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決勝戦 1
しおりを挟むジャンケンポン!!
俺がグーを出したのに対し、相手チームのキャプテン、小山君はチョキを出したのだった。すると、審判が69ers(シックスティーンライナーズ)先攻後攻どっちにする?と聞いてきたので
「後攻でお願いします」
と言って試合が始まることになった。お互いベースで整列して
「これからベアーズと69ers(シックスティーンライナーズ)試合を行う。お互い礼!」
お願いします!!
こうして、後攻の俺たちは、それぞれのポジションに向かって走っていった。先発は、矢部っちだ。ファーストに外やん、セカンド丸山、ショート五十嵐、サード絹やん、ライト俺、センター鈴鹿、レフト、ガッキーという布陣だ。対するベアーズは、一番が安打製造機の佐伯、二番は島田、三番が水原、4番が岩ちゃん、5番が小山君、6番は松尾、7番白井、8番田中、9番山田となっている。ということは、1番から5番を何とかすれば、攻略ができるはずなのだ。
しかし、初球
キン!!
佐伯君の鮮やかなセンター前ヒット!!
「いいぞ!!安打製造機!!」
そして、当然のごとく2塁へ盗塁をされてしまった。そして、
コン!!
2番の送りバントに
「あ!!」
ボールをファンブルして1塁、3塁に・
「おちつけーー!!矢部っち!!」
「まだ!!0点だぞ!!」
「落ち着け―!!」
すると相手チームからは
「イケイケ!!水原!!イケイケ厳原、GOGO水原!!GOGO水原!!ここで一発!!ユウキ!!かっ飛ばせよ!!かっ飛ばせよ!!ライトスタンドへ!!」
3番の水原は何と左バッタだった。バッターボックスに立つ水原を見た矢部っちは、ノーアウト1塁3塁という状態で完全に舞い上がっていた。そして、次に投じたボールはなんと真ん中高めだった。
キン!!
打った瞬間、俺の頭上を越えるのはわかっていた。しかし、あきらめるわけにはいかない。とにかく、打球を見た瞬間必死に走った。多分、後者に跳ね返った当たるはずだ。と後者の近くまで来手壁に当たるボールの行方を見守った。すると、
ガシャン!!
俺はその光景を見て呆然とした。この学校のグランド側の窓にはにはボールが当たることも想定されていて、金網が張ってある。その金網の隙間にボールが挟まったのであった。しかも、結構高い位置にだ。後ろからは
「まわれ!!まわれ!!」
とベアーズの選手がベースを走っている。しかし、これは、ボールデッドだ。俺は、振り向いて球審に向かって叫んだ。
「審判!!ボールデッド!!」
するとそのことに気付いたコーチがすぐに審判の元に駆け寄っていった。そして、判定は、ボールデッドでエンタイトルツーベースということになって、1点を失ったのだった。しかも、ノーアウト2,3塁という状況になったのだった。するとコーチは、矢部っちに二言、三言何か言って、ベンチに戻っていった。そして、超小学生級スラッガー岩ちゃんを迎えるのであった。
コーチの助言のおかげか
ズバーン!!
矢部っちの初球にみんなが驚いた。それは岩ちゃんも同じだった。そして、2球目
ズバーン!!
岩ちゃんが空振りをしたのだった。そのことが岩ちゃんの闘争心に火をつけたのか、じっと矢部っちを睨んでいた。そして、2、3回素振りをしたその音がライトまで聞こえてきた。こうして迎えた3球目
キン!!
うぐ!!
岩ちゃんの打球は矢部っちへの強烈なライナー!!何とかグラブで押さえたが、腹部を強打して舞うウドにうずくまってしまったのだった。
「タイム!!!」
ワンアウト、2塁3塁!!というピンチのまま、先発の矢部っちは投球できない状態になってしまった。
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