【第十八回絵本大賞にエントリーしてみます】野鳥えほん ひな鳥のお話

宝希☆/無空★

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拐われたちゅく24.03.28.

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これは、まだ野鳥を飼育してはイケナイという、法律が定まる前の、昔むかしのお話です。

子供だった私達兄弟は、住居不法侵入と窃盗との犯罪とも知らず、新興住宅地の、空き家に巣食ったスズメのひな鳥を狙っていました。

ベランダの柱を登ってスズメ巣の可愛らしいひな鳥を見つけた私達は、家にお迎えするとの名目で、1羽のひな鳥を拐ってきました。

スズメと文鳥はフィンチなので、似ていて、文鳥が好きな私達には、とても可愛らしくありました。

さし餌は、パウダーフードも、本に教えられたダブルエッグ粟玉も先の噺なので、文鳥と同じ粟玉をお湯でふやかしてあげていました。
弱者面出来ない本能が野鳥の王国なのに。
ですが、ちゅくと私に名付けられたスズメのひな鳥はすり込みが上手く出来たので、懐いて懐いて本当に可愛らしいひな鳥でした。

学校の時は母がちゅくのさし餌をしてくれてました。母も文鳥やセキセイインコをさし餌する事が多いので、懐くちゅくを可愛らしいと、愛していた筈です。

その頃の私は知る由もなかったのですが、野鳥が空を飛ぶ為の身体の内蔵の中に気嚢という臓器が沢山あり、室内放鳥ではその臓器が浄化されず、チーズ状のカビが生え続ける事と、餌が汚いから口の中が汚い事と、総排泄孔等が不衛生による感染症や、寄生虫などの病気が沢山考えられたのです。犬や猫なら大したこと無いとされる病気が死病につながる事も沢山あったのです。

そんな、飼い主なら勉強して調べて知ってるのが当然の知識を、無責任すぎた私達は知りもしないのでした。

でも、飼育書に『人間の食べ物はNG』『くちうつしもNG』『素人療法はNG』『鳥を診れる鳥の獣医師に診察してもらう事』とあったので、ちゅくはキッチンのシンクで水浴びをしてましたが、これらの事は守れており、幸せに家族としてすごしていました。

私は『私がイラストを描いたペット(勝手で一方的な話ですがコンパニオンバードつまり伴侶鳥はまだまだいませんでした)は必ず早死する』というジンクスを持っていたので、ちゅくのイラストを描いたりはしなかったのですが、美術の授業で、金属にイラストの断面を付けるというモノがあり、私はちゅくが大好きだから、大きなスズメの横顔を丁寧に模写して、金属を一所懸命膨らましていました。

それは『スズメ』であり『ちゅく』ではないので、ジンクスは発動しないと、スズメの横顔を写した金属を一所懸命一所懸命膨らましていました。やり過ぎたので穴が開いたのですが、何時もは厳しい美術の先生は良い点をくれました。

でもジンクスは発動するのです。
厳密にいうと無関係なのですが、私のショックはジンクスとして受け止める私でした。

母が昔むかし、手乗りの桜文鳥のウーシャを大空放鳥していました。何回か成功した後、ウーシャは迷子になり、家族総出で探した結果、向かいの裏のお家の庭先で発見され、皆で泣いて喜びました。
だから、もう無いと想っていたのですが、隻眼のはちょぽーこと土鳩はある日姿を消しました。
そして、今話をしてるスズメのちゅくも姿を消したのです。

大空放鳥したのか?と母を問い詰める事が出来なかった私は母による大空放鳥を疑っていました。
大空放鳥は外敵に殺されたり、気流で遠くに飛ばされたり、室内じゃないのパニックをおこして、帰還出来なくなるのを、訓練された伝書鳩や鷹匠の鷹と勘違いしてるのか母は?と悲しい日を数日すごしました。

そんなある日、学校帰りの玄関にソレは転がっていました。プレスされたスズメの死骸でした。
私は凄く悲しいのに、愛おしいのに、生きていない事が怖くて怖くてその遺体の埋葬を姉に任せました。

ソレから愛する生命の遺体を『愛しい』と抱ける様になるまで、何年もかかるのです。

どうか野鳥は室内に招き入れないでください。




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