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「澪、、、澪、もうすぐ朝ごはんだよ、起きれる?」
優しい声がして目が未だかつてないくらいすっきりと開いた。
蓮くんの隣で安心して寝れたみたいだ。
「おはよ、蓮くん。」
朝から蓮くんがいるなんて嬉しくて思わずにこにこしてしまう。
蓮くんも僕を包み込むようにあたたかな笑顔を返してくれる。
「よく寝れた?調子はどう?」
「すごくよく寝れたみたい。調子もいいよ。」
「おじいさんと一緒にご飯食べられそう?」
「うん!」
蓮くんに案内されて、朝ご飯を食べるお部屋の前に着いた。
ちゃんとした状態で会うのは初めてだから緊張してしまう。
繋いだ蓮くんの手にぎゅっと力が入ると、蓮くんがこちらを向いた。
「大丈夫だよ、澪。俺もいるし、おじいさん昔は頑固だったみたいだけど、今はとっても穏やかな人だよ。」
こくりと頷くと、蓮くんが部屋のドアをノックする。
「おじいさん、おはようございます。」と言いながら部屋に入る蓮くんに続いた。
部屋には大きな机に3人分ランチョンマットとスプーンフォーク等が準備されていて、その一つにおじいさまが座っていた。
挨拶しなければと近くまで行こうとしたが、その前におじいさまが口を開いた。
「どうぞお掛け。まだ病み上がりだから座った方がいい。」
蓮くんの顔を伺うと、僕の分であろう椅子をひいで、
「座って、澪。楽にしていいよ。」
と言われてしまったので、そのまま座らせてもらった。
僕の椅子だけ肘掛けのついた椅子でクッションまで準備されている。
使用人さんの心配りに感謝しながらありがたくクッションにもたれた。
「おじいさま、お世話になります。なかなか挨拶できなくてすみませんでした。色々僕のためにして頂いて、本当にありがとうございます。」
何からお礼を言っていいか、おじいさまにも蓮くんのお父さまお母さまにも感謝してもしきれないほど、僕のためにいろんなことをしてもらった。
感謝の気持ちが伝わるといいなと言葉に力を込めた。
「蓮の大事な人だから、当たり前だ。それにまだ君は子供なんだ、周りの大人に甘えることは悪いことじゃなかろう。」
「ありがとうございます。」
おじいさまの優しい言葉がジンと胸に沁みた。
朝食は僕の分は控えめに準備された和食だった。
食べ終わって少しそのまま座って休憩をする。
「澪音くんは食べられないものは何かあるかい?」
「いえ、、なんでも食べられます。」
「もし苦手なものがあったら、いつでも言ってくれればいいから。」
「ありがとうございます。」
「天気もいいから、調子が良ければ少し蓮と外の風にでも当たってきなさい。久しぶりだろう?」
「そうだね。もっと元気になったら一緒にまた水族館も行きたいから、ちょっとずつ慣らしていこうか?」
おじいさまと蓮くんに勧められて、庭に散歩に行くことになった。
部屋に戻り、服を着替える。
「行こうか。」
蓮くんが手を差し出してくれたので、そのまま繋いで一緒に外まで出て行った。
「無駄に広いし、俺も何が植わってるのかよくわからないけど、多分あの辺は春になると花畑になるように手入れしているみたいだよ。」
「何が咲くんだろう。楽しみだね。」
「もっと暖かくなったらまた見に来ようね。」
「うん!」
少しのつもりだったが、ぐるっと回って帰って来ると20分くらいかかってしまった。
「まだ奥の方とか見てないけど、今日はこれくらいにしようか。疲れてない?大丈夫?」
「大丈夫。久しぶりに歩けて楽しかったよ。」
「俺も澪と散歩できて良かったよ。」
2人で部屋へ戻ると、温かい紅茶とお菓子が用意してあったので頂くことにした。
「食べたら少し休もうか。まだ昨日目が覚めたようなもんだから、少し寝た方がいいと思う。」
「…そうする。蓮くんはここにいる?」
「うん。ベッドの隣の椅子で本でも読んでるよ。」
「わかった。」
紅茶を頂いた後、蓮くんの言う通りベッドへ入ると気がついたら眠ってしまっていた。
優しい声がして目が未だかつてないくらいすっきりと開いた。
蓮くんの隣で安心して寝れたみたいだ。
「おはよ、蓮くん。」
朝から蓮くんがいるなんて嬉しくて思わずにこにこしてしまう。
蓮くんも僕を包み込むようにあたたかな笑顔を返してくれる。
「よく寝れた?調子はどう?」
「すごくよく寝れたみたい。調子もいいよ。」
「おじいさんと一緒にご飯食べられそう?」
「うん!」
蓮くんに案内されて、朝ご飯を食べるお部屋の前に着いた。
ちゃんとした状態で会うのは初めてだから緊張してしまう。
繋いだ蓮くんの手にぎゅっと力が入ると、蓮くんがこちらを向いた。
「大丈夫だよ、澪。俺もいるし、おじいさん昔は頑固だったみたいだけど、今はとっても穏やかな人だよ。」
こくりと頷くと、蓮くんが部屋のドアをノックする。
「おじいさん、おはようございます。」と言いながら部屋に入る蓮くんに続いた。
部屋には大きな机に3人分ランチョンマットとスプーンフォーク等が準備されていて、その一つにおじいさまが座っていた。
挨拶しなければと近くまで行こうとしたが、その前におじいさまが口を開いた。
「どうぞお掛け。まだ病み上がりだから座った方がいい。」
蓮くんの顔を伺うと、僕の分であろう椅子をひいで、
「座って、澪。楽にしていいよ。」
と言われてしまったので、そのまま座らせてもらった。
僕の椅子だけ肘掛けのついた椅子でクッションまで準備されている。
使用人さんの心配りに感謝しながらありがたくクッションにもたれた。
「おじいさま、お世話になります。なかなか挨拶できなくてすみませんでした。色々僕のためにして頂いて、本当にありがとうございます。」
何からお礼を言っていいか、おじいさまにも蓮くんのお父さまお母さまにも感謝してもしきれないほど、僕のためにいろんなことをしてもらった。
感謝の気持ちが伝わるといいなと言葉に力を込めた。
「蓮の大事な人だから、当たり前だ。それにまだ君は子供なんだ、周りの大人に甘えることは悪いことじゃなかろう。」
「ありがとうございます。」
おじいさまの優しい言葉がジンと胸に沁みた。
朝食は僕の分は控えめに準備された和食だった。
食べ終わって少しそのまま座って休憩をする。
「澪音くんは食べられないものは何かあるかい?」
「いえ、、なんでも食べられます。」
「もし苦手なものがあったら、いつでも言ってくれればいいから。」
「ありがとうございます。」
「天気もいいから、調子が良ければ少し蓮と外の風にでも当たってきなさい。久しぶりだろう?」
「そうだね。もっと元気になったら一緒にまた水族館も行きたいから、ちょっとずつ慣らしていこうか?」
おじいさまと蓮くんに勧められて、庭に散歩に行くことになった。
部屋に戻り、服を着替える。
「行こうか。」
蓮くんが手を差し出してくれたので、そのまま繋いで一緒に外まで出て行った。
「無駄に広いし、俺も何が植わってるのかよくわからないけど、多分あの辺は春になると花畑になるように手入れしているみたいだよ。」
「何が咲くんだろう。楽しみだね。」
「もっと暖かくなったらまた見に来ようね。」
「うん!」
少しのつもりだったが、ぐるっと回って帰って来ると20分くらいかかってしまった。
「まだ奥の方とか見てないけど、今日はこれくらいにしようか。疲れてない?大丈夫?」
「大丈夫。久しぶりに歩けて楽しかったよ。」
「俺も澪と散歩できて良かったよ。」
2人で部屋へ戻ると、温かい紅茶とお菓子が用意してあったので頂くことにした。
「食べたら少し休もうか。まだ昨日目が覚めたようなもんだから、少し寝た方がいいと思う。」
「…そうする。蓮くんはここにいる?」
「うん。ベッドの隣の椅子で本でも読んでるよ。」
「わかった。」
紅茶を頂いた後、蓮くんの言う通りベッドへ入ると気がついたら眠ってしまっていた。
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