Dark Moon

たける

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3.

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メインルームでは、緊急会議が開かれていた。その議題は、ファイの救出方法について、だったが、まだ誰も上手い方法を挙げられないでいた。

「何かいい案はない?」

沈黙が続くメンバーに痺れを切らしたジョシュは、一同を見回した。

「お言葉ですが艦長。副艦長は何もお持ちではなかったんですよ?どうやってこの広大な宇宙を捜せとおっしゃるんです?」

棘を剥き出しにしながら、通信士官のマナ・ホップスが厳しい意見を述べた。それはみんな分かっている事実だ。

「知ってる。けど、捜さなきゃならないんだ」
「だがな、ジョシュ。おっと、艦長」

相変わらずの険しい顔でワイズが重い口を開いた。

「彼女の言う通りだぞ。この広大な宇宙から行き先の検討もつかない、通信手段も持たないファイを捜すのは、砂漠で砂金を探すみたいなもんだ」
「だけどさ、あの男が約束を守ると思うか?突然現れて、ファイを誘拐したんだぞ?」

反論するが、あまりにそれはお粗末だった。何の手立てもなく時間だけが過ぎて行く。
無事で戻って来て欲しい。そう祈る事しか出来なかった。




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