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第三章 聖女は守りたいものがあるようです
愛は氷の湖に冷たく沈む
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「お兄様、怖いですぅ。ここにはオーガは来ないですわよね? お祖父様が襲われたなんて……」
ナルヴィク侯爵邸が再度オーガから襲撃を受けたという報告を受けて、アルテアと天音がベアーグに呼ばれた。エレノアの祖父、トウライアムウル連合国の第五王妃の父であるナルヴィク侯爵が、オーガの襲撃を受けて、惨殺された。ことの重大性から、調査には国としてアルテアを派遣することになったと告げられた。
アルテアは、今日の午後に、ベルーゲン向かって出発しなくてはならなかった。アルテア不在の間のエレノア対策をしようと、アルテアの執務室へ二人で訪れたが、いつものごとくエレノアが現れた。
エレノアは憔悴しきった様子で、アルテアの横にぴったりと座り、自分の腕をアルテアの腕に絡みつける。
アルテアは、いくら振りほどいてもまとわりつくエレノアに諦め、そのままの状態に放置していた。
「エレノア王女殿下、私はこれからベルーゲンへ出立しなくてはなりません。今後のことをアマネ様と打ち合わせをするので、出て行ってくれないでしょうか」
「どうしてでしょうか? 私、怖くて怖くて足が震えて、歩くのもままならないのですよ」
しっかり別邸から、王城まで歩いてきたではないかと、天音は心の中で突っ込む。
「こちらには騎士団も駐在しておりますし、王女殿下が連れてきた騎士たちもいるではないですか」
「でもぉ、アルお兄様のお側が一番安心でしょう?」
エレノアは、アルテアの肩に頭をそっと乗せ、アルテアの手を取り恋人つなぎにさせる。ほほ笑むアルテアだったが、明らかに嫌悪感が表情から漏れ出ているように見えた。
時間がいくらあっても足りないというのに、エレノアはいつまでもべったりとアルテアに貼りついたまま離れない。
天音は、始めは苛々としていたが、次第に諦めの気持ちが湧き上がってくる。
ダメだ、これでは話にはならないだろう。連絡は後で、魔法で取ればいい。魔水晶は高価ではあるが魔道具を使えば直接会話もできる。緊急事態なのだから使用しても問題はないだろう。
(こうしている間に、少しでも多くの聖水晶を準備して、調査に行くアルテアたちに渡したい。ベルーゲンでの危険を少しでも減らしたい)
はやる心を押さえて、天音は落ち着いたフリをして退出の意を述べる。
「アルテア様、では私はいったん戻りますので、ベルーゲン城に着いたら、連絡を下さいませ」
そう言って立ち上がり、天音は部屋の外に出ようと扉を開く。その様子にアルテアは、声を荒げる。
「アマネ、ちょっと待ってください! エレノア王女殿下、あなたが出て行かないならば、私も出て行きます」
「お兄様、アマネ様が勝手に出て行くと仰っているのですから、このままでいいではないですか」
エレノアは、立ち上がったアルテアを再びソファーに戻す。
「アルテア様、エレノア様が怯えていらっしゃるので、どうかお心を静めて差し上げてください」
「アマネ!」
天音は、アルテアが自分の名を呼んだが、振り向かずに廊下に出る。その方がいいはずだ。
外に出ると、心配そうにしているエレノアの使用人が立っており、目が合ってしまった。仕方なく話しかける。
「どうされました?」
「聖女様、エレノア王女殿下にトウライアムウル連合国ミドガーランド国王陛下から至急の連絡入っておりますので、お呼びいただいてもよろしいでしょうか。申し訳ございません」
深々とお辞儀をされてしまい、無下するにもできなくなってしまった。
「エレノア王女殿下、ミドガーランド国王陛下から至急の連絡が入っているみたいですよ? 使用人の方がいらしています」
使用人の顔色が悪く不憫に思えたので、しぶしぶとエレノアを呼ぶと、「はあい、分かりました」とアルテアの腕を放し、エレノアは部屋から素直に出て行った。父親の言うことは素直に聞くようだった。
エレノアと使用人の背中が見えなくなったところで、天音も居住区へ聖水晶を取りに行くために振り向くと、グイっと腕を掴まれ部屋の中に引き戻される。
「え、ちょっとどうしたのですか?」
アルテアにぎゅうぎゅうと抱きしめられる。アルテアはさっとドアを閉め、天音はドアとアルテアの間に挟まれる。
逆光で表情がよく見えない。突然、乱暴に唇が重ねられる。
「――っんん、ちょっ」
天音が驚きアルテアの胸を押し戻そうとする。しかし両手首はアルテアに一纏めにされ、頭上で拘束される。唇を割って強引に舌が入り、天音の口内を犯す。
片方の手は天音の胸をまさぐりはじめる。膝を天音の脚の間に入れ、太腿で恥丘をぐっと押さえつける。
「いやっ、アルテア、一体どうしたの! こんなことしている場合じゃないのに」
天音は思わずアルテアの唇を噛んでしまう。手足をバタバタとさせ、アルテアを振り解こうとする。
ようやくアルテアの拘束がとかれて、彼の顔を見れば唇から血がたらりと流れる。
「あ、ごめんなさい……」
アルテアは、天音が治そうと唇へ伸ばした両手を振り払うと、切れた唇の血を手の甲で拭う。そしてドアを力いっぱい叩く。顔の横でバンと大きな音がして、天音は目をぎゅっと閉じる。
「アマネ、最近、私と距離をおいてませんか?」
「え?」
アルテアの低い声が怖い。天音はおずおずとアルテアの顔を見上げる。
「自覚はないのですか? 居住区以外で一緒にいるのを拒みますよね。先程だって、もう少しすればエレノアは部屋から出て行ったはずなのに、あなたから先に部屋を出ていってしまった」
「いや、それは……あまりエレノア王女殿下を刺激しても良くないですし。先程は、アルテアがベルーゲンに着いた後に話をした方が、効率がいいかと思ったのです」
「こんな状況であなたを王城に残して、ここから離れた場所に行かなくてはならないというのに。私の心配わかっていますか?」
「……それは、理解しているつもりですけれど、国のことを考えたら、やはりエレノア王女殿下を優先すべきかなと……」
アルテアは、ドアを拳で叩く。叩いた衝撃が天音にも伝わる。天音が、小さく「ひっ」と悲鳴を上げる。
「そんなに、私は頼りないですか? 惚れた女の一人も守れないようダメな男ですか?」
「そ、そんなことはないですけど……」
「『けど』、その後は何ですか? そんなに私はあなたにとって信頼できない人間ですか?」
「信頼しています。――ですが、私はアルテアの足手まといになりたくないのです。ご迷惑をかけたくないのです」
「――迷惑など何もないと言っているではないですか」
「違うのです……」
天音は突然アルテアが怒りを露わにしたことに、動揺して、うまく言葉が出てこない。ただ違うのですと壊れたように繰り返してしまう。
天音がいなくなった後のアルテアのことを考えると、エレノアとの関係をこじらせない方がいいと思っているとは言えなかった。
そして何よりもアルテアの気持ちが、シグナイに操作された偽りのもので、自分が死んだ後は正常に戻ると言うことは、とても口に出せなかった。言ったとしても信じてもらえないだろう。
「何が違うのですか? もしかして私のこと、嫌になったのですか? それともセスがいるから、私の力など頼る必要もないと思っているのでしょうか」
「そんなことは、ないです」
アルテアが天音の肩を掴む。その力が強くて痛い。
――怖い。
「じゃあなぜ私には、何も言って下さらないのでしょうか。どうしてそんなに不安そうにしているのですか」
「それは……」
「気付いているのですよ。セスがあなたの手の甲を常に気にしていることも、あなたが夜中に一人で泣いていることも、シリウスを見てとても悲しげに微笑んでることも」
「……すみません」
(アルテアを騙しているのです。ごめんなさい。私は聖女様と言われて皆に尊敬されたり、アルテアから愛してもらえるような人間ではないのです……)
天音は、こんな時に泣くのは卑怯で自分勝手だと分かっているが、頬に熱い涙が流れるのを止められない。
「あなたの憂いをセスには話せて、私には話せないと言うことでしょうか?」
「違います。セス様……も何も知らないと思います」
「また『違う』か」
アルテアが吐き捨てるように言い、天音を冷たい瞳で見下ろす。その琥珀色の瞳に、天音は伊久磨の自分をさげすむ時の視線を思い出す。
本来だったら、こういう扱いをされるような人間だ。これが、本当の自分なのだ。シグナイの加護が無ければ、誰からも愛されず、使い捨てにされるただの駒。無価値で、無意味なただの見た目が整っているだけの作り物。
「そんなに頼りないですか? 私のこと、好きだと言いましたよね? 嘘だったのですか? それとも冷めたのですか?」
「違い……ます」
「――っ。やはり何も話してくれないのですね。分かりました……」
アルテアは深くため息をつくと、苛立ちのまま、ドアを乱暴に開き、部屋を出て行ってしまった。
天音は、脚の力が抜けて、ずるずるとその場に座り込む。何か、間違ってしまったのだろうか。分からない。アルテアを怒らせてしまった。
とめどなく流れる涙は、ぽたぽたとスカートに染みを作る。手でぬぐってもぬぐっても止まらない。しばらく会えなくなるというのに、こんなことで言い争っている場合ではない。
アルテアが危険かもしれない場所に行くのだ。
「聖水晶だけでもお渡ししたい……」
天音は泣きながら、よろよろと立ち上がると居住区へ向かった。
ナルヴィク侯爵邸が再度オーガから襲撃を受けたという報告を受けて、アルテアと天音がベアーグに呼ばれた。エレノアの祖父、トウライアムウル連合国の第五王妃の父であるナルヴィク侯爵が、オーガの襲撃を受けて、惨殺された。ことの重大性から、調査には国としてアルテアを派遣することになったと告げられた。
アルテアは、今日の午後に、ベルーゲン向かって出発しなくてはならなかった。アルテア不在の間のエレノア対策をしようと、アルテアの執務室へ二人で訪れたが、いつものごとくエレノアが現れた。
エレノアは憔悴しきった様子で、アルテアの横にぴったりと座り、自分の腕をアルテアの腕に絡みつける。
アルテアは、いくら振りほどいてもまとわりつくエレノアに諦め、そのままの状態に放置していた。
「エレノア王女殿下、私はこれからベルーゲンへ出立しなくてはなりません。今後のことをアマネ様と打ち合わせをするので、出て行ってくれないでしょうか」
「どうしてでしょうか? 私、怖くて怖くて足が震えて、歩くのもままならないのですよ」
しっかり別邸から、王城まで歩いてきたではないかと、天音は心の中で突っ込む。
「こちらには騎士団も駐在しておりますし、王女殿下が連れてきた騎士たちもいるではないですか」
「でもぉ、アルお兄様のお側が一番安心でしょう?」
エレノアは、アルテアの肩に頭をそっと乗せ、アルテアの手を取り恋人つなぎにさせる。ほほ笑むアルテアだったが、明らかに嫌悪感が表情から漏れ出ているように見えた。
時間がいくらあっても足りないというのに、エレノアはいつまでもべったりとアルテアに貼りついたまま離れない。
天音は、始めは苛々としていたが、次第に諦めの気持ちが湧き上がってくる。
ダメだ、これでは話にはならないだろう。連絡は後で、魔法で取ればいい。魔水晶は高価ではあるが魔道具を使えば直接会話もできる。緊急事態なのだから使用しても問題はないだろう。
(こうしている間に、少しでも多くの聖水晶を準備して、調査に行くアルテアたちに渡したい。ベルーゲンでの危険を少しでも減らしたい)
はやる心を押さえて、天音は落ち着いたフリをして退出の意を述べる。
「アルテア様、では私はいったん戻りますので、ベルーゲン城に着いたら、連絡を下さいませ」
そう言って立ち上がり、天音は部屋の外に出ようと扉を開く。その様子にアルテアは、声を荒げる。
「アマネ、ちょっと待ってください! エレノア王女殿下、あなたが出て行かないならば、私も出て行きます」
「お兄様、アマネ様が勝手に出て行くと仰っているのですから、このままでいいではないですか」
エレノアは、立ち上がったアルテアを再びソファーに戻す。
「アルテア様、エレノア様が怯えていらっしゃるので、どうかお心を静めて差し上げてください」
「アマネ!」
天音は、アルテアが自分の名を呼んだが、振り向かずに廊下に出る。その方がいいはずだ。
外に出ると、心配そうにしているエレノアの使用人が立っており、目が合ってしまった。仕方なく話しかける。
「どうされました?」
「聖女様、エレノア王女殿下にトウライアムウル連合国ミドガーランド国王陛下から至急の連絡入っておりますので、お呼びいただいてもよろしいでしょうか。申し訳ございません」
深々とお辞儀をされてしまい、無下するにもできなくなってしまった。
「エレノア王女殿下、ミドガーランド国王陛下から至急の連絡が入っているみたいですよ? 使用人の方がいらしています」
使用人の顔色が悪く不憫に思えたので、しぶしぶとエレノアを呼ぶと、「はあい、分かりました」とアルテアの腕を放し、エレノアは部屋から素直に出て行った。父親の言うことは素直に聞くようだった。
エレノアと使用人の背中が見えなくなったところで、天音も居住区へ聖水晶を取りに行くために振り向くと、グイっと腕を掴まれ部屋の中に引き戻される。
「え、ちょっとどうしたのですか?」
アルテアにぎゅうぎゅうと抱きしめられる。アルテアはさっとドアを閉め、天音はドアとアルテアの間に挟まれる。
逆光で表情がよく見えない。突然、乱暴に唇が重ねられる。
「――っんん、ちょっ」
天音が驚きアルテアの胸を押し戻そうとする。しかし両手首はアルテアに一纏めにされ、頭上で拘束される。唇を割って強引に舌が入り、天音の口内を犯す。
片方の手は天音の胸をまさぐりはじめる。膝を天音の脚の間に入れ、太腿で恥丘をぐっと押さえつける。
「いやっ、アルテア、一体どうしたの! こんなことしている場合じゃないのに」
天音は思わずアルテアの唇を噛んでしまう。手足をバタバタとさせ、アルテアを振り解こうとする。
ようやくアルテアの拘束がとかれて、彼の顔を見れば唇から血がたらりと流れる。
「あ、ごめんなさい……」
アルテアは、天音が治そうと唇へ伸ばした両手を振り払うと、切れた唇の血を手の甲で拭う。そしてドアを力いっぱい叩く。顔の横でバンと大きな音がして、天音は目をぎゅっと閉じる。
「アマネ、最近、私と距離をおいてませんか?」
「え?」
アルテアの低い声が怖い。天音はおずおずとアルテアの顔を見上げる。
「自覚はないのですか? 居住区以外で一緒にいるのを拒みますよね。先程だって、もう少しすればエレノアは部屋から出て行ったはずなのに、あなたから先に部屋を出ていってしまった」
「いや、それは……あまりエレノア王女殿下を刺激しても良くないですし。先程は、アルテアがベルーゲンに着いた後に話をした方が、効率がいいかと思ったのです」
「こんな状況であなたを王城に残して、ここから離れた場所に行かなくてはならないというのに。私の心配わかっていますか?」
「……それは、理解しているつもりですけれど、国のことを考えたら、やはりエレノア王女殿下を優先すべきかなと……」
アルテアは、ドアを拳で叩く。叩いた衝撃が天音にも伝わる。天音が、小さく「ひっ」と悲鳴を上げる。
「そんなに、私は頼りないですか? 惚れた女の一人も守れないようダメな男ですか?」
「そ、そんなことはないですけど……」
「『けど』、その後は何ですか? そんなに私はあなたにとって信頼できない人間ですか?」
「信頼しています。――ですが、私はアルテアの足手まといになりたくないのです。ご迷惑をかけたくないのです」
「――迷惑など何もないと言っているではないですか」
「違うのです……」
天音は突然アルテアが怒りを露わにしたことに、動揺して、うまく言葉が出てこない。ただ違うのですと壊れたように繰り返してしまう。
天音がいなくなった後のアルテアのことを考えると、エレノアとの関係をこじらせない方がいいと思っているとは言えなかった。
そして何よりもアルテアの気持ちが、シグナイに操作された偽りのもので、自分が死んだ後は正常に戻ると言うことは、とても口に出せなかった。言ったとしても信じてもらえないだろう。
「何が違うのですか? もしかして私のこと、嫌になったのですか? それともセスがいるから、私の力など頼る必要もないと思っているのでしょうか」
「そんなことは、ないです」
アルテアが天音の肩を掴む。その力が強くて痛い。
――怖い。
「じゃあなぜ私には、何も言って下さらないのでしょうか。どうしてそんなに不安そうにしているのですか」
「それは……」
「気付いているのですよ。セスがあなたの手の甲を常に気にしていることも、あなたが夜中に一人で泣いていることも、シリウスを見てとても悲しげに微笑んでることも」
「……すみません」
(アルテアを騙しているのです。ごめんなさい。私は聖女様と言われて皆に尊敬されたり、アルテアから愛してもらえるような人間ではないのです……)
天音は、こんな時に泣くのは卑怯で自分勝手だと分かっているが、頬に熱い涙が流れるのを止められない。
「あなたの憂いをセスには話せて、私には話せないと言うことでしょうか?」
「違います。セス様……も何も知らないと思います」
「また『違う』か」
アルテアが吐き捨てるように言い、天音を冷たい瞳で見下ろす。その琥珀色の瞳に、天音は伊久磨の自分をさげすむ時の視線を思い出す。
本来だったら、こういう扱いをされるような人間だ。これが、本当の自分なのだ。シグナイの加護が無ければ、誰からも愛されず、使い捨てにされるただの駒。無価値で、無意味なただの見た目が整っているだけの作り物。
「そんなに頼りないですか? 私のこと、好きだと言いましたよね? 嘘だったのですか? それとも冷めたのですか?」
「違い……ます」
「――っ。やはり何も話してくれないのですね。分かりました……」
アルテアは深くため息をつくと、苛立ちのまま、ドアを乱暴に開き、部屋を出て行ってしまった。
天音は、脚の力が抜けて、ずるずるとその場に座り込む。何か、間違ってしまったのだろうか。分からない。アルテアを怒らせてしまった。
とめどなく流れる涙は、ぽたぽたとスカートに染みを作る。手でぬぐってもぬぐっても止まらない。しばらく会えなくなるというのに、こんなことで言い争っている場合ではない。
アルテアが危険かもしれない場所に行くのだ。
「聖水晶だけでもお渡ししたい……」
天音は泣きながら、よろよろと立ち上がると居住区へ向かった。
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