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第一章
プロローグ1
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「リリスティア、その、なんだ……忘れ物はないか?」
「ええ。大丈夫よ。…………というかその台詞を聞くのも何度目かしら。もたもたしてたらバスが行っちゃうわ」
「う~む、しかし…………」
「もう!お父様ったら、そんなに心配しないの。……ほら、お母様を見習って少しは落ち着いて、ね?」
リリスティアに促されるまま、父は外にいる母の姿を見るため窓辺に近づいた。そしていつも通り畑に向かってくわを振る姿を見てぽっと頬を染めた。
「リリスティア、父様は落ち着いたよ」
「そう。それはよかったわ」
まるで威厳に満ちた貫禄ある王様のようなオーラを出している父だが、リリスティアとこのやりとりをするのもこれが初めてではない。
(未だにお父様のツボがよくわからないわ。……お母様も、だけれど)
二人に見られていることに気がついた母は、くわを地面に置いて手を振った。それにすかさず父が振り返す。土いじりを生きがいとしており、父にプロポーズされた際も畑仕事をこれまで通りやらせてくれるなら。という条件を出した母は根っからの畑の奴隷だ。
しかし畑だけで飽き足らず、時折山に潜っては奇妙な生物を連れてくるのだから、変わり者というレッテルを貼られているのも致し方ないこと。
この夫婦は相変わらず仲睦まじい。
リリスティアはこれ以上相手にするだけ無駄だ。と何も言わずに準備を進める。トランクを玄関に運び、帽子を被って靴を履く。どれもこれもこの日のために両親からプレゼントされた新品だ。柔らかなおひさまの香りがリリスティアの気持ちを明るくさせた。
コートを羽織り、鏡を前に前髪を整えれば準備は完了。「行ってきます!」と父に告げ、扉を開ければ泥だらけの母の姿。思わず後ろに倒れそうになるが、なんとか踏みとどまり事なきを得た。
「リリスティア、行ってきますのキスがまだだ」
「もう……!お母様ったら……!!」
これだけは譲れないな。と母はリリスティアの服を汚さないように軟体動物のような動きをして頬に口付けをした。お母様の奇行には慣れたものだわ。とリリスティアはそれを受け入れた。
今度こそ行ってきます!と母に続いてキスをしようとする父を振り切ってリリスティアは家を出た。父には悪いと思っているが、なにぶん時間がない。
父と母に見送られながら、バスに乗り込む。行く先は王立魔法科学サルディア学園。国内最難関の入学試験を経て、リリスティアは夢の第一歩を踏み出した。
大まかな荷物は先に送ってある。後は自分が行くだけだ。
駅につくと列車に乗り換え、息をついた。あまり利用したことがなかったため、見つけられるか不安だったのだ。
「…………お母様ったら、どうしたらこんな汚れをつけてくるのかしら?」
鏡を見て驚いた。
リリスティアの頬には円を描くように交差した、毒リンゴのような色をした汚れがあったのだ。まるで魔法陣のようね。とリリスティアは思ったが、泥ならまだしも、こんなものを付けてくるなんて何を育てているのかしら?と首を傾げた。
(そういえば家を出る直前に、お父様が何か布を持って近づいていたような……)
(急いでいたから気がつかなかったわ。もしかしたら汚れに気がついたお父様が、取ってやろうと駆け寄ってきたのかも……)
真相は不明だが、このままの姿で学園に行くわけにはいかない。ポケットからハンカチを取り出すと、汚れをとるため頬に擦り合わせた。
すると頬がぱちっと弾けるように小さく光り、砂が落ちるように消えていった。
(一体何だったのかしら?)
でも消えたならいいか、とリリスティアは外の景色に集中する。過ぎていく建物たちはリリスティアの暮らすウドの町とは趣が違っていた。
サルディア学園までの道のりは遠い。
汽笛の音が鳴り、一斉にやって来た人の流れに身動きが取れなくなる。トランクをぎゅっと握りしめ、わずかな隙間で息をした。
荷物を決して手放さないとだけ心に誓うと、流れに身を任せ心を無にした。心が戻ってきたころには周囲の人はほとんどおらず、残っているのはリリスティアともう一人だけであった。
久しぶりの地面に思い切り背伸びをし、ふわぁ……と間の抜けた声を出す。一連の動作を同じようにした相手を、見つめ合うこと三コンマ。
(──あれ?この子何処かで……?)
そう思った途端に、全身を激しい電流が駆け巡った。
***
『刻印は無事、作動したようですね……!』
激しい電流と共に、膨大な量の情報がリリスティアの脳を襲う。目を閉じている感覚がするのに、物は見えているという不思議な感覚……、同じように、横になっているのに動いていて、なんとも奇妙な感じだ。
『女神はこの時を、今か今かと心待ちにしてきました。ああ!好きなシリーズの新作ゲームの制作決定が告知され、ようやく販売し手に入ったときのような高揚感!!!大変素晴らしいです!!』
どこかで聞いたような声がナレーターさながらに語りかけてきた。湧き上がる疑問に口を動かそうとするが喋れない。見る動く聞くができるのに、なんという不親切設計。
『……………………こほん。失礼しました。続けます。』
自身を女神と名乗るその声の主は、『あとは封印されていた記憶を見てもらえばいいので。それでは女神は先に観戦の準備をしてきますね……!』と言い残して声は消えた。
(おかしな夢ね………………って痛っ!?)
脳が焼けるように熱を帯び、苦しげに短い声が漏れ出た。ぐるぐるとかき混ぜられるように全身が回る。きっと平衡感覚が壊れているせいだ。
リリスティアの脳内に流れてきたのはいわゆる前世の記憶というもので、死んですぐにあの女神と出会ったことが記憶から読み取れる。
女神……そう。リリスティアは女神の手によって、この世界に転生させられたのだ。
「ええ。大丈夫よ。…………というかその台詞を聞くのも何度目かしら。もたもたしてたらバスが行っちゃうわ」
「う~む、しかし…………」
「もう!お父様ったら、そんなに心配しないの。……ほら、お母様を見習って少しは落ち着いて、ね?」
リリスティアに促されるまま、父は外にいる母の姿を見るため窓辺に近づいた。そしていつも通り畑に向かってくわを振る姿を見てぽっと頬を染めた。
「リリスティア、父様は落ち着いたよ」
「そう。それはよかったわ」
まるで威厳に満ちた貫禄ある王様のようなオーラを出している父だが、リリスティアとこのやりとりをするのもこれが初めてではない。
(未だにお父様のツボがよくわからないわ。……お母様も、だけれど)
二人に見られていることに気がついた母は、くわを地面に置いて手を振った。それにすかさず父が振り返す。土いじりを生きがいとしており、父にプロポーズされた際も畑仕事をこれまで通りやらせてくれるなら。という条件を出した母は根っからの畑の奴隷だ。
しかし畑だけで飽き足らず、時折山に潜っては奇妙な生物を連れてくるのだから、変わり者というレッテルを貼られているのも致し方ないこと。
この夫婦は相変わらず仲睦まじい。
リリスティアはこれ以上相手にするだけ無駄だ。と何も言わずに準備を進める。トランクを玄関に運び、帽子を被って靴を履く。どれもこれもこの日のために両親からプレゼントされた新品だ。柔らかなおひさまの香りがリリスティアの気持ちを明るくさせた。
コートを羽織り、鏡を前に前髪を整えれば準備は完了。「行ってきます!」と父に告げ、扉を開ければ泥だらけの母の姿。思わず後ろに倒れそうになるが、なんとか踏みとどまり事なきを得た。
「リリスティア、行ってきますのキスがまだだ」
「もう……!お母様ったら……!!」
これだけは譲れないな。と母はリリスティアの服を汚さないように軟体動物のような動きをして頬に口付けをした。お母様の奇行には慣れたものだわ。とリリスティアはそれを受け入れた。
今度こそ行ってきます!と母に続いてキスをしようとする父を振り切ってリリスティアは家を出た。父には悪いと思っているが、なにぶん時間がない。
父と母に見送られながら、バスに乗り込む。行く先は王立魔法科学サルディア学園。国内最難関の入学試験を経て、リリスティアは夢の第一歩を踏み出した。
大まかな荷物は先に送ってある。後は自分が行くだけだ。
駅につくと列車に乗り換え、息をついた。あまり利用したことがなかったため、見つけられるか不安だったのだ。
「…………お母様ったら、どうしたらこんな汚れをつけてくるのかしら?」
鏡を見て驚いた。
リリスティアの頬には円を描くように交差した、毒リンゴのような色をした汚れがあったのだ。まるで魔法陣のようね。とリリスティアは思ったが、泥ならまだしも、こんなものを付けてくるなんて何を育てているのかしら?と首を傾げた。
(そういえば家を出る直前に、お父様が何か布を持って近づいていたような……)
(急いでいたから気がつかなかったわ。もしかしたら汚れに気がついたお父様が、取ってやろうと駆け寄ってきたのかも……)
真相は不明だが、このままの姿で学園に行くわけにはいかない。ポケットからハンカチを取り出すと、汚れをとるため頬に擦り合わせた。
すると頬がぱちっと弾けるように小さく光り、砂が落ちるように消えていった。
(一体何だったのかしら?)
でも消えたならいいか、とリリスティアは外の景色に集中する。過ぎていく建物たちはリリスティアの暮らすウドの町とは趣が違っていた。
サルディア学園までの道のりは遠い。
汽笛の音が鳴り、一斉にやって来た人の流れに身動きが取れなくなる。トランクをぎゅっと握りしめ、わずかな隙間で息をした。
荷物を決して手放さないとだけ心に誓うと、流れに身を任せ心を無にした。心が戻ってきたころには周囲の人はほとんどおらず、残っているのはリリスティアともう一人だけであった。
久しぶりの地面に思い切り背伸びをし、ふわぁ……と間の抜けた声を出す。一連の動作を同じようにした相手を、見つめ合うこと三コンマ。
(──あれ?この子何処かで……?)
そう思った途端に、全身を激しい電流が駆け巡った。
***
『刻印は無事、作動したようですね……!』
激しい電流と共に、膨大な量の情報がリリスティアの脳を襲う。目を閉じている感覚がするのに、物は見えているという不思議な感覚……、同じように、横になっているのに動いていて、なんとも奇妙な感じだ。
『女神はこの時を、今か今かと心待ちにしてきました。ああ!好きなシリーズの新作ゲームの制作決定が告知され、ようやく販売し手に入ったときのような高揚感!!!大変素晴らしいです!!』
どこかで聞いたような声がナレーターさながらに語りかけてきた。湧き上がる疑問に口を動かそうとするが喋れない。見る動く聞くができるのに、なんという不親切設計。
『……………………こほん。失礼しました。続けます。』
自身を女神と名乗るその声の主は、『あとは封印されていた記憶を見てもらえばいいので。それでは女神は先に観戦の準備をしてきますね……!』と言い残して声は消えた。
(おかしな夢ね………………って痛っ!?)
脳が焼けるように熱を帯び、苦しげに短い声が漏れ出た。ぐるぐるとかき混ぜられるように全身が回る。きっと平衡感覚が壊れているせいだ。
リリスティアの脳内に流れてきたのはいわゆる前世の記憶というもので、死んですぐにあの女神と出会ったことが記憶から読み取れる。
女神……そう。リリスティアは女神の手によって、この世界に転生させられたのだ。
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