雪の妖精

村田黒豆

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冬の中、全ての始まり

in the blue sky

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目の前にあるのは死だ。きっと、死だ。
ワタルが、雪の中にどさっと倒れる。
ああ、だめだ、きっと死んだんだろう、そう思ったのに。
彼は笑う。
「スノーエンジェル。」
「え?」

私は何のことだかわからなくて聞き返す。
むしろ、もう死にそうな人が何を言っているのだろう。

「雪の中にね、こうやって、どさって手足広げて倒れるの。その痕跡。それを雪の天使、スノーエンジェルっていうの。」
「あのねえ、ワタル、あなた今死にそうなのよ、なんでそんなこと言ってられるの?」
「僕はね、アル子。」

君を笑わせるためなら死すら厭わない。

青空の下、澄み切った空気の中で。
凍り付きている私の心を溶かした貴方は、きっと雪の妖精なんだと思う。

でもね、ワタル。
とりあえず病院いこうか。
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