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第一部『地上に舞い降りた天使は護り手など必要としない。』
天使に貢物は通じない②
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猫の目亭の営業時間は、昼食時と夕食時だ。
昼は短い時間に集中するせいもあってとても混むので、用もないのにアンジェリカを呼び止めることなど到底できない。
結構繁盛している猫の目亭で、忙しく立ち働くアンジェリカを私用で捕まえることになるのだが、それには、夕の、開店したばかりでまだ客がほとんどいない時間が狙い目だ。
カランとベルを鳴らしつつブライアンがドアを開けると、真っ先に入ってくるのはコニーことコーネリア・オルセンだ。彼女の両親トッドとポーリーンが猫の目亭を営んでいる。アンジェリカはずいぶん小さな頃からここに住み込みで働いているのだと、そこまでの情報は常連客からちらほらと仕入れることができた。
基本的には給仕をしていて、この間のように店の中で揉め事が起きたらアンジェリカが対処するのだとか。割と日常茶飯事で、可憐な少女が大男を叩きのめす様を見たくて通っている者もいるらしい。
どうりで、先日も店の連中はのんびり眺めていたわけだ。
とんでもないことだとブライアンは思うが、その話をしてくれた男にそう言ったら、キョトンとされた。
「また来たの」
店の中に足を踏み入れるなり投げられたのは、もちろんコニーの台詞だ。アンジェリカがこんなことを言うはずがない――というより、ブライアンの方から話しかけない限り、彼女が声を聴かせてくれることはない。
コニーは断固ブライアンの邪魔をするつもりらしく、アンジェリカを呼び止めようとしてもすかさず割り込んで、注文を取っていくのだ。
今も、そう。
ブライアンがテーブルに着くなりコニーが彼の視界を遮るようにして立ちふさがる。
「注文は? いつもの?」
「うん、それで」
いかにも気が乗らなそうにブスッと言う彼女へ、ブライアンは笑顔で頷く。そうしながら、チラチラとアンジェリカを目で追った。
この、早い時間で空《す》いているうちに声を掛けられなかったら、あとは閉店間際になるのだが。
アンジェリカの動きを気にしながら、おや、と、ブライアンは気が付いた。いつもならサッサと離れていくコニーが、まだここに居る。
「どうしたの? 料理が品切れ?」
だったら別のでもいいよ、と言いかけた彼に、コニーがぼそりと言う。
「おっさん、どうして怒らないの?」
「え?」
「わたし、態度悪いでしょ。普通、怒るんじゃないの?」
言われて、ブライアンは目を丸くして彼女を見上げた。
「まあ、愛想はないねぇ」
「なんで怒らないの?」
「なんでって……そりゃ、笑顔の方が可愛いと思うけど、君はアンジェリカのことを心配しているからそんなふうにしてるんだろ? 怒れるわけがないじゃないか」
常連から、コニーがまだ十六歳だと聞いてしまえば、なおさらだ。三つも年上のアンジェリカを懸命に守ろうとする姿には、微笑ましささえ覚えた。
「むしろ、ありがたいくらいだよ」
コニーがいたからこそ、アンジェリカが変な輩に引っかからずに済んでいたのかもしれないし。
コニーやアンジェリカにとっては自分もその『変な輩』の範疇に入れられているのであろうことは脇に置いておいて、ブライアンはうんうんと頷いた。
彼にしてみたらそれは至極当然な答えだと思うのだが、コニーは妙な顔をしてブライアンを見返している。
「なんか、おっさんって――アンジーにちょっと似てる」
「僕が? まさか! 彼女の美しさには足元どころか崖下にも及ばないよ」
「じゃなくてさぁ。いいや。おっさん、名前って何だっけ?」
「ブライアン・ラザフォードだよ」
「じゃあ、ブライアン。今日はお花ないの?」
おっさん呼ばわりから、一気に名前呼びだ。
コロッと変わった話題と態度に若干戸惑いながら、ブライアンは頷く。
「ああ、どうも花はあまり喜んでもらえなかったみたいだから」
「あんなにあると邪魔だよ。でも、喜んでなくはないよ。いつも、一輪だけ部屋に持って帰ってたから」
「部屋に?」
パッと顔を上げたブライアンは、続くコニーの言葉でまた肩を落とす。
「うん。わたしたちにもくれたけど」
「そっか……はは……まあ、いいよ。皆で喜んでくれれば」
力なく笑ったブライアンを、コニーがしげしげと見つめた。
「ブライアンは、あんなアンジーにがっかりしないの?」
「がっかり? 何故?」
「ほら、見た目と違うでしょ。今までの奴らは、皆、三日もすると来なくなったよ。アンジーは普通にしているだけなのに、『思っていたのと違った』とかなんとか言っちゃってさ。最初のうちは、あの手この手でアンジーを連れてこうとするのに。酔っ払いを叩きのめしたりすると、『あなたがそんなことをする必要なんてない!』とか言っちゃったりしてさ」
最後の言葉については同じように思っていたブライアンは、内心ギクリとする。
(でも、普通は女性が酔客の相手をするとか、有り得ないだろう?)
幸い、ブライアンが通うようになってからは、あの時と同じようなことは彼の目の前では起きていない。でも、自分がいない時には起きているのかと思うと、何だか喉の奥に苦いものが込み上げてくるような気がする。
今も、あの場面を思い出しただけで胸が悪くなってきた。
が、コニーはそんな彼の心中には気付いていない様子で、小首を傾げる。
「ブライアンは連れてこうとはしなかったけど、あんなに素っ気なくされても全然めげないとか、諦め悪いよね。十日も続いた奴なんて、初めて」
確かに、コニーの妨害がなくても、アンジェリカの冷ややか一歩手前の淡々とした反応は、結構厳しいものがある。
だが、それが彼女なのだと言ってしまえば、それきりだ。
嫌悪されているのでなければ、ブライアンの方には、逢いに来るのをやめる理由はない。
「彼女を見られるだけでも眼福だよ。言葉を交わしてもっと彼女のことを知れたらいいとは思うけど、まあ、それは追々」
「ふぅん……ま、いいや。わたしはもう邪魔しないから」
ひらひらと手を振ると、コニーは厨房へと入っていった。
どうやら、第一関門は突破できたらしい。
何がどう良かったのかは判らないままに、ブライアンは頬杖をついて店内を動き回るアンジェリカを眺めた。
料理の皿やらグラスやらが積まれた盆を右手と左手にのせて、彼女は全く危なげなくテーブルの間を行き来している。質素なドレスにエプロンでもその動きはとても優雅で、まるでワルツでも踊っているようだ。
(いつか、彼女と踊れたら)
もちろん、アンジェリカはダンスなんてできないだろう。
そこは、ブライアンが教えてやればいい。いや、むしろ教えさせて欲しい。
レースを上品にあしらった真っ白なドレスは、アンジェリカにとてもよく似合うはずだ。羽のようにそれをなびかせながら踊る姿を目にしたら、きっと誰もが彼女の虜になる。
と考えて、急いでかぶりを振った。
それは困るから、踊るのは自分の屋敷の中だけにしておこう。
手に入れた女性は見せびらかすものだが、どうしてか、アンジェリカはそうしたくない気がする。むしろ、美しい彼女が他の者に見られるところを想像すると、何だか腹が立ってきた。
何故、そんなふうに感じるのかと首を捻ったブライアンの真ん前に、トン、とグラスが置かれる。
「ありがとう、コニー――」
じゃ、ない。
目を上げて真っ先に入ってきたのは銀色の輝きだ。白髪でも、淡い金髪でもない、正真正銘の、銀色。
数多の女性を見てきたが、こんな色の髪は今まで見たことがない。目にするたびに、掬い取ってその先に口付けたくなってしまう。
「――ありがとう、アンジェリカ」
銀髪を上へ辿り、けぶるような菫色の瞳にうっとりと見入りながら、ブライアンは言い直した。
いつもなら、料理の注文を訊くのも、料理を運んでくるのも、コニーがする。この十日間、ずっとそうだった。
(そう言えば、邪魔しないと言っていたっけ)
肉料理とスープとパンの皿を順々に置いていく彼女の柔らかな動きを目で追いながら、彼はコニーに感謝した。
「今日のお勧めは、鶏のトマト煮と貝のシチューとチーズを練り込んだライ麦パンだ」
銀の鈴を振るような音楽的な声がメニューを告げていく。その声で、ブライアンの名前も呼んでくれたらいいのに。
彼女の声に耳を傾けながらそんな願望を抱いていた彼に、呆気なく締めの言葉が告げられる。
「じゃあ、ごゆっくり」
料理を並べ終わるなり、ほんのわずかな余韻も残さずアンジェリカは踵を返して離れていこうとする。
「あ、待って――」
咄嗟に、ブライアンは彼女の手首を掴んでいた。
昼は短い時間に集中するせいもあってとても混むので、用もないのにアンジェリカを呼び止めることなど到底できない。
結構繁盛している猫の目亭で、忙しく立ち働くアンジェリカを私用で捕まえることになるのだが、それには、夕の、開店したばかりでまだ客がほとんどいない時間が狙い目だ。
カランとベルを鳴らしつつブライアンがドアを開けると、真っ先に入ってくるのはコニーことコーネリア・オルセンだ。彼女の両親トッドとポーリーンが猫の目亭を営んでいる。アンジェリカはずいぶん小さな頃からここに住み込みで働いているのだと、そこまでの情報は常連客からちらほらと仕入れることができた。
基本的には給仕をしていて、この間のように店の中で揉め事が起きたらアンジェリカが対処するのだとか。割と日常茶飯事で、可憐な少女が大男を叩きのめす様を見たくて通っている者もいるらしい。
どうりで、先日も店の連中はのんびり眺めていたわけだ。
とんでもないことだとブライアンは思うが、その話をしてくれた男にそう言ったら、キョトンとされた。
「また来たの」
店の中に足を踏み入れるなり投げられたのは、もちろんコニーの台詞だ。アンジェリカがこんなことを言うはずがない――というより、ブライアンの方から話しかけない限り、彼女が声を聴かせてくれることはない。
コニーは断固ブライアンの邪魔をするつもりらしく、アンジェリカを呼び止めようとしてもすかさず割り込んで、注文を取っていくのだ。
今も、そう。
ブライアンがテーブルに着くなりコニーが彼の視界を遮るようにして立ちふさがる。
「注文は? いつもの?」
「うん、それで」
いかにも気が乗らなそうにブスッと言う彼女へ、ブライアンは笑顔で頷く。そうしながら、チラチラとアンジェリカを目で追った。
この、早い時間で空《す》いているうちに声を掛けられなかったら、あとは閉店間際になるのだが。
アンジェリカの動きを気にしながら、おや、と、ブライアンは気が付いた。いつもならサッサと離れていくコニーが、まだここに居る。
「どうしたの? 料理が品切れ?」
だったら別のでもいいよ、と言いかけた彼に、コニーがぼそりと言う。
「おっさん、どうして怒らないの?」
「え?」
「わたし、態度悪いでしょ。普通、怒るんじゃないの?」
言われて、ブライアンは目を丸くして彼女を見上げた。
「まあ、愛想はないねぇ」
「なんで怒らないの?」
「なんでって……そりゃ、笑顔の方が可愛いと思うけど、君はアンジェリカのことを心配しているからそんなふうにしてるんだろ? 怒れるわけがないじゃないか」
常連から、コニーがまだ十六歳だと聞いてしまえば、なおさらだ。三つも年上のアンジェリカを懸命に守ろうとする姿には、微笑ましささえ覚えた。
「むしろ、ありがたいくらいだよ」
コニーがいたからこそ、アンジェリカが変な輩に引っかからずに済んでいたのかもしれないし。
コニーやアンジェリカにとっては自分もその『変な輩』の範疇に入れられているのであろうことは脇に置いておいて、ブライアンはうんうんと頷いた。
彼にしてみたらそれは至極当然な答えだと思うのだが、コニーは妙な顔をしてブライアンを見返している。
「なんか、おっさんって――アンジーにちょっと似てる」
「僕が? まさか! 彼女の美しさには足元どころか崖下にも及ばないよ」
「じゃなくてさぁ。いいや。おっさん、名前って何だっけ?」
「ブライアン・ラザフォードだよ」
「じゃあ、ブライアン。今日はお花ないの?」
おっさん呼ばわりから、一気に名前呼びだ。
コロッと変わった話題と態度に若干戸惑いながら、ブライアンは頷く。
「ああ、どうも花はあまり喜んでもらえなかったみたいだから」
「あんなにあると邪魔だよ。でも、喜んでなくはないよ。いつも、一輪だけ部屋に持って帰ってたから」
「部屋に?」
パッと顔を上げたブライアンは、続くコニーの言葉でまた肩を落とす。
「うん。わたしたちにもくれたけど」
「そっか……はは……まあ、いいよ。皆で喜んでくれれば」
力なく笑ったブライアンを、コニーがしげしげと見つめた。
「ブライアンは、あんなアンジーにがっかりしないの?」
「がっかり? 何故?」
「ほら、見た目と違うでしょ。今までの奴らは、皆、三日もすると来なくなったよ。アンジーは普通にしているだけなのに、『思っていたのと違った』とかなんとか言っちゃってさ。最初のうちは、あの手この手でアンジーを連れてこうとするのに。酔っ払いを叩きのめしたりすると、『あなたがそんなことをする必要なんてない!』とか言っちゃったりしてさ」
最後の言葉については同じように思っていたブライアンは、内心ギクリとする。
(でも、普通は女性が酔客の相手をするとか、有り得ないだろう?)
幸い、ブライアンが通うようになってからは、あの時と同じようなことは彼の目の前では起きていない。でも、自分がいない時には起きているのかと思うと、何だか喉の奥に苦いものが込み上げてくるような気がする。
今も、あの場面を思い出しただけで胸が悪くなってきた。
が、コニーはそんな彼の心中には気付いていない様子で、小首を傾げる。
「ブライアンは連れてこうとはしなかったけど、あんなに素っ気なくされても全然めげないとか、諦め悪いよね。十日も続いた奴なんて、初めて」
確かに、コニーの妨害がなくても、アンジェリカの冷ややか一歩手前の淡々とした反応は、結構厳しいものがある。
だが、それが彼女なのだと言ってしまえば、それきりだ。
嫌悪されているのでなければ、ブライアンの方には、逢いに来るのをやめる理由はない。
「彼女を見られるだけでも眼福だよ。言葉を交わしてもっと彼女のことを知れたらいいとは思うけど、まあ、それは追々」
「ふぅん……ま、いいや。わたしはもう邪魔しないから」
ひらひらと手を振ると、コニーは厨房へと入っていった。
どうやら、第一関門は突破できたらしい。
何がどう良かったのかは判らないままに、ブライアンは頬杖をついて店内を動き回るアンジェリカを眺めた。
料理の皿やらグラスやらが積まれた盆を右手と左手にのせて、彼女は全く危なげなくテーブルの間を行き来している。質素なドレスにエプロンでもその動きはとても優雅で、まるでワルツでも踊っているようだ。
(いつか、彼女と踊れたら)
もちろん、アンジェリカはダンスなんてできないだろう。
そこは、ブライアンが教えてやればいい。いや、むしろ教えさせて欲しい。
レースを上品にあしらった真っ白なドレスは、アンジェリカにとてもよく似合うはずだ。羽のようにそれをなびかせながら踊る姿を目にしたら、きっと誰もが彼女の虜になる。
と考えて、急いでかぶりを振った。
それは困るから、踊るのは自分の屋敷の中だけにしておこう。
手に入れた女性は見せびらかすものだが、どうしてか、アンジェリカはそうしたくない気がする。むしろ、美しい彼女が他の者に見られるところを想像すると、何だか腹が立ってきた。
何故、そんなふうに感じるのかと首を捻ったブライアンの真ん前に、トン、とグラスが置かれる。
「ありがとう、コニー――」
じゃ、ない。
目を上げて真っ先に入ってきたのは銀色の輝きだ。白髪でも、淡い金髪でもない、正真正銘の、銀色。
数多の女性を見てきたが、こんな色の髪は今まで見たことがない。目にするたびに、掬い取ってその先に口付けたくなってしまう。
「――ありがとう、アンジェリカ」
銀髪を上へ辿り、けぶるような菫色の瞳にうっとりと見入りながら、ブライアンは言い直した。
いつもなら、料理の注文を訊くのも、料理を運んでくるのも、コニーがする。この十日間、ずっとそうだった。
(そう言えば、邪魔しないと言っていたっけ)
肉料理とスープとパンの皿を順々に置いていく彼女の柔らかな動きを目で追いながら、彼はコニーに感謝した。
「今日のお勧めは、鶏のトマト煮と貝のシチューとチーズを練り込んだライ麦パンだ」
銀の鈴を振るような音楽的な声がメニューを告げていく。その声で、ブライアンの名前も呼んでくれたらいいのに。
彼女の声に耳を傾けながらそんな願望を抱いていた彼に、呆気なく締めの言葉が告げられる。
「じゃあ、ごゆっくり」
料理を並べ終わるなり、ほんのわずかな余韻も残さずアンジェリカは踵を返して離れていこうとする。
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咄嗟に、ブライアンは彼女の手首を掴んでいた。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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