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第八章 学校と研修
309 厳選してください
切り揃えることのない癖のある黒い髪。肩口まであるそれを一つに縛ると、太めの髪はピョンと後ろに向いていた。
黒曜のような黒い瞳。それと相反するように、色白な肌。見た目の年齢はかろうじて十五、六。瞳に宿る好奇心と快活な笑みが更に若く少年らしく見せている。
得意げに敬礼を決めたパックンに、テンキがレナルカを抱いたまま問いかける。
《どこで修行してたんです? 王都方面に居ましたよね?》
このユースールどころか辺境伯領にしばらく居なかったというのは、テンキも気配で把握していた。
《昔のお家。玉座? にね。お父さんと一緒に素材集めしながら》
弾むような足取りで歩み寄ってきたパックンはレナルカの頭を撫でた。
《ゼスト様と?》
《うん。あそこの下の方、鉱床が出来てたから》
ゼストラークは今、王都の拡張工事に時折混ざっている。その合間に、迷宮を回って素材集めをしていた。パックンについて回れば、良い素材も見つかる。パックンの嗅覚(?)を当てにしているのだ。そうして、ついでのようにレベル上げも手伝っていた。
《なるほど……で? またどれだけ何を収集してきたんです?》
《えへへ♪》
笑って誤魔化す気だなと、テンキは目を細める。
《だって~、レベル上げたらまた入るようになるでしょ?》
《一度もいっぱいになったことがないのに、よく言いますね》
保管できる空間も無限ではない。しかし、レベルが上がるとその空間が少し広がるらしい。とはいえ、常識的な量はとうの昔に超えている。
《そこはほら、出会いは突然でしょ? 余裕は作っておかないと》
《それにしては、昔から節操なく好き勝手放り込んでいたと思いますが?》
昔から収集癖はあった。それがスキルにまでなったのが最近というのが不思議なくらい、昔から溜め込んでいたのだ。
《そんなことないよお。コレだ! って感じた物を選んでるんだから》
《厳選してください》
《欲しい時にないと困るじゃん》
むうっと頬を膨らませるパックン。まるっきり捨てられない人のセリフだ。
テンキが呆れていると、ようやく周りが復活した。今まで、完全に動きを止めていたのだ。
「ちょっ、パ、パックン? 本当に? めっちゃ喋ってる……」
グラムがテンキの時よりも驚いていた。
《やっほー。グラムのおじちゃん。あ、指輪に良い宝石探してるって言ってたでしょ? この辺どう?》
「え? この辺って……っ」
《リエラちゃんには赤が似合うけど、本当は青が好きなんだって。だからコレっ。ブルーダイヤだよー♪》
カットも済んだ特大サイズ。この世界でもダイヤは価値が高い。ブルーダイヤはとても希少価値が高かった。当然だが、実物を見られる者も少ない。
「……」
《あれ? おーい。おじちゃん?》
《聞こえていませんね。というかパックン。それはペンダント用の大きさですよ》
《あっ、そっか。指輪だから小さい方が良いんだ。ならこっちだね。まだカット出来てないけど》
そう言って手のひらを開いて見せると、どこからともなくそれらが現れる。そこには数十個もの不揃いな原石があった。
《……本当にどれだけ採ってきたんです?》
《え? コレの……三、四……十倍》
《分かっていましたけれど、桁が違いますね……》
《ブルーのは少ないの》
《……聞かなかったことにします》
《えー、聞いてよー》
ぶうぶうと頬を膨らませるパックン。随分と表情豊かだ。
そこでふと何かを思い出したらしく、今度はゲンの元へ向かう。
《そうだった。ゲンじい。この辺の薬草要らない?》
「……は!?」
パッと突然カウンターの上に薬草の束が並べられていた。
《こっちから千年草、百年草、陽の下、月の下、雷燃草、黒花草》
「なっ、なっ、なっ!?」
ゲンは目を丸くして『な』しか言えなくなっていた。
「……全部、伝承にある薬草……」
ナチも信じられないと呆然とし、自分が何を口にしているかも自覚していないようだ。
《放ったらかしになってたから、すっごい茂ってたの。あげるー♪》
玉座の迷宮は、元々コウルリーヤの隠れ家だった。薬草園もいくつもあり、今ではもう見られないものもそこには育っていた。
迷宮になったことで、その貴重な薬草園は下層の方に移動している。ただでさえこの迷宮は危険度が高いため、ほとんどそこに辿り着ける者はいない。貴重な薬草がどれだけそこに茂っていても、貴重なことに変わらなかった。
それなのにこれだ。パックンが簡単にあげると言う時は、相当数まだ持っている証拠。それをゲンやナチも知っているため、折角正気に戻りかけたのに、また遠いところに行ってしまった。
「うわあ……ボクでも雷燃草とか黒花草が伝説級のやつだって分かるよ……パックンちゃん。修行じゃなかったの?」
パックンは、タリスにも少し修行に出掛けてくると伝えていた。確かに人化出来るようになっているのだから、修行したのだろうが、それにしても貴重な物を採ってきすぎだ。ホクホク顔は嘘ではないはず。
《僕の場合は、集めるのもレベルに関係するんだもん》
「……趣味じゃなかったの?」
《趣味と実益、両方取れるって良いよね♪》
「うん。パックンちゃんのレベル上げは、とっても楽しそうだね……」
《ふっふっふっ。伊達にさすらってないよ☆》
ただひたすら珍しい物を求めた。パックンはこれにより、知らない内にレベルが上がっていったのだ。
他の人ならばそれさえも苦だろう。けれど、パックンにとっては趣味。レベルが上がったのは好きに生きてきた結果だ。
「テンキちゃんはまともに頑張ってたみたいだけど……じゃあ、ダンゴちゃんは?」
《そういえば……ダンゴもこの辺には居ませんね》
テンキもひたすら訓練していたため、気にしていなかったのだ。
答えはパックンが知っていた。
《ダンゴは巡礼中だよ》
《巡礼……迷宮ですか?》
《うん。今はビジェとエリス様を連れて南の島》
「ビジェくんは分かるけど、エリス様も?」
ここ最近、エリスリリアがギルドに来ていないことはタリスも把握していた。
《なんか、エリス様はあそこにいる聖女を『ちょっとシメてくるわ』って言ってたよ?》
「あれ? ごめん、なんて? 受け入れられなかった」
《うん? シメるって言ってたよ?》
「うわー、いやー、聞きたくなかったー」
周りの冒険者達も目を泳がせている。『イメージが、イメージが』と呟く者も多かった。
しかし、テンキやパックンはうんうんと納得しながら頷く。
《エリス様は怒らせると怖いですからね》
《怖いよねー。ダンゴも居るし、あそこは迷宮多いって聞くから……怖いねー》
《島で良かったですね》
《さすがに海は渡って来ないよねー》
「「「………」」」
どいうことだと聞かなくても、冒険者達やタリスは何となく察してしまった。だが、信じたくない。その事実も嘘だと思いたい。
そんな心情などパックンは気にしなかった。
《この前のベルセンの比じゃないよね♪》
「「「っ!!」」」
パックンの無邪気な笑顔。それにより、確定された。
聖女の出方次第で、島が一つ滅ぶだろうと。
神は慈悲だけを与えはしないのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
黒曜のような黒い瞳。それと相反するように、色白な肌。見た目の年齢はかろうじて十五、六。瞳に宿る好奇心と快活な笑みが更に若く少年らしく見せている。
得意げに敬礼を決めたパックンに、テンキがレナルカを抱いたまま問いかける。
《どこで修行してたんです? 王都方面に居ましたよね?》
このユースールどころか辺境伯領にしばらく居なかったというのは、テンキも気配で把握していた。
《昔のお家。玉座? にね。お父さんと一緒に素材集めしながら》
弾むような足取りで歩み寄ってきたパックンはレナルカの頭を撫でた。
《ゼスト様と?》
《うん。あそこの下の方、鉱床が出来てたから》
ゼストラークは今、王都の拡張工事に時折混ざっている。その合間に、迷宮を回って素材集めをしていた。パックンについて回れば、良い素材も見つかる。パックンの嗅覚(?)を当てにしているのだ。そうして、ついでのようにレベル上げも手伝っていた。
《なるほど……で? またどれだけ何を収集してきたんです?》
《えへへ♪》
笑って誤魔化す気だなと、テンキは目を細める。
《だって~、レベル上げたらまた入るようになるでしょ?》
《一度もいっぱいになったことがないのに、よく言いますね》
保管できる空間も無限ではない。しかし、レベルが上がるとその空間が少し広がるらしい。とはいえ、常識的な量はとうの昔に超えている。
《そこはほら、出会いは突然でしょ? 余裕は作っておかないと》
《それにしては、昔から節操なく好き勝手放り込んでいたと思いますが?》
昔から収集癖はあった。それがスキルにまでなったのが最近というのが不思議なくらい、昔から溜め込んでいたのだ。
《そんなことないよお。コレだ! って感じた物を選んでるんだから》
《厳選してください》
《欲しい時にないと困るじゃん》
むうっと頬を膨らませるパックン。まるっきり捨てられない人のセリフだ。
テンキが呆れていると、ようやく周りが復活した。今まで、完全に動きを止めていたのだ。
「ちょっ、パ、パックン? 本当に? めっちゃ喋ってる……」
グラムがテンキの時よりも驚いていた。
《やっほー。グラムのおじちゃん。あ、指輪に良い宝石探してるって言ってたでしょ? この辺どう?》
「え? この辺って……っ」
《リエラちゃんには赤が似合うけど、本当は青が好きなんだって。だからコレっ。ブルーダイヤだよー♪》
カットも済んだ特大サイズ。この世界でもダイヤは価値が高い。ブルーダイヤはとても希少価値が高かった。当然だが、実物を見られる者も少ない。
「……」
《あれ? おーい。おじちゃん?》
《聞こえていませんね。というかパックン。それはペンダント用の大きさですよ》
《あっ、そっか。指輪だから小さい方が良いんだ。ならこっちだね。まだカット出来てないけど》
そう言って手のひらを開いて見せると、どこからともなくそれらが現れる。そこには数十個もの不揃いな原石があった。
《……本当にどれだけ採ってきたんです?》
《え? コレの……三、四……十倍》
《分かっていましたけれど、桁が違いますね……》
《ブルーのは少ないの》
《……聞かなかったことにします》
《えー、聞いてよー》
ぶうぶうと頬を膨らませるパックン。随分と表情豊かだ。
そこでふと何かを思い出したらしく、今度はゲンの元へ向かう。
《そうだった。ゲンじい。この辺の薬草要らない?》
「……は!?」
パッと突然カウンターの上に薬草の束が並べられていた。
《こっちから千年草、百年草、陽の下、月の下、雷燃草、黒花草》
「なっ、なっ、なっ!?」
ゲンは目を丸くして『な』しか言えなくなっていた。
「……全部、伝承にある薬草……」
ナチも信じられないと呆然とし、自分が何を口にしているかも自覚していないようだ。
《放ったらかしになってたから、すっごい茂ってたの。あげるー♪》
玉座の迷宮は、元々コウルリーヤの隠れ家だった。薬草園もいくつもあり、今ではもう見られないものもそこには育っていた。
迷宮になったことで、その貴重な薬草園は下層の方に移動している。ただでさえこの迷宮は危険度が高いため、ほとんどそこに辿り着ける者はいない。貴重な薬草がどれだけそこに茂っていても、貴重なことに変わらなかった。
それなのにこれだ。パックンが簡単にあげると言う時は、相当数まだ持っている証拠。それをゲンやナチも知っているため、折角正気に戻りかけたのに、また遠いところに行ってしまった。
「うわあ……ボクでも雷燃草とか黒花草が伝説級のやつだって分かるよ……パックンちゃん。修行じゃなかったの?」
パックンは、タリスにも少し修行に出掛けてくると伝えていた。確かに人化出来るようになっているのだから、修行したのだろうが、それにしても貴重な物を採ってきすぎだ。ホクホク顔は嘘ではないはず。
《僕の場合は、集めるのもレベルに関係するんだもん》
「……趣味じゃなかったの?」
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「うん。パックンちゃんのレベル上げは、とっても楽しそうだね……」
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ただひたすら珍しい物を求めた。パックンはこれにより、知らない内にレベルが上がっていったのだ。
他の人ならばそれさえも苦だろう。けれど、パックンにとっては趣味。レベルが上がったのは好きに生きてきた結果だ。
「テンキちゃんはまともに頑張ってたみたいだけど……じゃあ、ダンゴちゃんは?」
《そういえば……ダンゴもこの辺には居ませんね》
テンキもひたすら訓練していたため、気にしていなかったのだ。
答えはパックンが知っていた。
《ダンゴは巡礼中だよ》
《巡礼……迷宮ですか?》
《うん。今はビジェとエリス様を連れて南の島》
「ビジェくんは分かるけど、エリス様も?」
ここ最近、エリスリリアがギルドに来ていないことはタリスも把握していた。
《なんか、エリス様はあそこにいる聖女を『ちょっとシメてくるわ』って言ってたよ?》
「あれ? ごめん、なんて? 受け入れられなかった」
《うん? シメるって言ってたよ?》
「うわー、いやー、聞きたくなかったー」
周りの冒険者達も目を泳がせている。『イメージが、イメージが』と呟く者も多かった。
しかし、テンキやパックンはうんうんと納得しながら頷く。
《エリス様は怒らせると怖いですからね》
《怖いよねー。ダンゴも居るし、あそこは迷宮多いって聞くから……怖いねー》
《島で良かったですね》
《さすがに海は渡って来ないよねー》
「「「………」」」
どいうことだと聞かなくても、冒険者達やタリスは何となく察してしまった。だが、信じたくない。その事実も嘘だと思いたい。
そんな心情などパックンは気にしなかった。
《この前のベルセンの比じゃないよね♪》
「「「っ!!」」」
パックンの無邪気な笑顔。それにより、確定された。
聖女の出方次第で、島が一つ滅ぶだろうと。
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