目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

文字の大きさ
66 / 267
第2章 開拓篇

第66話 村人 山賊と遭遇する

しおりを挟む
俺と俺の妻たちは、他の村を探すことにした。といっても旅の商人が歩いてきた方を向かうだけ、獣道に毛が生えたくらいの細い道をしばらく歩くと話にあった小さな村に出た。そして、その村の村長と話をするとやはりかなり厳しい生活をしているとのことだった。ある村は移住を希望し、ある村は留まることを選択したのだった。そうこうしている内に7日が過ぎていたが、探検は続いていて、いつも通り俺たちは色々と話をしながら歩き続けた。

するとミネルバが

「あの胡椒は希少品ですわ。だから、栽培に成功したらガッチリよ」

「そうか…じゃ…ミケえもんに栽培準備をさせないと」

シャンリーが

「お茶も結構人気ありますわよ。特に発酵させた後の紅茶が…」

「そうか…これもミケえもんだな‥」

サマンサが

「鉄はどうするの?」

「鉄か…でも鉄鉱石がないと…」

「そうよね…」

「これも今後の課題だな…」

そんなことを話しながら歩いているとザザ!!と20人程の集団に囲まれてしまった。そして、そこには長いストレート顎髭のいかにも強そうなガタイのいい兄ちゃんが、大きな青龍偃月刀を軽々と持って馬に乗っている。乗られている馬の方がかわいそうなくらいだ。その横には今度はもじゃもじゃの髭を生やしたこれまたガタイのいい兄ちゃん、こちらはやや小太り気味かな?といかにも強いですと言わんばかりにこれまた片手に大きな蛇矛を軽々と手にして馬に乗っている。そして、周りには青龍刀を持ったいかにも山賊ですと言った感じの連中がいたのだった。そして、髭を生やしたおっさんが

「我が名はカンウ!!義賊団の長(おさ)だ!!見た所、貴様はそこの若い娘たち金で買ったのだろう!!おとなしく金と女を置いていくなら命だけは助けてやる!!」

兄者あにじゃ!!何を生ぬるいことを言っておるのだ!!早くこの弱そうなやつの首をはねて女たちを連れて帰ろう!!」

「チョウヒ!!そんなバカなことはできぬ!!わしらは義賊だから!!女には手を出さん!!」


「そんな~…」

するとチョウヒはう~となりながらも、俺の方を見て

「貴様!!早く金と女を置いて逃げやがれ!!」

訳の解らないことを言っていると思ったら、ラークが

「ぼくが倒そうか?」

「いいよ!!俺が相手するから…」

俺が一歩前に出るとチョウヒは蛇矛を持ち直した。

「ほう…いい度胸だな」

「お前ら何か勘違いしているようだが、ここにいる女は全て俺の妻だ!!」

「ははは!!笑わせてくれる!!貴様のような弱いやつに何故、女たちがついて来るものか?」

「よせ!!チョウヒ!!」

「ぐっ…」

するとカンウは俺の方を見て

「ほう…騎馬に乗っているワシと勝負して勝てたら、見逃してやってもいいが…一応、名前を聞いておこう。名をなんという」

「いいたくねぇ」

「は?」

チョウヒが目玉が飛び出すくらいひん剥いて叫んだ

「貴様!!兄者あにじゃに向かってなんて口きくんだ!!この!!兄者(あにじゃ)の手をわずわらせるまでもない!!このチョウヒ様が貴様の首を取ってくれるわ!!」

「待て!!チョウヒ!!」

兄者あにじゃ!!止めてくれるな!!ここまで馬鹿にされて、堪忍袋の緒が切れたわ!!」

するとチョウヒが馬を前に進めた

「ぬぉぉおおおおおお!!!」

俺は、チョウヒの顔面が直撃する辺りにバリアを展開した。

「貴様ぁあああ!!覚悟しろぉぉおおおお!!」

バン!!

「うぐ!!」

バリアに顔面を強打したチョウヒは馬から落ちたのだった。そして、頭を数回横に振っている。なんてタフな奴…通常、バリアーが直撃した奴は、大概、気絶するのだが、今回は馬に乗って更に早い状態で顔面に直撃したはずだ。普通だっら前歯を折ったり、鼻血を流したりしているはずだと思ったら、一応右の鼻から血を流していた。

「貴様!!何をした!!」

激昂したチョウヒは、ぶんぶんと蛇矛を振り回し俺を狙ってきた。当然、テレポーテーションで全ての攻撃をかわして、しばらくしたところで、チョウヒの首元にクナイを当てた

「ぐ…」

ぶんぶんぶんと蛇矛を回して、俺を振り払ったチョウヒ

「まだまだ!!」

「おっと…」

「これでどうだ!!チョウヒ千人刺し!!」

すると蛇矛が今までに見たこともないスピードで繰り出される。

「おおっと!!」

ダダダダダダダ!!

まるで機関銃のようなスピードだ!!俺は、テレポーテーションでかわすがキリがない。だから、バリアーを展開した。

キーーーーーーーーン!!

蛇矛がバリアーに突き刺さった。普通なら蛇矛が砕けるのだが、なぜか砕けない。するとチョウヒはぶんぶんぶんと蛇矛を振り回し。再びバリアーへ向け繰り出した。

「ぬぉぉおおおおおお!!!」

キーーーーーーーーン!!

ピキピキ…

バリン…


なんと!!バリアーを破ったではないか…しかし、ここまで…俺は、テレポーテーションでチョウヒの胸元へ入り込み、再び、首元にクナイを当てた。するとカンウが叫んだ。

「そこまで!!」

兄者あにじゃ!!」

「チョウヒ!!この方は只のお方ではない」

「ぐ…」

カンウは馬を降り、片膝をついて、左手をグーの形、右手はパーの形で手を合わせ一礼をした。

「我が名はカンウと申します。この度は、我々の負けでございます。我らは退散いたしますが、あなた様のお名前だけでもお教え願いたい」

しかたない。いうか

「俺の名前は”村人”」

「村人と申されますか…」

「カンウと申したな。そなたたち、俺らの仲間にならないか?」

「え?」

「だから、俺達の仲間にならないか?」

「いいのですか?」

「いいよ」

俺の一言にミネルバが叫んだ

「村人様!!山賊ですぞ…このような輩、何をしでかすかわかりませんよ」

「ミネルバよ。こいつらを見ろ。カウンとチョウヒによって見事に統率されている。単なる山賊だったら、真っ先にお前らを人質にするはずだ。たぶんできないだろうけど」

「確かに」

納得するアリス

「そんなことすれば、どうなっていたかしら」

さらにメイヴが続いた。するとカンウが

「あの~よろしいのでしょうか?」

「ああ…いいよ。それより腹が減った。めしにでもするか」

俺は、ポケットから食料を取り出した。シャンリーとアリスが手際よく調理をする。片方で、飲み物なんかも準備して、直ぐに食事の支度が出来たのだった。

「カンパーイ!!」

こうして始まった宴会の席で、カンウとチョウヒは俺の義弟になりたいと言ってきたのだった。実は彼らは、ズーダンから流れに流れてきた者たちだった。主君を探し、彷徨っているうちにこの地までたどり着いたという。そして、普段は、山で魔物を狩り、食料をえて、近くの町で物々交換をしていたという。

「ちょっと待て!!近くに町があるのか?」

「はい…」

「どんな町だ?」

「マインという鉱山の町です」

「鉱山?」

「はい…そこでは、鉱山から産出する鉄の原料と石炭といわれる燃える石を採掘していて、更に東にあるタタラと呼ばれる町へ運んで、食料と交換して、町は成り立っているのですが、マインマスターと呼ばれる魔女が支配していて、住民はほぼ奴隷みたいな扱いを強いられている。しかも、周りの村から無理矢理連れてこられていると聞きます」

「そんなところとどうやって物々交換を?」

「マインには、マイン商人といって、タタラから入手した鉄を加工して、周りの村へ持って行って食料と交換しており、わしらも、そいつらから武器やコメなんかを入手しているのだ」

ん?マイン商人とな?そのことであることを思い出した。そう銭玄人(ゼニークラウド)あいつは、ここの商人ではないのか?俺は、地面にどじょう髭を生やしたゼニーの顔を描いた

「マイン商人って…こんな奴?」

「ああ…ゼニーですね。どうしてこの方を」

「この間俺たちの村にやってきたんだ。鉄製品をもって…」

「そうでしたか…こいつはマインマスターの子分です」

「だろうね…」

すると俺たちはあることに気付いた。つまり、ゼニーは村々を回って、人間狩りをやっているのでは?と思った瞬間、

ピロリロリーン♪

スマホが鳴った。

「どうした?ミケえもん」

「村人様!!襲撃にあっています。現在、城内に立てこもり、防衛中、オオカミ族の援軍もあり、何とかしていますが、敵の数が500と多すぎます」

「500人とな?」

「はい…30人とオオカミ族ではもって2、3日かと…」

「わかった。すぐ行く」

俺は、スマホを切って、カンウに話をした。

「すまないが直ぐに戻らねばならない」

すると

「ワシらも連れて行ってください」

「わかった…」

こうして俺たちは、村人村へ戻ることになった。もちろん、テレポーテーションで…





しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...