目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第2章 開拓篇

現状

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さてと…

ようやく拷問も終り、俺はゆっくりとすることができた。

現在の状況について、振り返ってみる。

まずは村人連合の状態だ。村人村は既に人口50万人を越えている。当初、ミケえもんと作った城塞都市は既に町の旧市街地区となっている。郊外へは地下鉄と鉄道網と道路網を整備している。第2の都市はダイバースクエアー、ここは、魔族の街エルドラと本国サンカルロス、そして、第3の都市であるリバーとの交通の要所となっている。また、マインと多田羅も10万人規模の都市へと発達していた。
各主要都市への交通網は、大陸鉄道と飛行船、道路網も整備されていて、物流網も十分に発達している。
一方、ズーダン諸国はというとシンは呉を残してほぼ諸国を制圧しており、呉もまもなく陥落すると聞いている。つまり、今度は、シンへもご褒美を与えなければならない。そのことをラークに話すとなぜかテンションが高かった。

「シンとまたやれるんですか、また、くわえてもらおうっと・・・」

一国の王に何を咥えさせようとしているのか、想像におまかせすることにして、村人連合はこういう状態だった。

諸外国に目を向けると、魔族の国エルドラは、魔王ライムは先の戦で俺に反攻してきたのだが、俺の能力の前に敗北した。ただ、ダイバースクエアーを中心とした地域が魔族達の住処であることから、ライムには不可侵条約を結んで、交易を重視することにした。ただし、彼の絶対的部下の一人であるライカは、あの戦の後、なぜか、俺のところにやってきて、一緒に暮らしている。妻たちはというと一人増えようが全く関係ないようだった。

西国諸国はもっと大変だった。サントス王国がヨーゼフ王国を倒したことから、領土が拡大したこと、更に、俺が持っている大艦隊の存在が明るみになったことによって、ほかの諸国は対応におわれていた。更に、サントス王国本国から艦隊をよこせとの仰せがあるのだが、そのことについては、ライム航路に就役する予定のリバティー級3隻を国王に献上することで体裁を保つことができたようだ。リバティー級ですら発掘された古代大型船の倍以上はあるのだから、見栄えは十分だ。

最近、CIAからの情報でやたら暗殺者が村人村に入ってきているそうだ。今日もその一人がつかまっていて、俺の元へ連れてこられた。そいつを見ると神聖教会騎士団のラキシスだった。

「村人様!!連れてまいりました」

俺の顔を見るなり目を合わそうとしない。それよりたまたま俺の横にウサギ殿がいたのを見て

「ウサギ殿!!なぜここに?」

「わたしか?私は、騎士団をやめた」

「やめた…って?死んだはずでは?」

実は、あの後、彼女は騎士団を正式に辞めたのだった。しかし、神聖教会もNO.1の騎士がやめたとあっては士気が下がることから、彼女は戦死したことになっていたのだった。俺は彼女との会話に割り込んだ。

「ところでラキシス君、君がここへ来た目的は?」

「・・・」

当然、言えるはずもない。俺を暗殺に来たのだから、神聖教会からの暗殺者は3人目になっている。

「君で3人目だ。ここで君へのクエスチョン?ラストミステリー不思議!!確認!!これまでここへやってきた神聖教会からの使者2名は一体どうなったでしょう?答えは3択です。1.何もできずに神聖教会へ帰った。2.目的を果たすこともできず、CIAによって捕まって、処刑された。3.わが軍に投降し、ウサギ殿の下で働いている。以上、三つの中からお選びください」

「え?」

「もう一度いいますね。1.何もできずに神聖教会へ帰った。2.目的を果たすこともできず、CIAによって捕まって、処刑された。3.わが軍に投降し、ウサギ殿の下で働いている。以上、三つの中からお選びください」

うーんとうなって考えているラキシス、当然、1番はありえない。暗殺に失敗しましたと帰れるはずもなく、もし帰ったとしても、その場で処刑される可能性が大きい。それに俺の配下になっているというのも考えにくい。特に、暗殺という作戦は秘密裏に行われる為、残り2名が誰かとはラキシスは知らないはずだ。

「2・・・2番…」

ブブーーー!!

「残念。2番ではありません」


答えを聞いて驚いているラキシス、当然からの脳裏には、答えは一つ…そう彼は帰国したが、その場で処刑されたということになる。そんなことに困惑している彼の前に、2人目の暗殺者バッハがやってきた。

「村人様!!何か御用ですか?」

「バッハ!!生きていたのか?」

いきなり声を掛けられ驚いているバッハは逆に警戒している

「ラキシス…君は何をしに来た」

「あ…」

そこへ俺が声を掛ける

「バッハ君、彼は俺を暗殺に来たようだがCIAに捕まってしまったのだ」

すると安堵の表情を浮かべ

「なんだ、そうか、そういうことか、てっきり俺を暗殺に来たのかと思ったよ」

バッハの言葉を聞いてラキシスは更に驚いている。

「そうだ。ラキシス、ここで一緒に働かないか?神聖教会より待遇がいいぞ」

こうして、ラキシスも俺の軍門に下ったのだった。

***

ここからは俺は直接見ていないのだが、後でロクテン魔王から聞いた話だ。実は、魔王会が開催差たのだった。それは、アマイモン魔王がサントス王国を攻撃すると言い出したことが原因だ。しかし、このこのへは他の魔王全員が反対したのだ。なぜかというと、俺の存在を知ったからだった。下手に人間と戦って負けてはメンツが立たない。俺の情報は既に魔王達の情報もでは周知の事実だった。更にロクテン魔王、アーチャン魔王、クロマティー魔王が俺のところへ来ていることも知っている。つまり、現時点で行くと、3対1の戦いとなり、アマイモン魔王にも不利だということが分かっていたのだ。そのことを最長老のアークドラゴンがアマイモン魔王を諭す形で協議は終わったのだった。
しかし、アマイモン魔王もただで引き下がるはずもないようだった。

***

話は元に戻るのだが、ラキシスが俺の配下になった後、突然、シンが俺の元にやってきた。

「村人様!!シンがやってきました」

「ここへ」

シンは、俺を見るなり頭を下げた

「村人様!!お久しぶりです」

「ひさしぶりだな。元気だったか」

「はい!!」

「それは何より、ところで今日は何の用だ?」

「実は、ズーダン諸国を統一してまいりました」

そうかズーダン諸国を統一したのか、俺は直ぐにラークを呼んだ

「それではお約束の」

「わかった。ラークはまだか?」

「はい・・村人様。僕はここにいます」

こうして、男同士の夜は更けていったのだった。






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