1 / 1
破滅願望
しおりを挟む
彼女は僕を自分の家に呼び出すと、自信満々の顔でこう言い放った。
「私は人を操る能力を身に付けたんだ!」
「漫画でも読みすぎたの?」と僕は呆れたようにそう返した。
「違う違う。本当に使えるようになったの。……じゃあ、行くね」
彼女はそう言うと、僕の目をじっと見つめた。そして、低い声で僕にこう命令した。
「今から私の命令に従いなさい」
その言葉を聞いた瞬間、僕の体に雷に打たれたような衝撃が走った。そして、体が金縛りに遭ったように動かなくなった。彼女は自分のコートのポケットから拳銃を取り出すと、僕の目の前に置きこう命令した。
「これで私を撃ちなさい」
自分の意思とは関係なく、僕は拳銃を手に取ると撃鉄を起こし、彼女の左肩を撃ち抜いた。彼女の白いコートが血で赤く染まっていく。けれど、彼女はまるで痛みなんか感じていないように僕に向かって笑顔でこう言った。
「すごいでしょ?」
「……」
僕は彼女の命令したことしか出来ないので喋ることが出来ない。このことに気づいた彼女は、パチンと両手を叩いた。その瞬間、僕は自分の体を自由に動かせるようになった。
「紅茶に何か盛ったの?」
「紅茶じゃなくて、これだよ。これ」
彼女はそう言うと、自分自身の目を指差した。
「このコンタクトレンズ、人を操ることが出来るんだ。2つで4億もしたの」
「4億!? 冗談でしょ?」
「本当だよ。私、宝くじ5億当たったんだ。それで、私の夢を叶えようと思ったの」
「夢?」
「銃で撃たれてみたかったんだ。でも自分でやったら、精神病院入れられそうだから、このコンタクトレンズ使って原田くんにやらせたの」
そう言い終わると、彼女は左肩を押さえた。よく見ると顔が青白いし、口元が若干痛みに歪んでいる。そして、大丈夫か?と思うほど血が床に滴っていた。
「大丈夫? 最初は撃たれても全然反応しないから、痛覚遮断する薬でも飲んでるのかと思ったんだけど……」
「たった1億でそんな薬買えるわけないじゃん。さっきのはただの私の演技だよ。だって自分で撃ってって命令しておきながら痛がったらクソダサいじゃん。……ねぇ原田くん、脱衣所からタオル取ってきてくれない?」
「わかった」
僕は彼女の代わりに脱衣所にタオルを取りに行った。そして3枚のバスタオルを持って、僕は彼女の元に戻った。彼女は目を瞑り、イスの背もたれに背中を預け、左肩を押さえながら痛みに耐えているようだった。しかし僕に気づくと、すぐに平静を装った。彼女はタオルを受け取ると、それをテーブルの上に置いた。それから、彼女は止血をするためにコートと服を脱ぎ始めた。
「目の前で脱がないでよ」
「見たくないなら目を瞑ってりゃいいんじゃん。てかただの下着姿に発情するならわかるけど、私怪我してるんだよ? これで発情するならさすがにイカれてる」
彼女は僕のことを馬鹿にするようにそう言い放ち、服を脱いだ。傷口が露わになる。その瞬間、僕は感情が抑えられなくなり、彼女に近づき、その傷口を強く噛んだ。
「……痛っ」
彼女は痛みに顔を歪めながら、呻き声を上げた。そして彼女は僕のことを振り払い、その場から逃げようとしたが、貧血のせいか足がもつれて床に倒れ込んでしまった。僕はその上に覆い被さった。彼女が僕の目をじっと見た。多分、またあのコンタクトの力を使おうとでもしているのだろう。僕は彼女が何かを言いかける前に、彼女に無理矢理キスをした。
「……もう…やめて」
4回ほどキスをした後にそう言った彼女の目はぼんやりとしており、焦点が合っていなかった。
「やめてほしいなら、さっきみたいに僕のことを操ればいい。それに、最初に誘って来たのはそっちだろ?」
僕はそう言うと、5回目のキスをし、彼女の傷口をもう一度強く噛んだ。
「私は人を操る能力を身に付けたんだ!」
「漫画でも読みすぎたの?」と僕は呆れたようにそう返した。
「違う違う。本当に使えるようになったの。……じゃあ、行くね」
彼女はそう言うと、僕の目をじっと見つめた。そして、低い声で僕にこう命令した。
「今から私の命令に従いなさい」
その言葉を聞いた瞬間、僕の体に雷に打たれたような衝撃が走った。そして、体が金縛りに遭ったように動かなくなった。彼女は自分のコートのポケットから拳銃を取り出すと、僕の目の前に置きこう命令した。
「これで私を撃ちなさい」
自分の意思とは関係なく、僕は拳銃を手に取ると撃鉄を起こし、彼女の左肩を撃ち抜いた。彼女の白いコートが血で赤く染まっていく。けれど、彼女はまるで痛みなんか感じていないように僕に向かって笑顔でこう言った。
「すごいでしょ?」
「……」
僕は彼女の命令したことしか出来ないので喋ることが出来ない。このことに気づいた彼女は、パチンと両手を叩いた。その瞬間、僕は自分の体を自由に動かせるようになった。
「紅茶に何か盛ったの?」
「紅茶じゃなくて、これだよ。これ」
彼女はそう言うと、自分自身の目を指差した。
「このコンタクトレンズ、人を操ることが出来るんだ。2つで4億もしたの」
「4億!? 冗談でしょ?」
「本当だよ。私、宝くじ5億当たったんだ。それで、私の夢を叶えようと思ったの」
「夢?」
「銃で撃たれてみたかったんだ。でも自分でやったら、精神病院入れられそうだから、このコンタクトレンズ使って原田くんにやらせたの」
そう言い終わると、彼女は左肩を押さえた。よく見ると顔が青白いし、口元が若干痛みに歪んでいる。そして、大丈夫か?と思うほど血が床に滴っていた。
「大丈夫? 最初は撃たれても全然反応しないから、痛覚遮断する薬でも飲んでるのかと思ったんだけど……」
「たった1億でそんな薬買えるわけないじゃん。さっきのはただの私の演技だよ。だって自分で撃ってって命令しておきながら痛がったらクソダサいじゃん。……ねぇ原田くん、脱衣所からタオル取ってきてくれない?」
「わかった」
僕は彼女の代わりに脱衣所にタオルを取りに行った。そして3枚のバスタオルを持って、僕は彼女の元に戻った。彼女は目を瞑り、イスの背もたれに背中を預け、左肩を押さえながら痛みに耐えているようだった。しかし僕に気づくと、すぐに平静を装った。彼女はタオルを受け取ると、それをテーブルの上に置いた。それから、彼女は止血をするためにコートと服を脱ぎ始めた。
「目の前で脱がないでよ」
「見たくないなら目を瞑ってりゃいいんじゃん。てかただの下着姿に発情するならわかるけど、私怪我してるんだよ? これで発情するならさすがにイカれてる」
彼女は僕のことを馬鹿にするようにそう言い放ち、服を脱いだ。傷口が露わになる。その瞬間、僕は感情が抑えられなくなり、彼女に近づき、その傷口を強く噛んだ。
「……痛っ」
彼女は痛みに顔を歪めながら、呻き声を上げた。そして彼女は僕のことを振り払い、その場から逃げようとしたが、貧血のせいか足がもつれて床に倒れ込んでしまった。僕はその上に覆い被さった。彼女が僕の目をじっと見た。多分、またあのコンタクトの力を使おうとでもしているのだろう。僕は彼女が何かを言いかける前に、彼女に無理矢理キスをした。
「……もう…やめて」
4回ほどキスをした後にそう言った彼女の目はぼんやりとしており、焦点が合っていなかった。
「やめてほしいなら、さっきみたいに僕のことを操ればいい。それに、最初に誘って来たのはそっちだろ?」
僕はそう言うと、5回目のキスをし、彼女の傷口をもう一度強く噛んだ。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる