから。
彼から彼女への一方通行だった想いが、向き合う気配を見せ始めたから。
それはブライアンの妄想や願望などではなく、紛れもない事実だ。
ただ、その想いのカタチは、彼が望んでいるものとは少し違うかもしれないけれど。
(でも、それが何だっていうんだ?)
アンジェリカがブライアンのことを他の者よりもほんの少しだけ特別に想ってくれるのならば、それで充分だ。足りない分は、彼の方で補うから。
取り敢えず、この手の中に落ちてきてくれる、ただ、それだけでいい。
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