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フィックスが薔薇の花を見つめていると、突然ノッドが戻って来た。
「見てきたぞ」
そう報告するノッドの表情は明るい。
「で、いつ頃に?」
「20年前だ。巡査のお前を見たよ」
随分と前に戻っていたのだな、と思いながら、20年前は彼の生まれた年でもあるな、とも思う。
「若かっただろう……?まだ警察学校を出て間もない頃だ」
思い出が蘇り、フィックスは目を細めた。
早く刑事になりたかった。
早く一人前になりたかった。
情熱と体力は無尽蔵にあるように感じていた巡査時代は、苦い体験もしたが今となってはそれもいい思い出だ。
「それで、スティアって男もいたんだが、ありゃ誰だ?」
フィックスから薔薇を取り、それを様々な花へ変えて遊ぶノッドは、そう尋ねてきた。
「あぁ……君は知らないんだったな。でも、名前は知ってる筈だ。彼はハンク・スティア。警察学校で同期だったんだ」
勉強や実地試験。ふざけあったりもしたが、何でも話す事の出来る大切な友人だ。関係を持った今も、それは変わらない。
「あぁ、あのハンクか。そんな頃から知り合いだったんだな」
そう言うノッドは、僅かだが淋しげな顔をして見せた。
「ノッド、彼と……付き合うつもりは、今のところ考えていない」
それよりも今は、ノッドと過ごす時間の方が大切だ。
それは教え子と接するような感情ではなかったが、フィックスはまだそれに目をつぶっている事にする。
「今のとこはって、いずれはそうなるって事?ま、俺には関係ないけどな」
拗ねるようにベンチへ腰掛けたノッドを、フィックスはそっと抱きしめた。
自分がノッドに好意を抱いている、と言う事は、知っておいて欲しかった。
「見てきたぞ」
そう報告するノッドの表情は明るい。
「で、いつ頃に?」
「20年前だ。巡査のお前を見たよ」
随分と前に戻っていたのだな、と思いながら、20年前は彼の生まれた年でもあるな、とも思う。
「若かっただろう……?まだ警察学校を出て間もない頃だ」
思い出が蘇り、フィックスは目を細めた。
早く刑事になりたかった。
早く一人前になりたかった。
情熱と体力は無尽蔵にあるように感じていた巡査時代は、苦い体験もしたが今となってはそれもいい思い出だ。
「それで、スティアって男もいたんだが、ありゃ誰だ?」
フィックスから薔薇を取り、それを様々な花へ変えて遊ぶノッドは、そう尋ねてきた。
「あぁ……君は知らないんだったな。でも、名前は知ってる筈だ。彼はハンク・スティア。警察学校で同期だったんだ」
勉強や実地試験。ふざけあったりもしたが、何でも話す事の出来る大切な友人だ。関係を持った今も、それは変わらない。
「あぁ、あのハンクか。そんな頃から知り合いだったんだな」
そう言うノッドは、僅かだが淋しげな顔をして見せた。
「ノッド、彼と……付き合うつもりは、今のところ考えていない」
それよりも今は、ノッドと過ごす時間の方が大切だ。
それは教え子と接するような感情ではなかったが、フィックスはまだそれに目をつぶっている事にする。
「今のとこはって、いずれはそうなるって事?ま、俺には関係ないけどな」
拗ねるようにベンチへ腰掛けたノッドを、フィックスはそっと抱きしめた。
自分がノッドに好意を抱いている、と言う事は、知っておいて欲しかった。
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