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踊るゴブリン!!
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「こ・・・ここは・・」
私が声を漏らした瞬間、
「むぐ・・」
「シッ!!」
そこには、一つの村があった。その村人は、80人ほどの小さい村だ。ただ、そこいらの村と違ったのは、その村の住人が全てゴブリンだったということだった。
「ウガガガ!!」
「ガガ・・ガグガブグガガ・・・」
独自の進化を遂げた彼らの言葉は、全く理解できないんだけど、中には、槍を持った奴もいた。そんな中の一人が何やらクンクンと匂いを嗅ぎだした。すると、後ろから
「グルルルル・・・」
何やら呻き声が聞こえてきた。ハタと気付いて振り向くとそこには、オオカミがいたのだった。しかも、よだれをたらして・・・ということは、オオカミに私たちは素手に囲まれていることになる。と思った瞬間
「グァーーー!!」
一匹がそう叫んで、私に襲い掛かってきた。
「わわ!!」
驚いた私は思わず気功百裂拳を乱射してしまった。気功百裂拳とは、小さな木の塊を次々と作って、左右の手から連続した発射する技で、的を外れた気功があちこちでさく裂していたのであった。
ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!
ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!
私に襲い掛かってきた一匹目のオオカミは、気功波動砲が炸裂し即死していたんだけど、そのことに気付かない私は、更に、気功百裂拳を発射し続けた。すると、私の後ろから黄色いメガホンがスコーンと頭部に直撃した。
HPが2下がりました。
「何やっているのよ!!たかが、オオカミごときで!!」
「え?」
ふと我に返った私、目の前には、さっきまで森があった場所が、広い範囲で焼失していて、オオカミの死骸が累々と横たわっていた。
「どうするのよ!!」
私の首元を掴んで締め始めるメグにその時だった。
「がるるる・・・ウガウガ!!」
「ゴッホゴッホ」
ゴブリンたちが私達に気付いて、声を上げだした。しかも、私のさっきの攻撃で上がった土煙りをゴブリンたちへの攻撃だと勘違いして、次々と武装をして、私たちの方へ、声を上げていた。そして、築くと目の前にズドーンと槍が落ちてきたのだった。
「チッ・・・気付かれたか。本当にあんたなんてことしてくれたのよ」
すると村の方からゴブリンたちが向かって来ていた。その数、約40・・その数に驚いているとやがてその距離がマス目にして残り2マスとなった瞬間だった。メグは私に指示をした。
「今よ、パーフェクトヒューマン!!」
その指示通り
「パ・・パーフェクトヒューマン!!」
と魔法をかけると、40名のゴブリンたちが、一斉に両腕をまっすぐ後ろに伸ばし、その場でダンスを始めたのだった。その光景を見て、魔法をかけた本人である私自体、わが目を疑った。なんだこれは?と思っているとメグが
「恋ダンスよ」
「こ・・・恋ダンス!!」
すると今度は、2組に分かれ、踊り始めたのであった。そして、しばらくすると、疲労のせいか足がもつれだしているゴブリンが出だしていた。そこへメグは
「これがとトドメよ。ラインジングサン」
「ら・・・ライジングサン!!」
すると今度は、ゴブリンたちが一斉にランニングマンのダンスを始めたのだった。そして、その魔法が切れるたびにライジングサンをかけ、彼らの体力を奪っていった。中には、倒れこみ、泣きながらも、魔法の効力でランニングマンのダンスを続ける者もいた。
こうして壊滅的打撃を受けたゴブリンたちは我々の軍門に下った。
***
実は彼らの村にもいろいろと問題があるらしい。一つは、ヤマタノオロチが毎年、若い娘ゴブリンを生贄に出せと言って来ているそうだ。と長老の話を聞いた瞬間、私とメグは顔を見合わせた。
「ヤマタノオロチって」
「さっきのやつかな」
去年は自分の娘を生贄に出したというゴブリン夫婦が涙ながらに、あの憎きヤマタノオロチを成敗していただけないかと切なる願いを申し出てきたのだった。
「さっき・・倒したわよ。顔が8つある白い蛇でしょ」
メグの一言に驚き、ざわつくゴブリンたち、全く信じられないようであった。結局、ゴブリンたちが、生贄を差し出す場所まで行くことになった。そして、そこには、私たちがさっきやっつけたヤアマタノオロチの骨が残っていた。
という訳で、私たちはゴブリン村の恩人として、ゴブリンの村ごと私の領地となることが決まった。また、メグの情報で、稲穂を加工するとカップ食品のライス味になるらしい、さっきの稲穂をゴブリンたちに収穫させ、この村でカップ食品を生産することになった。。そして、清算をゴブリンたちに行わせて、イーストランドで売りさばき、お金に換金をするということだった。実は、カップ食品のライス味は高級品らしい。そのことが成立することにより、ゴブリンたちへも、ゴブリン用のカップ食品を安定供給することが出来るようになった。このことがゴブリンたちの忠誠心を上げることになった。
そして、私が統治する領土は400マスとなっていた。
私が声を漏らした瞬間、
「むぐ・・」
「シッ!!」
そこには、一つの村があった。その村人は、80人ほどの小さい村だ。ただ、そこいらの村と違ったのは、その村の住人が全てゴブリンだったということだった。
「ウガガガ!!」
「ガガ・・ガグガブグガガ・・・」
独自の進化を遂げた彼らの言葉は、全く理解できないんだけど、中には、槍を持った奴もいた。そんな中の一人が何やらクンクンと匂いを嗅ぎだした。すると、後ろから
「グルルルル・・・」
何やら呻き声が聞こえてきた。ハタと気付いて振り向くとそこには、オオカミがいたのだった。しかも、よだれをたらして・・・ということは、オオカミに私たちは素手に囲まれていることになる。と思った瞬間
「グァーーー!!」
一匹がそう叫んで、私に襲い掛かってきた。
「わわ!!」
驚いた私は思わず気功百裂拳を乱射してしまった。気功百裂拳とは、小さな木の塊を次々と作って、左右の手から連続した発射する技で、的を外れた気功があちこちでさく裂していたのであった。
ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!
ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!ちゅどん!!
私に襲い掛かってきた一匹目のオオカミは、気功波動砲が炸裂し即死していたんだけど、そのことに気付かない私は、更に、気功百裂拳を発射し続けた。すると、私の後ろから黄色いメガホンがスコーンと頭部に直撃した。
HPが2下がりました。
「何やっているのよ!!たかが、オオカミごときで!!」
「え?」
ふと我に返った私、目の前には、さっきまで森があった場所が、広い範囲で焼失していて、オオカミの死骸が累々と横たわっていた。
「どうするのよ!!」
私の首元を掴んで締め始めるメグにその時だった。
「がるるる・・・ウガウガ!!」
「ゴッホゴッホ」
ゴブリンたちが私達に気付いて、声を上げだした。しかも、私のさっきの攻撃で上がった土煙りをゴブリンたちへの攻撃だと勘違いして、次々と武装をして、私たちの方へ、声を上げていた。そして、築くと目の前にズドーンと槍が落ちてきたのだった。
「チッ・・・気付かれたか。本当にあんたなんてことしてくれたのよ」
すると村の方からゴブリンたちが向かって来ていた。その数、約40・・その数に驚いているとやがてその距離がマス目にして残り2マスとなった瞬間だった。メグは私に指示をした。
「今よ、パーフェクトヒューマン!!」
その指示通り
「パ・・パーフェクトヒューマン!!」
と魔法をかけると、40名のゴブリンたちが、一斉に両腕をまっすぐ後ろに伸ばし、その場でダンスを始めたのだった。その光景を見て、魔法をかけた本人である私自体、わが目を疑った。なんだこれは?と思っているとメグが
「恋ダンスよ」
「こ・・・恋ダンス!!」
すると今度は、2組に分かれ、踊り始めたのであった。そして、しばらくすると、疲労のせいか足がもつれだしているゴブリンが出だしていた。そこへメグは
「これがとトドメよ。ラインジングサン」
「ら・・・ライジングサン!!」
すると今度は、ゴブリンたちが一斉にランニングマンのダンスを始めたのだった。そして、その魔法が切れるたびにライジングサンをかけ、彼らの体力を奪っていった。中には、倒れこみ、泣きながらも、魔法の効力でランニングマンのダンスを続ける者もいた。
こうして壊滅的打撃を受けたゴブリンたちは我々の軍門に下った。
***
実は彼らの村にもいろいろと問題があるらしい。一つは、ヤマタノオロチが毎年、若い娘ゴブリンを生贄に出せと言って来ているそうだ。と長老の話を聞いた瞬間、私とメグは顔を見合わせた。
「ヤマタノオロチって」
「さっきのやつかな」
去年は自分の娘を生贄に出したというゴブリン夫婦が涙ながらに、あの憎きヤマタノオロチを成敗していただけないかと切なる願いを申し出てきたのだった。
「さっき・・倒したわよ。顔が8つある白い蛇でしょ」
メグの一言に驚き、ざわつくゴブリンたち、全く信じられないようであった。結局、ゴブリンたちが、生贄を差し出す場所まで行くことになった。そして、そこには、私たちがさっきやっつけたヤアマタノオロチの骨が残っていた。
という訳で、私たちはゴブリン村の恩人として、ゴブリンの村ごと私の領地となることが決まった。また、メグの情報で、稲穂を加工するとカップ食品のライス味になるらしい、さっきの稲穂をゴブリンたちに収穫させ、この村でカップ食品を生産することになった。。そして、清算をゴブリンたちに行わせて、イーストランドで売りさばき、お金に換金をするということだった。実は、カップ食品のライス味は高級品らしい。そのことが成立することにより、ゴブリンたちへも、ゴブリン用のカップ食品を安定供給することが出来るようになった。このことがゴブリンたちの忠誠心を上げることになった。
そして、私が統治する領土は400マスとなっていた。
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