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第1章 立身篇
第49話 村人 結婚する
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「あの~何かの間違いかと・・」
ミデアがジャッカル様と会話をしているというより、ジャッカル様がミデアの前で片膝を床につけてお辞儀をしている。
「あなた様が私を救った。女神さまだ」
「ですから・・・私は何もしておりません」
「私の妻になってほしい」
「すみません・・・わたくしには、前の夫との子供もいますし、今は、村人様にお仕えしておりますので・・・」
「それでもかまわない・・・私のそばにいてほしいのだ」
「困ります・・・」
ミデアは困った顔をして俺に視線を送ってきた。けど、相手はジャッカル様、ゴーン様が失脚された今、カルロス家を継ぐ人物だ。
「村人・・何とかならぬか?」
ジャッカル様が俺の所に来た。すると俺の後ろからミネルバ様の声がした。
「ジャッカル!!あきらめろ」
「姉上!!しかし、村人は庶民ですぞ、カルロス家の命令には絶対のはずでは」
「ジャッカル!!もし私が村人に嫁ぐといったらどうする?」
「は?」
ジャッカル様の目は点になった。というよりミネルバ様の言葉にそこにいた全員が驚愕の表情を浮かべた。更にサマンサちゃんはその言葉を聞いた瞬間、目から涙がこぼれていた。
「あ・・・姉上・・・正気ですか?こやつは村人ですぞ!!村人!!いいですか?ムラビトですぞ!!」
「わかっている」
そう言ったミネルバ様の表情は真剣そのものだ
「あねうえ~庶民ですぞ・・庶民・・・いいですか!!庶民!!」
「わかっている」
ミネルバ様は俺の前に来てじっと見つめている。
「あねうえ~男ですよ!!おとこ!!いいですか!!おとこ!!」
「わかっている!!」
するといきなり俺の前に膝をついて
「村人様!!私を妻として迎えてほしい」
ありえない光景に皆は驚愕をしているのかと思うとサマンサ以外は
「やっぱり・・・」
「この間からわかっていたけど」
などとミネルバ様だとしても問題ない様子だった。
それにしても不思議な話だ。俺とミネルバ様が結婚?するとみんなは
「しかたないですね」
「そうですね」
「相手は、伯爵家だし」
「そうそう・・・誰も正式な嫁にはなっていないんだから」
「あのようすだとミネルバ様ともしたんでしょ・・・そこのサマンサとも」
バレている・・・しかしみんなは明るい。そんなことは当然だと言わんばかりだ。
「ミネルバ様でしたら、村人様の正妻になってもいいのでは?」
「ただし、私達をちゃんとかまってくださいね」
それだけをちゃんとすればいいらしい。俺も一日にそんなに出来るはずはない。ミデア、アリス、シャンリー、ラーク、お龍、メイヴ、ベルファースト、サマンサ、それにミネルバ様の9人だ。それはそれで大変なんだけど、ミネルバ様は俺と結婚することになった。
だから・・・なぜ?
村人が貴族と結婚できるはずがないんだけど、伯爵は大いに喜んだ。
「女好きのミネルバが初めて好きになった男だ!!」
しかし、この後、結婚の前に、腕試しをしなければならなかった。しかも、その相手はカルロス・ゴーン様だった。不当な収入を得ていたとしてカルロス・ゴーンは家督を相続できる権利を失った。しかし、彼も貴族としての能力は高いものがった。それを見越した伯爵は、俺との戦うことによって、孫名誉を回復させる意図をもたらしていた。そして、訳のわからない俺を始末することまで考えていたようだ。
「父上、私の夫になる人物ですよ」
「わかっている。ミネルバの夫となる人物であれば、この勝負、無様な負け方はしないだろう」
「父上・・」
ミネルバに鋭い眼光を突き付けて、その威圧感で、彼女を黙らせたのだった。そう伯爵には威圧という能力がある。それは、多分、子供たちにも受け継がれているはずなんだけど、威圧は年を追うごとにその力を増す能力の様だ。俺の所にやってきたミネルバは
「村人様、ここで死ぬようなことがあっては」
するとみんなが
「だいじょうぶだって」
更にサマンサが
「ミネルバ様、この勝負、村人様が圧勝されますわよ。ただ、おっぱいモミモミはできませんが」
チラリと俺の方を見た。すると周りでごくりと生唾を飲んでいるみんながいた。
「それでは、白昼夢作戦だね」
「そうね・・」
こうして、俺はカルロス・ゴーンと戦うことが決まった。
完璧な漆黒の鎧を着たゴーンがそこにいた。そこは、武道場、領内一と書かれた大きな看板があって、その前には20m四方の四角い基壇がある。そこで、俺達は戦うことになった。
「はじめ!!」
お互いの剣がつばぜり合いをする。時折、飛び散る火花、キン!!キン!!と甲高い金属音がその場に響いている。俺はというと、ゴーンの攻撃をかわし、時折、テレポートで場所を変える。しかし、たまに、ゴーン様は俺が出るところを予想して刀を振る
「あぶね!!」
その剣先を見た瞬間に、テレポート
「くそ!!村人如きにここまで苦戦するとは」
勝負は互角ですな?しかし、ゴーン様は、まだ、魔法を使われておりません。つまり、そこが勝負の分れどころか?などと見物人は適当なことを言っている。
すると
「ファイアー!!トルネード!!」
ゴーンの魔法攻撃、業火とかした炎が竜巻状になって俺に襲い掛かってきた。しかし、その攻撃は俺をすり抜けて行く。
俺には魔法攻撃は効かない。このことに驚いた、ゴーンは再び
「ファイアー!!トルネード!!」
再び同じ攻撃をしてきた。ここがチャンスだ。
「光子玉!!」
すると二人の間に眩く輝く光が現れ、その光は徐々に大きくなっていき、俺達を包んでいった、その瞬間
「気絶」
こうして、ゴーント周りにいた数人は気絶してしまった。そして、俺自身も気絶しているふりをしている。仕方なく、別の審判が現場を見て、両者が倒れているのを確認して
「引き分け」
この判定が出てすぐに俺は起き上がった。
こうして、引き分けということでカルロスゴーンも負けたことにならないで済んだ。これ幸いと、彼は、軍事部門の要職に任せることが出来たのだった。しかし、跡継ぎはジャッカルのままだった、
そして、俺は、晴れてミネルバとの結婚を許された。
「我が息子ゴーンと引き分けるとは大した奴じゃ、結婚を認めよう」
***
俺とミネルバ様の結婚に、カルロス伯爵は異議を唱えなかった。というよりは物凄い安堵の表情を浮かべでいる。実は、伯爵と二人で話す機会があった。
「よくぞ、あのじゃじゃ馬娘を手なずけてくれた、ありがとう!!」
「どういうことです?」
「あいつは~女好きでな、宮殿の女官でも気に入ると直ぐに手を出すんで、困っておったのだ。最近は、サマンサとかいう魔導士がお気に入りでそんなこともなかったんじゃが、サマンサも女だろう。嫁には行きませんの一点張りで、こまっておったのだ」
「そうでしたか。お義父さん」
「その言葉をまっていたんだ。本当にありがとう」
こうして、二人の結婚は祝福されたんだけど、俺の愛人たちの話を聞いても、伯爵は、何だったら、ミネルバとの挙式の後、教会での誓いはやってもいいとの仰せを使った。それは、この国が一夫多妻制だからなんだけど、実は、一夫は二夫でも三でもいいらしい。ということは乱交状態?みたいな世界でもあるらしい。
という訳で俺たちの結婚式が執り行われた。そして、その式の後、純白のドレスを見にまとったみんなと教会で誓いのキスをしていったのだった。
ミデアがジャッカル様と会話をしているというより、ジャッカル様がミデアの前で片膝を床につけてお辞儀をしている。
「あなた様が私を救った。女神さまだ」
「ですから・・・私は何もしておりません」
「私の妻になってほしい」
「すみません・・・わたくしには、前の夫との子供もいますし、今は、村人様にお仕えしておりますので・・・」
「それでもかまわない・・・私のそばにいてほしいのだ」
「困ります・・・」
ミデアは困った顔をして俺に視線を送ってきた。けど、相手はジャッカル様、ゴーン様が失脚された今、カルロス家を継ぐ人物だ。
「村人・・何とかならぬか?」
ジャッカル様が俺の所に来た。すると俺の後ろからミネルバ様の声がした。
「ジャッカル!!あきらめろ」
「姉上!!しかし、村人は庶民ですぞ、カルロス家の命令には絶対のはずでは」
「ジャッカル!!もし私が村人に嫁ぐといったらどうする?」
「は?」
ジャッカル様の目は点になった。というよりミネルバ様の言葉にそこにいた全員が驚愕の表情を浮かべた。更にサマンサちゃんはその言葉を聞いた瞬間、目から涙がこぼれていた。
「あ・・・姉上・・・正気ですか?こやつは村人ですぞ!!村人!!いいですか?ムラビトですぞ!!」
「わかっている」
そう言ったミネルバ様の表情は真剣そのものだ
「あねうえ~庶民ですぞ・・庶民・・・いいですか!!庶民!!」
「わかっている」
ミネルバ様は俺の前に来てじっと見つめている。
「あねうえ~男ですよ!!おとこ!!いいですか!!おとこ!!」
「わかっている!!」
するといきなり俺の前に膝をついて
「村人様!!私を妻として迎えてほしい」
ありえない光景に皆は驚愕をしているのかと思うとサマンサ以外は
「やっぱり・・・」
「この間からわかっていたけど」
などとミネルバ様だとしても問題ない様子だった。
それにしても不思議な話だ。俺とミネルバ様が結婚?するとみんなは
「しかたないですね」
「そうですね」
「相手は、伯爵家だし」
「そうそう・・・誰も正式な嫁にはなっていないんだから」
「あのようすだとミネルバ様ともしたんでしょ・・・そこのサマンサとも」
バレている・・・しかしみんなは明るい。そんなことは当然だと言わんばかりだ。
「ミネルバ様でしたら、村人様の正妻になってもいいのでは?」
「ただし、私達をちゃんとかまってくださいね」
それだけをちゃんとすればいいらしい。俺も一日にそんなに出来るはずはない。ミデア、アリス、シャンリー、ラーク、お龍、メイヴ、ベルファースト、サマンサ、それにミネルバ様の9人だ。それはそれで大変なんだけど、ミネルバ様は俺と結婚することになった。
だから・・・なぜ?
村人が貴族と結婚できるはずがないんだけど、伯爵は大いに喜んだ。
「女好きのミネルバが初めて好きになった男だ!!」
しかし、この後、結婚の前に、腕試しをしなければならなかった。しかも、その相手はカルロス・ゴーン様だった。不当な収入を得ていたとしてカルロス・ゴーンは家督を相続できる権利を失った。しかし、彼も貴族としての能力は高いものがった。それを見越した伯爵は、俺との戦うことによって、孫名誉を回復させる意図をもたらしていた。そして、訳のわからない俺を始末することまで考えていたようだ。
「父上、私の夫になる人物ですよ」
「わかっている。ミネルバの夫となる人物であれば、この勝負、無様な負け方はしないだろう」
「父上・・」
ミネルバに鋭い眼光を突き付けて、その威圧感で、彼女を黙らせたのだった。そう伯爵には威圧という能力がある。それは、多分、子供たちにも受け継がれているはずなんだけど、威圧は年を追うごとにその力を増す能力の様だ。俺の所にやってきたミネルバは
「村人様、ここで死ぬようなことがあっては」
するとみんなが
「だいじょうぶだって」
更にサマンサが
「ミネルバ様、この勝負、村人様が圧勝されますわよ。ただ、おっぱいモミモミはできませんが」
チラリと俺の方を見た。すると周りでごくりと生唾を飲んでいるみんながいた。
「それでは、白昼夢作戦だね」
「そうね・・」
こうして、俺はカルロス・ゴーンと戦うことが決まった。
完璧な漆黒の鎧を着たゴーンがそこにいた。そこは、武道場、領内一と書かれた大きな看板があって、その前には20m四方の四角い基壇がある。そこで、俺達は戦うことになった。
「はじめ!!」
お互いの剣がつばぜり合いをする。時折、飛び散る火花、キン!!キン!!と甲高い金属音がその場に響いている。俺はというと、ゴーンの攻撃をかわし、時折、テレポートで場所を変える。しかし、たまに、ゴーン様は俺が出るところを予想して刀を振る
「あぶね!!」
その剣先を見た瞬間に、テレポート
「くそ!!村人如きにここまで苦戦するとは」
勝負は互角ですな?しかし、ゴーン様は、まだ、魔法を使われておりません。つまり、そこが勝負の分れどころか?などと見物人は適当なことを言っている。
すると
「ファイアー!!トルネード!!」
ゴーンの魔法攻撃、業火とかした炎が竜巻状になって俺に襲い掛かってきた。しかし、その攻撃は俺をすり抜けて行く。
俺には魔法攻撃は効かない。このことに驚いた、ゴーンは再び
「ファイアー!!トルネード!!」
再び同じ攻撃をしてきた。ここがチャンスだ。
「光子玉!!」
すると二人の間に眩く輝く光が現れ、その光は徐々に大きくなっていき、俺達を包んでいった、その瞬間
「気絶」
こうして、ゴーント周りにいた数人は気絶してしまった。そして、俺自身も気絶しているふりをしている。仕方なく、別の審判が現場を見て、両者が倒れているのを確認して
「引き分け」
この判定が出てすぐに俺は起き上がった。
こうして、引き分けということでカルロスゴーンも負けたことにならないで済んだ。これ幸いと、彼は、軍事部門の要職に任せることが出来たのだった。しかし、跡継ぎはジャッカルのままだった、
そして、俺は、晴れてミネルバとの結婚を許された。
「我が息子ゴーンと引き分けるとは大した奴じゃ、結婚を認めよう」
***
俺とミネルバ様の結婚に、カルロス伯爵は異議を唱えなかった。というよりは物凄い安堵の表情を浮かべでいる。実は、伯爵と二人で話す機会があった。
「よくぞ、あのじゃじゃ馬娘を手なずけてくれた、ありがとう!!」
「どういうことです?」
「あいつは~女好きでな、宮殿の女官でも気に入ると直ぐに手を出すんで、困っておったのだ。最近は、サマンサとかいう魔導士がお気に入りでそんなこともなかったんじゃが、サマンサも女だろう。嫁には行きませんの一点張りで、こまっておったのだ」
「そうでしたか。お義父さん」
「その言葉をまっていたんだ。本当にありがとう」
こうして、二人の結婚は祝福されたんだけど、俺の愛人たちの話を聞いても、伯爵は、何だったら、ミネルバとの挙式の後、教会での誓いはやってもいいとの仰せを使った。それは、この国が一夫多妻制だからなんだけど、実は、一夫は二夫でも三でもいいらしい。ということは乱交状態?みたいな世界でもあるらしい。
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