dual personality

天道 一真

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エピソード11

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 その日の内に、僕と母で近くの精神科病院に行った。より、僕の身に起こったことに現実味を持たせるためだ。
 医者によると解離性障害という状態だったが前例のない症状だという。症状が出てくる可能性も十分あるから治療環境を整ストレスがない今なら時間が解決してくれるかもしれないが、別えることを忘れないでほしいと言われた。しばらくは自然経過を見るしかないということで次に来るタイミングを主治医から聞き、僕と母は病院を出た。
 そして夜。父が突然「新しい家族の歓迎会だ!」と言ってアメリカンピザを三昧、デリバリーで注文。届いた後、歓迎会をした。
 父は笑顔で酒を飲み、母は父がの飲みすぎないか心配しながらおいしそうにピザを食べた。妹は白亜についてよく知りたいということでその話を興味津々に聞いていた。
 歓迎会が終わることには父は酔いつぶれ、母はその父をベットに運ぶのに必死だったが、その時の顔はどこか嬉しそうだった。妹は満足そうにしていたが途中からピザを食べるのを忘れていたため、少し残念そうにしていた。僕も白亜の話をできたのはとても嬉しかったし、……何より家族でこんなパーティーをしたのは何年ぶりなのでとても楽しかった。
 白亜と一緒ならもっと楽しかったのかな。そう思ったがそれは叶うことは無い。僕は悲しさを感じながら自室に戻り、ベットに寝転がって眠りについた。
 
 そして僕は深層心理空間で目を覚ました。
 「今日は楽しそうだったね」
 と白亜は仰向けに寝転がりながらそう言った。
 「白亜と一緒だったらもっと楽しかったんだろうね」
 「僕は嫌だけどね」
 白亜は少し不満げそうだ。
 「次は白亜の分をやってくれるように頼んでおくよ」
 「………そういうことじゃないんだが」
 白亜がなにかつぶやいたようだが、よく聞こえなかった。
 「今日の説得、うまくいってよかったな」
 「ああ。どうなるかと不安でひやひやしたよ。………ところで、今日の病院の検査結果のことだけど」
 「そのことは大丈夫。いつかは消えるだろうとは思っていたから」
 白亜は意外といっぱりそう答えた。今回の出来事を通じて何か変わったのだろうか。
 「…………悠真」
 「ん?」
 白亜が、もしかしたら初めて僕の名前を呼んだ。
 「今回のことは、本当にありがとう」
  白亜は少し恥ずかしそうにしながらそう僕に言った。
  「ああ。僕からもほんとにありがとう」
  僕はそう笑顔で言った。
  ……思えば色々なことがあった。突然ここにきて、白亜と出会って。その日に僕はここに閉じ込められた。けど、ここで昔の僕である白亜が現実で過ごしているのを見ていて、僕は必要以上に周りを気にして自分を偽らなくていいんだと知ることができた。次に白亜と再会した時、白亜は僕を外に戻すと嘘をつき僕を長い間眠らせようとした。しかしそれは失敗。白亜は自身のの胸の中にある苦しみを吐き出し、僕はそれを知ることができた。そして僕たちは互いに定期的に入れ替わることを約束し、白亜が消えるその時まで僕は白亜に恩返しをすると決意した。
  期間的には半月もたってないのに、すごく長い出来事のように思える。辛い思いもしたけど………僕はそれでも良かったと思う。
  と、一人過去に浸っていると
  「おい、悠真」
  白亜が声をかけてきた。
  「どうしたんだ?」
  「どうもこうもないだろう。さっきから気持ち悪いぞにやにやして」
  「え?そんなににやにやしてた?」
  「ああ。いくら僕でもそんな表情しないぞ。………ところでこれからのことなんだが」
  「ああ。そのことかそうだな………」
  こうして僕たちは互いに成長しあえる相棒に………………なっていればいいな。
  白亜と話している間、僕はそう思わずそう思った。
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