55 / 69
第41話
しおりを挟む「ほえ?」
何を言っているんだ。と理沙の言動に驚いていると
「「先生、私も先生の奥さん会いたいです」」
そう言って、俺の方へやってきたのは、さっきまで理沙に睨まれてひるんでいた百田と細田だった。そんな彼女たちに理沙は
「何言っているのよ!!あなた達!!」
声を荒げるが一向に引かない。
「春日先生の奥さんの許可を得たらいいだもん!!」
「ほえ?」
驚いている俺と理沙
「あんたたちが奥さんの許可なんか、とれるはずないでしょ」
理沙の言葉にひるむことなく二人は
「そういう卜部さんこそ、許可が貰えると思って?」
その時だった初めて、理沙の手が緩んだ。この時とばかりに俺が逃げた。もちろん、その方向は、美沙と渚がいる方向、
「ま・・俺の奥さんが許可するはずないから、じゃ・・・」
俺は、必死に走った。睨んでいる二人の元へ、家ならば、抱き着くところなんだが、そういう訳に行かず、二人の間をすり抜けて行った。
「あら・・・春日先生の親戚の方、如何されたの?」
「いえ、たろちゃんを助けないと、奥さんの為にも」
渚の一言が理沙を逆なでさせた
「たろちゃんですって?親戚だからってたやすく呼ばないで!!」
「たやすくですって?あんたこそ、何様よ!!」
美沙が切れだしたのだった。俺は戻らないと3対2では、どう見ても分が悪い。思わず俺は引き返した。
「だーー!!喧嘩をするな!!」
俺は、彼女たちの間に入った。当然、美沙と渚が俺の背中に来るようにだ
「先生は、身内主義ですか?」
「ここでは、そう思ってもらってもかまわない」
そうだ・・・これで減滅してもらえば、この状況から脱出できると思った瞬間だった。
「「「「「先生!!素敵!!!」」」」」
そう叫んだ5人は、俺に抱き着いてきた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
12
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる