目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第20話 村人 ドラゴンと戦う

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大パニック!!

その一言が正しい。

前衛近くにいたハウエルが逃げながら俺を見つけた。

「村人!!何をしている!!早く逃げろ!!前線にいた連中はドラゴンにやられちまったぞ!!早くしねぇと逃げ遅れるぞ!!」

龍族となれば、ランクどころか人間からしてみたら神的な存在だ。それが前線で、キシャァァアア!!と叫び、暴れ出している。俺は、取りあえず、ドラゴンの前にバリアーを貼ったら、

ガン!!

バリアーに顔面を強打し、多少なりとも脳震盪を起こしたようだ。ふとドラゴンの足元を見ると既に数十人のバラバラになった遺体があって、パーヤネンとアホヤネンもそこにあった。最前線に隠密部隊を配置知ていたのだった。多分、見た限り全滅だろう・・・しかも、猫目シャルゥウーユをしていた魔導士まで死んでいる。目が見えなくなって、みんなパニックに陥っている。
ゴーンたちはというと辛うじて俺のバリアーの中に残っていて、無傷だった。しかし、それが災いしたのだった。諦め切れないゴーンは叫んだ

「今こそ、ドラゴンブレーカーになる時が来たのだ!!」

一方、脳震盪でしばらく動きが鈍っていたドラゴンも徐々に回復しつつある。まずい・・横では、シャンリーちゃんとアリスちゃんが

「「村人、早く逃げないと!!」」

わかってはいるけど、あのゴーンを止めないとゴーンは相変らず

「進め!!」

号令をかけている。しかし、神と同等のドラゴンを見て自ら先陣を切って戦いを挑むバカはいない。みんな、なんとか逃げようと必死だった。はっきり言って、隠密部隊が全滅したゴーンは裸の王様状態。ミネルバ様にしても、サマンサちゃんにしても、ドラゴンの圧倒的な魔力にビビっているのが本音だ。

そんな混沌(カオス)な状況の中、ドラゴンは徐々にふっかすちて、俺のバリアーを破ろうと体当たりをしている。

ぐぁあああーーん!!!

ぐぁあああーーん!!!

やばい!!

これ以上持たない。逃げる人々と無謀にも戦おうとする馬鹿どもが戦場をカオス化して行っていた。

ぐぁあああーーん!!!

ぐぁあああーーん!!!

後2回で破られる。ここは、あれを使おう!!気絶だ!!気絶で運よくドラゴンが気絶してくれれば、生け捕りも可能だ、役仙人との約束も守れる。俺はフルパワーで気絶(シンコペーション)を使った。

すると、その場にいた全員が気絶してしまった。一方ドラゴンはというと、気絶までは至らなかったが動きを止めていた。

今だ!!

俺は、一人一人をテレポーテーションで地上へ送る。しかし、これでは手間がかかって仕方がない。ドラゴンからは

グルル・・・

不気味な鳴き声が、絶対に間に合わない。と思っていたら、四次元ポケットから役仙人からいただいた鉢が飛び出してきて、神々しい光を放っていた。俺は、その鉢に生き残っている全員をサイコキネシスで乗せて、そして、一気に地上までテレポーテーションをさせたのだった。

すると、いつの間にかドラゴンは回復をしていて。俺のバリアーを破ってきたのだった。そして、俺に話しかけてきた。

「貴様!!なにやつ!!」

「村人だ!!」

「・・・」

すると怒り狂ったドラゴンは攻撃を仕掛けてきた。俺は、バリアーとテレポーテーションで奴の攻撃をかわしていった。それを見たドラゴンは再び、俺に話しかけてきた。

「何故攻撃してこない?」

「それは、殺すなと言われているからだ!!」

するとドラゴンの攻撃は少し緩んだ。そして、

「貴様の能力、知っているぞ!!懐かしいわい!!ジュワユーズを狙っているのか?」

「そんなことは関係ない。南西の守護神であるドラゴンを殺すなと言われているだけだ!!」

「戯言を!」

ぱきーん!!


バリアーが破れた!!


「金縛り!!!」

「利かぬわ!!!」

俺の技が毎如くはじかれる。

「その戦い方、見たことがあるぞ。さては、小角だな・・・」

更に暴れまわるドラゴン!!

ここまで暴れられては、防御だけでは限界だ。どうしたらいいんだ?そして、修行の日々を思い出した。
ドラゴンを一時的に止めることが出来る。ドラゴンブレイキを多分これしかないだろう。

それは、役仙人から授かった。ドラゴンブレイキ・・・こいつに最後の力をかけた

「ドラゴーーン!!ブレイキ!!」


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