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宇宙連邦基地から戻ったジョシュは、アルテミス号が振動していた為に、足元をふらつかせた。
「ジョシュ!現在ワムール人が我々とヨラヌス艦を攻撃しているんだ!」
ワイズが緊迫した声で訴えた。ジョシュはそのまま司令席へ座ると、ファイからの報告を受けた。
「何故ワムール人が我々を攻撃してくるんだ?」
「分かりません。ですが私の推測ですと、多分ヨラヌス人が所持しているトラボタヌ石が原因だと思われます」
──トラボタヌ石……ありえるな……
「ファイ、すぐにバートン看護婦長を迎えに行ってくれ。デルマ、光子魚雷をワムール艦に向けて発射しろ」
そう指示を出すと、ワイズがジョシュの肩を掴んできた。
「俺が行く」
「駄目だ。君は残って、負傷者の治療にあたってくれ」
今のところ負傷者の報告はきていないが、明らかにこの船医長は個人的な感情を持っていた。
通常ならそれでも構わない。だが現在は緊迫している。ワイズが下手をするとは思えなかったが、私情を挟む事は許されなかった。
「だがジョシュ!」
「聞こえただろう、船医長」
わざと冷たく言い放つと、ワイズは諦めたように項垂れた。
ファイがリフトに消えるのと同時に、光子魚雷がワムール艦に命中した。すると向こうは、ヨラヌス艦からアルテミス号へと攻撃の矛先を変えてきた。
「ホップス、ワムールに通信モニターを開け!」
「通信モニター開きました」
ヒューマノイドであるワムール人は、凶悪な顔をしている。そして奥歯を噛み締めるように、ジョシュを睨み付けてきた。
『我々の邪魔をするな!』
「そう言う訳にはいかない。君達はトラボタヌ石を狙っているのだろう?それは、ヨラヌス人のものだ。横取りはするな」
ついさっき、宇宙連邦基地でヨラヌス星への運搬許可が出た。色々条件はあるものの、ジョシュにはそれを、無事に届ける義務がある。
『黙れ!我々もあれが欲しいんだ。これ以上邪魔をするようならば、貴様等の艦も破壊する』
脅しだけではなく、ワムール人なら実際にやりかねない。だがアルテミス号は、そんな攻撃をも追撃出来る。
「あくまで、好戦的な態度をとるつもりか?」
最終警告を告げたが、ワムール人は折れなかった。
モニターが再び宇宙を映し出すと、ジョシュは艦内に呼び掛けた。
「全員攻撃体勢をとれ!我々はワムール艦を撃破する」
「ジョシュ!現在ワムール人が我々とヨラヌス艦を攻撃しているんだ!」
ワイズが緊迫した声で訴えた。ジョシュはそのまま司令席へ座ると、ファイからの報告を受けた。
「何故ワムール人が我々を攻撃してくるんだ?」
「分かりません。ですが私の推測ですと、多分ヨラヌス人が所持しているトラボタヌ石が原因だと思われます」
──トラボタヌ石……ありえるな……
「ファイ、すぐにバートン看護婦長を迎えに行ってくれ。デルマ、光子魚雷をワムール艦に向けて発射しろ」
そう指示を出すと、ワイズがジョシュの肩を掴んできた。
「俺が行く」
「駄目だ。君は残って、負傷者の治療にあたってくれ」
今のところ負傷者の報告はきていないが、明らかにこの船医長は個人的な感情を持っていた。
通常ならそれでも構わない。だが現在は緊迫している。ワイズが下手をするとは思えなかったが、私情を挟む事は許されなかった。
「だがジョシュ!」
「聞こえただろう、船医長」
わざと冷たく言い放つと、ワイズは諦めたように項垂れた。
ファイがリフトに消えるのと同時に、光子魚雷がワムール艦に命中した。すると向こうは、ヨラヌス艦からアルテミス号へと攻撃の矛先を変えてきた。
「ホップス、ワムールに通信モニターを開け!」
「通信モニター開きました」
ヒューマノイドであるワムール人は、凶悪な顔をしている。そして奥歯を噛み締めるように、ジョシュを睨み付けてきた。
『我々の邪魔をするな!』
「そう言う訳にはいかない。君達はトラボタヌ石を狙っているのだろう?それは、ヨラヌス人のものだ。横取りはするな」
ついさっき、宇宙連邦基地でヨラヌス星への運搬許可が出た。色々条件はあるものの、ジョシュにはそれを、無事に届ける義務がある。
『黙れ!我々もあれが欲しいんだ。これ以上邪魔をするようならば、貴様等の艦も破壊する』
脅しだけではなく、ワムール人なら実際にやりかねない。だがアルテミス号は、そんな攻撃をも追撃出来る。
「あくまで、好戦的な態度をとるつもりか?」
最終警告を告げたが、ワムール人は折れなかった。
モニターが再び宇宙を映し出すと、ジョシュは艦内に呼び掛けた。
「全員攻撃体勢をとれ!我々はワムール艦を撃破する」
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