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泣いている顔ですら、愛しく思う。
赤い髪が瞳の色より眩しい光りを受けて輝くのを、ノッドは固唾を飲んで見つめていた。
レディオアクティビティ。そうフィックスは呟いた。
それは放射能を意味する。
自分には無い力だ。
「ノッド……嫌だ……!避けてくれ!」
両手が青白い光りに包まれているフィックスは、涙ながらに訴えてきた。
だがノッドには、それをどうして防げばいいのか分からない。と言うより、防ぎようがない。
このままくらってしまえば、自分は終わる。
「無茶言うなって。それは難しいよ」
そう言いながら、手の平に神経を集中させる。
動きを封じるしかない。
「ノッド……早く……!」
フィックスの手がかすかに動いた。その瞬間、ノッドはありったけの力を込めて両手をフィックスに翳した。
「はっ……うぅ……」
動きが止まる。だが、抵抗する力がノッドを押し返してくるのが分かる。
だがここで押し負ける訳にはいかない。
自分の為にも。
そして、フィックスの為にも。
世界の為にも。
「フィックス……!」
名前を叫んだ。とても大切な言葉の1つだ。
すると、フィックスは眉間に皺を寄せた。と同時に、青白い光りは手の平へ吸い込まれるように消えた。
一体どうしたんだろう?そう思っていると、フィックスの体が床へ崩れた。
「フィックス!」
慌てて駆け寄り抱き起こすと、恋人は緩やかに微笑んでいた。
「声が聞こえなくなったんだ」
赤い髪が瞳の色より眩しい光りを受けて輝くのを、ノッドは固唾を飲んで見つめていた。
レディオアクティビティ。そうフィックスは呟いた。
それは放射能を意味する。
自分には無い力だ。
「ノッド……嫌だ……!避けてくれ!」
両手が青白い光りに包まれているフィックスは、涙ながらに訴えてきた。
だがノッドには、それをどうして防げばいいのか分からない。と言うより、防ぎようがない。
このままくらってしまえば、自分は終わる。
「無茶言うなって。それは難しいよ」
そう言いながら、手の平に神経を集中させる。
動きを封じるしかない。
「ノッド……早く……!」
フィックスの手がかすかに動いた。その瞬間、ノッドはありったけの力を込めて両手をフィックスに翳した。
「はっ……うぅ……」
動きが止まる。だが、抵抗する力がノッドを押し返してくるのが分かる。
だがここで押し負ける訳にはいかない。
自分の為にも。
そして、フィックスの為にも。
世界の為にも。
「フィックス……!」
名前を叫んだ。とても大切な言葉の1つだ。
すると、フィックスは眉間に皺を寄せた。と同時に、青白い光りは手の平へ吸い込まれるように消えた。
一体どうしたんだろう?そう思っていると、フィックスの体が床へ崩れた。
「フィックス!」
慌てて駆け寄り抱き起こすと、恋人は緩やかに微笑んでいた。
「声が聞こえなくなったんだ」
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