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第八章 学校と研修
295 貴族社会というのは
ヤクスは教師役達の中で一番年長のようだ。動揺した様子も、他の教師達よりは薄い。
「私は正しい形に戻るように、手を貸しただけです」
「正しい……ですか……」
はっきりと困惑の表情を浮かべるヤクス。そんな表情を浮かべるのも分からなくはない。彼らは、王家の問題を一番近くで見ていたのだから。それを理解していなければ、教師などできない。
コウヤは色々と考えている様子の教師達を見て、紅茶のカップを傾ける。
「貴族社会というのは、難しいですね……本音を口に出来ないことが多い。夫婦や親子でさえ、悩みや心の内を曝け出すことができないのですから」
「……」
カップを置く小さな音が、静かな部屋に響いた。
「誰にも相談しないから、答えはコレしかないと固執し、その考えに凝り固まって、考えが偏ってしまう……貴族の方々にとっては、口を噤むことや、上の立場の方の意見を踏襲するのは当たり前なのかもしれません」
美徳とも言われてしまえば、彼らはそうするしかないだろう。
「けれど、外に居た私からして見れば……言葉は悪いですが、くだらないと一蹴できてしまうものが大半です。誰がこんな風にしてしまったのかと、呆れるものでしかありません」
派閥や兄弟間の跡取り争いなど、意見することは大切だが、気に入らないからと嫌がらせや邪魔をするのはどうなのか。見ているだけでも気分が悪くなる。くだらないと吐き捨てたくなることでしかない。
教師達に目を向ければ、不愉快そうな表情を見せる者が三人。ヤクスとその隣にいる法学の教師は少し驚いたような表情を見せていた。これほどはっきりコウヤが意見を言うとは思わなかったのだろう。
「私がこちらにお邪魔する理由の一つがこれです。凝り固まり、間違った方向を向いてしまったものを見つけること」
真っ直ぐにコウヤの言葉を受け止めようとするヤクスと法学の教師へ目を向ける。
アビリス王達は、彼らにどう話していたか知らない。だが、恐らく庶子であるコウヤへの教育も頼むと、ただ漠然と伝えただけだったのだろう。
しかし、コウヤは月に一度の約束だったところを週一で了承したからには、短期でケリを付けようと思っていた。だから、ここは正直に伝えるべきだと考えたのだ。
これにより、ヤクスと法学の教師は察した。
「それは、我々の事もということですね?」
「ご理解が早くて助かります」
コウヤはにこりと微笑んで答える。すると、それまで黙って不機嫌顔を晒していた神学の教師が口を挟む。
「我々が凝り固まっているというのか」
「ええ」
「君に何が分かるっ」
彼は年齢的にはヤクスの次だ。年代は同じくらいだろう。穏和な雰囲気を持つヤクスとは反対に、いかにもクセのありそうな頑固者の顔をしている。
「そうですね……例えば、あなたは神学を教えておられるようですが、特定の教会の教義に偏って講義しておられはしませんか?」
「神学といえば、神教会の教義が元になるに決まっておる!」
「それが既に凝り固まっている証拠でしょう。あの教会の教義は、神教国としての……国としてまとめるためのもの。事実とは異なることも入っています。それが正しいと?」
神教会のものは、特に曲げられていることが多い。そもそも、教義は人の都合で曲解してしまう場合もある。それは、人の歴史の中でもあるだろう。偉業と判断するのは必ずしも、その時代の人ではないのだから。神の立場からすれば、意味不明な言い分も多々あった。
「っ、なぜそんなことが言える!」
「私の育ての親は、長く神教会に居りました。ご存知だと思いますが、母はそこの聖女だった人です。教義については暗誦できるほど身にしみています」
「だ、だからなんだと……」
彼は別に神官ではない。ヤクスの教える史学は国や人族の史実を教えるもので、神学とは神の軌跡を教えるものだ。だが、いつの間にか神学とは、教会の教義を教えるものになってしまっていた。
「教義からは、正しく神についての史実は読み取れません。あそこには、そうですね……例えば、それぞれの神が司る属性についても書かれてはいない。エリスリリア神以外の神の加護についての記載もほとんどありません」
「……」
そういえば、と愕然とした神学の教師。反論する元気は一気に失われた。
そこに追い討ちをかけるように、リルファムが口にする。
「そうです! なぜ、コウっ、コウルリーヤさまについてのおはなしが、ないのですか? かみさまはは四人のはずです!」
「そっ、それは……っ」
タジタジとする神学の教師に、コウヤは他人事のように補足する。
「あそこの教義にあるのは、世界を混乱させた悪しき邪神とあったはずです」
「そんなっ。ぜったいに、ちがいますよね?」
リルファムは泣きそうな表情で見上げてきた。コウヤが邪神と呼ばれたコウルリーヤであると、それだけはジルファス辺りから教えられたのだろう。
ここで口を挟んだのは、シンリームだった。
「違うよ。コウルリーヤ様は、善悪と倫理を説いておられた。それに人々が反論し、悪神としてしまったんだ。コウルリーヤ様は、世界を良くしようとしてくださっていたんだよ」
「やっぱり! ワルイかみさまなんてウソですよねっ」
「うん。あり得ないよ」
シンリームとリルファムはにこにこと笑い合う。二人に挟まれながら過去の自分を褒められるというのは居心地が悪いが、理解しようとしてくれたのはコウヤにとって嬉しいことだ。
信じてくれたことのお礼の意味も込めて、リルファムの頭を撫でておいた。シンリームには笑顔をプレゼントする。
「っ……私は……」
神学の教師は、当たり前のように答えたシンリームに驚き、自分の無知を理解した。そんな彼にコウヤは勧める。
「一度、聖魔教会へいらしてください。王都の教会に居る司教も、私の育ての親の一人です。彼女は神下ろしの出来る大巫女でもあります。きっと、あなたのまだ知らない神についての話を沢山知っていますよ。あなたはそれを、知りたかったのでしょう?」
「……はい……」
彼は純粋に神のことを知りたくて神学を学んだはずだ。その想いが、いつの間にか消えてしまっていた。それに今、気付くことができたようだ。
「……是非、伺わせていただきます……それと、失礼な物言い、謝罪させていただきたく……」
座ったまま頭を下げる彼に、コウヤは首を横に振った。
「お気になさらず。私も少しあなたを誤解しました。申し訳ありません」
「あ、いや、そのようなっ……頑固者とよく言われますので……」
「ふふふ。そう言われて、変わろうとなさったのでは?」
「っ……はい……」
「違う環境を知られれば、すぐに変われますよ。今度、聖魔教会の孤児院へも顔を出しませんか? あなたと同じように、頑固者と言われたと嘆いていらしたテルザさんがいらっしゃいます。今では、声を上げて子ども達と笑っていますよ」
「あのテルザ殿が……」
「ええ」
他の教師達も目を見開いたところを見ると、テルザは頑固で有名だったらしい。
「……近いうちに必ず、伺います」
「はい」
少し嬉しそうに目を伏せていた。
さて次はと、コウヤはこの中で一番年若い語学の教師へ目を向けた。
難しい顔をしている彼は、恐らく五十代前半。事前に聞いた話によれば、彼の叔父が前任だった。その叔父と薬師のゲンさんは知り合いらしいのだ。
***********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
「私は正しい形に戻るように、手を貸しただけです」
「正しい……ですか……」
はっきりと困惑の表情を浮かべるヤクス。そんな表情を浮かべるのも分からなくはない。彼らは、王家の問題を一番近くで見ていたのだから。それを理解していなければ、教師などできない。
コウヤは色々と考えている様子の教師達を見て、紅茶のカップを傾ける。
「貴族社会というのは、難しいですね……本音を口に出来ないことが多い。夫婦や親子でさえ、悩みや心の内を曝け出すことができないのですから」
「……」
カップを置く小さな音が、静かな部屋に響いた。
「誰にも相談しないから、答えはコレしかないと固執し、その考えに凝り固まって、考えが偏ってしまう……貴族の方々にとっては、口を噤むことや、上の立場の方の意見を踏襲するのは当たり前なのかもしれません」
美徳とも言われてしまえば、彼らはそうするしかないだろう。
「けれど、外に居た私からして見れば……言葉は悪いですが、くだらないと一蹴できてしまうものが大半です。誰がこんな風にしてしまったのかと、呆れるものでしかありません」
派閥や兄弟間の跡取り争いなど、意見することは大切だが、気に入らないからと嫌がらせや邪魔をするのはどうなのか。見ているだけでも気分が悪くなる。くだらないと吐き捨てたくなることでしかない。
教師達に目を向ければ、不愉快そうな表情を見せる者が三人。ヤクスとその隣にいる法学の教師は少し驚いたような表情を見せていた。これほどはっきりコウヤが意見を言うとは思わなかったのだろう。
「私がこちらにお邪魔する理由の一つがこれです。凝り固まり、間違った方向を向いてしまったものを見つけること」
真っ直ぐにコウヤの言葉を受け止めようとするヤクスと法学の教師へ目を向ける。
アビリス王達は、彼らにどう話していたか知らない。だが、恐らく庶子であるコウヤへの教育も頼むと、ただ漠然と伝えただけだったのだろう。
しかし、コウヤは月に一度の約束だったところを週一で了承したからには、短期でケリを付けようと思っていた。だから、ここは正直に伝えるべきだと考えたのだ。
これにより、ヤクスと法学の教師は察した。
「それは、我々の事もということですね?」
「ご理解が早くて助かります」
コウヤはにこりと微笑んで答える。すると、それまで黙って不機嫌顔を晒していた神学の教師が口を挟む。
「我々が凝り固まっているというのか」
「ええ」
「君に何が分かるっ」
彼は年齢的にはヤクスの次だ。年代は同じくらいだろう。穏和な雰囲気を持つヤクスとは反対に、いかにもクセのありそうな頑固者の顔をしている。
「そうですね……例えば、あなたは神学を教えておられるようですが、特定の教会の教義に偏って講義しておられはしませんか?」
「神学といえば、神教会の教義が元になるに決まっておる!」
「それが既に凝り固まっている証拠でしょう。あの教会の教義は、神教国としての……国としてまとめるためのもの。事実とは異なることも入っています。それが正しいと?」
神教会のものは、特に曲げられていることが多い。そもそも、教義は人の都合で曲解してしまう場合もある。それは、人の歴史の中でもあるだろう。偉業と判断するのは必ずしも、その時代の人ではないのだから。神の立場からすれば、意味不明な言い分も多々あった。
「っ、なぜそんなことが言える!」
「私の育ての親は、長く神教会に居りました。ご存知だと思いますが、母はそこの聖女だった人です。教義については暗誦できるほど身にしみています」
「だ、だからなんだと……」
彼は別に神官ではない。ヤクスの教える史学は国や人族の史実を教えるもので、神学とは神の軌跡を教えるものだ。だが、いつの間にか神学とは、教会の教義を教えるものになってしまっていた。
「教義からは、正しく神についての史実は読み取れません。あそこには、そうですね……例えば、それぞれの神が司る属性についても書かれてはいない。エリスリリア神以外の神の加護についての記載もほとんどありません」
「……」
そういえば、と愕然とした神学の教師。反論する元気は一気に失われた。
そこに追い討ちをかけるように、リルファムが口にする。
「そうです! なぜ、コウっ、コウルリーヤさまについてのおはなしが、ないのですか? かみさまはは四人のはずです!」
「そっ、それは……っ」
タジタジとする神学の教師に、コウヤは他人事のように補足する。
「あそこの教義にあるのは、世界を混乱させた悪しき邪神とあったはずです」
「そんなっ。ぜったいに、ちがいますよね?」
リルファムは泣きそうな表情で見上げてきた。コウヤが邪神と呼ばれたコウルリーヤであると、それだけはジルファス辺りから教えられたのだろう。
ここで口を挟んだのは、シンリームだった。
「違うよ。コウルリーヤ様は、善悪と倫理を説いておられた。それに人々が反論し、悪神としてしまったんだ。コウルリーヤ様は、世界を良くしようとしてくださっていたんだよ」
「やっぱり! ワルイかみさまなんてウソですよねっ」
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シンリームとリルファムはにこにこと笑い合う。二人に挟まれながら過去の自分を褒められるというのは居心地が悪いが、理解しようとしてくれたのはコウヤにとって嬉しいことだ。
信じてくれたことのお礼の意味も込めて、リルファムの頭を撫でておいた。シンリームには笑顔をプレゼントする。
「っ……私は……」
神学の教師は、当たり前のように答えたシンリームに驚き、自分の無知を理解した。そんな彼にコウヤは勧める。
「一度、聖魔教会へいらしてください。王都の教会に居る司教も、私の育ての親の一人です。彼女は神下ろしの出来る大巫女でもあります。きっと、あなたのまだ知らない神についての話を沢山知っていますよ。あなたはそれを、知りたかったのでしょう?」
「……はい……」
彼は純粋に神のことを知りたくて神学を学んだはずだ。その想いが、いつの間にか消えてしまっていた。それに今、気付くことができたようだ。
「……是非、伺わせていただきます……それと、失礼な物言い、謝罪させていただきたく……」
座ったまま頭を下げる彼に、コウヤは首を横に振った。
「お気になさらず。私も少しあなたを誤解しました。申し訳ありません」
「あ、いや、そのようなっ……頑固者とよく言われますので……」
「ふふふ。そう言われて、変わろうとなさったのでは?」
「っ……はい……」
「違う環境を知られれば、すぐに変われますよ。今度、聖魔教会の孤児院へも顔を出しませんか? あなたと同じように、頑固者と言われたと嘆いていらしたテルザさんがいらっしゃいます。今では、声を上げて子ども達と笑っていますよ」
「あのテルザ殿が……」
「ええ」
他の教師達も目を見開いたところを見ると、テルザは頑固で有名だったらしい。
「……近いうちに必ず、伺います」
「はい」
少し嬉しそうに目を伏せていた。
さて次はと、コウヤはこの中で一番年若い語学の教師へ目を向けた。
難しい顔をしている彼は、恐らく五十代前半。事前に聞いた話によれば、彼の叔父が前任だった。その叔父と薬師のゲンさんは知り合いらしいのだ。
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