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エピソード6
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「最初に入れ替わってから、僕はずっと考えてた。何でみんな、白亜を受け入れていたんだろうって」
あの時は状況が目まぐるしく変わっていって落ち着きがなかったな。と昔の思い出のように思い出す。
「初めは全然分からなかったんだ。けど、今ならわかると思う。いや、分かる」
「ほう?」
白亜は気になる様子で相槌をうった。僕はそれに、背中を押された気がした。
自分の中のあいまいな答えを確実なものにするため、僕は答える。
「今の僕の人格は要らないものだった……そう思う」
「……!?」
少し、白亜が息をのんだのが分かった。僕はそれを意外に感じたがそれでも進める。
「けどそれは今の自分を捨てるとかそうじゃなくで、みんなのために自分を変えたつもりだったけど、結局それは逆にみんなを苦しめることだって。そう気づいたんだ」
そして精一杯の勇気をもって次の言葉を絞り出した。
「それに器具けたのは、白亜。君のおかげなんだ。………ありがとう」
そう笑顔で白亜に言った。
白亜は少し意外そうな表情を浮かべた後、
「よかった……」
「え?」
微笑を浮かべ、僕には聞こえない音量で何かつぶやいた。
僕は伝えるべきことは伝えた。
「なるほど。よく分かった。君から礼を言われることはしていない。が、どういたしましてと言っておくよ」
白亜は少し不満そうに言った。
「つまり君は今まで僕という人格を否定していた。しかし今は僕という人格の存在を認めた。ということだね?」
「うん。そんな感じ」
今まで否定していた分、これから認めて理解していく。それまでしてきた罪を少しでも償うんだ。僕はそう誓った。
「それで、君はそれを知ったうえでどうしたいの?」
「え?」
「今の君は、君自身を変えたのであって今の状況を変えたわけじゃない。まあそもそも今の君に状況を変えるような力はないけどね」
白亜は呆れた様子でたたみかけるように僕にそう言ってきた。
「はぁ……」
白亜はため息をつくと、
「表に戻してあげるよ」
突然そう言ってきた。
「………なんで?」
「僕はもともと前の君を今の君にするために行動していたんだ。使命が果たされた今、これ以上僕が表にいる理由はないよ」
「……そうか」
僕はこのことに素直に喜べなかった。僕は今まで主人格に戻るために必死だったが、「今は白亜はどうなるのか。白亜はまた長い間この中に居続けるのか。必要とされているのが白亜のほうだから、白亜が望むなら」ということを考えてしまう。どうすればいいか分からなかった。
「心配はいらないよ。僕がこうしたいんだ」
心配していると思われたのか、白亜はそう言った。
「じゃあ目をつむって。目覚めるころには戻っているはずだよ」
白亜は僕に何も言わせないようにすぐに戻させる作業を始めた。
「本当に、それでいいの?」
どうしても聞きたかったことを僕は問いかけてみた。すると白亜の動きが少し止まった気がした。
「何回も言わせないで」
白亜は素っ気ない返事をした。
「ごめん。……じゃあ目を閉じるよ」
僕は白亜についての疑念を持ちながら、白亜の指示に従った。
「それでいい。じゃあ、―――さようなら」
白亜はどこかに苦しいそうな声でそう言ってきた。
それと同時に僕はいつか感じたように、深い眠りに落ちたのだった。
あの時は状況が目まぐるしく変わっていって落ち着きがなかったな。と昔の思い出のように思い出す。
「初めは全然分からなかったんだ。けど、今ならわかると思う。いや、分かる」
「ほう?」
白亜は気になる様子で相槌をうった。僕はそれに、背中を押された気がした。
自分の中のあいまいな答えを確実なものにするため、僕は答える。
「今の僕の人格は要らないものだった……そう思う」
「……!?」
少し、白亜が息をのんだのが分かった。僕はそれを意外に感じたがそれでも進める。
「けどそれは今の自分を捨てるとかそうじゃなくで、みんなのために自分を変えたつもりだったけど、結局それは逆にみんなを苦しめることだって。そう気づいたんだ」
そして精一杯の勇気をもって次の言葉を絞り出した。
「それに器具けたのは、白亜。君のおかげなんだ。………ありがとう」
そう笑顔で白亜に言った。
白亜は少し意外そうな表情を浮かべた後、
「よかった……」
「え?」
微笑を浮かべ、僕には聞こえない音量で何かつぶやいた。
僕は伝えるべきことは伝えた。
「なるほど。よく分かった。君から礼を言われることはしていない。が、どういたしましてと言っておくよ」
白亜は少し不満そうに言った。
「つまり君は今まで僕という人格を否定していた。しかし今は僕という人格の存在を認めた。ということだね?」
「うん。そんな感じ」
今まで否定していた分、これから認めて理解していく。それまでしてきた罪を少しでも償うんだ。僕はそう誓った。
「それで、君はそれを知ったうえでどうしたいの?」
「え?」
「今の君は、君自身を変えたのであって今の状況を変えたわけじゃない。まあそもそも今の君に状況を変えるような力はないけどね」
白亜は呆れた様子でたたみかけるように僕にそう言ってきた。
「はぁ……」
白亜はため息をつくと、
「表に戻してあげるよ」
突然そう言ってきた。
「………なんで?」
「僕はもともと前の君を今の君にするために行動していたんだ。使命が果たされた今、これ以上僕が表にいる理由はないよ」
「……そうか」
僕はこのことに素直に喜べなかった。僕は今まで主人格に戻るために必死だったが、「今は白亜はどうなるのか。白亜はまた長い間この中に居続けるのか。必要とされているのが白亜のほうだから、白亜が望むなら」ということを考えてしまう。どうすればいいか分からなかった。
「心配はいらないよ。僕がこうしたいんだ」
心配していると思われたのか、白亜はそう言った。
「じゃあ目をつむって。目覚めるころには戻っているはずだよ」
白亜は僕に何も言わせないようにすぐに戻させる作業を始めた。
「本当に、それでいいの?」
どうしても聞きたかったことを僕は問いかけてみた。すると白亜の動きが少し止まった気がした。
「何回も言わせないで」
白亜は素っ気ない返事をした。
「ごめん。……じゃあ目を閉じるよ」
僕は白亜についての疑念を持ちながら、白亜の指示に従った。
「それでいい。じゃあ、―――さようなら」
白亜はどこかに苦しいそうな声でそう言ってきた。
それと同時に僕はいつか感じたように、深い眠りに落ちたのだった。
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